民主党の小沢幹事長の動きが少々不気味で気にかかる。今朝のウェブニュースから。
【小沢会見詳報】(1)政倫審「報道が先行しただけ」 ―― 民主党の小沢一郎幹事長は24日の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について「とやかく言う立場にない」と重ねて論評を避けた。政治倫理審査会については「出るとかでないとか一度もいってない」と述べた。やりとりは以下の通り。
【普天間問題】
--普天間飛行場移設問題に関して。鳩山首相が23日に名護市周辺にすると沖縄県側に伝えた。幹事長は(20日の)連合島根との会合で「沖縄県民は大きな反対集会を開いており、すんなり行くのか」と話をされたと聞く。鳩山政権のこの決着の仕方は、沖縄県民、国民の理解を得られると思うか
「内外の政策の決定は総理大臣でございますので、私は結論を出す過程においても、結論についても一切聞いておりませんので、私として論評する立場ではありません」
【政治とカネ】
--21日に東京地検から2度目の不起訴が出たことについて改めて受け止めを伺う。また先週の記者会見で幹事長が出席に前向きな姿勢を示された政倫審(政治倫理審査会)についてだが具体的にいつごろの出席を検討しているのか
「最初のことにつきましては、当日に私のコメントを出した通りでございます」「うーん、それから、政倫審につきましては、私は出るとか出ないとか、一度もしゃべったことはありませんで、マスコミ諸君の報道が先行して、いろいろと報道されてただけであります。ただ、私は別に、拒んでおるということでもありませんし、自然体であります。ただ、政倫審のできたそもそもの意味と、規約となどをよく読んで勉強してくだされば分かると思います」
【社民党】
--普天間問題の決着にからみ、社民党が連立離脱をする可能性があるのではないかという見方も出ている。今後、社民党に離脱の動きがあった場合に、幹事長が調整に動く可能性、福島(瑞穂)党首と話す可能性はあるか
「あのー、社民党の党首が内閣の一員ですから、内閣の意思決定には当然、うーん、参加しているのであろうと思っております。まあ、正式な意思決定したのかどうか分かりませんけれども、従いまして、社民党のことについてまで、私がとやかく言う立場ではありません」
【郵政改革法案】
--23日の全国郵便局長会の会合の中で、幹事長は郵政改革関連法案について今国会で通過させることを約束すると述べた。国会はなかなか窮屈な日程だが、(採決を)強行したり、会期延長も含めて今国会で通す考えか
「あのー、会期が残り少なくなりまして、大変審議日程としては、厳しい状況であることは重々承知しております。うーん、ただ、いわゆる小泉郵政改革なるものが、なんら国民に対して、利便もプラスもメリットももたらしていないということが結果として出ているわけですので、私どもとしてはそれを正すというのを約束してきたのですから、全力で今国会中に成立を期すということは当然のわれわれの任務であろうと思っております」
【行財政改革と議員定数削減】
--マニフェストの議論では成長戦略と財政健全化が大詰めだ。地方自治体は首長や役場の職員が自ら身を削る努力をしているが、民主党政権は議員削減をしていない。昨年の(衆院選)マニフェストでも公務員の給与20%削減を訴えたはずだ。民主党政権では財政が危うくなると判断した有権者が、みんなの党支持に回っているのではないか
「あのー、私どもの主張を、最初から振り返ってみなきゃいけないと思っているんですが、われわれが自分たち自身も含め、ムダを、あるいは、自らを律して、国民の血税を有効に使うと、そうすれば財源も十分約束した分もでてくるということを一貫して、去年の、3年前の選挙からですが、去年の選挙でも主張してまいりました。それが、まだ、十分にできていないということは、ある意味において、事実だろうと思っております」「従って、今回のマニフェストには、今政治改革のプロジェクトチームでやっておりますが、従来からの、例えば議員定数でいえば衆院は80人の比例区を減らそうと。それから参院も抽象的な表現じゃ、これじゃあ納得されないということもあって、40議席前後だったかな、程度だったかな、いずれにしても40という数字を入れてやろうでないかという形で今、マニフェストの作成の段階にあると思います」「それから歳費のカットも、やっぱりこれは公務員のことばかり言っていたって、われわれも公務員のひとりですけれども、これもやらなければ納得をいただけないんじゃないか、という思いの中で、これもマニフェストではっきりとうたおうという方向で、やっておると聞いております」「これは、あのー、言うことは簡単なんですけれども、やっぱり言った以上、実行するということが大事なことだと思いまして、私はその意味で、もちろん時代の変遷に応じて、状況に応じて、変更・修正するところもあって、それはいいんですけれども、基本的にはやっぱり国民と約束したことを順次実現、実行していくという姿勢を今後とも堅持していかなくては、せっかくの政権を任されても見放されてしまうということになると思いますので、今ご指摘の点についても、ぜひともマニフェストと取り入れると同時に、実行していかなければならない、そう思っております」
