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大相撲初場所9日目 関脇 御嶽海 隠岐の海を寄り切り9連勝 ―― 大相撲初場所9日目。関脇 御嶽海は隠岐の海を寄り切って、初日から9連勝としました。
中入り後の勝敗です。
▽碧山に十両の大奄美は大奄美が引き落としで勝ちました。
▽琴ノ若に栃ノ心は琴ノ若が押し出し。
☆琴ノ若「しっかり前に出て流れよく相撲が取れた。こういう相撲が続いていけばいい。自分の持ち味を出し切って1日一番、いい相撲を心がけていきたいなと思います」
▽王鵬に豊山は王鵬がすくい投げ。
☆王鵬「立ち合いでしっかり当たれて手も伸びた。立ち合い以外は後手になったけど、立ち合いが良かったから白星につながったと思います」
★豊山「立ち合いは勝っていたと思う。それだけに悔しいですね。引かれた時に跳ね返せたらよかった。最後のツメですね。相手のいやがるような相撲をもう少しとりたい」
▽千代丸に魁聖は魁聖が押し出し。
☆魁聖「相手は突っ張ってくると思って、下からいこうと思ってうまくいった。途中、腰がやばかったけど。5番勝ったんで、早く勝ち越しできたらと思う」
▽琴恵光に千代大龍は琴恵光が寄り切り。
▽石浦に剣翔は石浦が下手ひねりで勝ちました。
★剣翔「左から入ってくるのは予想していたが、うまくひねられてしまった。仕方ないです。止まった時に下手投げを警戒して右足を干てしまった。引かなかったらひねりは食わなかったと思う」
▽若元春に照強は若元春が寄り切り。
☆若元春「(照強は)何をやってくるか分からない相手なので、踏み込みすぎずによく見ていった。内容はよかったと思うけど、内心は怖かったです。(この日は祖父の元小結若葉山の命日で)少し思う所はありました。(土俵入りの時に)おじいちゃんと同じデザインの化粧まわし着けている時が1番考えましたね。勝たないといけないなと思いました」
▽千代の国に佐田の海は佐田の海が送り出し。
☆佐田の海「立ち遅れたがうまく反応できてよかった。(通算600勝の節目に)数字は気にしていないが、それだけ長くやっているなという思いだけです」
▽一山本に翔猿は翔猿が押し出し。
☆翔猿 思い通りの相撲がとれてよかったです。(白星先行に)気持ち的には楽です。ここから頑張ります」
▽天空海に宝富士は宝富士が突き落とし。天空海は負け越しました。
☆宝富士「立ち合いで左が入ったので、あとは落ち着いて自分の相撲がとれればと。(9日目で7勝目に)いつもこんなに勝っていないのでうれしいですね」
▽妙義龍に阿炎は阿炎が引き落としで勝ちました。
☆阿炎「立ち合いからあまり覚えていないが、体が勝手に動いてくれたと思う。(連敗ストップも)師匠(元関脇寺尾の錣山親方)から「勝ち負けは気にするな」と言われているので、気持ちの面では気にしていない。今までの自分なら立ち直るまで時間がかかっていたと思う」
▽志摩ノ海に千代翔馬は千代翔馬が肩透かし。
☆千代翔馬「今日は絶対に引かないと思っていた。負ける時はいつも引いていたんで。動きながらの肩すかし。流れですね」
▽豊昇龍に遠藤は豊昇龍が押し出し。
☆豊昇龍「思った通りにできて良かった。体もよく動いているので、残りの相撲も1日一番と思って頑張りたい」
▽宇良に逸ノ城は逸ノ城が寄り切り。
☆逸ノ城「(宇良は)いろいろやってくるが、あわてずいこうと思った。やりにくさはあるが、今日は思った通りの相撲がとれてよかった」
▽若隆景に玉鷲は若隆景が押し出し。
☆若隆景「下からよく攻められた。(17日が祖父、元小結若葉山の命日)そういうのよりも、1日一番相撲に集中するだけ」
▽霧馬山に大栄翔は霧馬山が寄り切りで勝ちました。
▽阿武咲に隆の勝は隆の勝が押し出し。
☆隆の勝「今場所1番の相撲かなと思うし、後半戦でこれだけ反応できたのはよかったと思う。(白星先行で)そんなに余裕はないが気持ち的には楽になる。もっと積み重ねていきたい」
★阿武咲「今日は自分が弱かっただけ。押し相撲同士で押し負けた。でも今日は今日なので、明日思い切ってやるだけ」
▽御嶽海に隠岐の海は、御嶽海が寄り切りで初日から9連勝としました。
☆御嶽海「しっかり集中して、相手の分析もしながら取れたんじゃないかと思う。(2桁白星に王手)しっかり目標達成できるように白星重ねていきたい」
▽明生に大関 正代は明生が寄り倒し。正代は5敗目です。
▽横綱 照ノ富士に北勝富士は照ノ富士が下手投げ。照ノ富士は8勝目で勝ち越しを決めました。
☆照ノ富士「良かったと思います。(無理に寄り立てずに投げで決める)落ち着いてやろうと思ってましたけど、結果的にそうなった。(勝ち越しについて)場所終わったわけじゃないので、残り頑張っていきたいと思っています」
★北勝富士「左おっつけで差されないようにしたかったが、つかまったら横綱には勝てない。自分の実力不足でしたね。先場所は番付を落として初口(幕内最初の取組)を経験したんで、結びで相撲をとれたのは自分の中でもよかった」
初場所は9日目を終えて勝ちっ放しは御嶽海、1敗が照ノ富士となっています。
各力士談話
勝ち越しまであと1勝とした琴ノ若は「しっかり体が動いてくれている。自分の持ち味をしっかり出し切って、1日、一番、いい相撲を心がけていきたい」と今後を見据えていました。
新入幕の王鵬は6勝目をあげ「体の動きはすごくいいので、このままいい状態をキープしていきたい。毎日がすごく充実している感じだ」と力強く話していました。
同じく新入幕の若元春は、祖父の元小結・若葉山の命日に5勝目をあげ「やはり思うところはあった。祖父と同じデザインの化粧まわしを着けている時に一番、考えた。勝たなければいけないと感じた」と振り返っていました。
一方、若元春に敗れた照強は阪神・淡路大震災が起きた27年前のこの日に、兵庫県の淡路島で生まれましたが、これで6敗目となり取組後は取材に応じませんでした。
阿炎は連敗を2で止めて7勝目を挙げ「きょうは無意識に思い切ったことができた。悪くないと思うので、思い切った相撲を取っていきたい」と残りを見据えていました。
ただひとりの勝ちっぱなしを続ける関脇・御嶽海は「しっかり集中して、相手の分析もしながら相撲を取れたのではないかと思う」と振り返りました。目標のふた桁白星にあと1勝に迫っていることについては「しっかり目標を達成できるように白星を重ねていきたい」と話していました。
横綱・照ノ富士は1敗を守り「よかったと思う。落ち着いてやろうと思っていた。まだ場所が終わったわけではないので、残りも頑張っていきたい」と淡々と話していました。 (NHK WEB NEWS 2022年1月17日 19時48分)
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