瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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385dd4e4.jpg 桜橋~水神大橋間をひと回り。行きは殆んどが夜道。東白鬚公園内の梅若橋を越え、東京都リハビリテーション病院のまえをとおって、水神大橋を渡る頃辺りが漸く白み始める。全天雲に覆われ、所々に青空が見える。今日はスカイツリーに雨雲がかかっていないので、この後晴れるだろう。

07ad6931.jpg 水神大橋を渡ると、汐入公園を少し歩いて、テラスに降りて、水神大橋の下を潜り、少し北上した所に、背の低い低木か紫色の花をいっぱいに付けている。近寄ってみるとマメ科植物に特有の複葉で、蝶型をした花が房状についている。山上憶良が詠った「「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花(万葉集・巻八 1538)」の秋の七草の最初にでてくる萩の花に違いあるまい。万葉集に詠われる花は萩の花が最も多いと聞く。何故か鹿を男性に萩を女性に擬した歌が盛んに歌われたという。
ae764a38.JPG 【通釈】巻8-1541の和歌:私の住む岡に牡鹿が来て鳴く。萩の初花を花嫁に得ようとやって来て鳴く牡鹿よ。/巻8―1542の和歌:私の住む岡の秋萩の花は、風がひどいので、今にも散りそうになってしまった。一緒に見て惜しむ人がいてくれたらよいのに。
94410fb2.jpg 橋場から今戸にかかる遊歩道でなにやら甘い嘗て何処かで嗅いだ香りがする。1本の金木犀があり、金色の花をいっぱい付けている。金木犀は雌雄異株であるが、日本では雄株しか入っていないので結実しないといわれる。金木犀の香りは甘めで強くしっかりとしているため、トイレ用の芳香剤として1970年代初頭から1990年代前半頃まで人気商品であったいう。
3163a68e.jpg 午前6時10分、対岸のアサヒビールの看板脇から今しもご来光。因みに、現在の東京の日の出は5時40分頃という。


 今朝のウェブニュースより。
日本政界の影の実力者に、起訴相当の議決 ――  【東京】日本の裁判所に設置され、くじで無作為に選出された11名の一般市民で構成される検察審査会は4日、民主党の小沢一郎元幹事長(68)を、政治資金規正法違反の容疑で起訴すべきだとする議決を公表した。小沢氏は今、これまでの波乱万丈のキャリアの中でも最大の危機に直面している。/日本の政治体制はここ数年、相次ぐスキャンダルと首相交代によって大きな痛手を受けており、今回の動きは、この不安定な状態をさらに動揺させることになりそうだ。/小沢氏は、わずか3週間ほど前に、民主党の代表選挙で菅直人首相と党首の座をかけた争いを演じ、敗れたばかり。与党である民主党の党首への選出は、首相の座を得ることを意味していた。このとき小沢氏が勝利していれば、憲法の規定により、首相であり続ける限り、訴追を免れることができるはずだった。ただし、小沢氏は、そうなった場合、特権は行使せず、裁判で戦うと主張していた。/日本のメディアが報じたところによると、小沢氏は声明で「わたしの問題でお騒がせしていることを心からおわび申し上げる。今後は裁判の場で無実であることが必ず明らかになるものと確信している」と述べた。/裁判で勝訴するか否かにかかわらず、今回の議決によって、影響力ある政治家としての小沢氏のドラマチックなキャリアには、実質、終止符が打たれることになる可能性が高い。小沢氏は、これまで20年近くも政界の実力者として君臨しながらも、一度も首相の座に就くことはなかった。/今回の検察審の議決によって、小沢氏は今後強制的に起訴されることになるり、党内のトップ議員2人による激しい代表争いによって生じた与党民主党の亀裂がさらに深まる懸念がある。/小沢氏は今後、他の議員から議員辞職を求められる可能性が高く、そうなれば小沢氏を支持する大勢の議員が指導者を失うことになる。こうした事態は、菅首相にとって党内の最大のライバル勢力の1つを弱めることになるが、中国との緊迫した膠着状態への対応をめぐる国民の怒りをはじめとした、さまざまな難題に苦しむ同政権の行方に新たな暗雲をもたらすことになる。/ 小沢氏は先月行われた民主党代表選に際して、検察審が起訴議決した場合も、離党も、議員辞職も必要はないと語っていた。/今回のような注目度の高い事件において、検察審が検察官による判断を覆す議決を行ったことは、日本の検察当局にとっても新たな失点となる。厚生労働省の局長が郵便割引制度悪用事件で起訴された事件で、担当検事の1人が証拠品改ざんの疑いで逮捕されたことで、検察当局は国民からの厳しい批判にさらされている。元局長は結局、無罪が証明され、先月職場復帰を果たしている。/日本のメディアによると、起訴された検事は、小沢氏の側近の1人の取り調べに際して一時的に応援要員として送り込まれていた。このことも、今回の検察審の判断に影響した可能性がある。この検事の2人の上司も後日、データ改ざんを隠ぺいした容疑で逮捕されている。/現在、小沢氏の去就、それが与党政権内の勢力図や菅首相の影響力にどのような影響を与えるかに注目が集まっている。日本では通常、起訴された場合、強制的に職務を放棄させられる。これは、日本では起訴の99%が有罪判決に至っているためだ。/最も注目されるのが、今回の件によって、民主党内の多くの小沢氏の支持者にどのような影響が及ぶかだ。支持者の大半が、自らの選挙戦での勝利に関して小沢氏の指導に恩義を感じており、9月の党代表選で小沢氏が敗れたことや、その結果、内閣や党内部の要職から小沢派の議員が「外された」ことに不満を持つ若手議員で占められている。小沢氏が離党または議員辞職した場合、これら支持者が、離党に踏み切るか、あるいは党内の他勢力との妥協を模索する道を選択するかは不透明だ。 (ウォール・ストリート・ジャーナル日本版、2010年 10月 5日 13:09 JST)
 

