ニュースといえば、どこをみてもコロナウィール関連ばかり、少々食傷気味です。
ウェブニュースより
藤井七段が千田七段下す 竜王戦ランキング戦決勝へ ―― 将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が3日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた、第33期竜王戦ランキング戦3組準決勝で千田翔太七段(25)を下した。決勝進出と、来期の2組昇級を果たした。
新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、取材は主催関係者、映像中継の担当に限られた。異例の体制にもかかわらず、積極的な指し回しを見せた。
https://www.youtube.com/watch?v=02RS2gAUDbA
新人時代の17年に6組を制して以来、昨年まで3期連続優勝中の藤井は、竜王戦史上初の4期連続制覇を目指し、3組決勝で師匠の杉本昌隆八段(51)と対決する。
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藤井が、2020年度の初戦を白星で飾った。
千田には、今年2月の朝日杯準決勝で敗れている。同時にこの棋戦3連覇を阻まれている。頂上を目指すために負けられない一戦は、「激しい展開で、よく分からなかった」と振り返った。
新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、取材は主催関係者、映像中継の担当に限られた。異例の態勢にもかかわらず、積極的な指し回しを見せた。
これで、竜王戦ランキング戦は、17年の6組1回戦の加藤一二三・九段(引退)戦から19戦全勝と、負けなしだ。
19年度は53勝12敗(未放映のテレビ対局を含む)。勝率8割1分5厘で、3年連続で年度勝率8割以上という、過去に例がない大記録を達成した。
もちろん、勝率は3年とも第1位。17年度の61勝に次いで最多勝も記録した。昨年は初のリーグ入りを果たした王将戦で、挑戦権獲得まであと1勝まで迫った。今年は初参加の王位リーグでも3連勝で、白組トップを走る。新人時代に29連勝と、将棋界の連勝記録を塗り替えた“東海の怪物”は、今やタイトルに最も近い男の1人と言っていい。
今年1月、都内のホテルで行われた竜王就位式及び各組優勝者表彰の場では、「今期も(3組で)優勝を狙いたい」と、ファンの前で宣言した。
6→4組まで3期連続優勝昇級は、24~26期に永瀬拓矢現叡王・王座が果たしている。4期連続優勝はまだいない。4期連続昇級も、行方だけ。行方は6組、5組、3組と制したが、4組は3位で昇級している。
史上初の4期連続Vがかかった決勝には、またとないお膳立てがなされている。もう一方から勝ち上がったのは、師匠だ。「大きな舞台で戦えることは非常に楽しみです」と、抱負を口にした。
18年度の第77期順位戦C級1組で、ともに8連勝中だった師弟は19年2月の9回戦で敗退。同3月の最終10回戦で、師匠だけがB級2組への昇級を決めた。「藤井はいずれ上がってくる。先にB級2組で待っている」との激励の言葉に応じた弟子は、19年度の順位戦10戦全勝で昇級を決めた。
棋戦こそ違うが、こちらでも先に待っていた師匠とそろって2組に昇級できる。豊島竜王への挑戦権獲得を目指すための本戦進出切符は、1枚だけ。18年3月の王将戦予選で勝った師匠に、再度勝つことが「恩返し」になる。 [日刊スポーツ 2020年4月3日18時29分]
大相撲夏場所 2週間延期も開催可否はいまだ不透明 八角理事長は力士らへ「この厳しい状況の中で精神を鍛えていって欲しい」 ――日本相撲協会は3日、東京・両国国技館で理事会を開き、新型コロナウイルス感染拡大を受け、大相撲夏場所の開催を2週間延期することを決めた。理事会後に行われた会見に八角理事長(元横綱・北勝海)と芝田山広報部長(元横綱・大乃国)が出席し、理事長が「5月場所を2週間延期することを決意しました」と発表した。
