ウェブニュースより
大相撲7月場所10日目 新大関の朝乃山敗れ全勝は横綱 白鵬1人 ―― 大相撲7月場所は10日目。新大関 朝乃山は関脇 御嶽海に敗れて1敗となり全勝は横綱 白鵬、ただ1人となりました。
中入り後の勝敗
▽琴恵光に十両の明生は琴恵光がはたき込みで勝って7勝目をあげました。
▽若隆景に高安は若隆景が突き落とし。
▽千代丸に佐田の海は千代丸が引き落とし。
▽松鳳山に照ノ富士は照ノ富士が引き落としで勝って9勝目。松鳳山は負け越しです。
▽錦木に志摩ノ海は錦木が寄り切り。志摩ノ海は負け越しが決まりました。
▽栃ノ心に琴勇輝は琴勇輝が押し出し。
▽琴勝峰に魁聖は魁聖が下手出し投げ。
▽琴奨菊に石浦は石浦が上手出し投げ。
▽千代大龍に妙義龍は千代大龍が押し出し。
▽玉鷲に照強は玉鷲が突き落としで勝って7勝目をあげました。
▽徳勝龍に勢は徳勝龍がとったり。勢は負け越しです。
▽炎鵬に輝は輝がはたき込み。
▽霧馬山に竜電は竜電が上手投げ。
▽阿武咲に遠藤は遠藤が上手投げ。
▽豊山に宝富士は宝富士が寄り倒し。
▽隠岐の海に隆の勝は隠岐の海が肩透かし。
▽大栄翔に正代は大栄翔が突き出し。正代は2敗に後退しました。
▽碧山に大関 貴景勝は貴景勝が突き落としで勝って角番脱出まであと1勝です。
▽大関 朝乃山に関脇 御嶽海は御嶽海が上手投げで勝ちました。新大関 朝乃山は今場所初黒星を喫しました。御嶽海は勝ち越しです。
▽北勝富士に横綱 白鵬は白鵬が押し出し。横綱通算1000回目の出場を白星で飾り、ただ1人全勝を守りました。
大相撲7月場所は10日目が終わって全勝が横綱 白鵬。1敗で大関 朝乃山と平幕の照ノ富士が続いています。
各力士の談話
勝ち越しに王手をかけた琴恵光は「あまり勝ち負けを意識せずに、攻めることだけを意識して相撲を取っているのが、いい方向につながっている」と話しました。
9勝目をあげた照ノ富士は、「師匠からはここまで来たので、頭をつけて、今までやってきたことをしっかりやれと言われている。とりあえずは、あすの一番に勝てるように集中したい」と話しました。
勝って五分の星に戻した千代大龍は「これ以上番付を落としてしまったら、上位の強い人と相撲を取る機会がなくなる。きょうみたいな相撲を5日のうち3日取れたら勝ち越せると思う」と話しました。
勝ち越しまであと1勝となった玉鷲は「あしたの一番しか考えていない。いい相撲を取って、お客さんを喜ばせたいと思う」と話しました。
幕内400回目出場の節目を白星で飾った徳勝龍は「落ち着いて取れている。休場しないでずっと出続けたい」と話しました。
小結・大栄翔に敗れ2敗に後退した関脇・正代は「きょうみたいに後ろに下がる相撲はよくない。少し気持ちが抜けた部分があったと思うけど、もう一度、引き締めていきたい」と話しました。
一方、大栄翔は「立ち合い、流れともよかった。差されてまわしを取られるといけないので、気をつけていった。一番一番、最後まで集中していく」と話しました。
関脇・御嶽海に敗れ今場所初黒星を喫した新大関の朝乃山は「1敗したので、あしたからまた気楽に、リラックスして、自分の相撲を取りたいと思う。プラスに考えて、あとは横綱についていく気持ちでいきたい」と気持ちを切り替えていました。
一方、連敗を「2」で止めて勝ち越しを決めた御嶽海は「2日間、思いどおりに取れずに負けたのできょうこそ自分の相撲を取って勝ちたいという気持ちが強かった。疲れも出る中で、ケアをして体力を温存しながら5日間乗り切りたい」と話しました。 (NHK WEB NEWS 2020年7月28日 19時42分)
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大相撲 7月場所9日目 新大関の朝乃山が9連勝 ―― 大相撲7月場所は9日目。新大関の朝乃山は隠岐の海に勝って、9連勝しました。
中入り後の勝敗です。
▽十両の大奄美に琴勇輝は琴勇輝が突き出し。
▽高安に千代丸は高安が引き落とし。
▽錦木に松鳳山は錦木が寄り倒し。
▽佐田の海に照ノ富士は、照ノ富士が寄り切りで勝って勝ち越しました。
▽志摩ノ海に若隆景は若隆景が寄り切り。
▽琴恵光に妙義龍は妙義龍がはたき込み。
▽新入幕の琴勝峰に勢は、琴勝峰が突き落としで勝って7勝目をあげました。
▽玉鷲に琴奨菊は琴奨菊が寄り切りで勝ち、幕内の通算勝利数が715勝となり、元横綱の稀勢の里を抜いて歴代単独6位となりました。
▽石浦に栃ノ心は栃ノ心が寄り切り。
▽照強に魁聖は照強が押し出し。
▽千代大龍に竜電は千代大龍が突き出し。
▽宝富士に徳勝龍は徳勝龍が突き落とし。
▽阿武咲に豊山は、豊山が押し出しで勝って今場所初白星をあげました。
▽遠藤に隆の勝は遠藤が押し出し。
▽大栄翔に北勝富士は北勝富士が突き落とし。
▽霧馬山に御嶽海は霧馬山が寄り切りで勝ちました。
▽正代に輝は、正代が押し出しで勝って4日目から6連勝で勝ち越しを決めました。
▽隠岐の海に大関 朝乃山は同体、取り直しとなった一番で朝乃山が上手投げで勝って9連勝です。
▽大関 貴景勝に炎鵬は貴景勝が突き倒しで勝ちました。
▽横綱 白鵬に碧山は、白鵬がはたき込みで勝って9連勝です。