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cb893340.jpg 午前4時40分未だ夜道の墨堤通りを北上。鐘ヶ淵通りの交差点で右折水神大橋を渡る。漸く東の空が白み始めるが、全天曇り空で夜明けのかぎろひは見られない。日の出の時刻が随分遅くなり、今朝辺りは5時40分頃だろう。汐入公園のさくら橋を渡り、瑞光トンネルの上の展望台から、テラスに降りて、瑞光橋の下の入江を回って、白鬚橋西詰に出る。ここからはいつものように橋場・今戸の遊歩道を南下して帰宅した。
 政界は暫く荒れ模様が続きそうだ。検察審が小沢一郎氏の強制起訴を再議決したらしい。今朝のウェブニュースから。
dab91a59.JPG 陸山会事件:小沢氏、強制起訴へ 検察審が再議決 「関与否定、信用できぬ」 ―― 小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、東京第5検察審査会は4日、小沢氏を04年、05年分の政治資金収支報告書の虚偽記載罪で起訴すべきだとする「起訴議決」を公表した。これにより、小沢氏は強制起訴されることが決まった。審査会は関与を否定する小沢氏の供述を「信用できない」と判断した。小沢氏の進退を問う声が高まることは確実で、政権に大きな打撃を与えるとみられる。/議決は9月14日付。第5審査会は審査会制度について「国民は裁判所に無罪か有罪かを判断してもらう権利があるという考えに基づくもので、容疑不十分として検察官が起訴を躊躇した場合、国民の責任において刑事裁判で黒白をつけようとする制度である」との見解を示した。/第5審査会は4月に小沢氏の「起訴相当」を議決したが、東京地検特捜部が再捜査し5月に改めて不起訴としたため、第2段階の審査を行った。/公表した議決要旨で第5審査会は、検察の再捜査を「形式的で、事件解明のために十分行われたとは言い難い」と批判。元秘書の衆院議員、石川知裕被告(37)と後任の元秘書、池田光智被告(33)の捜査段階の供述を検討し、「2人が小沢氏の関与を強める虚偽の供述をするとは考え難い」と信用性を認めた。/2人の供述に具体性がないとされる点は「時間が経過しており不自然、不合理ではない」と判断。再捜査で一転して小沢氏の関与を否定した池田元秘書の供述は「小沢氏の刑事処分への影響をおそれていることが明らか」と認めなかった。/小沢氏の供述は「4億円の出所についての説明は著しく不合理で到底信用できない。出所を明らかにしないことは、虚偽記載の動機があったことを示している」と判断。原資を偽装するため銀行から4億円を借り入れた際、小沢氏が申込書に署名したことなどから「元秘書との共謀の証拠がないとして不起訴としたことには疑問がある」と結論付けた。
 ◇起訴まで長期化も 弁護士が検察官役、新証拠乏しく ―― 議決を受け、今後は東京地裁が指定する弁護士が検察官役となって小沢氏を起訴し、通常裁判と同じ手続きで公判が進められる。地裁は1~2週間程度で検察官役の弁護士を指定する見通しだ。/指定弁護士は必要に応じて補充捜査を行うが、新証拠が得られる見込みはなく、検察側の捜査資料を基に有罪立証せざるを得ないのが実情だ。膨大な捜査資料の把握も必要なため起訴まで数カ月かかる可能性もある。公判前整理手続きで小沢氏側が争うのも確実で、初公判が遅れることも予想される。兵庫県明石市の歩道橋事故(01年」では、今年1月の起訴議決から起訴まで約3カ月を要し、現在も公判前整理手続き中で、初公判の期日は決まっていない。/一方、第5審査会は4月の議決で土地購入費の支出約3億4000万円を翌年に記載した点を容疑とした。今回の議決は小沢氏の手持ち資金4億円を記載しなかった点を容疑に追加。起訴状にこの4億円を含めた場合、「1回目の審査内容を超えて議決した判断の是非が問われ、起訴の有効性が争われる可能性がある」(法曹関係者)という。
 ◇陸山会事件 ―― 小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体(陸山会)が04年、小沢氏の手持ち資金4億円を土地購入の原資に充てながら同年の政治資金収支報告書に記載せず、05年にずらして土地購入を記載し、07年に4億円を小沢氏に返済しながら記載しなかったなどとされる政治資金規正法違反。東京地検特捜部は2月に石川知裕衆院議員ら元秘書3人を計20億円超の虚偽記載で起訴し、小沢氏を容疑不十分で不起訴とした。07年分の虚偽記載容疑については東京第1検察審査会が7月に「不起訴不当」と議決したが、9月に特捜部が改めて不起訴処分とし、審査手続きが終了している。  毎日新聞 2010年10月5日 東京朝刊


