瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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新入幕の大の里、大関豊昇龍に下手投げで転がされるも「ワクワクした」12日目は横綱照ノ富士戦 ―― <大相撲初場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館
新入幕で西前頭15枚目の大の里(23=二所ノ関)は、初の大関戦で“銀星”獲得とはならなかった。2敗対決となった豊昇龍に敗れて8勝3敗。体当たりの立ち合いから右をのぞかせて前に出た。だが相手に右四つから両まわしを引きつけられ、下手投げで転がされた。「相手が格上だったけど、2日続けて自分の立ち合いを出し切れていない。簡単にまわしを取られてしまった。うまいですね」と、素直に実力差を認めた。

20年秋場所14日目に、翔猿が大関貴景勝に挑んで敗れて以来の、新入幕力士の大関戦だった。前日10日目の関脇琴ノ若戦に続き、館内のファン投票で決まる懸賞の「森永賞」にも選出される注目度の高さだった。だが新入幕で大関に勝った、14年秋場所の逸ノ城の再現とはならなかった。同場所の逸ノ城は、11日目に稀勢の里、12日目に豪栄道と、2大関破っただけではなく、13日目には横綱鶴竜まで破って金星を挙げていた。
大の里は12日目に、横綱照ノ富士戦が組まれた。この日は敗れたが、初金星を挙げれば、110年ぶりの新入幕優勝の可能性をつなぐことになる。「勝つ、負けるではなく、自分の力がどこまで通用するか。出し切りたい。思い切りやるだけ」と、一段と挑戦者の気持ちを前面に押し出すつもりだ。
前日は琴ノ若に完敗した。立ち合いからもろ差しを許し、何もできないまま寄り切られた。それでも初めて幕内後半戦で取組を行い、初めて経験した三役以上との対戦は大きな財産となった。取組後は「足りないものがたくさんある」と反省しつつ「ワクワクした。新入幕でこの経験ができるのを想像していなかった」と、収穫の大きさを口にしていた。
この日の豊昇龍戦に向けては「(上位陣に)どれくらい通用するのか力試しになる。今持っているものを出したい」と、挑戦者として臨む決意を強めていた。豊昇龍に敗れて3敗目を喫し、優勝争いから1歩後退した。それでも初土俵から5場所目。出世の早さに追いつかず、まだまげは結えない。ざんばら髪の力士として史上初の優勝へ、巻き返しを期待するように、敗れても大きな拍手が送られていた。    [日刊スポーツ 20241241910]
 
正司歌江さん死去「かしまし娘」妹2人が悼む 照枝「これでおしまい かしまし娘~」 ―― 昭和を代表する大ベテラン音曲漫才トリオ「かしまし娘」の正司歌江さんが19日、亡くなった。94歳。所属のワハハ本舗が伝えた。葬儀、告別式については遺族の意向を受けて親族のみで執り行ったという。

 長女歌江さんの死去をうけ、かしまし娘の妹、正司照枝(90)と花江(87)が所属事務所を通じてコメントを発表した。
照枝は「♪これでおしまい かしまし娘~♪ です 穏やかな最期だったようですが いまはただ悲しい」とトリオおなじみのフレーズを交え、最後の様子を様子を伝えつつ悼んだ。
花江は「面倒見のよい芸達者な姉でした 歌江姉ちゃん ありがとう」と歌江さんの人柄を記し、感謝の思いをつづった。
正司さんは1929年(昭4)、北海道出身。48年に妹の照枝、花江とかしまし娘を結成。56年から本格的に活動を開始。流行歌や浪曲を取り入れた音曲漫才で人気を博した。ギターや三味線を弾きながら「うちら陽気なかしまし娘」のテーマソングと共に、老若男女を問わず全国的に親しまれた。
    [日刊スポーツ 2024124153]
 
