瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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葦を詠める歌10
20-4331:大君の遠の朝廷としらぬひ筑紫の国は.......(長歌)
標題:追痛防人悲別之心作謌一首并短謌
標訓:追ひて防人の別れを悲しぶる心を痛みて作れる謌一首并せて短謌
原文:天皇乃 等保能朝庭等 之良奴日 筑紫國波 安多麻毛流 於佐倍乃城曽等 聞食 四方國尓波 比等佐波尓 美知弖波安礼杼 登利我奈久 安豆麻乎能故波 伊田牟可比 加敝里見世受弖 伊佐美多流 多家吉軍卒等 祢疑多麻比 麻氣乃麻尓々々 多良知祢乃 波々我目可礼弖 若草能 都麻乎母麻可受 安良多麻能 月日餘美都々 安之我知流 難波能美津尓 大船尓 末加伊之自奴伎 安佐奈藝尓 可故等登能倍 由布思保尓 可知比伎乎里 安騰母比弖 許藝由久伎美波 奈美乃間乎 伊由伎佐具久美 麻佐吉久母 波夜久伊多里弖 大王乃 美許等能麻尓末 麻須良男乃 許己呂乎母知弖 安里米具里 事之乎波良波 都々麻波受 可敝理伎麻勢登 伊波比倍乎 等許敝尓須恵弖 之路多倍能 蘇田遠利加敝之 奴婆多麻乃 久路加美之伎弖 奈我伎氣遠 麻知可母戀牟 波之伎都麻良波
          万葉集 巻20-4331
         作者:大伴家持
よみ:大君の 遠の朝廷と しらぬひ 筑紫の国は 敵守る おさへの城ぞと 聞こし食す 四方の国には 人さはに 満ちてはあれど 鶏が鳴く 東男は 出で向ひ かへり見せずて 勇みたる 猛き軍士と ねぎたまひ 任けのまにまに たらちねの 母が目離れて 若草の 妻をも巻かず あらたまの 月日数みつつ 葦が散る 難波の御津に 大船に ま櫂しじ貫き 朝なぎに 水手ととのへ 夕潮に 楫引き折り 率ひて 漕ぎ行く君は 波の間を い行きさぐくみ ま幸くも 早く至りて 大君の 命のまにま 大夫の 心を持ちて あり廻り 事し終らば つつまはず 帰り来ませと 斎瓮を 床辺に据ゑて 白栲の 袖折り返し ぬばたまの 黒髪敷きて 長き日を 待ちかも恋ひむ 愛しき妻らは

意訳:大君の、遠く離れた朝廷(みかど)たる筑紫の国(北九州)は外敵から身を守る抑えの砦。大君のお治めになっている四方の国々には人は多く満ちているけれども、とりわけ東男(あづまおとこ)は敵に向かって命をもかえりみない勇敢な兵士だと労をねぎらいなさる。任命されるままに母もとから離れ、あるいはなよやかな妻から離れ、任務につく。その日までの月日を数えながら難波の港に集結し、大船の梶を左右そろえて貫き並べる。朝なぎを見計らって、漕ぎ手を集め、夕潮に乗って、梶をたおし、軍団を率いていく貴君。波の間を押し分け、早く無事に筑紫にたどりついて、大君の任命のままに任務を果たそうとばかり。男子たる心を持って防備の任につく。任務が終わったらつつがなく(難波に)帰ってきなされと祈っています。神聖な酒かめを床の辺に据え、純白の着物の袖を折り返し、黒髪を敷いて長い日々を待っていることだろう、彼らの愛しい妻たち
は。
左注:右二月八日兵部少輔大伴宿祢家持
注訓:右は、二月八日、兵部少輔大伴宿祢家持
20-4357:葦垣の隈処に立ちて我妹子が袖もしほほに泣きしぞ思はゆ

※刑部千國(おさかべの-ちくに、生没年不詳)
 奈良時代の防人(さきもり)です。天平勝宝(てんぴょうしょうほう)7年(755)に上総(かずさ)(千葉県)市原郡から筑紫(つくし)に出発するときによんだ歌が,「万葉集」巻20におさめられています。
20-4362:海原のゆたけき見つつ葦が散る難波に年は経ぬべく思ほゆ

 


