瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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50322035.jpg 朝食後、隅田公園を抜けて吾妻橋を渡ると浅草通りを東進、東武橋から京成橋までは北十間側沿いに押上商店街に出る。
 ここからは当てずっぽうに路地を通って、水戸街道に出ると、そこは鳩の街の入口であった。雨が落ちてきたようなので、桜橋通りに出ると、桜橋を渡って帰宅した。

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18792b5c.JPG 隅田公園には彼岸花が咲いている。広島県の山間の村に疎開していた中学生の頃、この彼岸花が咲く畦道を「赤い花なら曼殊沙華/オランダ屋敷に雨が降る/濡れて泣いてるジャガタラお春/未練な出船の/ああ鐘が鳴る/ララ鐘が鳴る」こんな歌を吟唱しながら通学したのを想い出す。
 彼岸花を眺めているとつくづく摩訶不思議な形をしているなあと思う。造りは、天界の花「曼殊沙華」にふさわしくこの世の花とは思えないほどに巧妙で、全体として計算ずくめの造形美を感じさせる。数個の花のそれぞれは、六枚の花弁と雄蕊、長く伸びた雌蕊を持ち、花弁は外側に弧を描いて反り返っている。集まって空間に浮かぶ球体は、宇宙的な広がりを連想させるのである。仏教で、彼岸とは遙か彼方のことを意味するが、古人はよくぞこの花を「彼岸花」と名付けたものだ。
 曼殊沙華とは天界に咲くとされる想像上の花で、色は白く鮮やかで、諸天はこれを自在に雨〔ふら)らせ、見る者を強剛の三悪業から離れさせるとされるが、この世の彼岸花は真紅の花ではあるがこれを「曼殊沙華」と呼んだのも成程とうなづけるのである。
ae14a9b6.JPG 訳)(プラディーパ如来は)経典を語り終わったその瞬間に、その会衆の真ん中で、この偉大な教えの座に坐ったままで、身体を動かすことなく、また心を動かすことも無く、「無限の説法の基礎」という瞑想に入った。この世尊が三昧に入るや否や、マーンダーラヴァ花・マハー=マーンダーラヴァ花・マンジユーシャカ花・マハー=マンジユーシャカ花など天上の花の大雨が降り、かの世尊とその州に集まった会衆の上に降り注いだ。また、その仏国土はどこも六種の地震を起して、上下四方に動揺し、激しく震え揺らいだ。(岩波文庫 法華経上より)

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