【活動費支給停止】
--党務、参院選に絡むが、23日、静岡県連の牧野聖修会長が「党からの藤本(祐司)候補への活動費と静岡県連への活動費支給がストップしている」と発言した。牧野会長は「小沢幹事長の意向だと役員から伝えられた」といっている。静岡県連は、2人擁立に反対した経緯もあるが、活動費をストップしている理由は何か。参院選まで活動費は支給しないのか
「あのー、私が前原代表から、代表を引き継いで以来、えー、代表とか代表代行とか、今幹事長というポジションは変わりましたけれども、選挙を一切任されてきました」「私は、その意味で、選挙戦については、私なりの判断で戦ってまいりまして、今、政権を任されております。資金については最終的に、私のいろいろな判断を基礎にしながら、財務委員長と相談して決定いたしております。その具体的なことについては、マスコミ諸君に言う必要も理由もありません」
【国民新党との関係】
--郵政改革法案が成立すれば、国民新党は結党の目標を達成してしまう。その後の民主党との関係をどう考えるか
「あのー、達成されても、まだされない前でも、基本的に、小泉のまやかし改革、小泉改革、小泉まやかし改革というふうによくわれわれは言ますけども、それの産物が郵政の改革で、現実に全国回って、郵便局を回ってみますと、本当にさまざまな、ひどい実態を私は聞いております」「ですからその意味で、われわれ自身も、国民新党っちゅうだけじゃなくて、われわれ自身も、地域の国民のみなさんの利便に供すると、生活の向上に資するという観点から、郵政のもう一度、見直しをすべきだという結論に達して、今、やっておるわけでありますが、いずれにしても、私としては、国民新党のみなさんには、以前にも一緒にやった方がいいんじゃないかということを申し上げた経緯もあります。うーん、現時点でもどっちみち郵政の見直し改革法案をやるということならば、むしろ一緒になってやった方がいいんじゃないかという意見を申し上げた経緯もございます」「まあそういうことですから、別にこの郵政法案が通ったからといって、国民新党とサヨナラとかなんとかというたぐいの話ではありませんで、一緒にやっていこうという気持ちは変わりません、私自身は」
(産経ニュース、2010.5.24 20:30)
首相続投で参院選へ、民主党は責任論回避 社民党の連立離脱も… ―― 鳩山由紀夫首相が23日に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古周辺への移設を正式表明したことは“公約”違反にあたるが、民主党内では、首相の責任論を回避する動きが強まっている。夏の参院選に向けて、この局面での首相退陣は避けたいからだ。一方、社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は同日、反対を強く表明したが、連立政権離脱にはあいまいな態度をとっている。その背景には、与党でなくなると埋没してしまうという小政党の事情がある。/与党議員有志らで作る沖縄等米軍基地問題議員懇談会会長の川内博史衆院議員(民主党)はこの日、産経新聞の取材に「沖縄は県民の思いに従い、受け入れない意思を表明するだろう。辺野古案は実現しない。首相は当初の言葉通り、『県外、国外』で行動してほしい」と述べた。ただ、川内氏は「首相は沖縄県民と一心同体となって解決に当たると良い。責任問題などは生じない」とも言う。/辺野古案を否定する川内氏ですら、首相の責任を問わない。民主党内には首相の進退を問う声はほとんどないのだ。小沢一郎幹事長批判の急先鋒(せんぽう)である生方幸夫副幹事長が23日のフジテレビ番組「新報道2001」で「首相の発言は重い。辞めることも一つの選択肢だ」と語ったが、少数意見だ。/鳩山-小沢ラインで参院選に突入する-。これが党内の大勢だ。反小沢勢力も参院選前の党内抗争に入ることには及び腰なのだ。/一方、社民党は反発を強めている。福島氏は23日、福岡市内で記者会見し、辺野古案について「断じて反対を表明する」と語った。ただ、連立離脱を問われると「決めていない」とかわした。/阿部知子政審会長が同日、記者団に話したように、「まだやりようはある。政権内で(県外・国外を)求め続ける方が沖縄県民の思いに沿う」というのも、政権離脱回避のひとつの理由ではある。だが、それだけではなさそうだ。社民党単独では参院選を戦いにくく、「どうせ民主党と決別できない」(民主党議員)との見方もあるのだ。/ただ、そうした社民党のわかりにくい姿勢を、社民党支持層が評価するとはかぎらない。阿部氏は「党内で話し合った結果、離脱が一番有効であればそれを採る」とも述べ、苦しい心境を吐露した。 (産経ニュース、2010.5.23 20:40)
