4月1日午前11時40分すぎ、菅官房長官が平成に代わる次の元号を「令和」と発表しました。
その直後、日本語学者の金田一秀穂氏は、新しい元号「令和」の第一印象を次のように語りました。
金田一秀穂氏:「令」というのは、古い意味では“神様のお告げ”という意味。そして、“皆が仲良く“ということなんだろうと思います。いい言葉なのではないでしょうか。悪くないですよ。ただ、「和」は昭和の「和」だったから、そういうのは選ばれないのかなと思っていましたけれど。
新元号の「令和」は、8世紀に完成し、さまざまな身分の人が詠んだ4500首以上を収録している日本最古の和歌集『万葉集』(巻5・815~846)の梅花の歌を出典としています。
この和歌を書いたのは大伴旅人とも山上憶良ともいわれていますが、他の人ともいわれており、歴史上作者不明となっています。しかしながら、この歌が発想された場は判明しており、天平2年(730年)正月13日に大宰府の長官ともいえる大宰帥の大伴旅人の家に集まり、梅を楽しんだ際に生まれたとされています。
梅花謌卅二首并序
標訓 梅花の歌三十二首、并せて序
天平二年正月十三日、萃于帥老之宅、申宴會也。于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。加以、曙嶺移雲、松掛羅而傾盖、夕岫結霧、鳥封穀而迷林。庭舞新蝶、空歸故鴈。於是盖天坐地、促膝飛觴。忘言一室之裏、開衿煙霞之外。淡然自放、快然自足。若非翰苑、何以濾情。詩紀落梅之篇。古今夫何異矣。宜賦園梅聊成短詠。
訓読 天平二年正月十三日に、帥
の老の宅に萃まりて、宴會を申ぶるなり。時、初春の令き月にして、氣淑く風和み、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。加以、曙の嶺に雲移り、松は羅を掛けて盖を傾け、夕の岫に霧結び、鳥は穀に封められて林に迷ふ。庭には新しき蝶舞ひ、空には故つ鴈歸る。於是、天を盖とし地を坐とし、膝を促け觴を飛ばす。言を一室の裏に忘れ、衿を煙霞の外に開く。淡然と自ら放にし、快然と自ら足る。若し翰苑に非ずは、何を以ちて情を濾べむ。詩に落梅の篇を紀す。古と今とそれ何そ異ならむ。宜しく園の梅を賦みて聊かに短詠を成すべし。
現代語訳 天平二年正月十三日に、大宰の帥の旅人の宅に集まって、宴会を開いた。時期は、初春のよき月夜で、空気は澄んで風は和ぎ、梅は美女が鏡の前で白粉で装うように花を開き、蘭の香りは身を飾った衣に香を薫ませたような匂いを漂わせている。それだけでなく、曙に染まる嶺に雲が移り行き、松はその枝に羅を掛け、またその枝葉を笠のように傾け、夕べの谷あいには霧が立ち込め、鳥は薄霧に遮られて林の中で迷い鳴く。庭には新蝶が舞ひ、空には故鴈が北に帰る。ここに、天を立派な覆いとし大地を座敷とし、お互いの膝を近づけ酒を酌み交わす。心を通わせて、他人行儀の声を掛け合う言葉を部屋の片隅に忘れ、正しく整えた衿を大自然に向かってくつろげて広げる。淡々と心の趣くままに振る舞い、快くおのおのが満ち足りている。これを書に表すことが出来ないのなら、どのようにこの感情を表すことが出来るだろう。漢詩に落梅の詩篇がある。感情を表すのに漢詩が作られた昔と和歌の今とで何が違うだろう。よろしく庭の梅を詠んで、いささかの大和歌を作ろうではないか。
ウェブニュースより
大関昇進 貴景勝 口上は「武士道精神重んじ」 ―― 大相撲の貴景勝が27日正式に大関に昇進し、伝達式の口上で「大関の名に恥じぬよう武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず相撲道に精進して参ります」と決意を述べました。