 夏から秋に季節が移り変わる際、真夏の間本州一帯に猛暑をもたらした太平洋高気圧が南へ退き、大陸の冷たい高気圧が日本海や北日本方面に張り出してきた。この性質の違う2つの空気がぶつかる所は大気の状態が不安定になり、秋雨前線が発生する。梅雨前線と同じように、前線を挟んで夏の空気と秋の空気とが押し合いをしているため、前線は日本上空を南下したり北上したりする、こうして長雨が続くのだという。
 昨日は朝から快晴で気持ちのよい1日であったが、外にも出掛けず、プリント・製本三昧。失敗の繰り返し。大河ドラマ「竜馬伝」を見て、就寝。夜半に雨音で目が覚め眠れず。王維の「秋夜独坐」を書写してみる。
65814b10.JPG 訳)独り居の身は鬢に白いものが増えたのを悲しんでいる/誰もいない座敷でもう夜も更けようとするとき/雨の中に木の実の落ちる音がする/灯りの下ではこおろぎの鳴く声/白髪の色はもう変わるものではなかろう/不老不死の薬など出来るはずもない/老病を除く術が知りたければ/無生の理(ことわり)を学ぶほかに道はないのだ
662464ed.JPG 無生とは当時の仏教でしきりに言われていた至極の境地。人間の生死が惑いのもととなるところから、その生を没却して真の仏道に到達しようとするもの。
因みに、王維は仏教信者であり、字(あざな)の「摩詰」は本名と続けると維摩詰(ゆいまきつ、古代インドの商人で、釈迦の在家の弟子)となるところから付けたといわれている。

 今朝は昨夜の雨が未だ止まず、外出できず。朝食後、雨も止んだようなので、花川戸のクロネコに立ち寄り、駒形橋を渡って、隅田川沿いに北上。東武線隅田川橋梁を過ぎたところから、テラスに降りて北上。白鬚橋を渡って帰宅しようと思ったのだが、桜橋を過ぎてしばらく北上した所で、雨が降り出したので、遊歩道に上がり、引き返し桜橋を渡って帰宅した。
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2844da78.jpg 雨は霧雨模様でたいしたことはなかった。隅田公園の梅園にある花壇にはコスモス・ペチュニア・撫子などの草花が咲き競っている。