ウェブニュースより
新入幕の大の里が6連勝で勝ち越し 優勝争いのトップ守る 10日目は大関とりの琴ノ若戦 ―― <大相撲初場所>◇9日目◇22日◇東京・両国国技館
新入幕の大の里(23=二所ノ関)が、4日目から6連勝で勝ち越しを決め、優勝争いのトップを守った。右を固めて体当たりの立ち合いから、1度は相手の突っ張りに上体を起こされながらも前に出続けた。右を差し、かいなを返して寄り切り、8勝1敗とした。

 相手は関脇経験者だけに「強い相手だったので、自分の良さ、立ち合いをぶつけていこうと思った。(相手は)立ち合いも重いし、強いので負けないようにと思っていた。自分の立ち合いが伝わってよかった」と、快勝の取組を振り返った。場所前から掲げていた勝ち越しの目標を早くも達成し「ホッとした。うれしい」と、胸をなで下ろした。控えの土俵下では、審判を務めた師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と、隣り合わせで座った。それだけに「師匠に勝ち越す姿を見せられてよかった」と、初々しく話した。
10日目は初の三役戦となる、大関とりの関脇琴ノ若との初顔合わせが組まれた。「ビックリした。まさか、ですね。胸を借りるつもりでいきたい。(場所前に三役との対戦は)想像していなかったし、まさかこんなに早い段階で勝ち越すことも想像していない。(取組のイメージは)何もない。今日だけは(新入幕で勝ち越した)余韻に浸って、また明日頑張りたい」。早くも今後の優勝争いに大きく影響する一番となりそうだ。    [日刊スポーツ 20241221752]
 
【ひふみんEYE】藤井聡太王将の「マムシのと金」に驚き、菅井八段の「ダイヤモンド美濃」攻略 ―― 将棋の藤井聡太王将(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・棋聖=21)が菅井竜也八段(31)の挑戦を受ける第73ALSOK杯王将戦7番勝負第2局が2021の両日、佐賀県上峰町の老舗料亭「大幸園」で行われ、先手の藤井が113手で菅井を破り、シリーズ対戦成績を2勝0敗とした。8冠防衛ロードの24年初防衛がかかるタイトルを開幕2連勝とし、昭和のレジェンド・故大山康晴15世名人の大記録「タイトル戦20連勝」まであと2勝とした。第3局は2728日に島根県大田市「さんべ荘」で行われる。

 本紙「ひふみんアイ」でおなじみ、加藤一二三・九段(83)が対局を振り返ります。
   ◇   ◇   ◇
藤井王将の「マムシのと金」が光りました。敵陣の4筋に打ち込んだ歩を見て、あっと驚きました。「間に合わない」と直感していました。実はこれが決め手でした。ジリジリとにじり寄って、菅井八段が金銀をひし形にして組んだ「ダイヤモンド美濃」を攻略しました。アマチュアのお手本となるような手で、完勝しました。
 将棋には「と金の遅早」という格言があります。と金を作って攻めに使うまでは時間がかかりますが、攻めがつながる形になってからは早いという意味です。本当に見事な攻めでした。
 菅井八段は、4筋に跳ねた桂馬を敗着に挙げていました。別の手を考えていたそうですが、「気が変わって悪手を指したという経験は、私はありません」。残念な一戦になりました。
 
https://www.youtube.com/watch?v=HBWtGaiBzZ8
 昨年の叡王戦5番勝負第4局の2回の千日手指し直しも含め、タイトル戦では8回連続で三間飛車を採用しています。こだわりがあるのでしょうが、藤井王将が菅井八段への対策として組んだ「居飛車穴熊」があまりにもうまい。相手との攻めのスピード判断に優れています。
 
大山康晴十五世名人をはじめ、数々の振り飛車の名手と戦ってきた経験から言いますと、四間飛車の方が、居飛車側はこれといった対応策がありません。気分転換の意味も込め、新たな戦術の採用を考えてはいかがでしょうか。
[日刊スポーツ 20241211826]
 