延期が発表されたものの、夏場所の開催可否はいまだ不透明。理事長は「通常開催を目指しながら、縮小しての開催、無観客開催、あるいは中止を含め、あらゆる角度から柔軟な姿勢で検討を重ねるとともに、ふたたび変更の可能性がある」と述べた。本場所に臨む力士らは現在、各部屋で調整を行っており、協会からは不要不急の外出を禁止されている。
この日は師匠会も行われ、部屋の親方衆とコロナの感染対策の基本的対処法も確認したという。芝田山部長は「朝晩の検温を義務づけました。必ず検温するようにと。熱が出た場合の対処法、感染した場合などの対処法であったり、各地域に部屋は散らばってますので、各地域の保健所とうまく連絡がとれるように確認しながら説明をした」と話した。
新型コロナ感染拡大の影響で、練習場の確保が難しいアスリートもいる。その現状を踏まえ、芝田山部長は「相撲は各部屋に稽古場があるので、そこで稽古できるのは幸い」。外出が制限されるなど、力士は厳しい環境での稽古に励むが、八角理事長は「力士は日頃から精進している。稽古に関しては日々精進していくものですから、この厳しい状況の中で精神を鍛えていって欲しい」と述べた。 (2020年4月3日 17時58分スポーツ報知)
望月氏「ABC予想」証明 京大教授 数学難問、専門誌に論文 ――京都大は三日、三十年以上にわたって未解決だった数学の難問「ABC予想」を京都大数理解析研究所の望月新一教授(51)が証明したと発表した。望月教授の論文が、同研究所が編集する国際専門誌「PRIMS」の審査を通過し、特別号に掲載されることが決まった。同研究所は「重要かつ困難な問題を解決した」と評価した。
掲載されるのは望月教授が新たに構築した「宇宙際タイヒミューラー理論」に関する四編、六百ページに及ぶ論文で、結論の一つとしてABC予想が証明できるとした。「フェルマーの最終定理」や「ポアンカレ予想」と並ぶ著名な予想の証明となる快挙。新たな定理となり、整数に関する他の未解決問題の証明にもつながるとみられる。出版日は未定。
望月教授は二〇一二年、自身のホームページに論文を公開し、その後にPRIMSに投稿。論文が大部で独特な新理論の審査だった上、海外の数学者からの懐疑的な議論も起き、掲載までには七年半かかった。研究開始からだと二十年にもなる。
ABC予想は、整数の足し算と掛け算の関係にまつわる予想で、一九八五年に欧州の二人の数学者が提唱した。共通の約数(公約数)を持たない自然数A、Bと、これを足した数Cが登場する。A、B、Cを素因数分解(素数の掛け算に分解)し、出てきた素数を一回ずつ掛けた数Dがほとんどの場合、Cより大きいとする。この正しさを証明するのは極めて難しいとされていた。
足し算と掛け算の絡み合いを引き離すことが証明への道だとして、論文ではその手段となる新理論の構築に大半のページを割いた。
論文は既存の枠組みに慣れた数学者には極めて難解といい、驚きと激しい議論を喚起した。一八年には数学最高の栄誉・フィールズ賞を受賞したドイツ人数学者ペーター・ショルツェ氏も望月教授と議論し「論理に飛躍がある」などと批判した。
望月教授は十六歳で米プリンストン大に飛び入学、十九歳で同大数学科を卒業した。二十七歳に京大助教授、三十二歳で教授に就任した独創的な数学者として知られる。
◆独創的で意義大きい
<加藤文元(ふみはる)東京工業大教授(数学)の話> ABC予想を証明する論文は非常に独創的で、数学的なインパクトも大きい。学術誌への掲載が決まったということは、一定程度のお墨付きをもって数学界に受け入れられたということで、意義は大きい。PRIMSは非常に名高い学術誌だ。数学者の中でやや厳しい見方をしていた人たちも、好意的になっていくと思う。
◆証明になっていない
<二〇一八年にフィールズ賞を受賞したペーター・ショルツェ独ボン大教授(整数論)の話> 以前、京都大を訪れて望月教授と議論した上で、理論には重大な問題があり、簡単には修復できそうにないと指摘した。論文は証明になっておらず、ABC予想は今も予想のままだ。その立場は変わらない。今回、論文が受理されたと聞いて驚いている。 (東京新聞 2020年4月4日 朝刊)
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