 朝まだき、山谷堀水門広場に出ると正面にスカイツリーが聳え、真上を見上げる下弦の月が輝いている。僕堤通を北上、東白鬚公園を抜けて、水神大橋の上に立つ。瑞光橋脇のマンションに朝日が射し、その下を荷役船が溯る。水神大橋を渡ると、テラスに降りて南下。本日は土曜日、千住方面からの釣り船が、東京湾へと急いでいる。
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 明治通りを横切ると、隅田川テラスに降りて、桜橋まで南下。帰宅。
 昨日は、菅首相の所信表明演説。迫力なし。来週から臨時国会いかがなることやら?
 今朝のウェブニュースから。
63bc6d32.JPG 小沢は「バカ」!挙党一致どころか大紛糾 ――  民主党が1日開いた国対全体会議で、牧野聖修国対委員長代理「65」が小沢一郎元幹事長(68)得意のフレーズを引用し、「『新人議員の仕事は次の選挙に受かることだ』などと言うバカな人がいる」と語り、暗に小沢氏を批判した。この“バカ発言”に小沢氏に近い議員らが猛反発、怒号が飛び交った。代表選後はノーサイドを掲げたが、「挙党一致」は絵に描いたもち?! /その瞬間、会場全体に驚きが走った。マイクを握った牧野氏の口から出たのは「…と言うバカな人がいる」だった。/「国民が唯一主権を行使できるのが選挙。民主主義社会で選挙ほど大事なことはない」などと、ことあるごとに選挙重視を説いている小沢氏を暗に批判したものだ。/牧野氏は反小沢の急先鋒(せんぽう)の1人として知られるが、この発言をめぐって会議は大紛糾した。/小沢系議員らが猛反発し「バカとはなんだ!!」(そんな挨拶、すぐ止めろ」「何言ってるんだ!」「ノーサイドじゃなかったのか」などと怒号が飛び交った。/会議には民主党国対幹部と衆院1回生議員らが出席した。牧野氏ら現在の国対幹部は「反小沢」色が強く、党を二分した代表選のしこりが根深いことを印象付けたが、関係者によると、牧野氏の「バカ発言」に関しては小沢系議員だけでなく、民主党代表選で菅直人首相「63」を支持した議員も反発したといい「非常にみんな、冷ややかになっていた。全体的にしらけムードで残念な雰囲気になった」(同)という。/ 会合後、牧野氏は「新人の仕事はいろいろある。選挙だけが仕事じゃないと言いたかった。小沢批判ではない」と釈明したが、小沢系議員は「ねじれ国会を全員野球で乗り切ろうと呼び掛けるべきなのに、『勝ち組』の横柄な本音が出た」と収まらなかった。/別の議員は「あまりの反発に本人もあたふたして、1年生議員を持ち上げたり、変な取りなし方をしていた。あの時『不適切な発言だった。軽率だった』と謝ればよかったが、うやむやにして乗り切ろうとしたから、余計にみんな怒っている」とピシャリ。「(国会召集の」10月1日という新体制でスタートする日にああいう発言をするのは問題外。発言を取り消してほしい」と手厳しかった。  (SANSPO.COM、2010.10.2 05:04)
42a60249.jpg 昨日1日中降った雨は夜更けまで続いたが、朝には止んでいた。明けきらぬ隅田公園を抜け、吾妻橋~白鬚橋を隅田川に沿って、ひと回りする。吾妻橋から見るスカイツリーは上部はすっかり霧に包まれ隠れている。

f8c960cb.jpg リバーサイド体育館の屋外プールの傍で白粉花が咲いている。白粉花は夕方に咲き芳香を放つので別名「夕化粧」と呼ぶと聞いたことがある。白粉花の由来は「種子の胚乳が粉状である」ことにあるという。日本へは江戸時代の初め頃に渡来したらしい。
368eebb6.jpg 山谷堀水門広場を抜けて、少年野球場に隣接する梅園に入ると、コスモスが咲いている。18世紀末にスペインはマドリードの植物園に送られ、コスモスと名付けられたという。日本へは明治20年ごろ渡来し、漢字2字で「秋桜」と表記され、季語とされるようになったという。白粉花もコスモスも原産地はメキシコらしい。
 予報では今朝は雨ということだったが、どうやらもちそうなので、午前5時、朝まだきの言問橋を渡り、東武線業平橋駅前に出る。北十間側沿いに東進。
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 京成橋を過ぎ西十間橋、十間橋の上に立って、十間川にその影を落とすスカイツリーをカメラに収めようとしたが、最早カメラに収めきれない。十間橋のうえで上流を見ると、北十間川を横切る歩道橋が見えるので、川沿いにさらに東進して陸橋の上に立つ。橋桁に「墨田区文花1丁目」とあり、その下は北十間側沿いに遊歩道がある。陸橋の上からスカイツリーにカメラを向けると、どうやら川面に影を落とす全体像が納まりそうだ。遊歩道にも降りてみた。
9a78e2d8.jpg 北十間川の北側の沿道を西進して、京成橋に出る。押上商店街を抜けて、桜橋通りを西進。桜橋を渡って帰宅した。