各力士の談話
白星を先行させた高安は「体調は初日に比べるとどんどんよくなっていると思う。きょうも立ち合いしっかり当たることができた。前に出ることが一番。安定感のある相撲をもう一度考えてやっていきたい」と話しました。
7勝目をあげた新入幕の琴勝峰は「きょうは内容はよくないが体は動いている。振り返ってみたらここまで早い。いつもどおりあしたの一番に集中したい」と話しました。
幕内で3年ぶりの勝ち越しを決めた照ノ富士は「一番一番、集中してやるだけ。親方を信じてやってくることができた。一生懸命やってきてよかった」と話しました。
琴恵光にはたき込みで勝って7勝目をあげた妙義龍は「中に入れるとうるさいので中に入れないようにという流れで、かわしてかわしてという相撲になった」と話しました。
琴奨菊は7勝目をあげて幕内の通算勝利数が715勝となり、元横綱の稀勢の里を抜いて歴代単独6位となりました。
琴奨菊は「一つ一つ、やり残しのないように頑張って白星を支えてくれた人に恩を返せるようにしたい」と話しました。
魁聖に勝って白星を先行させた照強は「ふだんからはず押しの稽古をしていて自然とそれが出た。はず押しできれば、重い相手でも押せるというのはある。しっかりケアはできている。徐々によくなっている」と手応えを感じていました。
近畿大学出身で同期の宝富士に勝って白星を先行させた徳勝龍は「前の日からわくわくして、より気合いが入った。内容は悪いが勝てたことはよかった。いい内容で勝てるように頑張っていきたい」と話しました。
今場所初白星をあげた豊山は「ふがいない相撲だったのでどうにかして1つ勝ちたいと思っていた。自分で自分を追い詰める悪循環だった。持っているものを出しきれずに終わっていた。来場所につなげなければいけない」と話しました。
関脇 御嶽海に勝った霧馬山は「立ち合いからまわしを取って落ち着いて相撲を取ることができた。今までの場所とは違って長い感じがする」と話しました。
勝ち越しを決めた関脇 正代は「立ち遅れた。相手に攻め込まれて危ない相撲だった。土俵際でも残って体の反応としては悪くないと思う。早いうちの勝ち越しは自信につながるし、うれしい。残りの相撲も変に気負うことなく、一番一番、集中できるかと思う」と話しました。
取り直しの一番を制して9連勝となった新大関の朝乃山は「一番目は攻められる中で投げを打ったので、負けたかなと思った。二番目は左上手がしっかり取れてじっくり攻めようと思ったがなかなか右が差さらず焦った部分があったが、相手が巻き替えて出たところを反射的に上手投げすることができた。この勝ち方は大事だと思うので、あすからも気を引き締めて頑張りたい」と話しました。 (NHK WEB NEWS 2020年7月27日 22時28分)
葛飾北斎の肉筆の肖像画見つかる 描かれた男性は誰? ―― 江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849)が描いたとみられる肉筆の肖像画が、見つかった。描かれているのは両替商の男性とみられるが、人物は特定されていない。所蔵する長野県小布施町の北斎館で、この男性が誰なのか、探っている。
肖像画は、昨年末に群馬県の所有者から同館に寄贈された。同館館長の美術史家・安村敏信さんは、輪郭線の強さや手足の描き方、陰影の付け方といった画風に加え、落款や印から北斎の作品と判断した。画中に「享和三亥(い)年」(1803年)の文字があり、北斎40代前半の作とみられている。汚れやしわが目立っていたが、修復した。
奈良市の美術館・大和文華館館長で浮世絵に詳しい浅野秀剛さんによれば、北斎の肉筆の肖像画は数点しか伝わっていない。写真でこの作品を見た浅野さんは「他の北斎の肖像画に比べ、素直に描かれている。比較的早い時期に描かれ、まだ個性が際だっていないのだろうが、そこも含め興味深い」と話す。
安村さんは、描かれた男性がそろばんらしきものを持ち、はかりや「金銀出入帳」もあることから、両替商とみている。画面上方の文章には、男性が「上山氏」であることや50歳ほどであることが記されている。また「一丁羽狩」の署名の狂歌も記され、「羽狩=はかり」を扱う上山氏自身が作った狂歌の可能性があるという。ただ屋号や、どこで両替商を営んでいたのかなどは不明だという。
北斎館では、9月5日からの「北斎 視覚のマジック」展で肖像画を公開する予定。安村さんは、それまでに人物を特定したいといい、「この男性が誰なのか、情報をお寄せいただきたい」と話している。 (朝日新聞DIGITAL 2020年7月27日 5時00分)
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新大関 朝乃山 8連勝で勝ち越し 大相撲7月場所 8日目 ―― 大相撲7月場所は中日、8日目、新大関の朝乃山は平幕の碧山に勝って8連勝で勝ち越しを決めました。
中入り後の勝敗です。
▼照ノ富士に錦木は、照ノ富士が寄り切り。
▼琴恵光に高安は、琴恵光が上手投げ。
▼琴勝峰に佐田の海は、佐田の海が上手投げ。
▼松鳳山に若隆景は、若隆景が押し出し。
▼栃ノ心に琴ノ若は、琴ノ若が左ひざを痛めて休場し栃ノ心が不戦勝です。