アメリカのリベラル派たちがこの問題に対してさっぱり協力的でないのは、西太平洋におけるアメリカの軍事戦略の妥当性を支持しているからではない。金を出すのが他国政府である限り、海兵隊が沖縄で何をしようと、それによってアメリカ国内の「政治的に正しい政策」のために割かれる予算が減る気づかいがないからである。仮に、ヘリコプター基地の建設費用が「アメリカの国家予算」から支出される場合(それが福祉や医療のための予算を削って計上されるものなら)、アメリカのリベラル派は黙っていないであろう。「そんなものは軍略上不要である」ときっぱりとエヴィデンスを掲げて言い立てる人たちがたくさん出てくるはずである。いまアメリカに「そういうこと」を言う人がいないのは、「自分の財布が痛む話じゃない」からであろう。
今朝のウェブニュースから。
昨日は朝から雨、一日家に燻っていた。
今朝は午前4時30分既に明るくなった桜橋を渡り、墨堤通りに出ると足は「鳩の街」に向かっていた。此処は終戦直後は、米軍兵士の慰安施設として出発したというが、1946年(昭和21年)に米兵の立ち入りが禁止され、その後、日本人相手の特殊飲食店街(赤線)として発展した。この街の店舗は、警察の指導でカフェー風に作られたというが、1952年(昭和27年)現在で、娼家が108軒、接客する女性が298人いたという。
吉行淳之介の小説「原色の街」の舞台となり、さらに永井荷風がこの地を舞台に戯曲「渡り鳥いつかへる」「春情鳩の街」を書いている。これらの荷風の2作品は、久保田万太郎の手により構成され「『春情鳩の街』より渡り鳥いつ帰る」として映画化され、森繁久弥、田中絹代、高峰秀子、岡田茉莉子らが出演した。
1958年(昭和33年)の売春防止法施行後、跡地は商店街やアパートなどの住宅となった。
現在でも、商店街の裏に入ると色タイルを貼った娼家風の建物が多少残っているが、老朽化による建て替えや改築により、それらも少なくなった。今も、商店街や道路の名称として「鳩の街」の名は残っている。
街の中ほどにある「鈴木荘」は、鳩の街通りの振興のため、墨田区や東京都からの後援、助成のもとに、商店街が運営を行うクリエイティブスペースである。木造の3軒長屋の中に、陶芸や現代アート、さしもの等様々な作り手が入居しているという。
水戸街道に抜けると四つ木橋南まで北上し、鐘ヶ淵通りを西進。水神大橋を渡ると何時もの通り、隅田川に沿い南下して山谷堀水門広場を横切って帰宅した。
桜橋手前の今戸辺りで熟年夫婦とすれ違った。ふと眼が合い爺には始め判断付かなかったが向こうの方から「Uです」と挨拶された。咄嗟のことで慌てて、奥さんに向って「いつもお世話になっています」と頭を下げてしまった。写真を撮らせてもらう暇もなかった。2年ほど昔のU氏の写真を貼付させて頂く。
隅田公園を北上して帰宅した。本日の徘徊記録は11214歩、7.28㎞。
今朝の毎日新聞にから。
風知草:「小沢問題」とは何か ―― 「小沢問題」とは何か。そこがはっきりしないまま、政治攻防が白熱している。/小沢一郎民主党幹事長の側から見れば、それは政治資金の虚偽記載である。本人が不起訴だった以上は事実無根、検察は暴走でマスコミはウソ八百――ということになる。/だが、世評は違う。虚偽記載は疑惑の断片に過ぎない。背景にいろいろな問題が見え隠れしているが、小沢は「違法ではない」という以上の説明をしない。それで批判される。/小沢はマスコミを軽蔑(けいべつ)しながら、風向き次第でマスコミに乗る。万事、参院選にらみの宣伝戦と割り切っているような幹事長ぶりも含めて「小沢問題」だと筆者は思う。/折しも増税と財政再建論議が活発化しているが、この問題に対する小沢の主張はいつも逆向きだ。高速道路をつくれ、公共事業のインサイダー情報を流せという調子。大政党の運営は一筋縄ではいくまいが、進んでテレビに出て国民に苦心を語ったためしがない。/まだある。税金のムダ遣いを洗い出す「事業仕分け」は政権の看板政策だが、小沢には政党交付金(税金)にまつわる不明朗な逸話がある。/90年代以降の政党の離合集散の過程で、小沢が深くかかわった新生党や自由党の政党交付金数十億円の行方が分からないままになっている。
法の不備で責任は問えないのだが、それをよいことに、小沢はこれも説明しない。事業仕分けの精神と相いれない。同じ税金だ。こういうセンスの人物が改革政党の幹事長でいいのかという疑問がある。これも「小沢問題」である。◇ 検察審査会が小沢起訴を求める議決をしたのが4月27日。連休明けの5月10日、小沢は女子柔道の五輪金メダリスト・谷亮子の参院選(比例代表)出馬を発表している。/谷の出馬会見に同席した小沢は、谷のすごさは「たゆまぬ努力と不撓(ふとう)不屈の精神」であると3度繰り返した。/「ただ漫然と偉業を達成したわけではない。自ら鍛え、工夫し、理想、目標に全力で立ち向かっていく生き方は、今日の日本社会では希薄になりかけたものであり、共感を覚えておるところでございます」/小沢の賛辞には自らを鼓舞する響きがあった。/先週末の15日、小沢は検察審の議決に伴う検察の事情聴取に応じた。衆院政治倫理審査会にも出席するという。
三社祭は必ずと言っていいほど雨に見舞われることが多いのであるが、今年は天気は上々、気温も暑からず寒からず、聖天町への「三宮」神輿の渡御は午後4時20分ということであったが、40分ほど遅れた。
sechin@nethome.ne.jp です。
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