 2日間の雨続きで、今朝は4時30分に徘徊に出掛ける。言問橋を渡り、三つ目通りを南下。北斎通りまで来ると右折して西進。2つ目の路地に何やら標柱が見えるので近寄ってみると、三遊亭圓朝の住居跡の標柱である。先だって8月に、谷中の全松庵にある圓朝の墓に詣でたばかりである。
a73c6f30.JPG 明治9(1876)年秋、円朝は本所南二葉町23番地(現・墨田区亀沢)にあった旗本下屋敷跡500坪を買い取り移り住んだ。 庭は、割下水(わりげすい=堀割)から水を引いて池をつくり、多摩川の橋材を用いて庵室の柱とするなど、円朝の生涯のうちで最も贅沢で工夫を凝らした邸宅だったという。また、三遊宗家の故藤浦富太郎の記憶によれば、庭の隅には方形萱葺き屋根を乗せた2坪半ほどの庵室があり、円朝は就寝・食事・入浴以外のすべての時間をこの庵室で過ごして創作を行っていたという(『明治の宵』)。
 円朝は、新宿へ転居するまでの約10年間をこの本所南二葉町で過ごしたが、ここで円朝作品のうちで最も有名な「怪談牡丹燈籠」「塩原多助一代記」の噺を速記本として刊行し、「松操美人生埋(まつのみさおびじんのいきうめ)」「鶴殺疾刃庖刀(つるころしねたばのほうちょう)」「月謡荻江一節(つきにうたうおぎえのひとふし)」などの噺を創作したという。
 他に「真景累ケ淵」、「文七元結」等を創作した。本業以外にも多彩で、歌道、和歌、俳句、書画、骨董(の目利き)等、さらには建築、作庭にも秀でていた。晩年、内藤新宿に自邸の数寄屋作りの建物や茶室をこしらえ、百坪当たりの枯山水の庭園は見事であった。この当時は落語から離れて禅に興味を示していたという。明治33年(1900)8月11日、下谷車坂の自宅にて死去した。享年62才。墓石には山岡鉄舟筆による「三遊亭円朝無舌居士之墓」とある。晩年収集した”幽霊画”は有名で、命日には全生庵で公開される。

b28a7cdf.jpg 北斎通りをつき詰めると、そこは大江戸博物館。博物館脇の遊歩道を通って国技館前に出る。ここから隅田川の両国テラスに降りて、吾妻橋まで北上。
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71e86010.jpg 墨田区役所裏の広場を通って、枕橋に出る。アサヒビールのジョッキタワーに現在470メートルの姿が綺麗に写っている。ここから枕橋に向うと坂道での前方に、今しもご来光を迎えるスカイツリーが黒く聳え立つ。向島の遊歩道を北上し、桜橋を渡って帰宅した。