▼琴勇輝に魁聖は、琴勇輝が突き出し。
▼妙義龍に千代丸は、千代丸が突き落とし。
▼志摩ノ海に石浦は、石浦がすそ払い。
▼千代大龍に琴奨菊は、琴奨菊が寄り切り。
▼勢に照強は、照強が寄り切り。
▼徳勝龍に玉鷲は、玉鷲がはたき込み。
▼竜電に宝富士は、宝富士が突き落とし。
▼霧馬山に炎鵬は、霧馬山が上手投げ。
▼豊山に隆の勝は、隆の勝が寄り切り。豊山は負け越しです。
▼阿武咲に大栄翔は、大栄翔が送り出し。阿武咲は負け越しです。
▼隠岐の海に遠藤は隠岐の海が寄り切り。
▼御嶽海に正代は正代が突き落とし。御嶽海は1敗となりました。
▼北勝富士に角番の大関 貴景勝は北勝富士がはたき込み。貴景勝は3敗目です。
▼新大関 朝乃山に碧山は、朝乃山が寄り切りで勝って中日に勝ち越しを決めました。
▼輝に横綱 白鵬は白鵬がはたき込み。8連勝で勝ち越しました。
主な談話
照ノ富士は7勝目をあげ、「まわしを取られたら嫌な相手なので、自分から攻めて攻めてと考えていた。ここまで、やれることをやってきたが、勝ち越しをしないといけない番付だ。自分を信じてやるだけだ」と淡々と話していました。
千代丸は2勝目をあげ、「土俵際で自分が残っているのが分かった。後半戦は立ち合いから一気に前に攻める相撲を取りたい。詰めが甘くて負けているが、勝って勢いをつけたい」と話していました。
琴奨菊は「自分の立ち合いができてよかった。自分の力が出るように工夫しながら1日1日やり残しがないように、これからも頑張って1つでも多く、支えてくれた人たちに白星を届けられるようにしたい」とご機嫌でした。
豊山は負け越し「きのう、おとといと気持ちだけ前に出て、体がついてこなかった。きょうはしっかり当たって負けても悔いないようにいった。あれで負けたらしょうがない、まだまだ力不足で強くならないといけない。毎日、ふがいない相撲を取っていて、応援してくれている人たちに申し訳ない。あしたから期待に応えられるような相撲を取る」と強い決意を示していました。
阿武咲も負け越し「やるべきことは変わらないので、一生懸命やっていればいいことがあると信じて頑張りたい。状態は悪くない、1日一番、集中して頑張ることが大事だと思う」と切り替えていました。
御嶽海との関脇どうしの対戦を制した正代は「立ち合いで下がらなかったのが、きょうの相撲につながった。気負ってしまうと自分の相撲が取れなくなってしまうタイプなので、その日にできるいちばんいい相撲を取れたらいいなと、気楽に考えているだけ」と話していました。
勝ち越しを決めた朝乃山は、「きょうも1日一番、自分の相撲を取りきることだけを考えた。しっかり足も出て体が動いていたので結果につながった。相手が大きく、押し相撲なので踏み込みで負けないように下から下からいけた」と振り返ったうえで、「4か月、自分の相撲を見直し、上半身と下半身を強化してきた。睡眠も食事もよく取れている。あしたからも自信を持って頑張りたい。後半戦も中日までのように自分の相撲を取っていきたい」と話していました。
横綱の白鵬と並んでいることについては「横綱を意識したら体がかたくなるので、1日一番、取りきったら結果はあとからついてくると思う」と心境を話していました。
その白鵬も勝ち越しを決めて、「50回目の中日勝ち越し、50回か、いい響きだね。できれば相手をつかみたかったが、タイミングよく引きが決まった。勝ちっぱなしは当然と言えば当然で、引っ張っていければと思う。もちろん一番一番だ」と話しました。
朝乃山については「新大関ではない感じがする。2、3年と大関として相撲を取っているような内容だ。新大関というのがふさわしくないかもね。2人で優勝争いを引っ張るのが務めで責任だ。疲れはぜんぜんない」と新大関を評価しながらも余裕を見せていました。 (NHK WEB NEWS 2020年7月26日 19時25分)
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大相撲7月場所 7日目 新大関の朝乃山が7連勝 ―― 大相撲7月場所は7日目、新大関の朝乃山は宝富士に勝って初日から7連勝です。
中入り後の勝敗です。
▽十両の旭秀鵬に千代丸は千代丸が寄り切りで勝って今場所初白星です。
▽照ノ富士に若隆景は照ノ富士がきめ出し。
▽琴奨菊に錦木は琴奨菊が寄り切り。琴奨菊は幕内の通算勝利数が713勝となり元横綱 日馬富士を抜いて歴代単独7位となりました。
▽佐田の海に琴勇輝は佐田の海が送り出し。
▽琴恵光に栃ノ心は琴恵光が寄り切り。
▽志摩ノ海に新入幕の琴勝峰は琴勝峰が下手投げ。
▽高安に妙義龍は妙義龍が押し出し。
▽魁聖に琴ノ若は魁聖が突き倒し。
▽松鳳山に勢は松鳳山が押し出し。
▽千代大龍に德勝龍は德勝龍が突き出し。
▽石浦に竜電は竜電が上手投げ。
▽炎鵬に玉鷲は炎鵬が寄り切りで勝ちました。
▽照強に北勝富士は照強が網打ち。
▽隆の勝に阿武咲は隆の勝が押し出し。
▽遠藤に豊山は遠藤がはたき込み。
▽大栄翔に隠岐の海は大栄翔が寄り切りで勝ちました。
▽阿炎に御嶽海は阿炎が休場。御嶽海が不戦勝で7連勝です。
▽正代に碧山は正代が突き落とし。
▽宝富士に新大関 朝乃山は朝乃山が寄り切りで勝って7連勝としました。
