麦(むぎ)を詠んだ歌
麦は古代から栽培されていたようで、大麦や裸麦が弥生時代の遺跡から(土器などの底に炭化した状態で)発見されています。麦は五穀(ごこく)の一つで昔から重要な作物でした。
万葉集には二首に、いずれも「麦食む駒(こま)」と詠まれています。
巻12-3096:馬柵越しに麦食む駒の罵らゆれど猶し恋しく思ひかねつも
巻14-3537:柵越しに麦食む駒のはつはつに相見し子らしあやに愛しも
(或本に曰く)馬柵越し麦食む駒のはつはつに新肌触れし子ろし愛しも
◎麦は古代の主要な穀物のひとつで大別して大麦と小麦に分けられます。
大麦の原種はアフガニスタンから西アジア一帯の山岳地に野生する二条種、穂に粒が二列に並んでいるものとされ、他に進化した六条種もあります。
我国には3~4世紀に朝鮮からの移民と共に伝来し、主に醤油、味噌、麦酒、飴などの原料や家畜の飼料に用いられ、その後色々な品種改良がなされてきました。
小麦の主要種であるパンコムギの原産地は、西アジアのカピス海南岸を中心とする地域とされ、4~5世紀に中国北部から朝鮮を経て北九州に。主にパン、うどん、麺、菓子の原料として広く用いられています。
723年、朝廷は飢饉に備えて麦などの雑穀の栽培を奨励する太政官府を発布しており、オオムギはそのまま粒食し、コムギは主として粉にして、餅(団子)や煎餅に加工されたようです。
ウェブニュースより
寝耳に水の休業継続 国・都、百貨店対応で迷走 首相「強い措置続けられぬ」 ―― 政府が5月末までの延長を決めた緊急事態宣言は百貨店など大型商業施設への休業要請を巡り土壇場で迷走した。菅義偉首相は営業再開を打ち出し、東京都の休業要請の継続は寝耳に水だった。新型コロナウイルスの感染を食い止める重要局面で、足並みの乱れが改めて浮き彫りになった。
7日午後の首相官邸。突然の知らせに衝撃が走った。「東京都は休業要請を継続します」
数時間後に迫る記者会見で、首相は大型商業施設の休業要請をやめると表明する段取りを決めていた。午後8時までの時短要請に転換したが、都の方針は正反対だった。
首相はこの後の会見で「大型連休という山を越えた今後は通常の時期に合わせた高い効果の見込まれる措置を徹底する」と宣言延長についての基本的な考え方を説明した。
3度目の緊急事態宣言が始まった4月25日からの休業要請を巡り、当初から国と地方の考え方に違いがあった。大阪府の吉村洋文知事は「街全体の人の動きをいったん停止するくらい厳しい内容が必要」と語っていた。
一方、首相は「エビデンス(証拠)がないことはやりたくない」と繰り返していた。百貨店やイベント施設はガイドラインを設けるなど新型コロナの感染対策をとっているとの認識があった。
百貨店は他の事業者に比べ売り上げが大きく、財政的に十分な補償は難しい。「連休後には終えます」。政府は水面下で百貨店側にこう協力を求め、なんとか休業要請の受け入れにこぎ着けた。
大型連休に入り、不満が出始める。百貨店が休業するのを横目に、東京・銀座など繁華街の路面店に客足が流れる現象が目立ったためだ。
「百貨店は感染対策を徹底し、クラスター(感染者集団)は発生していない」「面積が小さい路面店が営業を続けて人が動いているのに、百貨店を閉めるのはおかしい」。首相や自民党幹部のもとに日本百貨店協会などから抗議が届いた。
党選挙対策委員会の幹部には日本チェーンストア協会、日本小売業協会といった休業要請を強いられる他の業界からの苦情も伝わってきた。
首相は5月3日、都内で山口泰明選対委員長と向き合った。話題の中心となったのが7月4日投開票の東京都議選。4月の衆参両院の3選挙で1勝もできなかった首相にとって重みが増した。
山口氏は「公明党との選挙協力の徹底が欠かせません」と訴えた。自民党内で公明党に限らず、組織票が期待できる業界団体の離反を避けるべきだとの意見が強まった。
首相は6日夜、官邸に呼んだ田村憲久厚生労働相ら関係閣僚に「人流を抑制するのに一定の効果はあった。所期の目的は達成できた」と話し、こう決意を示した。「宣言から2週間でだいぶ負荷をかけている。強い措置は続けられない」
感染抑制に向け宣言を5月31日まで延長しつつ、規制を緩める方向性が固まった。
懸念は東京、大阪の動向だった。大阪は緊急事態宣言の発令後も新規感染者を抑え込めず、大型連休中には政府側に休業要請の継続を打診した。
吉村氏は7日「いまコロナに感染しても適切な治療を受けられない可能性がある。宣言の中身は緩和せず、協力をお願いしたい」と府民に呼びかけた。
これに加わったのが、小池百合子都知事だった。7日「負担が大きいことは承知しているが、人流抑制に大きな役目を果たしている」と休業要請の継続を表明した。
政府と東京都はかねて新型コロナ対応での連携不足が指摘されてきた。首相は7日、今回の都の方針を聞くと漏らした。「そんなもんだろうな」 【日本經濟新聞 2021年5月8日 13:00】
休場の白鵬へ「横綱の責任を果たしているのか」審判部の伊勢ケ浜部長が苦言 ―― 「大相撲夏場所」(9日初日、両国国技館)
日本相撲協会は7日、初日、2日目の取組を決め、取組編成を担う審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)が電話取材に応じた。
6場所連続休場となった一人横綱白鵬(36)=宮城野=に対し、「けがして痛くて出られない状況が続いている。横綱の責任を果たしているのかしていないのか。自分が横綱としてきちっと判断しないと。ここまで休むと期待も、この先はできない。誰もがそう思う」と苦言を呈した。
本人は名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)で進退を懸ける意向を示しているものの、「出ていない人のことを考えても…」と嘆き。「白鵬どうこうより、早く横綱に上がるように頑張ってほしい。下からそれを抜く勢いで頑張ってほしい。下からの押し上げがないと今の大関も上へ、とならない。下からどんどん若手が上がってほしい」と、4大関の昇進争いに加え、三役以下の若隆景(荒汐)、明生(立浪)ら勢いのある若手に目を向けた。
夏場所の期待はやはり4大関。「優勝を狙える位置でみんな頑張ってほしい」とハッパをかけた。まな弟子で21場所ぶり大関返り咲きの照ノ富士(29)が盤石なら優勝争いを引っ張りそうだが、師匠として心配な様子。
「(古傷の)膝の調子があまり良くない。どこまで頑張れるか、しっかり大関の責任を果たせるようにしてほしい。(稽古は)あんまりできていない。やれる中でやるしかない。稽古が足りていない。2桁(勝利)を目指して頑張ればいい」と話していた。
先場所10勝を挙げ関脇復帰の元大関高安(田子ノ浦)は大関再奪取へ向け連続2桁勝利を目指す。伊勢ケ浜部長は「内容も勝ち星も両方必要。相撲は安定している。もっと勝ち星を積めばまだまだやれる」と、期待した。 【ディリ―スポーツ 2021/05/07 16:10】
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