 今朝も雨で徘徊に出られず。
 ウェブニュースより。
 尖閣諸島漁船衝突事件 船長釈放への批判が集中 中国の漁業監視船が尖閣諸島沖を航行 ―― 政府は弱腰と批判続出の中国人船長釈放問題で、里帰りした渦中の船長は、地元で英雄扱いをされている。/とにかく事態は好転へという期待もつかの間、尖閣諸島沖の日本の領海との接続水域を、中国の漁業監視船2隻が航行していることが明らかになった。/また、中ロ首脳が急接近、戦勝国意識を高らかに日本を挟み撃ちとなるのか。/爆竹や花火を打ち鳴らし、まるで旧正月でも訪れたかのようなお祭り騒ぎの中国の街。/その中心にいるのは、先週、釈放された中国人船長で、笑顔を浮かべて両手でVサインをして、27日、福建省にある自宅に戻った。/集まっていた人は、「彼は英雄だ。釣魚島(尖閣諸島)は中国のものだ。日本のものではない」と話した。/がい旋した英雄のような熱烈歓迎ぶり。/船長釈放後、事態は沈静化するどころか、中国側はまさかの賠償と謝罪を要求し、日本政府はすぐさま拒否、日中関係のこじれは深刻さを増している。/仙谷官房長官は「現時点では、ボールは中国(側)にあるというふうに考えています」と述べた。/船長釈放への批判は、27日も集中した。
77da906e.JPG 自民党の安倍元首相は、「9月24日は、日本にとって屈辱の日、恥辱の日として、残念ながら、記録されることになるかもしれません」と述べた。/自民党の石破政調会長は、「この国の統治機構というのは、一体どうなっているんだということであります」と語った。/自民党は、船長釈放の理由となった地検の判断に政府側の圧力があったとみて、攻勢を強める。/そして、ある法務省幹部からは「官邸の意向がなかったなんて、あり得ないと思う」、「仙谷さんが先導して、検察と話し合った結果、ああいう処分になったのだと思う」といった声が漏れ聞こえた。/さらに、与党である身内からも声が上がった。/民主党の松原 仁衆院議員は、「今回の決定は、国際社会において日本の敗北と位置づけられており、政権に対する期待を大きく裏切るものとなっている」と述べた。/こうした中、中国側の新たな揺さぶりが明らかになった。/仙谷官房長官は「(現在)2隻が徘徊(はいかい)をしております。領海の中には侵入していないと、そういう報告を受けております。こういうことは、おやめになったらいかがですかと、やめてくれということを申し入れているはずであります、申し入れております」と語った。/中国の監視船とみられる船2隻が、尖閣諸島周辺で活動しているという。/さらに日本人4人が当局に拘束された問題で、26日、丹羽駐中国大使が中国外務省に会談を申し入れたところ、断られていたことがわかった。緩むことのない中国の強硬姿勢。/民主党の鉢路国対委員長は、「ぜひASEM(アジア・ヨーロッパ会議)に、菅総理が出席をしたいと」と述べた。/菅首相は、これまで欠席の方向だった国会会期中となる10月4日、5日にベルギーで行われるASEMに出席する方向で調整に入った。/会議には、温家宝首相も出席の可能性があるという。/菅首相は「やはり、日本からそういう場にきちっと代表が出ることは大変重要だと、そう思っていました。この事件が起きる、起きないということを抜きにしても、もともと大変重要な会議だという認識はありました」と語った。
 今のところ、首脳会談の可能性は不透明だが、国会日程を調整してまで臨んで、事態打開となるのか。/日中関係がもつれる中、日本にさらなる逆風か。/中国を訪れているロシアのメドベージェフ大統領が27日、胡錦涛主席らと会談した。/大連にある旧ソ連兵の墓地を訪れたメドベージェフ大統領は、「われわれは、戦争の真実を支持しなければならない。史実を歪曲(わいきょく)しようとする勢力がいるから、なおさらだ」と語った。/ロシアでは、2010年から日本が降伏文書に署名した9月2日を、第2次世界大戦終結の日に制定した。/事実上の対日戦勝記念日にあたる。/退役軍人は「記念日ができて、とてもうれしい。もっと早く制定すべきだった」と話した。/ウラジオストク市民は「正直、何の日かよくわからないけど、重要だと思う」と語った。/この記念日制定の裏には、北方領土の実効支配を正当化し、日本をけん制する狙いがあるとみられる。/また、ロシアの一部メディアは、29日にメドベージェフ大統領が北方領土を訪問する計画をしていると報じた。/ロシアと中国の両首脳は、第2次世界大戦での勝利を記念する第2次大戦終結65周年の共同声明を発表することになっている。/メドベージェフ大統領は「両国は戦略的協力関係を確認した。それは両国の地政学的問題をより解決しやすくする」と述べた。/対日戦の歴史認識で歩調をあわせ、緊密な連携をアピールする両国、日本に対しての強いけん制となる。/中国問題にくわしい富坂 聰氏は「中国は基本的に領土とか領海とかですね、そういうものに対して妥協するということは、一切ないですね」と語った。/インドやベトナムなどと、国境紛争で砲火を交えてきた中国は、はたして次にどんなカードを切ってくるのか。   (FNNフジニュースネットワーク、09/28 00:19)

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915c86f2.JPG 名古屋市議会:リコール署名集め終了 ―― 河村たかし名古屋市長の支援団体「ネットワーク河村市長」による市議会解散請求(リコール)の署名集めが27日終了した。河村市長は同日夜、記者団に「ものすごい民意だ」と述べ、法定数36万5795人の署名確保に手応えを示した。支援団体は署名簿を、10月4日に各区選挙管理委員会に提出する予定だ。/有効署名数は10月下旬にも確定する。法定数を上回れば住民投票が行われ、賛成が過半数を占めるとリコールが成立し議会は解散される。河村市長は辞任して市長選を行う意向を表明しており、愛知県知事選に合わせ、市議選、市長選とのトリプル選挙が行われる見通しだ。 (毎日新聞 2010年9月28日 東京朝刊)
 