▽角番の大関 貴景勝に輝は貴景勝が突き落とし。
▽横綱 白鵬に霧馬山は白鵬が寄り切りで勝って7連勝です。
7日目談話まとめ
照ノ富士は6勝目をあげ、「まだ勝ち越していないしこれからだ。まずは勝ち越しが目標だ。精いっぱい、やるだけだ」と淡々と話していました。
琴勝峰は6勝目をあげ「立ち合いがよかった。取組だけに集中ができていると思う。自分から攻めて前に出られるようにしたい」と話しました。24日に初黒星を喫したことについては、「師匠から『勉強だな』と言われた。1日、1日、学ぶことはある。このあとも勉強していく。何かを感じ取れないといけないと思う」と謙虚さを見せていました。
持ち味を発揮した相撲で、白星先行の炎鵬は、「相手が手を出して突いてくると思ったので、1歩引いて距離を取ってから中に入っていこうというのがねらい。そのあとはよく我慢して取ることができたと思う。首を決められてかなり苦しく、何回もだめかなと思ったが何とか耐えた」と振り返りました。連勝については、「1日、1日、気を引き締めて相撲を取っていれば星もついてくる。必死に相撲を取って出せる力を出しているだけだ」と冷静に話していました。
照強は、物言いのつく際どい相撲で白星をあげ、「相手が先に落ちた感覚があって勝っただろうなと思った。勝ててよかった」と元気よく話していました。
阿武咲は初日から7連敗に「立ち合いはそんなに悪くない。気持ちばかりが焦っていた。考えないようにしていたが、やっぱりきょうは連敗について考えていた。あす切り替えてしっかり頑張りたい」と前を向いていました。
正代は6勝目をあげ「危なかったが何とかね。今場所は反応も悪くないし体もよく動いている。その日できる相撲を取りきって結果がついてくればいい。一番、一番、集中して、結果がついてきたらいいかなと思う」と淡々と話していました。
朝乃山は「立ち合いから自分の相撲。圧力をかけながら前に出て、いなされても自分の足がついていった。そのあとは、相手の動きをよく見ながら攻めきることができた」と振り返ったうえで、初日から7連勝について「1日、一番、自分の相撲を取りきることだけを考えて、あとは結果につながってくる。7連勝は意識していない。あすもここまでの7日間と変わらず、自分の相撲を取ることだけを意識して千秋楽まで頑張りたい」と決意を示していました。
霧馬山は、初めて結びの一番に臨んで横綱・白鵬に完敗し「雰囲気がすごかった。全然違って緊張した。横綱のオーラがすごい、すごかった。横綱と対戦できることは夢みたいだ。ただ、もっと自分の相撲を取りたかった。何もできなかった」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2020年7月25日 19時20分)
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大相撲7月場所6日目 新大関 朝乃山 阿武咲破り6連勝 ―― 大相撲7月場所は6日目、新大関の朝乃山は阿武咲に勝って初日から6連勝です。
中入り後の勝敗です。
▽十両の東龍に錦木は東龍が寄り切り。
▽照ノ富士に新入幕の琴勝峰は照ノ富士が寄り切り。琴勝峰は今場所初黒星です。
▽琴勇輝に高安は高安が押し出し。
▽琴ノ若に千代丸は琴ノ若が押し出しで勝ちました。
▽若隆景に佐田の海は若隆景がはたき込み。
▽松鳳山に琴恵光は松鳳山がはたき込みで勝って今場所初白星です。
▽栃ノ心に琴奨菊は栃ノ心が上手投げ。
▽妙義龍に玉鷲は玉鷲が押し出し。妙義龍は今場所初黒星です。
▽勢に志摩ノ海は志摩ノ海が寄り切り。
▽魁聖に石浦は石浦が下手出し投げ。
▽千代大龍に炎鵬は炎鵬が下手出し投げ。
▽竜電に阿炎は竜電が突き落とし。
▽北勝富士に徳勝龍は徳勝龍が突き落とし。
▽碧山に照強は碧山が突き出し。
▽豊山に輝は輝が押し出し。
▽隆の勝に大栄翔は隆の勝が押し倒し。
▽遠藤に正代は正代が押し出しで勝ちました。
▽御嶽海に隠岐の海は御嶽海が突き落としで勝って6連勝です。
▽霧馬山に角番の大関 貴景勝は霧馬山が寄り切り。
▽大関 朝乃山に阿武咲は、朝乃山が寄り切りで勝って6連勝。
▽宝富士に横綱 白鵬は白鵬が押し出しで勝って6連勝です。
6日目談話まとめ
照ノ富士は5勝目をあげ「左上手はねらいどおりだ。落ち着いて焦らず相撲を取ろうと思っていた。ここからが大事なので自分を信じていく」と話していました。
高安は4勝目をあげ「立ち合いでうまく対応できた。しっかりと自分の当たりができた。感覚がだいぶ戻ってきていてよくなっている。初日、2日目と相撲を取り続ける中でだいぶよくなってきた」と少しずつ手応えを感じている様子でした。
松鳳山は今場所初白星に「連敗が止まったのでよかった。これをきっかけに星を伸ばしていきたい」と話していました。
今場所初黒星を喫した妙義龍は「押され気味で苦し紛れのはたきで墓穴を掘ってしまった。押し勝たないといけない。またあしたから」と切り替えていました。
炎鵬は持ち味を発揮して星を五分に戻し「ねらいどおりの相撲だった。まともにいったら分が悪いので何とか中に入って動いてね。1日、1日、自分の力を出せるようにしたい」と話していました。