大関とりの琴ノ若が新入幕大の里との1敗対決を制す 優勝争いのトップを守った ―― <大相撲初場所>◇10日目◇23日◇東京・両国国技館
大関とりの関脇琴ノ若(26=佐渡ケ嶽)が、新入幕大の里との1敗対決を制し、優勝争いのトップを守った。相手は初土俵から5場所目の西前頭15枚目。通常であれば対戦しない番付だが、好成績とあって上位との対戦が組まれた。最初の“壁”として審判部から指名された格好だったが、しっかりと番付の違いを示した。9勝1敗で中盤戦を通過し、11日目は西前頭11枚目王鵬との、ともに祖父を横綱、父を関脇に持つ“サラブレッド対決”が組まれた。
大の里とは、本場所はもちろん、稽古場でも肌を合わせたことはなかった。それでもこの日の朝稽古後は「まずは自分のやるべきことをやる。相手どうこうではない。意識していない」ときっぱり。定評のある相手の立ち合いの重さ、ぶつかった時の感覚、土俵際の柔らかさ…。実際に肌を合わせないと感じられない要素があっても、不安は全く感じていなかった。

189センチ、177キロの自身よりも、身長も体重も大きな相手は、大の里の他には、実は幕内では湘南乃海と北青鵬、王鵬、碧山と、数えるほどしかいない。ただ、日体大で2年連続アマチュア横綱に輝き、スピード出世記録で昭和以降3位の所要4場所で新入幕という新鋭の動きは、同じ二所ノ関一門の連合稽古から、目に焼きつけていた。「連合でも見ていたので頭に入っている」と、対戦した際のイメージはできていた。
琴ノ若にとっては横綱、大関に立ち向かうのとは一味違う一番となった。新入幕の挑戦を迎え撃つ立場。大関昇進に向けて、負ければ昇進の機運に水を差されかねない状況だった。近い将来、互いに横綱や大関などの看板力士に成長するかもしれない、逸材同士の初顔合わせで勝ちきった。勢いのある相手を破り、大関昇進への勢いを加速させ、横綱、大関が待ち構える終盤戦へと向かう。
[日刊スポーツ 20241231733]
 
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大関昇進の可能性ある関脇琴ノ若が痛い1敗、朝乃山6連勝 照ノ富士は1敗堅守 ―― <大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館
好成績で大関昇進の可能性がある関脇琴ノ若が痛い1敗を喫した。若元春の立ち合いから意表を突くような突き放しに防戦一方。下からの攻めに上体が起きてしまい、なすすべなく押し出された。
大関経験者の西前頭7枚目・朝乃山は錦木と対戦。得意の右四つから左を巻きかえたところを攻め込まれてひやりも、最後は下手投げで下して連勝を6に伸ばし、単独トップに立った。
大関豊昇龍は阿炎に引き落とされて2連敗。綱とりの大関霧島は厳しい攻めで豪ノ山を寄り切った。
横綱照ノ富士は昨年名古屋場所の前回対戦で敗れている翔猿に苦戦。それでも激しい動きにもしっかり対応し、押し出して1敗を守った。

新入幕の西前頭15枚目・大の里はベテランの宝富士を一気に押し出す完勝で、51敗と星を伸ばした。    [日刊スポーツ 20241191829]
 
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照ノ富士はバタバタした相撲ながら連敗せず 霧島と豊昇龍は3連勝、貴景勝は大関でただ1人黒星 ―― <大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館
好成績で大関昇進の可能性がある関脇琴ノ若が初日から3連勝を飾った。小兵の翠富士と対戦。差し手争いの流れから、相手得意の肩すかしを決めた。

 綱とりの大関霧島は先場所、優勝を争った熱海富士を寄り切って3連勝。豊昇龍は新小結の宇良を厳しい体勢からすくい投げ。貴景勝は若元春に突き出され、3大関でただ1人黒星を喫した。

 前日2日目に若元春に金星を献上した横綱照ノ富士は阿炎と対戦。バタバタした相撲ながら最後はとったりで連敗はしなかった。

 大関経験者の西前頭7枚目・朝乃山は、湘南乃海を力強い相撲で寄り切り、初日から3連勝とした。
新入幕の東前頭17枚目・島津海は宝富士を寄り切って初日から3連勝。同じく新入幕の西前頭15枚目・大の里は消極的な相撲で阿武咲に押し出されて、初黒星を喫した。    [日刊スポーツ 2024116188]
 