 本日は朝から雨。テレビはあいも変わらず中国人船長釈放とFD改竄事件で大童。
 ウェブニュースより。
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600b65c4.JPG 元高検部長が検事正ら4人告発 犯人隠避容疑で ―― 大阪地検特捜部の押収資料改ざん事件で、元大阪高検公安部長の三井環さんが27日、犯人隠避の疑いで大阪地検の小林敬検事正ら4人を検事総長に告発したことを明らかにした。/4人は小林検事正のほか、玉井英章前次席検事(現大阪高検次席検事)、大坪弘道前特捜部長(現京都地検次席検事)、佐賀元明前副部長(現神戸地検特別刑事部長)。/告発状では、4人が共謀し、証拠隠滅容疑で逮捕された主任検事前田恒彦容疑者(43)から文書データを書き換えたことについて報告を受けたのに、故意に見逃したとしている。/三井さんは、厚生労働省の文書偽造事件の取り調べ担当の検事と副検事計6人についても、関係者の取り調べメモを廃棄したとして、証拠隠滅容疑などで告発した。 (2010/09/27 12:26、共同通信)

a0fbfdb7.JPG 「特捜エース逮捕」は氷山の一角 元高検部長が告発する「検察の闇」 ―― 郵便不正事件に絡む証拠改ざんで、大阪地検特捜部のエース検事が最高検により逮捕されるという前代未聞の事件で大揺れだ。そんななか、元大阪高検公安部長が著した新刊本『検察の大罪 裏金隠しが生んだ政権との黒い癒着』(講談社、2010年7月29日発売)が話題になっている。/ 著者は辣腕検事と恐れられた三井環氏。大阪高検公安部長だった2002年4月に、テレビ朝日「ザ・スクープ」収録の3時間前、大阪地検特捜部に逮捕された。逮捕理由は、法律の専門家も首をかしげるほど、不可思議なものだった。三井氏は、「ザ・スクープ」の収録で「法務検察の組織的な裏金づくり」について告発する予定だったが、その寸前での緊急逮捕で塀の中へと送り込まれてしまったのだ。/同書には、検察の裏金づくりだけでなく、自民党政権(当時)や暴力団との癒着の構図などについても、具他的事例をあげ「検察の闇」を告発。/冒頭の特別寄稿で、かつて「ザ・スクープ」のキャスターを務めていた鳥越俊太郎氏は「三井環をひとりにはさせず、その究極の闘いを受け止め、国民もマスコミも声をあげていく必要があるのではないか。そうでないと検察の体質は変わらず、検察はいつまでもきれいな服を着ようとはしないからである」と記している。 (J CAST、2010/9/27 12:13)