日本相撲協会は27日、大阪市にある府立体育会館で次の夏場所に向けた番付編成会議と臨時の理事会を開き、貴景勝の大関昇進を正式に決めました。
これを受けて日本相撲協会の2人の使者が貴景勝と師匠の千賀ノ浦親方が待つ市内のホテルを訪れ大関への昇進を伝えました。
これに対し貴景勝は口上で「謹んでお受けいたします。大関の名に恥じぬよう武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず相撲道に精進して参ります」と決意を述べました。
貴景勝「救われてきたことば」
大相撲で大関に昇進した貴景勝が昇進の伝達式のあとで会見し「武士道精神」ということばを使った「口上」について「小さな頃から自分を築き上げてきたことばだし、プロに入っても何度もこのことばに救われてきた」と込めた思いを明かしました。
貴景勝は大阪市内のホテルで大関昇進の伝達式を終えたあと、師匠の千賀ノ浦親方とともに会見しました。
この中で貴景勝は「小さい頃からの夢だったし、また1つ目標が達成できてうれしい気持ちだ。場所の疲労が抜けてきたことでうれしさが増えてきた気がする」と喜びをかみしめました。
「武士道精神」ということばを使った口上は、大関昇進を確実にしてからすぐに思い浮かんだということで「小さな頃から自分を築き上げてきたことばだし、プロに入っても何度もこのことばに救われてきた。勝っておごらず、負けて腐らずということを常日頃から意識しているが、それは武士道の中から得たことばでもあるし、受けた恩は必ず返す人間になりたいという思いもある。忘れてはならないことばだ」と込めた思いを明かしました。
貴景勝は、入門当時は貴乃花部屋に所属し、元横綱の貴乃花親方の退職に伴って、去年秋から千賀ノ浦部屋に所属していますが「貴乃花親方の背中を見て育ったし、今の千賀ノ浦部屋でも教わることが大変多い。みんなに支えられてここまで来た。感謝の気持ちは当然あるが恩を返すという意味では、強くなって土俵で示すしかない」と2人の師匠に対し感謝の思いを話しました。
また報道陣に「どんな大関になりたいか」と聞かれると、「それを言ったら終わってしまうと思う。どんな大関かではなく次の番付を目指したい」と大関昇進にも満足しないどん欲さをのぞかせました。
そして「自分はあまり攻撃パターンが多くないが、その中でも自分を信じてくれた人の期待に応えたいと思ってやってきた。この小さい体ではまわしを取るのは厳しいので、自分の武器を磨くしかない」と押し相撲を貫いていく決意を示していました。
大関昇進の「口上」とは
大関昇進は、日本相撲協会の使者が新大関と師匠のもとを訪れて直接伝達し、新大関は、受諾する意思とともに大関としての決意を示す「口上」を述べます。
貴景勝の師匠だった平成の大横綱 貴乃花は、平成5年に大関に昇進した際「今後も不撓不屈の精神で相撲道に精進します」と述べました。「不撓不屈」は、「どんな苦労や困難にもくじけないこと」という意味のことばで、貴乃花が横綱昇進の際にも用いていました。
貴乃花のように四字熟語を用いる例は多く、貴乃花の兄の元横綱 若乃花が大関に昇進した際は「今後も一意専心の気持ちを忘れず相撲道に精進いたします」と口上を述べました。「一意専心」は、「脇目もふらず心を一つのことだけに注ぐ」という意味です。
最近では、おととしの夏場所後に昇進した高安が「大関の名に恥じぬよう正々堂々、精進します」と口上を述べました。
一方で、四字熟語などを使わない簡潔な口上もありました。元横綱 稀勢の里が平成23年に昇進した際の口上は「大関の名を汚さぬよう精進します」ということばでした。
去年の夏場所後に昇進した栃ノ心も「親方の教えを守り力士の手本となるように稽古に精進します」と率直な決意を述べました。
