旧水戸庭園を抜けて隅田川をひと回りしてきた。池の水面は桜の花びらとゴミが混ざり合って汚れている所為か、白鳥も岩の上で水の中に入るのを躊躇っているようであった。五葉松があったので、近寄ってみると、なるほど葉は5枚ずつが束になってついている。名前の如く薄紅色をした「八重紅枝垂れ」が綺麗。
言問橋を渡り、西詰にくると白と赤のハナモモが、今を盛りと咲いている。ハナモモは原産地は中国。花を観賞するために改良されたモモで、花つきがよいため、主に花を観賞する目的で庭木などによく利用される。日本で数多くの品種改良が行われ、種類が豊富。観賞用のハナモモとして改良が行われるようになったのは江戸時代に入ってからで、現在の園芸品種の多くも江戸時代のものが多い。サクラの開花前に咲くことが多く、桃の節句(雛祭り)に飾られるという。
杜 牧(と ぼく、803~853年)は中国、晩唐期の詩人。京兆府万年県(現陝西省西安市)の人で、字(あざな)は牧之。号は樊川(はんせん)。晩唐の繊細な技巧的風潮を排し、平明で豪放な詩を作った。風流詩と詠史、時事諷詠を得意とし、艶麗と剛健の両面を持つ。七言絶句に優れた作品が多い。杜甫の「老杜」に対し「小杜」と呼ばれ、また同時代の李商隠と共に「晩唐の李杜」とも称される。 祖父に中唐の歴史家・杜佑を持ち、詩人の杜荀鶴は庶子と言われる。江南の風景を絵画のように表現した「江南春」に惹かれた。
千里を鳴きわたる鶯。若葉の緑に映える花の紅。
水辺の村にも山里にも 酒屋の旗にそよぐ春風
南朝四百八十の寺の
数も知れぬ楼台がけぶる雨のうちに
60余年前、門司から中国山地の山間の町に疎開した爺は「逃亡者よ」「卑怯者よ」「よそ者よ」と、虐めにあった。今でもその山間の町には爺の父母兄弟の墓があるのであるが、その町を訪ねると昔年の屈辱が蘇ってくる。爺はそんな所にある墓には入りたくない。日高家の墓は長男限りで永代供養墓料を納めてある。できることなら早く縁を切りたい。
今朝のウェブニュースから、
東日本大震災:心ない言動で…傷心 福島の避難児童に「放射能うつる」―― 千葉・船橋
◇市教委「思いやりを」◇:福島県から避難してきた子どもが「放射能がうつる」などと偏見を持たれるケースがあるとして、千葉県船橋市教育委員会が3月下旬、市内の小中学校に「避難児童に思いやりをもって接し、言動に注意する」よう求める異例の通知を出していたことが分かった。こうしたケースがあると市議から指摘を受け、通知は「(放射能への)大人の不安が子どもたちにも影響を与えていると危惧される」と指摘している。/指摘した市議によると、東日本大震災の数日後に船橋市へ避難してきた福島県南相馬市の小学生の兄弟(小5と小1)が3月中旬、公園で地元の子どもたちに出身を尋ねられた。「福島から」と答えると、みな「放射線がうつる」などと叫んで逃げたという。兄弟は泣きながら避難先に戻り、両親らは「嫌がる子どもを我慢させてまで千葉にいる必要はない」と判断。船橋市内の小学校への転校・入学を取りやめ、福島市へ再び避難したという。 (毎日新聞 2011年4月15日 東京朝刊)
東日本大震災:「住めない」発言、国会でも追及 ―― 菅直人首相と松本健一内閣官房参与との会談で、福島第1原発周辺地域に「10年、20年住めない」とのやり取りがあったことを巡り、14日の参院内閣委員会で、野党議員が枝野幸男官房長官を追及した。町の一部が「計画的避難区域」に指定されている福島県川俣町の古川道郎町長も同日、官邸に菅首相を訪ね、「みんなが気にしている時にああいう発言は困る」と苦言を呈した。首相は「私は言ってない」と改めて発言を否定した。/小野次郎氏(みんな)は参院内閣委で「綸言(りんげん)汗のごとし、と言うように、トップの発言を後で訂正しても元には戻らない」と批判。岡田広氏(自民)も「国民の不安をさらに広げる」と指摘した。/枝野氏は「首相が何を考えているか、(間接的に)伝わった時に誤解され、国民に心配をかけないよう、十分留意しなければならない」と述べ、首相自身も言動に注意する必要があるとの認識を示した。 (毎日新聞 2011年4月15日 東京朝刊)
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