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若元春、横綱照ノ富士を寄り切り初金星「ガムシャラで無我夢中だった」4度目対戦で難敵に初勝利 ―― <大相撲初場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館
東前頭筆頭の若元春(30=荒汐)が、会心の初金星を挙げた。
けんか四つの横綱照ノ富士との差し手争いを制すると、終始主導権を握って寄り切る完勝。昨年は6場所全て三役を務めたが、先場所は負け越し。今場所は7場所ぶりに平幕に番付を下げた中、金星を獲得した。照ノ富士にも、十両での初対戦から4度目の対戦で初白星。3大関、2関脇の残る上位陣が2連勝の中、遅咲きの大関候補が存在感を発揮した。

 力士人生を象徴するように、辛抱を重ねて初金星をつかんだ。若元春は左を下からあてがいながら、立ち合いでぶちかました。右、左と回転の速い突っ張りで、照ノ富士の出足を食い止めると左からおっつけた。「右を差されたら何もない」と、左脇はガッチリと締め、相手得意の右四つに組むことを徹底警戒した。得意の左四つになっても、31キロも重い相手の圧力に土俵際まで寄られた。それでも耐えて、攻勢に出た。何度はね返されても立ち向かい、1分40秒超。ついに横綱を根負けさせた。
「ガムシャラで、無我夢中だった」。取組後は疲れ切っていた。「出し切れた分、疲れてはいる。でも、いい兆候。自分の相撲を取れないと疲れることもないので」。疲れよりも充実感が上回り、終始穏やかな表情。「焦らず、じっくり攻めようと思っていたけど、内心は焦っていた」や「左(下手)を離したら何もない」など心の揺れ動き、意地と、さまざまなものと戦っていたことも明かした。とにかく難敵に、4度目の対戦で初めて勝ったことがうれしかった。だから初金星にも「実感はない」と、人ごとのようだった。
初場所は22年が新入幕、昨年は新三役と節目が続いたが、今年は新たに初金星を加えた。昨年10月に30歳となったが、まだ成長中。昨年名古屋場所で初の大関とりに挑み、以来、ずっと大関候補と呼ばれたが、先場所、8場所ぶりに負け越して平幕に転落。ただ「逆に役力士から落ちて『また一からやり直す』と、思い切って取れている」と、挑戦者の意識が強くなっていた。先に出世し、注目されたのは弟の若隆景。かつては「若隆景の兄」と呼ばれた遅咲きが、実力で波乱を演出した。    [日刊スポーツ 20241152014]
 
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【若乃花の目】3場所ぶり土俵の照ノ富士は落ち着いていた 完璧ではないがケガ前より足が前に ―― <大相撲初場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館
3場所ぶりに土俵へ戻ってきた照ノ富士は、精神的に落ち着いていました。何をやってくるか分からない宇良が、差しに来たらやってやろうと決めていたんでしょう。左をきめて小手投げで振りました。強引に見えたかもしれませんが、もともと体の大きい照ノ富士が普通にやっただけのことで、気持ちの焦りとかでは全くありません。さらに肉体的にも問題ないと思ったのは一連の強引な動きが、腰を引いてではなく怖がらずに前に出ながらのものだったことです。もちろん完璧ではありませんが、ケガをする前よりむしろ足が前に出ていました。

 横綱土俵入りの所作や膝の曲げ伸ばしなども、不安を感じさせなかった。むしろ綱を締める若い衆にブランクがあったのか、後ろの綱の丸みが足りないことが気になったぐらいです。そこも横綱の体調同様に、慣れていくしかないですね。問題はやはりスタミナ面でしょう。この先、ガクンと落ちることがあっても持ち直せるか。その状況でケガを悪化させないかも心配です。本場所の土俵に慣れるまで時間はかかりますが、まずは5日目まで悪くても1敗で乗り切ってほしい。初日は上位陣が安泰で落ち着いた場所になりそうなので、その流れに横綱も乗ってほしいと思います。    [日刊スポーツ 2024114210]
 