御嶽海は6連勝に「何とか白星でした。立ち合いで遅れたが我慢して前に出られたのでよかった。体の反応が悪くないと思うのでしっかりいきたい。状態は悪くない。取りこぼしがないのでしっかり白星が続くように気を引き締めていきたい」と口も滑らかでした。
貴景勝を破った霧馬山は「すごいうれしい。内容もよかった」と笑顔を見せました。あすの横綱 白鵬との対戦に向けては「頑張ります。頑張ります。自分の相撲を取れるようにしたい」と意気込みを話しました。
朝乃山は盤石の相撲で6連勝とし「相手は下から押し上げてくる押し相撲だったので踏み込みで負けないようにした。しっかり踏み込めている。自分の相撲を取りきることだけ。1日、1番だ。自分の相撲を取れば結果はついてくると思う」と自信をのぞかせていました。
敗れた阿武咲は「大関のうまさというか何もできなかった。自分が弱いだけだ」と淡々と話していました。
6連勝の白鵬は「前に出られたから気持ちはよかった。今はなかなかいい状態です。1日、1番ですかね」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2020年7月24日 23時21分)
藤井聡太棋聖が丸山九段に敗れる 竜王戦決勝T -―― 将棋の史上最年少タイトル獲得者、藤井聡太棋聖(18)が豊島将之竜王(30)への挑戦を目指す、第33期竜王戦決勝トーナメント、丸山忠久九段(49)戦が24日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。午前10時から始まった対局は、午後3時43分に同一局面が4回繰り返される千日手が成立。30分後の午後4時13分から先手後手を入れ替えて再開された指し直し局で、丸山に初戦で敗れ、挑戦権も失った。これで藤井が年度内に獲得の可能性があるタイトルは、現在7番勝負の挑戦者として連勝中の「王位」と、挑戦者決定リーグ戦が秋から開幕予定の「王将」に限られた。
時間がどんどん減っていった。千日手局では5時間の持ち時間のうち、3時間26分を消費していた。丸山は1時間1分しか使っていない。指し直し局は持ち時間を引き継ぐため、藤井の残り1時間34分に対し、丸山3時間59分で始まった。
それが午後6時の夕食休憩時、35分にまで減っていた。丸山は3時間26分残っている。この差はそっくり終盤に反映された。「竜王戦の決勝トーナメントでは結果が出せていない」と話していたが、今期は初戦で姿を消した。
藤井の過去の千日手指し直し局は4勝2敗。今年3月31日の棋聖戦決定トーナメント準々決勝、菅井竜也八段に勝って以来だが、あまりに時間が少なかった。「時間の配分が課題」とよく話していた。今回は、名人2期、棋王1期を獲得している羽生善治と同学年の実力者に、ペース配分のうまさを見せつけられた。 [日刊スポーツ 2020年7月24日23時32分]
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大相撲7月場所5日目 新大関の朝乃山が5連勝 ―― 大相撲7月場所は5日目。新大関の朝乃山は霧馬山に寄り切りで勝って無傷で序盤を終えました。
中入り後の勝敗です。
▽十両の翔猿に琴恵光は、琴恵光がすくい投げで勝ちました。
▽錦木に千代丸は錦木が押し出し。
▽琴勇輝に若隆景は若隆景が押し出し。
▽高安に照ノ富士の元大関どうしの対戦は高安が寄り切り。
▽琴勝峰に松鳳山は新入幕の琴勝峰が小手投げで勝って5連勝です。
▽佐田の海に栃ノ心は栃ノ心が突き落とし。
▽志摩ノ海に琴奨菊は琴奨菊が寄り倒し。
▽琴ノ若に妙義龍は妙義龍が押し出しで5連勝。
▽魁聖に勢は勢が下手投げ。
▽石浦に玉鷲は玉鷲が押し出しで勝ちました。
▽照強に千代大龍は千代大龍が上手投げ。
▽炎鵬に北勝富士は北勝富士が押し倒し。
▽阿炎に徳勝龍は阿炎が押し出し。
▽竜電に碧山は碧山が引き落とし。
▽隆の勝に輝は隆の勝が押し出し。
▽大栄翔に豊山は大栄翔が突き落とし。豊山は5連敗です。
▽遠藤に御嶽海は御嶽海が押し出しで勝って5連勝です。
▽正代に隠岐の海は正代がすくい投げ。
▽霧馬山に大関・朝乃山は朝乃山が1分を超える長い相撲を寄り切りで制して無傷で序盤を終えました。
▽大関・貴景勝に宝富士は貴景勝がはたき込み。
▽横綱・白鵬に阿武咲は白鵬が上手出し投げで勝って5連勝です。
談話
高安は、照ノ富士との大関経験者どうしの対決を制し「自分の相撲にこだわり最後は落ち着いて取れた。照ノ富士関はすごく努力してきている。自分も今後、精いっぱい努力していきたい」と決意を話しました。好取組に館内から大きな拍手がおくられたことについては「声援がしみる」と感謝している様子でした。
一方、照ノ富士は今場所初黒星を喫し「今の状態でやれることをやった。あすから精いっぱい、頑張るだけだ」と切り替えていました。相手の高安については「ずっとライバルの意識を持っていた人だが結果は結果。来場所、またあたると思うので頑張りたい」と話していました。
新入幕の琴勝峰は5連勝、「焦ることなく相撲を取れている。土俵をうまく使えたのがよかった。まだ前半なので、変わらず一番、一番を大事にしていきたい。5連勝は予想してなかった」と心境を話していました。
