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 本日より大相撲秋場所が始まります。3横綱の休業が報じられていますが、宇良・石浦などの小兵力士の活躍で盛り上げてもらいたいものです。

ウェブニュースより
 小兵の価値、「技のデパート」が磨いた 系譜は今も脈々 ―― ■土俵 時を超えて

 2カ月前の名古屋場所、初金星を挙げた25歳の宇良が万雷の拍手を浴びた。力士の大型化が進む土俵で、小柄な力士の活躍は映える。「技のデパート」と呼ばれた小兵の第一人者、舞の海秀平さん(49)が幕内デビューしたのは1991年秋場所だった。
 当時平均体重が150キロ台だった幕内で、新入幕の舞の海さんは最も軽い90キロ余。軽やかな動きから内無双、足取り、切り返しとさまざまな技を繰り出し、8勝を挙げた。いきなり技能賞を獲得。ファンに強烈な印象を残した。
 青森県鰺ケ沢町の出身。23歳で角界入りする際、新弟子検査で身長が基準に届かず頭にシリコーンを入れてかさまししたエピソードは有名だ。日大時代に全日本選手権でベスト32に入ったことがあるが、「ひと場所でも十両を経験できればいいな」と思っていた。
 それが、一度も負け越しを経験しないまま所要8場所で入幕。そこから3年の間に技能賞を5度まで積み上げ、94年秋場所には自己最高位となる小結昇進を果たす。
 幕内在位36場所で計241勝。うち、「押し出し」が3番しかない。決まり手は33手に上った。猫だまし、八艘(はっそう)飛びといった立ち合いの奇襲も白星に結びつけた。「小さい人でも工夫をすれば大きい人に勝てる。見ている人がそう感じてくれたなら、相撲を取ってきた意味がありますね」。誇らしげに語る一方で、自身の相撲に手応えを感じたことは一度もなかったと言う。
 「相手を組み止めて、力でねじ伏せることはできない。相手を見て、そのバランスを崩して、勝ちを拾っていく相撲ですから」。そうした取り口は、一歩間違えれば大けがにつながる。「毎日が綱渡り。毎日、不安でした」。通算7勝5敗と勝ち越した巨漢・小錦との対戦はファンを魅了したが、一方で、引退の引き金となる左ひざのけがも小錦との一番で負った。96年名古屋場所、下敷きになり、靱帯(じんたい)を損傷。現役生活はわずか9年半、31歳で幕を閉じた。
 いま、42人いる幕内力士の平均体重は163.5キロ。この30年間で20キロ近く重くなっている。小兵がますます生きづらい時代になっていくのだろうか。
 「そんなことはない」と舞の海さんは言う。
 入門から20キロ以上増えた宇良は、それでも135キロ。幕内3場所を経験し、勝ち負けに関係なく会場を沸かせられる力士になりつつある。立ち合いで相手の足をつかみにいったり、土俵際にわざと下がってから勢いをつけて突っ込んでみたり。完全な劣勢から、柔らかな身のこなしで勝負をひっくり返す相撲も少なくない。
 関学大時代にプロレスのバックドロップのような「居反り」を決めたことで大相撲でも技が注目されがちだが、舞の海さんは「最後の最後まで、どうなるか分からない相撲を取るのが宇良の魅力。そういう相撲を続ければ、きっとみんな引き込まれる」と語る。総合格闘技の選手を目指したこともある石浦は120キロ、十両まで番付を上げてきている22歳の照強は115キロ。どちらも抜群の身体能力を誇る。
 「大きい人と戦ってこそ、小兵の価値は上がる。輝けるんですから」。舞の海さんが歩んだ系譜は、途絶えそうにない。  (朝日新聞DIGITAL 2017990948分)









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目高 拙痴无
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92
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1932/02/04
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 sechin@nethome.ne.jp です。


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