瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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  中根彦循が『勘者御伽双紙』に「鴛鴦(えんおう、おしどり)の遊び」を書いて、140年ほど経った1884年に「Taitの問題」が書かれている。
557b12bf.jpeg 昨日のブログで示したように、「鴛鴦の遊び(黒白3個ずつ)」では3手で並べ替えが完了し、「Taitの問題(黒白4個ずつ)」では4手で並べ替えが完了する。
 黒白がそれぞれ5個、6個、7個の場合は、左図の通り、番号順に動かすと、目先が開けてくるだろう。
 
4292b9b7.jpeg 黒白がそれぞれ8個ずつの場合も、左図のように出来る。まず、両端付近で細工をしてから、中央の部分を4個ずつの場合の手順で並べ替えて、最後に両端を処理するのである。9個ずつの場合も同じように、5個ずつの場合の手順を使えばうまく行くであろう。こうして、いくらでも石の数を増やすことが出来、黒白の石がそれぞれn個ずつのばあい、n手で並べ替えが完了出来るのである。
 
2bdd4cd4.jpeg 黒白3個ずつの場合、4手で左の図のように、元の場所に並べなおすことが出来る。
 手数に拘らなければ、2図のようにして、黒白が幾つずつでも元の場所に並べなおせるのである。


f5cada11.jpeg このような問題を解く場合、最初はどうしてよいか見当もつかないから、適当に色々動かしてみて、失敗を繰りかしているうちに、いつか思いがけもなく解けてしまうものである。しかしながら、一度成功したぐらいでは、どの道を通って来たのか全く思い出せないことが多く、さらに何回も繰り返してから手順発見に至るようである。これがパズルの楽しみなのであるが、見つけた解が果たして最少の手数のものであるかどうか、他にもやり方があるのではないかと気になるものである。完全に確かめるには、組織的に“しらみつぶし”に試してみるか、理論的な証明を考えなければならない。
 
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目高 拙痴无
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1932/02/04
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