瘋癲爺　拙痴无の戯言・放言・歯軋り念奴嬌

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　　　　念奴嬌（赤壁の懐古）　蘇東坡
　大江は東に流れ
　浪はあらいつくすよ　古のすぐれたる　人物を
　古き塁（とりで）の　西の辺を　人は言う
　これ三国の　周郎が　赤壁なりと
　乱るる岩は　空をつんざき
　逆巻く涛（なみ）は　岸辺をうち
　山なす雪と　飛沫をあこれぞげし
　画にも似たる　この山この江
　そのかみの　豪傑いくたりぞ

　想えば　かのときの　公瑾は
　小喬をむかえたばかりにて
　かがやく勇姿　たのもしく
　羽扇（はねうちわ）もち　綸巾きて　談笑するうち
　あだなす敵は　煙と消え　灰と滅びぬ
　古き日へと　馳せるわが神（こころ）
　わが髪の　はや白みしは
　多情のゆえと　笑わば笑え
　人の世は　さながら夢
　酒をそそがなむ　江の月影に

頭の体操18の回答）　右のように、最後の等式の分子はともに０となり、分母が等しいとはいえない。

2011/02/18 (Fri) 日記 Trackback() Comment(1) ▲top

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北京出張中

　現在は北京出張中です。
　待ち侘びましたこの名文の日本語訳をあらためて読みますと、なんだか違う雰囲気が醸し出されたような気がします。それはこの訳文から日本特有の物わびしさを感じてしまうことです。
　この二三日間、日高さんが『赤壁賦』を取り上げたなど、丁寧に名文の背景を紹介してくださったおかげで、この文の奥深さをいっそう読み取ることができました。たいへんよかったです。
　また瘋癲爺のブログは海外でも読めるという事実も確認できました^^。
　

シン 2011/02/18(Fri) 編集

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