栃ノ心は3勝目を挙げ「とりあえず勝ったのがいい。まわしを取りたいがなかなか取れない。まだこれからですね」と白星にほっとした様子でした。
琴奨菊は4勝目を挙げ、「いい立ち合いといい相撲の流れだった。一番、一番、やり残しをしないようにと土俵に立っている。その1日、1日だ」と話していました。同じ佐渡ヶ嶽部屋の琴勝峰の5連勝が刺激になっている様子で「若手に引っ張ってもらっている感じで、それに乗っかっているだけ」と話していました。
妙義龍は5連勝に、「稽古場で相撲を取れない時期もあったので時間をむだにせずにやれることを見つけてトレーニングしていた」と冷静に振り返りました。
玉鷲は4勝目を挙げ、「落ち着いて相撲を取ってよかったと思う。5日間、いい感じだ」と話していました。
5連勝の御嶽海は「しっかりと前に出られたのかなと思うし、とにかく頭で当たったのがよかった。終盤に向けて今からしっかりやっていければね」と先を見据えていました。
朝乃山は、1分を超える相撲を制して5連勝、「我慢した相撲だった。きのうと同様、形になれなかったが、右が入ったのであとはじっくり攻めることができた。絶対に負けないという気持ちでいた。相手にいいところを取られたので自分から攻められなかった」と振り返ったうえで、「体が動いているのであすもまた頑張りたい。自分もプロの選手として他の人に勇気と感動を見せたい」と淡々と話していました。
白鵬も5連勝し、「先場所、ひいてしまったからきょうはひかないようにした。左上手のいいところも取れた。この5日間が大事だと思っていた。それを乗り切ったので流れを崩さず1日、1日いきたい」といつもどおり淡々と話していました。 (NHK WEB NEWS 2020年7月23日 22時53分)
7月15日、午後雨模様の合間を縫って、隅田川の界隈を散歩してみることにしました。
東武線の鉄橋辺りで、空模様がおかしくなり始めたので、家の方へ足を向けました。我が家の見える所まで来ましたが、それから先どうにもこうにもたっておれなくなり、岩にもたれかかっていたところ、公園を自転車で通りかかった主婦の方に声を掛けられ、やっとわが家に知らせることができました。救急車を呼んでいただいて、病院へ行って診てもらった方がよいということで、家内と姪御が同乗し、浅草寺病院に救急搬送され、検査を受けたところ、外傷性の疾患が見つかり、そのまま三井記念病院に搬送され、私には何がなんやら判らないうちにそのまま、手術を受け、本日23日の午前中に退院してまいりました。
まあまあ、生活は普通の生活が出来るとのこと、一安心ということです。
殆ど毎日のように更新しているブログが、急に1週間ばかり中断し、不審に思われたここと存じますが、大したこともなく、明日からまたブログ更新できると思います。今後ともよろしくお願いいたします。
蕨(わらび)を詠んだ歌
蕨(わらび)はイノモトソウ科の多年草で、早春に山野で巻いた新芽が特徴です。この新芽は早蕨(さわらび)と呼ばれ、食用になります。万葉集には1首だけに登場です。
1418: 石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも
※志貴皇子(しきのみこ、?~715/716年)
天武朝~奈良時代初期の皇族政治家、万葉歌人です。施基,芝基,志紀とも記します。天智天皇の第7皇子で、母は越道君伊羅都売 (こしのみちのきみいらつめ) 。光仁天皇、湯原王、榎井王の父です。天武8(679)年の吉野での盟約に加わり、持統3(689)年に撰善言司(よきことえらぶつかさ)。大宝3(703)年太上天皇の御葬送の造御竈長官。慶雲4(707)年文武天皇崩御のとき殯宮 (ひんきゅう)に供奉します。霊亀元(715)年二品(律令制で、一品から四品まである親王の位階のうち第二等)。のちに春日宮御宇天皇と追尊され,田原天皇とも称されました。『万葉集』に短歌6首を残します。歌数は少いが流麗明快で新鮮な感覚をもつ歌風は高く評価されています。
ウェブニュースより
藤井七段「開き直って踏み込んだ」大逆転王位戦連勝
将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が大逆転で連勝した。初防衛を目指す木村一基王位(47)に先勝した、第61期王位戦7番勝負第2局が14日、札幌市「ホテルエミシア札幌」で行われ、13日からの2日制での対局は午後7時40分、劣勢の後手藤井が、自玉の詰みをかわして粘った末に反撃し、144手でひっくり返した。16日に控えた、渡辺明棋聖(36)との棋聖戦5番勝負第4局での最年少タイトル獲得へ、大きく弾みを付けた。なお、王位戦の第3局は8月4、5日、神戸市で行われる。
◇ ◇ ◇
苦しい対局で、藤井が大きな2勝目をもぎ取った。初日から1手のミスも許されない、スローペースの相掛かりに持ち込まれた。2日目となったこの日の夕方は、明らかに劣勢だった。各8時間の持ち時間もどんどん削られる。「収拾がつかなくなって、苦しくしてしまった」。午後5時の段階で、木村が1時間16分もあったのに対し、藤井は20分しかなかった。