 ここのところ、マスコミは中国漁船衝突問題・特捜の改竄事件などで騒がしい。今日は日曜日、テレビで特別報道番組を見呆けた。
 本日のウェブニュースから。
46b8c2fc.JPG 菅スッカラカンでは国は滅びる 【政治・経済】「極めて愚かな判断だ。中国の圧力に政治が屈した」―――― お腹が弱い安倍チャンこと安倍晋三元首相にここまで言われたらオシマイだ。菅内閣はサッサと店をたたんで総退陣した方がいい。/今回の尖閣諸島での中国漁船衝突事件の処理は、あまりにオソマツ過ぎる。歴史に汚点を残す仙谷官房長官の愚挙と言うしかない。/「衝突事件は民主党の代表選の最中に起きた。ちょうど内閣のメンバーが代わる端境期。前原・岡田新旧外相は今回の事件に、ほぼノータッチで、仙谷官房長官が独断で事態の収拾に乗り出したのです」(官邸事情通)/驚いたことに仙谷は24日の会見で、「(釈放決定は)3、4時間後には(NY滞在中の)菅首相の耳に入るだろう」と語った。首相の判断すら飛び越えた政治主導ならぬ“仙谷主導”。その仙谷の頭の中は当初、「強硬な態度は中国の国内世論向け」という甘い考えだった。ナアナアで済ませば、自民党や国内のタカ派から「中国に屈した」と攻め立てられる。だから、「日本の法律に基づいて粛々と毅然と対応する」と気張り、中国船長の拘束という“強硬手段”に出た。あくまでも保身のため、思い切りコブシを振り上げたのだ。/「見通しや落としどころがあっての強硬手段ならともかく、その後の展開を見れば、菅政権は何も考えを持ち合わせていなかったとしか思えません。ケンカの仕方も分からないのに、息巻いてみせただけ。外交オンチもここに極まれりです」(外交評論家で国際教養大学客員教授の小山貴氏)
●外圧に弱い国と世界にメッセージ
 中国は、仙谷の甘い考えを見透かしたように、報復カードを切り、圧力を強めていった。東シナ海ガス田交渉の一方的延期、要人・文化交流の停止……。温家宝首相は「中国は必要な『強制的な措置』をとらざるを得ない」と発言。中国語で「強制的」とは、公権力を振るう厳しい措置を意味する。事実、温家宝発言を境に、中国側は日本製造業の「生命線」とも言えるレアアースの事実上の輸出停止に踏み切り、フジタ社員4人を中国国内で拘束した。/そこに助け舟を出すように割って入ってきたのが、米国だ。/「対中関係について、日米が緊密に連携していく」(オバマ大統領)、「尖閣諸島は日米安保条約の適用範囲に含まれる」(クリントン国務長官)と日米会談の場で絶妙な“リップサービス”。ようやく日本側もコブシを下ろす機会を見いだすことができた。/「逆に言えば、日本は自らの力で外交問題を解決する能力がないことを改めて世界にさらしてしまったようなものです」(小山貴氏=前出)/しかも、中国側が強く出れば、日本は譲歩せざるを得ないという図式が国際的に知れ渡ってしまった。シンガポール国立大のイアン・チョンジ准教授(国際関係論)は「日本政府が外圧に弱いというメッセージを(世界に)与えた可能性がある」と指摘したが、その通りだ。仙谷の愚かな判断で、日本は世界の笑いものとなり、国際的な危機に立たされたのだ。
●国際的に漂流し始めた日本滅亡の道
 中国人船長の釈放決定を受け、中国国内は“戦勝ムード”に包まれている。上海在住の日本人ジャーナリストはこう言った。/「中国での報道は“日本をやっつけた”というものがほとんどです。日本政府を押せば、折れるということが分かった。これからも、尖閣諸島の領有権にはじまり、ガス田共同開発や排他的経済水域境界線の画定など、東シナ海をめぐる諸問題で日本を挑発し、揺さぶりをかけるのは間違いありません。日中の力関係は完全にひっくり返ったというのが中国メディアの論調です」/こうなると、オバマ政権は日本に味方するフリをしながら、中国に有利な裏工作をしたようにもみえる。日本は、米国にも見捨てられたということだ。/普天間基地のグアム移転を勝手に延期したように、米国はもう日本の国内事情など考慮しなくなった。恐らく円高問題も放置する意向だろう。いよいよ、日本は国際的に漂流を始めたのである。/バカげたことに、仙谷は中国人船長の釈放を「那覇地検独自の判断だ。それを了とした」と繰り返した。自ら招いた歴史的汚点のツケを検察庁の地方機関に過ぎない那覇地検に押し付けようとしているのだ。/言うまでもなく、検察庁は外交問題の担当機関ではない。中国との外交関係をどうこう言うのは越権行為だ。元東京地検公安部長の若狭勝弁護士は「(検察が)船長を釈放すれば起訴できなくなり、バッシングを浴びる。経験上、検察単独では判断できず、何らかの政府の判断が検察側にももたらされたのではないか」と分析したが、当然だ。/領土問題という最も高度な政治・外交案件で、菅政権は何の判断も下さず、那覇地検に判断を委ねる。こんな異常はない。一地方機関が国家の判断を下すと、菅内閣は自ら“無政府状態”を満天下にさらしたのと同じだ。/「政治主導」が聞いてアキレる。大阪地検の捏造事件の処分が残る最悪のタイミングで那覇地検に国の判断を預ける無責任ぶりは言語道断だ。
●菅、仙谷が権力に居座る最大不幸
 結末までのシナリオが描けていないなら、最初から船長を逮捕しなければよかったのである。中国側が日本の海域で挑発してきてもカッカせず、シッシと追い返せばよかったのだ。そうすれば、世界に恥をさらすこともなかったはずである。/この政権は、もうどうしようもない。外交も内政もスッカラカンだ。政治評論家の山口朝雄氏が言う。/「菅首相の取り巻きには、連立方程式のような外交問題を扱える人材が見当たりません。小沢元代表が首相になっていれば、展開は違っていたでしょうね。中国とのパイプがあるし、米国にもにらみが利く。圧力を掛けられてオタオタする前に、先を読んで手を打っていたはずです。菅政権にはそれがない。すべて受け身です。臨時国会は召集日すら野党の言いなりで前倒し。それでいて、補正予算案や郵政法案への対応は固まっていないという状況。このままいくと、補正予算は衆院の優越で通ったとしても、関連法案が潰される危険性が高い」
 そうなっても菅や仙谷が権力を握り続けるようなら、この国は滅びるしかない。
(日刊ゲンダイ、2010年9月25日 掲載)

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