一昨日は砂尾山不動院、保元寺、長昌寺と、その昔「浅茅が原」と呼ばれた湿地帯であったという所を歩いたが、引き続き玉姫稲荷に立ち寄ってみた。
玉姫稲荷の鳥居
社伝によると、天平4年(760)、京都伏見稲荷の御分霊を勧請し創建したとある。『江戸砂子増補』(文政10 (1827)刊) 年にも著されている。曰く、「此社は山城国稲荷山のいなり(伏見稲荷大社)をうつししなり。王子村岸稲荷(現王子稲荷神社)と神縁ありと云伝ふ。御玉姫いなりといふも故ある事なり。正慶2年(1333)、新田義貞朝臣、鎌倉の(北条)高時を追討のみきり、弘法大師直筆の像を襟掛にし玉ひしを、瑠璃の玉塔にこめて当所におさめまつり玉ふ故に、御玉ひめ稲荷と称するよし」明治5年11月17日二村社に列せられた。
江戸時代のこの景勝について『遊歴雑記』に記述がある。曰く、「武州豊島郡三谷町の東裏、玉姫稲荷の宮は浅ぢが原の西、耕地の中弐町にあり。社内尤(もっとも)広く、東南北の三方の耕地を見はらし、元より江戸の片ほとりの田舎なれば、社内の廻り、垣根等の構えなく、松・杉こころままに繁茂し、木の間に古樹のさくらも四五株あれど、誰手折るいたづらなければ天然に咲乱れ、道敷の外は芝生じて苅込ざるに、そのうつくしさ人のあそぶ事邂逅(たまさか)なれば、諸鳥此神地に求食、市中に遠からずして、而も閑寂の勝地たり。扨又(さてまた)、風色の天然、眺望の面しろき、田の畦には摘草する徒あり。又、田螺拾ふ人あり。或は畦路を人の行通ふ。花あり、芽出しの樹々あり。扨遥に北西をかえり見れば、千住・小塚原より縄手路を三谷へ往来の、引もちぎらざる、田に畑に菜のはなの見事なる、その景望一々兎角の論なし。」
菊池寛賞受賞の面々
鎌倉街道下の道
下の道の説明板
末広大明神
ユリカモメさん大勢寄って何の相談
保元寺
江戸時代に、うぐいすの名所として知られた鐘ヶ淵は、隅田川のうち、現在の区立鐘淵中学校のある堤通2丁目先をさす名称であるが、その地名の起りは、隅田川がこの辺で直角に曲り、これが大工の使う指矩(さしがね)に似ているところから「かねが淵」と呼ばれるようになったという。なお、ここは綾瀬川が合流することもあり、昔の舟人からは航路の難所として恐れられ、特にその名が高くなった所でもある。後世、この名称からさまざまの伝説が生まれ、たとえば台東区の石浜にあった普門院が亀戸村に移転する際、その梵鐘(ぼんしょう)が川に落ち、今にいたるまで引き揚げられずに沈んでいるという話や、その寺を石浜の法源寺(現、保元寺)といい、あるいは橋場の長昌寺とも称し、またある将軍が家臣を水中に潜らせて、その鐘をみとどけさせたなどという話などが伝えられている。
深栄山長昌寺
梵鐘にある銘文
11月24日(月)付で、鳴尾のゆうさんから分厚い封書が届いた。曰く、
「早寝早起きの君に見せたくて浅草関係のTVを録画したビデオをお送りします。(中略)11/15(土)出没アド街ック天国『酉の市グルメ散策 浅草千束』 11/29(土)は三の酉ですね。三の酉のある年は火事が多いといわれています。どうぞ師走にかけお体には充分ご留意頂くとともに火災にもご注意下さい。」
はてさて、本日はその11月29日(土)、三の酉の日である。午前9時半に家を出て、聖横通(昔は聖天横丁と呼んでいた)を真っ直ぐ千束通まで突き抜け、千束小学校の横にあるCake House タカラヤで、オレンジチョコレートを贈答に送ってもらう。ここのオレンジチョコレートは他ではあまりお目にかかれないと見えて、申し込んで1月先でないと届かないという代物。到着日は来月の16日だという。
ここから、お酉さまにお参りする。昨年は境内にも入れないほど人波が道にはみ出していたが、混むには混んでいたが、どうやら境内に入ることが出来た。鳥居の下で両側からお祓いをうけ、境内に入る。
おおよそ千束といえば、千束通りがメインストリートなのであるが、町名標識変更があって、この千束通は浅草2・4.・5丁目になってしまった。土地の人は千束といえば、ひさご通もふくめて、この千束通を言うのであって、アドマチック何とかはどうも千束の一部を紹介したに過ぎないようなので、ひさご通・千束通をデジカメに納めてきた。まずは写真をご覧じろ。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
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⑨
⑩
⑪
写真説明 ①ロックにつづくひさご通りの入口 ②牛鍋で有名な米久 確かここの娘さんは女優さんだったはずだが ③江戸伝統工芸展示館 ④家庭料理 TAKEYA ついこの間ここで水門会関東支部の会合をやりました ⑤提灯の老舗 花藤 ⑥老舗田圃 竹松鶏肉店 ⑦通りから少し入った処にある浅香光代の住い兼事務所 ⑧デンキヤホール ここのオム焼そばは美味いよ ⑨星野銅銀銅器店 ⑩水源 和菓子屋さんで大福が美味しい ⑪聖愛クリニック 聖愛病院といっていた35年前、爺のお袋さんは帰らぬ旅に出たよ。
昨夜のうちに久し振りのブログを打ち込む予定であったが、ブログの管理頁を開こうとしてもログインエラーとなって、やれパスワードを入れろとか、合言葉は何だとか訊ねてくる。こちとら、半分遊びでやっているから、そんなの覚えているはずはない。どうにもてにおえなくなって、Y社のS氏にメールを入れて助けを求めた。朝一番で返信メールが入り、昨夜のうちに新しいパースワードと合言葉をきめて、登録していただいたらしい。そのパスワードでログインエラーを修復できた。まあ、ブログも長期間休むとダダを捏ねるのだろう。
すみだ郷土資料館
今日は、さる11月11日開いた水門会関東支部の会合の冊子が出来たので、朝食後、A医院で定期の検診を終えると、花川戸のクロネコヤマトから発送した。
警視庁の巡視艇か?