ウェブニュースより
 芝田山広報部長「そんなことはないと信じたかった」貴源治の大麻使用判明に ―― 大相撲の十両貴源治(24=常盤山)が名古屋場所中に大麻使用したことが判明したことを受け、日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は20日、代表取材に応じ「残念極まりない」とコメントした。
 貴源治が大麻を使用しているとのうわさ話が協会内に届いたのは、名古屋場所14日目の17日。「通報というよりは、そんなうわさがあるよと。うわさレベルだったので、そんなことはないと信じたかった」。
 貴源治は1度、使用の事実を否認した。千秋楽後に尾車コンプライアンス部長(元大関琴風)が師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)と貴源治に聴取したが、貴源治は「大麻成分が含まれているCBDオイルという痛み止めを使用している。あがり症を抑えるために食べているグミにも大麻成分が入っていると聞いた。そういったところから、うわさ話が出たのではないか」と話していた。

 翌19日に都内のクリニックで、コンプライアンス委員会作業班弁護士が立ち合いの元で薬物検査(尿検査)を実施したところ、大麻陽性の判定が出た。検査を受けて、コンプライアンス委員長が貴源治に聴取を行ったところ、名古屋場所中に宿舎近くの道路で歩きながら大麻たばこを1本吸っていたことを認めた。
 芝田山広報部長は「こういった、名古屋場所が終わってすぐに、自分も今日初めて聞いてびっくりした。これはいち早く、本人が認めたということで、いち早くお知らせして、協会としてもいち早く対処する。協会はこういうことに対して、処分内容もあり、研修会も行っている中でのこと。ある程度、コンプライアンス委員会に理事長が委嘱したということで、答申を受けたところで、理事会で審議をすることになる」と説明した。
 協会としての抜き打ち検査については「今そういう段階ではありません」とした。
 協会は貴源治が大麻の使用を認めたことから、協会の内部規定に従ってただちに警察に通報したことで、警視庁において捜査が開始され、現在はその調査中であるとした。
 貴源治は警視庁での事情聴取後に帰宅を許され、現在は師匠の指示で謹慎している。
 八角理事長(元横綱北勝海)はこの日、コンプライアンス委員会と事実関係の調査と処分意見の答申を委嘱し、今後は警察の捜査に全面的に協力しつつ、協会としての調査および処分の検討を実施する予定とした。    [日刊スポーツ 20217201631]



 小山田さん辞任「対応遅い」「仕方ない」 海外でも批判 ―― 東京五輪開会式の楽曲制作を担っていたミュージシャンの小山田圭吾さんが、過去にいじめを告白した問題で辞任したことをうけ、ボランティアや五輪を待ち望む人たちからは20日、落胆やあきれる声が上がった。

 「多様性がこれだけ重視されているなか、差別的な考えを持った人を続けさせようとしていた感覚が信じられない。大会組織委員会は対応が遅すぎる」。ボランティアとして競技支援などに関わる東京都内の30代女性は語気を強めた。「開幕も目前だから切り替えて盛り上げたいと思うが、運営側も改めて気を引き締めてほしい」と注文をつけた。
 都内の競技会場で活動する40代男性会社員は「本番直前で既に活動を始めているボランティアも多い。『それどころではない』というのが本音」と話したうえで「大会のイメージをこれ以上損ねることがないよう組織委には慎重に対応してほしい」と求めた。
 医療サポートを担当する60代男性ボランティアは「残念の一言だが、組織委はもっと早く発表し、謝罪も早くすべきだった」と指摘する。「問題が大きくなった要因には、組織委の対応の遅さもある」とあきれた。
 五輪観戦を楽しみにしているという東京都北区の男性会社員(52)は「辞めるのは仕方ないが、直前に問題が出てくるなんて選手ファーストの大会と言えない。選手がかわいそうだ」と憤る。「普通だったらこの時期は注目選手などの話題で盛り上がる。日本選手団もメダルが取れそうなのに水を差すなんて」と残念そうに話した。
 小山田さんの担当部分には開会式冒頭4分間程度の楽曲もある。「せっかく作った曲が一度も日の目を見ないのはもったいない」と話すのは千葉県船橋市の50代女性。「少し調べれば依頼する前に(いじめ問題があることが)わかっていたはず。組織委が前もってちゃんとしていれば」とため息をついた。
 小山田さんの問題を巡っては、海外メディアも相次ぎ報じた。ロイター通信は「いじめの醜聞で辞任」と速報。英BBCは「コロナ発生の影で23日に開幕する五輪にとって、最新の挫折だ」とした。仏AFP通信は今年2月にも組織委の森喜朗前会長が女性蔑視発言で辞任したことを踏まえ「また主要な人間が辞任した」と取り上げた。    【日本經濟新聞 2021720 12:18 (2021720 12:19更新)


 

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