藤井聡太名人・竜王「次も頑張りたい」 朝日杯将棋オープンで4強 ―― 名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)で14日に開かれた第17回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦で、愛知県瀬戸市出身の藤井聡太名人・竜王(21)=王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=が4強入りを決めた。
https://www.youtube.com/watch?v=YgwyUe9BHQE
 2年連続の優勝を狙う藤井名人・竜王は、1回戦で斎藤慎太郎八段(30)を破ると、昨年と同じ顔合わせとなった増田康宏七段(26)との2回戦へ。両者1分将棋に入り、143手で2時間13分の熱戦を制した。
https://www.youtube.com/watch?v=3X1iehhcIY4
 公開形式で行われた対局と大盤解説会を約370人のファンが見守った。終局後は藤井名人・竜王が大盤解説会場で対局を振り返り、「(2回戦は)一手一手が非常に難しい将棋になった。2局とも集中して、あっという間だった」。増田七段は「優勢になった部分もあったが、そこから勝つまでが大変。ミスが続いてしまった」と悔やんだ。

 藤井名人・竜王は、羽生善治九段(53)と並んで最多となる5度目の優勝をめざす。「苦しい将棋ではあったが準決勝へ進むことができた。次も精いっぱい頑張りたい」。準決勝と決勝は210日、東京都千代田区の有楽町朝日ホールである。    【朝日新聞DIGITAL 2024115 1000分】
 
ウェブニュースより
【光る君へ】平安時代の政をシビアに描写、子作りは政治戦略 ―― 吉高由里子主演で、日本最古の女流長編小説『源氏物語』の作者・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の人生を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。1月7日放送の第1回『約束の月』では、平安貴族たちの倫理観もなにもない出世競争の一端が描かれると同時に、思わぬ強烈キャラクターの登場にもSNSが湧いた。(以下、ネタバレあり)。
■ 第1回「約束の月」下級貴族・藤原為時(岸谷五朗)の娘・まひろ(落井実結子)が少女時代を過ごしたのは、円融帝(坂東巳之助)の御代。帝に娘を嫁がせ、生まれた王子の外戚として政務をおこなうのが出世の王道だった時代、藤原兼家(段田安則)も娘・詮子(吉田羊)を円融帝に入内させた。さらに兼家は、嫡男・道隆(井浦新)を汚れなき者とし、そのために次男・道兼(玉置玲央)を兄の代わりに泥をかぶる存在にしようと目論んでいた。

