ウェブニュースより
[東京マラソン2019]五輪見据え 2万人警備…きょう東京マラソン ―― 約3万8000人が参加する「東京マラソン2019」(読売新聞社など共催)が3日、開催される。警視庁は車両突入テロに備え、主要交差点で車両約200台による「防護壁」を築き、沿道の路地も封鎖。上空はドローン部隊で警戒し、来年の東京五輪・パラリンピックを見据え、民間警備員を合わせて総勢約2万人態勢で警備にあたる。
危機対応バイクも導入
車いすマラソンは午前9時5分、マラソンは同10分にスタートする。沿道に約130万人の観客が集まる見込みだが、警視庁が最も警戒しているのが、車両突入テロだ。今年元日には、東京・原宿の竹下通りで暴走車に8人がはねられる事件が起きており、「現実的な脅威」(警視庁幹部)とされる。
東京マラソンでは、機動隊バスなど計約200台で防護壁を築くほか、スタート地点の都庁前(新宿区)や浅草(台東区)、銀座(中央区)、東京駅前周辺(千代田区)には、イスラエル製の鉄柵(高さ70センチ、重さ22キロ)を組み合わせた「車両突入防止用バリア」を設置。コースに通じる路地も鉄柵や車止めで封鎖する。上空は、訓練を受けた「ドローン部隊」が警戒にあたる。
スタートとゴール地点付近30か所には、「さすまた」の上部に看板を取りつけた案内標識を東京マラソン財団が設置。有事の際には看板を外して、制圧に使うことができる。テロリストを銃撃する「緊急時対応部隊」(ERT)も前年より増強する。
ランナーと並走しながらテロリストを警戒する「ランニングポリス」に加え、今回は新たに、自動体外式除細動器(AED)とカメラ付きの「危機対応バイク」を導入。テロや事故の際には現場に急行し、避難誘導や負傷者の手当てを行う。
東京マラソンのコースは、来年8月に行われる東京五輪と一部が重複しており、警視庁の重久真毅警備1課長は「東京五輪に向けた試金石になる。安全な五輪開催につなげたい」と話した。 (読売新聞 2019/03/03 05:00)
中大の堀尾、MGC切符に驚き 東京マラソン5位 ―― スタート前から冷たい雨が降る悪条件。寒さに耐えかねて棄権した大迫やオーバーペースもたたって30キロから急激に失速した実力者の姿に、その過酷さが表れていた。一方、飛ばしすぎの先頭集団に付き合わなかった後続の日本勢は、中盤まで淡々とレースを進める。初マラソンの堀尾はその中に紛れていた。
前方から落ちてきた走者を次々に拾って順位を上げたのは30キロあたりから。25キロで給水に失敗し、隣の藤川に声を掛けて分けてもらったドリンクも力水となった。「ダメならダメでいい。ある程度余裕もあって、どんどん行こうと思った」
失うものはない大学生の存在感は徐々に増し、37キロ付近で佐藤をとらえて日本人トップに躍り出る。さすがに終盤は体が動かなくなったが、追っ手も状況は同じ。堂々の5位でのフィニッシュに、学生では初めてのMGC(Marathon Grand Championship、2019年9月15日に開催される予定のマラソン大会)出場権獲得もついてきて「これは現実かな」と驚きを隠せなかった。
兵庫・須磨学園高から中大に進学し、今年の箱根駅伝2区では区間5位。他の部員より5キロ長く距離走を行うなどしてマラソンの土台をつくってきたという。指導する藤原正和監督はその適性を見抜き「トラックよりマラソンで通用する。アキレスけんも長いので持っている能力は非常に高い」と太鼓判を押す。
183センチと長身で黒縁の眼鏡が印象的な22歳は大学卒業後、服部勇馬が所属するトヨタ自動車に進む。「東京五輪に挑む権利をもらった。全力で目指したい」。将来が楽しみな選手がまた一人現れた。 (日本経済新聞 2019/3/3 20:07)
sechin@nethome.ne.jp です。
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