このほか、糖尿病に苦しみながら番付を上げていった元横綱 隆の里は昭和57年に大関に昇進した際の伝達式で「稽古に励み、健康管理に努め、立派な大関になるよう精進します」とみずからの置かれた状況を踏まえた口上を述べています。
貴景勝がかつての師匠のように四字熟語を用いるのか、別の形で決意を示すのか、伝達式での口上が注目されていました。 (NHK WEB NEWS 2019年3月27日 9時59分)
藤井七段 今年度最終局は大逆転勝ち 年度勝率は歴代3位に ―― 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)が27日、東京・将棋会館で行われた、竜王戦4組ランキング戦3回戦で、中田宏樹八段(54)と対局。年度最終戦となった対局で大逆転勝ちを収めた。年度成績は45勝8敗となり、勝率は全棋士中1位で、昨年の0.836を上回る、歴代3位の0.849を記録した。
後手番の藤井七段が受けて立つ形で、戦型は相矢倉に。中盤は互角のねじり合いが続いたが、徐々に劣勢に陥った。終盤に入ったところで中田八段の鋭い踏み込みを受け、形成は不利に見えた。だが、ここからが藤井七段の真骨頂。必死の追い上げを見せ、最後の最後でまさかの大逆転。持ち前の終盤力を遺憾なく発揮した。
https://www.youtube.com/watch?v=x4Pq1oEVZwo
この対局が年度最終戦となり、見事な白締め。竜王戦ランキング戦での連勝も14まで伸ばした。藤井七段は終局後、「ミスが続いて苦しい形が続いた」と厳しい表情。それでも「次も指せることになったので、全力を尽くしたいい」と前向きに話し、わずかですけど(勝率で)前年度を上回れたことはうれしく思います」と喜びも示した。 (デイリースポーツ 2019.03.27.)
昨日の午後は久し振りに隅田公園の築山に出てみました。ソメイヨシノはまだ4分咲きというところです。築山に植えられた枝垂桜もまだ5分咲きです。
この枝垂れ桜は三春滝桜の子孫木だということです。
三春滝桜(みはるたきざくら)は、福島県田村郡三春町大字滝字桜久保に所在する、樹齢推定1000年超のベニシダレザクラ(紅枝垂桜)の巨木です。国の天然記念物で、三春の滝桜、また単に滝桜とも呼ばれます。
2012年時点で推定樹齢1000年超、樹高12m、根回り11m、幹周り9.5m、枝張り東西22m・南北18mもあります。
三春町の滝地区に所在すること、毎年4月中・下旬に四方に広げた枝から薄紅の花が流れ落ちる滝のように咲き匂うことから、この名があります。毎年全国から30万人の観光客が訪れます。
天保の頃、加茂季鷹の詠歌「陸奥にみちたるのみか四方八方にひびきわたれる滝桜花」によってその名を知られ、三春藩主の御用木として保護されました。
ソメイヨシノはまだ満開とは言えませんが、それでも茣蓙を敷いての花見客もずいぶんでています。
ソメイヨシノ(染井吉野)とは、オオシマザクラとエドヒガンとの雑種で、日本の代表的な桜です。
染井吉野は、染井村(現在の東京都豊島区駒込)の植木屋が江戸時代末期に品種改良した園芸品種で、明治以降全国に広まりました。
当初、奈良県山岳部の桜の名所「吉野山」にちなんで「吉野桜」と命名されていました。
しかし、吉野山の桜はヤマザクラの類で、「吉野桜」の名は誤解を招くとして、明治33年(1900年)、上野公園の桜を調査した藤野寄命博士が、「染井吉野(ソメイヨシノ)」と命名し『日本園芸雑誌』に発表しました。
桜だけでなく、ハナモモもピンクの花をつけて一斉に咲いていました。
