瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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  Peg Solitaire(ペグ・ソリテア)は、1716年にドイツの数学者Leibniz(ライプニッツ、1646~1716年)の書いた書簡の中にも出てくるほど古くからあるパズルである。Solitaire とは、「ひとり遊び」ということらしい。
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b9e01501.jpeg 一般に遊ばれているのは、左にに示した3種類の盤である。この盤のます目の中央に穴をあけてpeg(ペグ)と呼ぶ棒を差し込むか、ます目の中央にへこみをつけて、ball(ボール)を置くようになっている。
54ee4dd9.jpeg 全部のます目にpeg(ペグ)かball〔ボール、以下「ペグ」と略記)を置いたら、1個だけ除いてスタートする。除くのは通常中央である。目的は規則にしたがってペグを順に取り除いていき、最後に1個だけ残るようにすることである。残す場所も、たとえば中央のように指定される場合もある。

3e4b09dd.jpeg ペグは、左図のようにすぐ隣にペグが1個あり、その向こうが空き地の場合に、隣のペグを飛び越して空き地に移ることができ、その際、隣のペグは取り除かれる。この操作をくり返して、最後に1個だけペグが残るようにするのである。斜めに行くことはできないし、これ以外の方法による移動も認められない。
 Solitaire盤の(A)は日本、アメリカ、イギリス、ロシア等で最もふつうに使われているもので、(B)はフランスで主に使われている盤、(C)は前の2つほどは遊ばれていないが、19世紀末の Édouard Lucas(エドゥアール リュカ、1842~1891年、フランス出身の数学者)の本や今世紀前半の本にも載っている。このような古典的な盤以外に、現在では正三角形や正方形のSolitaire盤も何種類か売られているという。
7d815987.jpeg ところでAの盤の場合、最後の1個を残すまでに31回の操作が必要であるが、1つのペグを連続して動かした場合にその連続した動作を1手と数えるやり方がある。1963年、H.O.Davisという人が、最少手数15手の解を発表している。ただし、中央の目を空き地にして開始し、最後の1個を中央に残す場合は18手必要である。その解答例を左図にに示した。
 
ab963c6d.jpeg なお、こうした本格的なものでなくても、碁石などをある図形に並べて、手軽にソリテア遊びを楽しむこともできる。その一例として左の図「こま(独楽)」をやってみて頂こう。どの石から開始してもよいから、最後に1個だけ残るようにしてほしい。
 
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目高 拙痴无
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1932/02/04
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