瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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  朝食後、隅田川の散策から帰宅して、パソコンを開くと、横浜のIN氏より、メールが入っていた。曰く、「今朝、N.O.さんのテレビを見た:日高 節夫 様/今朝、NHKテレビのASAICHI(あさいち)を見ていたら、君のよくご存知のN.O.さんが、インフルエンザのことで出演していた。肩書がK市衛生研究所長になっていた。/ネットで調べてみたら、今年の3月末に、国立感染症研究所を定年で辞められて、K市の研究所長に移られたと分かった。今年は君が80歳、N.O.先生が65歳、これを仁科の海浜学校の頃の、インターン時代のN.O.先生に年代逆戻しをして見ると、君は40歳代か。君の文集「仁科の海よ」(第24回夏期学校文集『想ひ出』)を読ませてもらってから、そろそろ15年になるなあ。まさに歳月はあっという間に過ぎて行くね。/でも君のお陰で、一昨日は楽しい思いをさせてもらえた。/どうもありがとう。ちょっと岡部先生の近況で一筆。 横浜 IN」
113d9db9.jpeg N.O.先生はインターン時代に兼愛塾の臨海学校を指導員として手伝っていただいた。たまたまIN氏の息子さんが国立感染症研究所でご一緒されたということで、この爺とIN氏との間で時たま話題になる人物である。
いやはや、当時兼愛塾の塾生は悪餓鬼揃いで、失礼にもN.O.先生を「やぶ先生」なんて呼んでいた。なかには「いや、まだやぶにもなっていない『たけのこ先生』だ」なんていう悪餓鬼もいた。にもかかわらず、本当に生徒達の面倒をよく見てくださった。
 
5e8adaf8.jpeg 室町時代の数学遊戯で、貴族の間の娯楽として発達した問題は少なくないが、そのなかに目付字がある。いわゆる字探しの当てものである。室町時代の『簾中抄』に曰く、
「いろはの文字くさり、花にあり、葉にあり、とのみ言ひおきて、人の心をなぐさむるかな。また、花はとれ、葉はあだものと思ふべし。一、二、四、八、十六」
木の絵が描かれていて、その木に五本の枝があり、おのおのの枝に花と葉がある。どの枝にも花か葉の上に “い”から“け”までの31文字が書かれている。遊び方は、甲と乙と2人で行なう。甲が乙に「いろはのうち“い”から“け”までの中のどれかひとつを頭の中に覚えておけ」という。つぎに甲が「覚えた文字をこのえの中で、第1番目の枝には花の上に書かれているか、葉の上に書かれているかを言え」「二番目の枝ではどうか?」「3番目の枝では…」と順に聞いてゆく。
 乙が「花の上に書かれている」といったら、第1枝は1、第2枝は2、第3枝は4、第4枝は8、第5枝は16という数を甲は覚えておく。乙が「葉の上に書かれている」と言ったら何も覚えておかなくてよい。
 花の上に書かれているのが、第1枝(1)、第3枝(4)、第4枝(8)であったら、その対応する数の1、4、8を全て加えて、 1+4+8=13 であるから、いろは…の第13番目の“わ”が答えとなるのである。すなわち、数を2進法で表わせば、 13→1101 で第1位、第3位、第4位が1で他は0となるのである。
 目付字には、表を使う方法、絵を組み合わせる方法などいろいろと工夫され、江戸時代には多くの人々が楽しんだという。
 
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プロフィール
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目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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