前局、棋聖戦5番勝負第3局の渡辺戦で敗れた時と同様、先に時間を使わされる。必死の防戦から最善を尽くし、逆転への糸口を探り出した。木村が寄せ損ねたのも味方した。「最後まで分からなかった。開き直って踏み込んだ」。形勢は覆り、30歳年長の王位が、投了を告げていた。
初日の封じ手場面、先輩棋士に「一日の長」を見せつけられた。初めて体験した封じ手。用紙の入った封筒の署名を忘れ、木村に指摘を受けた。立会人の深浦康市九段(48)からは封筒を差し出す向きも指導された。初の2日制7番勝負で、初々しさを見せたのは、この場面だけだった。
開幕局、ペース配分という課題も感じた。「初めてで分からないところが、経験できて分かった」と話していた。土壇場で集中力を発揮した。
19年度まで、史上初の3期連続「勝率8割超え」を誇る。収録日と放送日の異なるテレビ棋戦を除けば、連敗は17年8月棋王戦の豊島将之八段戦と9月加古川青流戦の井出隼平四段戦、18年9月棋王戦の菅井竜也王位戦と王位戦予選の山崎隆之八段戦(肩書、段位は当時)しかない。勝負強さを、粘りが身上の「将棋の強いおじさん」に見せつけた。
15日には札幌から大阪へと移動し、16日の棋聖戦第4局に備える。「どの対局もいいコンディションで迎えられるようにしたい」と、抱負を口にした。
四段デビュー時、扇子には「大志」と揮毫(きごう)した。明治時代、札幌農学校に招かれたクラーク博士が発した「少年よ、大志を抱け」の名言の一部だ。七段扇子には、「飛翔」と書いている。北の大地からタイトル獲得という大志を抱いて勇躍、飛翔する。 「日刊スポーツ2020年7月14日21時49分]
弓絃葉(ゆづるは)を詠んだ歌
ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木です。葉は革質で光沢があります。4月から5月にかけて花をつけます。新葉が出てから古い葉が落ちるので、譲り葉と考えられてもいます。
万葉集には二首だけに登場します。
巻2-0111: いにしへに恋ふる鳥かも弓絃葉の御井の上より鳴き渡り行く
※弓削皇子(ゆげのおうじ、?~699年)
天武天皇の第6子で、母は天智天皇の女大江皇女です。693年(持統7)浄広弐を授けられ、697年(持統11)8月以前に、高市皇子の死後、次の皇太子をきめる会議の席上、軽皇子(のちの文武天皇)でなく同母兄長皇子を推すような発言をしようとしたらしく、葛野王に退けられました。699年7月に没しましたが、その間《万葉集》に8首の歌をのこしました。
巻14-3572: あど思へか阿自久麻山の弓絃葉のふふまる時に風吹かずかも
ウェブニュースより
トルコ、世界遺産アヤソフィアをモスクに 世俗主義象徴
トルコ最高行政裁判所は10日、世界遺産の建築物アヤソフィアを宗教的に中立な博物館にするとした1934年の内閣決定を無効と判断した。エルドアン大統領は同日、イスラム教の礼拝の場であるモスクとして開放するとの大統領令に署名した。
アヤソフィアはローマ帝国時代の537年、キリスト教の大聖堂として建立された。1453年にオスマン帝国がコンスタンティノープル(現イスタンブール)を征服した際、モスクに改装した。1935年、博物館としてオープンし、現代トルコの世俗主義や親欧州の外交方針を象徴する存在だった。
トルコではイスラム教保守派を中心にアヤソフィアをモスクに戻すべきだとの意見があり、エルドアン氏の宿願でもあった。判決は政権の意向を色濃く受けたものとみられる。同氏は10日夜の演説で、イスラム教徒以外にも門戸を開き続けるとしたうえで「祈りの場とすることは我々の主権に基づく」と述べた。
東方正教会の中心だったアヤソフィアのモスク化には、ギリシャなどの正教国が強く反対していた。欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は10日「残念な決定だ」と述べた。米国務省も失望を表明した。
アヤソフィアにはキリストのモザイク画などが展示されており、扱いをどうするかが課題となる。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は声明で、事前の相談なしにトルコが行った決定に「深い遺憾」を示したうえで、建築物の保存や運営方法などについて協議が必要だとした。
裁判所は判決理由で、アヤソフィアを博物館とすることは、所有者だったオスマン帝国のスルタン、メフメト2世が設立した管理財団の規約に反すると指摘した。
アヤソフィア ローマ帝国時代の360年に創建し、現在の建物はユスティニアヌス帝が537年に再建した。ギリシャ語由来のハギア・ソフィア(聖ソフィア)としても知られる。長く東方正教会の総本山だったが、1453年にコンスタンティノープルを陥落させたオスマン帝国のスルタン、メフメト2世が尖塔(せんとう)の追加やモザイク画の塗りつぶしなどでモスクに改装した。
世俗主義と欧化を掲げるトルコ共和国の建国に伴い、1935年に宗教性のない博物館と位置づけられ、中での礼拝ができなくなった。コンスタンティノープルの征服は預言者ムハンマドが望んでいたとされており、その象徴であるアヤソフィアのモスク化はトルコの宗教保守派や右派が長年主張してきた。1985年に世界遺産登録された。