吾妻橋を渡って、三つ目通りから、水戸街道に入り、桜橋通りを通って、高速6号線の下の桜橋に出る階段を上ると、そこに蝦蟇左大臣と亀右大臣が、鳩の屎を浴びながら鎮座ましましている。どうして、ここに蝦蟇と亀の像があるのか良く判らない。蝦蟇と亀の話は宋の蘇軾(1036~1101年)の戯撰であるといわれいる「艾子(がいし)雑説」の中に寓話が出ていたように思うが、ここ向島の地に何かいわれでもあるのだろうか。今度調べてみよう。
蝦蟇左大臣
漢和中辞典より
本日会報のゲラをN兄に送るべく、8時半に家を出て花川戸のクロネコヤマトへ赴く。
隅田公園の落ち葉
隅田公園の桜並木もすっかり色づき、遊歩道は落ち葉で敷き詰められている。昼間の散策は誘惑が多い。墨田区役所の裏手、勝海舟の銅像の脇にカフェがあり、ここでコーヒーを飲む。源森橋に出て、言問橋東詰めから見番通りを北上する。途中、三囲神社の入口に日比翁助(1860~- 1931年、三越でパートの創始者)の石垣の歌碑がある。
日比翁助
桜橋の全景
須賀神社鳥居
ここ蔵前の須賀神社の創建は「當社牛頭天王縁起」によれば推古天皇の御代(西暦600年)。御祭神は素盞鳴尊(すさのおのみこと)、御神徳は目的完遂、病気平癒など。上記縁起によると、推古天皇九年(601年)の夏、この地に疫病が流行した。ところが、このあたりの森に牛頭天王を祭った祠(ほこら)があったので、その祠に郷の人々は病気平癒を祈ると、尽く快気したと記してあるという。また「天王塚碑文」、「求涼雑記」、「江戸名所図会」、「新板御祭礼双六」などにも登場し、江戸時代には祇園社、蔵前牛頭天王、団子天王、笹団子天王などと呼ばれ、経済力のある氏子の札差らに支えられ 祭礼も盛大であったようだ。明治時代の神仏分離令により、天台宗東叡山寛永寺真鏡山宝現院大円寺より分離され、須賀神社と改名され、古社であるが、関東大震災の災失、第二次世界大戦の焼失のため 昭和36年造営の鉄筋コンクリート社殿であるという。
浅草橋上より柳橋を望む
浅草橋を渡り、神田川沿いに柳橋に出る。両国からテラスを通り、正午前に帰宅した。両国橋も言問橋と同じように補強工事が行われていた。いずれも昭和の初めに架橋されたものであるから、7、80年は経ていることになり、かなりガタがきているのであろうか。
今朝は家の出掛けに関西のS兄から電話、長話をしているうちに、10時半。
鉄橋ですれ違う特急と普通
警察署の無料講習会の準備
今朝ほどは6時まで寝てしまった。
朝食を済ませ、花川戸のクロネコヤマトにメール便を出しに行く。明日は、水門会の関東地区の14名が集うことになっているので、長い距離の徘徊は止めにした。もちろん、明朝の徘徊もやすむつもりである。隅田公園を抜けると地下ギャラリーで「零の会」の展示会をやっていたので入ってみた。まあ、この近辺の風景が多く、ゆっくり落ち着いて観られるので心が休まる。中には小学生3年の作品もあったが、いや大人の作品顔負けの出来ばえであった。
隅田公園地下ギャラリー
小学3年生の作品
工事の警戒船(川下)
工事の現場
警戒船(川下)
今を盛りとみをつけた南天
吾妻橋を渡り、枕橋を過ぎた所で、テラスに降りて桜橋まで歩いた。何やら言問橋は補修工事らしい。川下、川上に警戒船をおいて、橋桁の所に作業船が停泊し何やら補強工事をしているらしい。テラスに南天が見事な実をつけていた。桜橋を渡って帰宅した。朝食後の散策も捨てたものではない。
sechin@nethome.ne.jp です。
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