 しかし自分が家族からないがしろにされているように感じる道兼は、そのはけ口として弟の三郎(のちの道長/木村皐誠)などの弱者に暴力を振るうようになる。そして先に入内した藤原遵子(中村静香)が子どもを産むことがないよう、兼家はひそかに陰陽師・安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)に「お子ができぬようにいたせ」と依頼するのだった・・・。
■ 摂関政治のえげつなさ、勝ち抜く手段自分の娘が産んだ王子を即位させ、彼が幼い間は「摂政」として、成長したら「関白」として政をおこなう・・・、いわゆる「摂関政治」の時代が舞台となる『光る君へ』。そのため自分の娘が身ごもる前に、ほかの后が男子を産んだら、途端に出世競争が圧倒的に不利になるという、よく考えると相当特殊な時代だった。その出世レースを勝ち抜く手段のえげつなさが、はなから提示される第1回となった。
まずは自分が男子を生むか生まないかが、家族の出世に直結するというプレッシャーにさいなまれるシーン。しかも宮中に入れば入ったで、周囲の人々の噂話の格好の種になってしまうという后たちの針のむしろぶりを、三郎の姉・詮子を通じて描写。とくに無責任な憶測や悪意がネチネチとささやかれる所の連続は、下手な戦闘シーンよりもよっぽどゾッとするし、心身ともにダメージがあってもおかしくないと思える構造だった。
SNSでも「ほんまえげつない。姉妹や娘は家が権力と栄光を手に入れ、維持するための道具」「一族の女性については皇子を産むか否かだけが話題の男性陣に囲まれていたら、にこやか&おだやか弟と仲良くなるのわかるよ姉上」「遵子と詮子を巡るえげつない女房たちのコソコソ噂話、このへんすごく宮中って感じで笑顔になる」「彼女たちも下衆な好奇心のみで喋っていたわけではなく、あれが仕事の一部なんだろうな」と、この時代の「戦い」の姿にワクワクする声が聞かれた。
しかもその出世の手段として、兼家が安倍晴明に「相手に子どもができないように」と、おそらくは呪詛を依頼する場面には「ギャー! 呪いをかけろってことか!」「この時代呪詛は暗殺とほぼ同義」と戦々恐々とする声と同時に、それをしれっと引き受ける晴明にも「晴明、やるんかい」「めっちゃ普通に公務員キャラでたぎる」「褒美は望みのままと言われたら引き受ける晴明、政治がバリバリできる曲者で大好き」と、妙に納得の声が上がっていた。
■ 「平安時代の倫理観怖え」最強キャラしかし今回もっとも「平安時代の倫理観怖えええええ」と視聴者を震撼させたのが、兼家の次男で三郎の兄・藤原道兼の存在だろう。「身分の低き者を殴って、私の心が治ればそれでよろしい」という鬼畜ぶりと、カッとなったら主人公の母さえ迷いなく殺す狂犬ぶり。演じる玉置玲央の鬼気迫る表情もあって、間違いなく第1回の最強インパクトキャラとなった。
SNSでも、「早々に修羅道な道兼おにぃが全部持っていった」「こいつなりにコンプレックス抱えてることに共感できる話が来んのかな~と思ってたら、三段飛ばしでそういうの許されない方向に飛んでいって爆笑してしまった」「初っ端からなんかもう色んな意味で目が離せないのがよもや彼だとは」など、ドン引きと喝采が混じったような声が寄せられた。
この目に余るヒールぶり、三郎をいい人に見せるための過剰なキャラ付けか? と思われそうな道兼だが、このあとも結構いろいろ「おいちょっとお前」な行動が出てくるので、最後までその生き様には(鬼畜上等な方限定だけど)楽しませてもらえそうだ。また演じている玉置は、自身のX(ツイッター)でドラマのリアタイ実況をして「俺が代わりに謝る、ごめん三郎」などの心温まる書き込みをしているので、ドラマと併せてチェックしてみよう。
『光る君へ』はNHK総合では日曜・夜8時から、NHKBSでは夕方6時からスタート、BSP4Kは昼1215分に先行放送。第2回『めぐりあい』では、成人を迎えたまひろが文才をはぐくんでいく姿と、藤原道長の父・兼家が急速に勢力を広げていく様が描かれる。    【ディリ 2024.01.12
 
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「演歌の女王」八代亜紀さん死去 37歳、「舟唄」「雨の慕情」 ―― 「舟唄」「雨の慕情」などのヒット曲で知られ、艶っぽくハスキーな歌声で「演歌の女王」と呼ばれた歌手の八代亜紀さんが昨年1230日、急速進行性間質性肺炎のため死去した。73歳。熊本県出身。葬儀は関係者で行った。後日、お別れの会を開く予定。

 膠原病と診断されたことを同年9月に公表し、活動を休止して療養を続けていた。
中学卒業後に歌手を目指して上京。東京・銀座のクラブの専属歌手を経て、1971年に「愛は死んでも」でデビューした。芸名は出身地の熊本県八代市にちなんで付けた。72年にテレビの歌謡選手権を勝ち抜き、翌73年に「なみだ恋」が大ヒットを記録。酒場でしみじみとかん酒をあおる男の心理を歌った79年の「舟唄」で人気を不動のものとした。80年には「雨の慕情」で日本レコード大賞を受賞した。
「おんな港町」「愛の終着駅」などヒット曲多数。ブルースやジャズなど幅広いジャンルを歌いこなした。華やかなルックスと気さくな人柄でCMやバラエティー番組でも親しまれた。全国の女子刑務所や少年院への慰問もライフワークとしていた。    【東京新聞 202419 1952分 (共同通信)】
 
