瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
"THE WORLD IS TOO MUCH WITH US; LATE AND SOON"
William Wordsworth
The world is too much with us; late and soon,
Getting and spending, we lay waste our powers:
Little we see in Nature that is ours;
We have given our hearts away, a sordid boon!
The Sea that bares her bosom to the moon;
The winds that will be howling at all hours,
And are up-gathered now like sleeping flowers;
For this, for everything, we are out of tune;
It moves us not.--Great God! I'd rather be
A Pagan suckled in a creed outworn;
So might I, standing on this pleasant lea,
Have glimpses that would make me less forlorn;
Have sight of Proteus rising from the sea;
Or hear old Triton blow his wreathed horn.
1806.
〈訳〉 浮世のこと
ウィリアム・ワーズワース
我らの頭は浮世のことでいっぱいだ
朝から晩まで 金儲けのことばかり
目の前の自然を見ようともしない
そんな余裕は持てないとばかりに
海は月を抱いて輝き
始終うなり声をあげる風も
いまは眠れる花のように静かなのに
そんな眺めも眼中にない
こんなことならいっそ自分は
異教徒にでもなったがましだ
そうすれば草原にひとりたたずみ
自然をすなおに見れるだろう
海から立ち上がるプロテウスを見たり
トリトンのほら貝も聞こえてこよう
William Wordsworth(ウイィリアム・ワーズワース、1770~1850年) はイギリス・ロマンティシズムを代表する詩人であり、Samuel Coleridge(サミュエル・コールリッジ、 1772~1834年)と共作で1798年に発表した詩集Lyrical Ballads(リリカル・バラッズ)はロマン主義運動の先鞭を果たしたという。また、 Wordsworthはイギリスが生んだ偉大な自然詩人であり、自然を唯一の友として歌い続けた者は、彼のほかにはいないといえるほどで。彼にとっては人間もまた自然の一部であり、自然のざわめきや人間の感情が一体となって、独特の詩的世界を作り上げている。
山中問答 李白
問余何意棲碧山 余に問ふ 何の意ありて碧山に棲むと
笑而不答心自閑 笑ひて答へず 心 自づから閑(しづ)かなり
桃花流水窅然去 桃花流水 窅然(えうぜん)として去る
別有天地非人間 別に天地の人間(じんかん)にあらざる有り
(訳)君に私に問う「なにゆえ青い山の中に住んでいるのか」と
私は笑って答えず心も自然とのどかだ
桃の花と流れる水とは遠くへ去っていく
俗世とはまた別の天地があるようだ
李白成仙: 韓愈(かんゆ)によれば、李白は仙人となって俗世から姿を消したのだという。元和年間(806~820)初め、北海(現山東省)から来た人が、李白の姿を見た。李白は一人の道士とともに高山の上で談笑していた。しばらくして道士は碧霧の中から現れた赤いみずちに乗って飛び去ると、李白は空に身を躍らせ、大股でその後を追いかけた。そして、共にみずちに乗って東へ向かって飛び去った。(唐『龍城録』)
横浜のN氏より、メールが入った。曰く、
日高 節夫 様
「草原の風」の連載では、大兄には大変お世話になりました。厚く御礼申しあげます。/連載が終わって、すっかり新聞を読まなくなりました。だから今日も朝刊を夕食後、この時間に読んでいる始末です。/今日の朝刊に、宮城谷さんの「連載を終わって」というエッセイが載っているのに気がつきました。/スキャンしたものを添付ファイルでお目にかけます。/なお単行本は上中下の3巻セット、それぞれ10月、11月、12月の各10日に中央公論新社(読売新聞の資本系列)より刊行されると下欄に記してあります。/お知らせまで…。
William Wordsworth
The world is too much with us; late and soon,
Getting and spending, we lay waste our powers:
Little we see in Nature that is ours;
We have given our hearts away, a sordid boon!
The Sea that bares her bosom to the moon;
The winds that will be howling at all hours,
And are up-gathered now like sleeping flowers;
For this, for everything, we are out of tune;
It moves us not.--Great God! I'd rather be
A Pagan suckled in a creed outworn;
So might I, standing on this pleasant lea,
Have glimpses that would make me less forlorn;
Have sight of Proteus rising from the sea;
Or hear old Triton blow his wreathed horn.
1806.
〈訳〉 浮世のこと
ウィリアム・ワーズワース
我らの頭は浮世のことでいっぱいだ
朝から晩まで 金儲けのことばかり
目の前の自然を見ようともしない
そんな余裕は持てないとばかりに
海は月を抱いて輝き
始終うなり声をあげる風も
いまは眠れる花のように静かなのに
そんな眺めも眼中にない
こんなことならいっそ自分は
異教徒にでもなったがましだ
そうすれば草原にひとりたたずみ
自然をすなおに見れるだろう
海から立ち上がるプロテウスを見たり
トリトンのほら貝も聞こえてこよう
山中問答 李白
問余何意棲碧山 余に問ふ 何の意ありて碧山に棲むと
笑而不答心自閑 笑ひて答へず 心 自づから閑(しづ)かなり
桃花流水窅然去 桃花流水 窅然(えうぜん)として去る
別有天地非人間 別に天地の人間(じんかん)にあらざる有り
(訳)君に私に問う「なにゆえ青い山の中に住んでいるのか」と
私は笑って答えず心も自然とのどかだ
桃の花と流れる水とは遠くへ去っていく
俗世とはまた別の天地があるようだ
日高 節夫 様
「草原の風」の連載では、大兄には大変お世話になりました。厚く御礼申しあげます。/連載が終わって、すっかり新聞を読まなくなりました。だから今日も朝刊を夕食後、この時間に読んでいる始末です。/今日の朝刊に、宮城谷さんの「連載を終わって」というエッセイが載っているのに気がつきました。/スキャンしたものを添付ファイルでお目にかけます。/なお単行本は上中下の3巻セット、それぞれ10月、11月、12月の各10日に中央公論新社(読売新聞の資本系列)より刊行されると下欄に記してあります。/お知らせまで…。
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プロフィール
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目高 拙痴无
年齢:
93
誕生日:
1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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