瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
ただ有明の 月ぞ残れる 後徳大寺左大臣
作者の後徳大寺左大臣 藤原実定(ふじわらのさねさだ、1139~1191年)は、小倉百人一首の選者藤原定家の従兄弟だという。詩歌管弦に優れ、平安末期の平氏が栄えた時に大臣の職にあったという。
この詩の出典は宋・胡継宗編の「書言故事大全・花木類・紅一点」で王安石の詩と記録されているという。
また、王直方(1069~1109年)の『王直方詩話』に「王安石が内相のとき、翰苑に石榴が一叢あって、枝葉が茂り、僅かに花が咲いていた。そこで王安石は濃緑萬枝紅一点、為人春色不須多と詩作した。私は全編を見なかったことをつねに恨みとしている。」とあり、多くのものの中で、ただ一つ異彩を放つ意の「紅一点」は王安石の詩がその出所となっている。しかし、宋の范正敏(生卒年不詳)の「遯斎閑覧(とんさいかんらん)」に「これは唐人の詩で作者不明である。かつて、私は王安石が持っていた扇に自筆でこの句が書いてあったのを見たことがある。王安石の自作と思っている人があれば、それは誤りである」とある。
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目高 拙痴无
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