THE TIME,」、週刊文春が新たに伝えた松本人志の「性的行為疑惑」を報じる…安住紳一郎アナ「新たに3人の女性の証言を報じています」 ―― TBS系「THE TIME,」(月~金曜・午前5時20分)は10日、活動休止を発表したお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志を巡りこの日発売の「週刊文春」が新たな性的行為疑惑を報じたことを伝えた。

 松本に関しては、昨年12月に「週刊文春」が2015年の一般女性との性的行為疑惑を報道。この報道を受け、所属の吉本興業は「当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するものです」としていたが、今月8日に松本から「裁判に注力したい。裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい」との申し出があったことを受け、「本人の意志を尊重することといたしました」と発表した。
総合司会で同局の安住紳一郎アナウンサーは「活動休止を発表している松本人志さんですが今日発売の週刊文春では新たに3人の女性の証言を報じています」と伝えた。
これを受け、番組では週刊文春が「新たに前回とは別の女性3人の証言が掲載されています。記事によると性的行為の強要は、松本さんが過去に出演した福岡や大阪での番組の打ち上げの場でもあったということです」と紹介し「また女性を集めた人物として吉本興業の後輩芸人3人の名前を伝えています」と報じた。    【2024110 834分 スポーツ報知
 
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田中角栄元首相の旧邸宅で火災 真紀子氏「線香あげた」 ―― 8日午後3時20分ごろ、東京都文京区目白台1の公園利用者から「田中角栄邸の方向からものすごい煙が出ている」と110番通報があった。その後、警視庁大塚署員が田中元首相の旧邸宅から出火していることを確認した。同署によると、敷地内には出火当時、元首相の長女の真紀子元外相らがいたが、けがはなかった。

 東京消防庁によると、2階建ての建物から出火、1〜2階の延べ約800平方メートルが全焼し約2時間半後にほぼ消し止められた。同署によると、真紀子氏は「火元となった建物で線香をあげていた」と説明しているといい、同署や消防が出火原因を調べている。
 現場はJR目白駅から東に約1.4キロ離れた住宅などが立ち並ぶ一角。旧邸宅の付近には日本女子大のキャンパスや目白台運動公園がある。
「目白御殿」権力の象徴、ロッキード事件の舞台にも

旧邸宅は田中角栄元首相の私邸で「目白御殿」と呼ばれ、権力の象徴とされた。角栄氏は政府や自民党の重要ポストを歴任し、自民党の最大派閥「田中派」を率いた。かつては陳情客や派閥議員ら政治家などの来訪が後を絶たず、旧邸宅は昭和政治の舞台となった。
ロッキード事件で1976年に逮捕された際、角栄氏は旧邸宅から出頭。航空機の機種選定を巡る商社元幹部との面会も旧邸宅内で行われたとされた。
角栄氏は85年、旧邸宅内で脳梗塞で倒れ、政治の表舞台から姿を消した。敷地内には母屋や事務所のほか、ニシキゴイが泳ぐ池などがあった。
敷地の一部は角栄氏の死後、田中家が相続税として国に物納した。    【日本經濟新聞 202418 16:16 (202418 22:24更新)
 
【ひふみんEYE】勝った藤井聡太王将「相穴熊」で一日の長 歩と桂使い穴熊崩しの軽妙手は見事 ―― 藤井聡太王将(21)が今年のタイトル戦初戦を白星で飾った。8日、栃木県大田原市「ホテル花月」で行われた将棋の第73ALSOK杯王将戦7番勝負第1局で、挑戦者の菅井竜也八段(31)を下した。