【日本経済新聞 2020/7/11 0:42 (2020/7/11 6:29更新)
山吹を詠んだ歌6
巻20-4302: 山吹は撫でつつ生ほさむありつつも君来ましつつ
かざしたりけり
巻20-4303: 我が背子が宿の山吹咲きてあらばやまず通はむ
いや年の端に
巻20-4304: 山吹の花のさかりにかくの如君を見まくは
年にもがも
標題:三月十九日、家持之庄門槻樹下宴飲謌二首
標訓:三月十九日に、家持の庄(たどころ)の門(かど)の槻(つき)の
樹の下にして宴飲(うたげ)せし謌二首
原文:夜麻夫伎波 奈埿都々於保佐牟 安里都々母 伎美伎麻之都々
可射之多里家利
万葉集 巻20-4302
作者:置始連長谷(おきそののむらじはつせ)
よみ:山吹は撫でつつ生(お)ほさむありつつも
君服(き)ましつつかざしたりけり
意味:山吹は大切に育てましょう、このように貴方が身に付けられて、
かざしにされたのですから。
左注:右一首、置始連長谷
注訓:右の一首は、置始連長谷(おきそののむらじはつせ)
※置始長谷(おきそめの-はつせ、生没年不詳)
奈良時代の女性。天平(てんぴょう)11年(739)光明皇后の維摩(ゆいま)講で歌い手をつとめました。大伴家持の別宅の宴でよんだ歌が「万葉集」巻20におさめられています。
原文:和我勢故我 夜度乃也麻夫伎 佐吉弖安良婆 也麻受可欲波牟
伊夜登之能波尓
万葉集 巻20-4303
作者:大伴家持
よみ:吾(わ)が背子が屋戸(やと)の山吹咲きてあらば
やまず通はむいや毎年(としのは)に
意味:私の尊敬する貴方の屋敷の山吹が咲いたらならば、
とだえることなく通いましょう。今年だけでなく、毎年ごとに。
左注:右一首、長谷攀花提壷到来、因是、大伴宿祢家持作此謌和之
注訓:右の一首は、長谷の花を攀(よ)ぢ壷を提(さ)げて到来(きた)れり、
是に因りて、大伴宿祢家持の此の謌を作りて之に和(こた)ふ。
標題:同月廿五日、左大臣橘卿、宴于山田御母之宅謌一首
標訓:同月廿五日に、左大臣橘卿の、山田の御母(みおも)の
宅(いへ)にして宴(うたげ)せし謌一首
原文:夜麻夫伎乃 花能左香利尓 可久乃其等 伎美乎見麻久波
知登世尓母我母
万葉集 巻20-4304
作者:大伴家持
よみ:山吹の花の盛りにかくのごと君を見まくは千年(ちとせ)にもがも
意味:山吹の花の盛りに、このようにわが君を拝見することは、
千年の末までもと思います。
左注:右一首、少納言大伴宿祢家持、矚時花作。但未出之間、大臣罷宴、
而不攀誦耳
注訓:右の一首は、少納言大伴宿祢家持の、時の花を
矚(なが)めて作れり。 但し未だ出(いだ)さざる間に、
大臣の宴(うたげ)を罷(まか)りて、攀(よ)じて誦(よ)まざるのみ
藤井七段「ミスあった」時間差に泣きタイトルお預け ―― 将棋の藤井聡太七段が17歳11カ月と史上最年少での初タイトル獲得に王手をかけた、第91期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第3局が9日、東京都千代田区「都市センターホテル」で行われた。午前9時から始まった対局は、午後7時12分、142手で渡辺明棋聖(36)の勝ち。連敗の渡辺が藤井の持ち時間を削る指し回しで優位に立ち、かど番をしのいだ。タイトル戦初黒星を喫した藤井のタイトル奪取は、第4局(7月16日、大阪市「関西将棋会館」)以降に持ち越された。
◇ ◇ ◇
初タイトルを前に足踏みしてしまった。朝9時の対局開始から90分で65手も進む超ハイペース。いきなり終盤に突入した。実は、渡辺の術中にはまる局面だった。「こちらがうまくまとめられなかった。いくつかミスもあった」。長考を重ね、みるみるうちに4時間の持ち時間が減らされていく。終盤、もっとじっくり考えたい局面で残りは3分。1時間30分はあった渡辺との差は開く一方だ。時間差に泣き、タイトル戦挑戦4局目で初黒星を喫した。
「形勢判断が甘い」「読みの正確さが必要」「実力をつけて強くならないと」など、対局を経て自らの課題も見つけていった。コロナ禍で4月から対局がつかなくなった約2カ月、それを修正するいい機会になった。「自分の将棋を見つめ直すことができた」と振り返る。人工知能(AI)搭載ソフトを使いこなしながら研究を重ね、今までの定跡では考えられなかったような手も披露した。
もう1つ挙げていた「時間の配分」は、局面ごとに違ってくるため実戦で身に付けていくしかない。今局は何度も頂上対決を経験してきた渡辺のうまさを見せつけられた。「今回の内容を反省して次につなげられたら」と前を向いた。
ここまでテレビ棋戦を除く連敗は、18年9月の棋王戦(菅井竜也王位=当時)と王位戦(山崎隆之八段)までさかのぼる。大きな崩れは考えにくい。
13~14日の王位戦7番勝負第2局の直後の16日、第4局がある。過密日程は続くが、「いい状態で臨めるようにしたい」。初タイトル獲得に向け、出直しだ。 [日刊スポーツ 2020年7月9日19時54分]
sechin@nethome.ne.jp です。
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