瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
[1331] [1330] [1329] [1328] [1327] [1326] [1325] [1324] [1323] [1322] [1321]
2b25c306.jpeg 31以下の数を1つ覚えてもらい、左の5つの箱を見せ、覚えた数が含まれているものを指さしてもらう。
「AとBとDにある」といわれたら、それぞれの箱の左上の1、2、8を足して「11でしょう」と答える。そのネタは次のようになる。
 1~31までの数を2の羃乗(2ⁿ)で表わしてみると、例えば11は、
 11=2⁰+2¹+2³=1+2+8  となる。これは十進数を二進数に直すことになり、11は二進数で1011となる。そして、2⁰(=1)の項が含まれている数をAの箱に、2¹(=2)の項が含まれている数をBに、2²(=4)の項が含まれている数をCに、2³(=8)の項が含まれている数をDに、2⁴(=16)の項が含まれている数をEに、それぞれ書き込む。すると、各箱の左上すみの数が、A、B、C、D、Eの順に
 2⁰=1、2¹=2、2²=4、2³=8、2⁴=16 となっているから、覚えた数が含まれている表の左上隅の数を加えればよいのである。
 
f4d1711f.jpeg 「簾中記」の目付字と同じようなものが、江戸時代中期の中根彦循(なかねげんじゅん、1701~1761年)著の『勘者御伽双紙』に「桜木の目付の事」として出ている。
f4bab3a3.jpeg 左の図は五本の枝が花と葉から出来ているのは『簾中記』と同じで、上の和歌をばらした文字が書き込まれている。この和歌の中からひとつの文字を覚えてもらって、花にその文字が書かれている枝がどれか教えてもらえばその文字をたちどころに当てることが出来るのである。五本の枝を下から順に124816と2の羃数に見立て、指さされた枝を合計する。たとえば「下から1番目と2番目と4番目の枝にある」言われれば、
 128=11で、上の和歌の11番目の文字「れ」がこたえになるのである。
 このネタ明かしは、和歌の各文字に番号をつけると
 1 2 3 4 5    6 7 8 9 10 11 12  13 14 15 16 17
 さ く ら 木 の  ふ み や い ず れ と  お ぼ ろ げ も
         18 19 20 21 22 23 24  25 26 27 28 29 30 31
         は な に あ り し を   か ず え て ぞ う る
となる。そこで、各文字を数と見立てて、例えば「れ」ならば、
  「れ」=11=2⁰+2¹+2³  とすると、前の表の問題と全く同じになり、「れ」を1番目、2番目、4番目の花に書き込めばよいわけである。この書き込みを書く文字において行い、1つの枝に書かれていない文字は葉に書き込んだものが左の図なのである。
 「みそひさもし」を活用したこの美しさにはまったく驚嘆させられるものがある。
 
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


小冊子の紹介
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 6
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新コメント
[あは♡ 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[爺 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[豚 09/20]
[Mr. 09/20]
最新トラックバック
ブログ内検索
カウンター
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © 瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り All Rights Reserved
/