  ◇  ◇  ◇
藤井王将の相穴熊対策に「一日の長」があった感じです。考えた作戦だったんでしょうね。金銀4枚でガッチリと玉を囲い、途中まで金2枚、銀1枚の菅井穴熊に比べ、堅さの違いに物を言わせました。穴熊は、守備陣が1枚違うだけで堅さが大きく違うものです。
「玉を固めて先陣争いを制する」という構想通り、局面が進行して先に仕掛けました。2日目の封じ手開封以降、角を前線に出して動かしたり、歩が伸びて駒が前進しています。その後も5筋の歩、4筋の歩や桂といった小駒を使って拠点を作りました。まさに「穴熊崩しのお手本」と言うべき軽妙手を見せ、菅井陣を崩しました。最後の局面は「攻防ともに見込みなし」で、菅井八段の投了もやむなしでした。
持久戦模様の対局でしたが、「時間がかかっても行ける」と踏んで、強手の連続で攻め続けた藤井王将の大局観が光ってました。年明け初戦でしたが、かなり好調とみていいでしょう。
菅井八段は予定の作戦だったと思います。何とか手を尽くしましたが、攻めが続きませんでしたね。2局目以降の巻き返しに期待しましょう。(加藤一二三・九段)    [日刊スポーツ 2024182036]
 
今年はNHKの大河ドラマ「光る君へ」を見ることにしました。昨夜午後6時からのBS放送で、第1回のドラマを見ましたが、今一つ人物の相関関係が良く判りませんでした。次回からの放送に期待しましょう。
 
ウェブニュースより
大河ドラマ「光る君へ」人物相関図 吉高由里子主演で紫式部の生涯描く平安絵巻、7日スタート ―― 第63作となるNHK大河ドラマ「光る君へ」の放送が7日(日)からスタートする。主人公は「源氏物語」を執筆した紫式部で、吉高由里子が演じる。教科書にも必ず掲載されている長編小説だが、作者である紫式部の詳細については史料がほとんど残っていない。本作では紫式部こと「まひろ」が、幼少期からの体験を通して「源氏物語」を書き上げていくドラマを構築。執筆をバックアップしたとされる藤原道長とは幼少期に出会い、生涯を通して絆を育む人物として描いている。有職故実を再現した、セットや衣装にも注目だ。
1回あらすじ
1000年の時を超える長編小説「源氏物語」を生み出した紫式部の波乱の一代記。平安中期、京に生を受けた少女まひろ(落井実結子)、のちの紫式部。父・藤原為時(岸谷五朗)の政治的な立場は低く、母・ちやは(国仲涼子)とともに慎ましい暮らしをしている。ある日まひろは、三郎(木村皐誠)という少年と出会い、互いに素性を隠しながらも打ち解けあう。再び会う約束を交わす2人だったが、激動の運命が始まる。
大河ドラマ「光る君へ」
17日スタート NHK総合 毎週(日)午後800845ほか ※初回は~午後900
NHK BSNHK BSP4K(日)午後600645ほか ※初回は~午後700
作:大石静 演出:中島由貴ほか
出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、吉田羊、高畑充希、玉置玲央、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則ほか    【産経新聞 2024/1/7 19:00
 
中村メイコさん死去 89歳 肺塞栓症 ―― 女優の中村メイコ(本名・神津五月)さんが昨年1231日、肺塞栓症のため89歳で死去していたことが7日、分かった。所属事務所のホリプロがから報道各社にファクスで発表した。

事務所によると、すでに親族による密葬を済ませており、後日、お別れの会を執り行う予定。昨年1225日に行った番組収録が最後の仕事となったという。
中村さんの夫で作曲家の神津善行さんは事務所を通じ、「2歳8ヶ月で映画デビューしてから86年という芸能生活を、生涯現役のまま幕をおろすことになりました。長い時間をこの世界に存在させていただいたこと、皆様に深く感謝申し上げます」とコメントを発表した。
中村さんは1934年5月13日、作家・中村正常氏の長女として誕生し、2歳で映画「江戸っ子健ちゃん」でデビュー。角帽の子供「フクちゃん」役で人気を博し、天才子役と称された。その後も女優として第一線で活躍し、195961年にはNHK紅白歌合戦の紅組司会を務めた。57年には神津善行さんと結婚。長女は作家の神津カンナ氏、次女は女優の神津はづき、長男は画家の神津善之介氏。    【ディリ― 1/7() 19:32配信】
 
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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