瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
[1568] [1567] [1566] [1565] [1564] [1563] [1561] [1560] [1559] [1558] [1557]

 今朝の朝日新聞より

石破氏発言、与党も困惑 秘密保護法案、批判直結を懸念 ―― 石破茂・自民党幹事長が特定秘密保護法案に反対する市民の街頭デモをテロに例えてブログで批判したことが波紋を広げた。石破氏は1日、発言を謝罪し一部を撤回したが、秘密の定義が拡大解釈できるとの法案の問題点に直結しそうな発言だけに、与党内でも困惑の声が上がる。野党は追及を強める構えで、会期内成立をめざす与党の戦略にも影響を与えかねない。

■石破氏、一部撤回

 「表現に足らざるところがあることはおわびしなければならない」。石破氏は1日の富山県南砺市での講演で、自らのブログでの発言を謝罪した。/その後、石破氏は記者団に「いつどこで、誰が誰から、なぜどのようにして攻撃を受けるかわからないのがテロだ」と指摘。「それ(街頭デモ)をテロと同じとみた、と受け取られる部分があれば、そこは撤回させていただく」と、デモとテロを同一視した部分を撤回した。それでも、「一般の方に大音量という有形の圧力を加えるという点で、(街頭デモは)民主主義と相いれない部分があり、(テロと)相通ずるものがある」と強弁した。/デモ行為に過敏に反応した石破氏の発言には、伏線があった。天皇陛下に手紙を手渡そうとした山本太郎参院議員の処分を求める国会周辺での右翼の街宣活動に対し、同党は11月中旬、規制や警備の強化を決定。石破氏は「党本部の業務や通行人に対して行き過ぎた行動だ」と語っていた。だが、街宣活動は街頭デモと性質が違う。石破氏は早期に謝罪・撤回して幕引きをはかった形だ。/特定秘密保護法案の参院審議が大詰めを迎える時期だけに与党幹部は「発言には出来る限り慎重になってもらわないと困る」(公明幹部)と苦々しい反応だ。/特に与党が懸念するのは、同法案では、秘密の指定範囲があいまいで拡大解釈の余地を残している点が強く批判され、それが石破氏の発言と結びつけられかねないことだ。政府関係者は「『国会周辺のデモも特定秘密の対象に含まれるのか』と言われかねない」。自民党幹部は「市民のデモが、人を殺傷する行為をさすテロに当たるわけがない」と否定に躍起だ。/首相官邸と与党は会期内に参院採決を強行する構え。週明けの審議を控え、自民党国対関係者は「参院はいま荒れに荒れている。血眼になって野党が追及の理由を探している時、火に油を注ぐことになりかねない。明日になったら(会期を)延長するという話も出てきかねない」。別の同党幹部も「コメントしたくない」と不快感を示した。/ただ、別の自民幹部は「失言と騒ぐ方がどうかしている。これで参院審議が緩むわけない」と強気も見せた。

■野党攻勢「一丸で追及」

 野党は攻勢を強める。民主党の大畠章宏幹事長は水戸市内での街頭演説で「権力をもたない市民が時の政治に意見を言うことは、憲法21条の『表現の自由』で保障されている。抗議デモはテロ行為とまったく異なる」。参院国家安全保障特別委員会理事の福山哲郎氏(民主)も「自民党は『知る権利』『表現の自由』といった民主主義に必要な最低限の手段を切り捨てようとしている」と批判した。/法案に賛同する日本維新の会の松野頼久・国会議員団幹事長は「特定秘密が拡大して運用されるのではという不安が国民にある時に、こんな発言は理解不能。野党一丸となって国会で追及していく」と語り、みんなの党の渡辺喜美代表も「審議が真っ最中の時節柄、不適切な発言だ」と切って捨てた。/大畠氏は2日に他の野党に幹事長会談を呼びかけ、対応を協議する方針だ。/ただ、石破氏は閣僚ではなく、国会に呼んで追及するのは難しい。民主党参院幹部は「閣僚全員を呼び、一人一人に石破氏の発言をただす」と言う。/脱原発デモを積極的に行ってきた山本太郎参院議員は「ブログに書くのは市民の動きを脅威と感じている証拠だ。強行採決を阻むには、何十万もの市民が国会を取り囲んで、賛成議員の目に見える形で教えることだ」と訴えた。

◆石破茂幹事長が1129日付の自身のブログで特定秘密保護法案への反対デモを批判した部分は次の通り。/今も議員会館の外では「特定機密保護法絶対阻止!」を叫ぶ大音量が鳴り響いています。いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう。/《主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます。》

◆石破氏が1日、ブログに関して発言した概要は次の通り。/もし表現に足らざるところがあることはおわびしなければならない。(講演)/「テロと同じと見た」と受け取られる部分があるとすれば、そこは撤回させていただく。(記者団に)  (朝日新聞 201312月2日0500分)
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


小冊子の紹介
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 3 4 5 6
7 8 10 11 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 26 27
28 30
最新コメント
[EugenePum 04/29]
[m1WIN2024Saulp 04/22]
[DavidApazy 02/05]
[シン@蒲田 02/05]
[нужен разнорабочий на день москва 01/09]
[JamesZoolo 12/28]
[松村育将 11/10]
[爺の姪 11/10]
[爺の姪 11/10]
[松村育将 11/09]
最新トラックバック
ブログ内検索
カウンター
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © 瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り All Rights Reserved
/