ハナモモは原産地は中国で、花を観賞するために改良されたモモで、花つきがよいため、主に花を観賞する目的で庭木などによく利用されます。日本で数多くの品種改良が行われ、種類が豊富です。観賞用のハナモモとして改良が行われるようになったのは江戸時代に入ってからで、現在の園芸品種の多くも江戸時代のものが多いといいます。サクラの開花前に咲くことが多いです。長野県では桜より遅く、4月中旬から5月初めにかけて、各地の名所で観られます。桃の節句(雛祭り)に飾られる。結実するが実は小さく、食用には適さない。最近では、日本国外でもよく利用されるといいます。
樹高:約100~700cm 花期:3から4月。
花色:赤、桃色、白、紅白咲き分け 花径:3~5cm
一重、八重咲きがあり、樹形は立性で、枝垂れ性、ほうき立ち性、矮性などもあります。
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仲邑菫さんにプロ免状授与 囲碁、最年少デビューへ ―― 4月に史上最年少でプロ入りする仲邑菫さん(10)は26日、東京都千代田区の日本棋院で開かれた同棋院の合同表彰式で、プロ初段免状を受け取った。門出を迎えた菫さんは記者会見で「世界で戦える棋士になりたい」と時折、笑顔を見せた。
式では一礼して免状を受け取った菫さんだったが、報道陣のために、授与をやり直す一幕もあった。菫さんは同棋院が世界での巻き返しを目指して新設した「英才枠」でプロになることが決まり、注目を集めている。
今回、免状を授与された新初段は菫さんを含めて13人。2月に小学6年でプロ入りを決めた上野梨紗さん(12)も出席した。 (一般社団法人共同通信社 2019/3/26 18:063/26 18:08updated)
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大相撲春場所 千秋楽の結果 ―― 大相撲春場所は千秋楽の24日、横綱白鵬が結びの一番で横綱鶴竜に勝って全勝として、3場所ぶり42回目の優勝を果たしました。
中入り後の勝敗
▼琴勇輝に豊ノ島は、豊ノ島が押し出し。
▼大翔鳳に矢後は、大翔鳳が上手投げ。
▼松鳳山に千代翔馬は、松鳳山が押し出し。千代翔馬は負け越しです。
▼照強に勢は、照強が引き落とし。
▼佐田の海に豊山は、佐田の海が寄り切り。
▼竜電に琴奨菊は、竜電が寄り切り。竜電は10勝目です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20190324/1040005935.html
▼朝乃山に琴恵光は、琴恵光がすくい投げ。朝乃山は負け越しです。
▼石浦に宝富士は、宝富士が送り出し。宝富士は勝ち越しです。
▼碧山に友風は、碧山が突き倒しで勝って12勝目を挙げました。
▼輝に阿炎は、阿炎がはたき込み。阿炎は勝ち越しです。
▼隠岐の海に嘉風は、隠岐の海が押し出し。隠岐の海は勝ち越しです。
▼千代大龍に妙義龍は、千代大龍が押し出し。千代大龍は勝ち越しです。
▼大栄翔に逸ノ城は、逸ノ城がはたき込みで勝って14勝目を挙げました。大栄翔は負け越しです。
▼明生に遠藤は、遠藤が上手出し投げ。魁聖に栃煌山は栃煌山が寄り切り。
▼阿武咲に新小結 北勝富士は、北勝富士が押し倒し。
▼小結 御嶽海に錦木は、御嶽海が押し出し。
▼正代に関脇玉鷲は、正代が突き落とし。
▼角番の大関 栃ノ心に関脇 貴景勝は、貴景勝が押し出しで勝って10勝目を挙げました。
日本相撲協会は、春場所後に貴景勝の大関昇進に向けた臨時の理事会を開催することを決め大関昇進が確実になりました。
栃ノ心は負け越しで、大関の座から陥落することになりました。栃ノ心は、新大関となった去年の名古屋場所からわずか5場所での陥落となりました。
▼大関どうし高安に豪栄道は、豪栄道が突き落としで勝って12勝目を挙げました。
▼ 横綱 白鵬に横綱 鶴竜は白鵬が下手投げで勝ちました。白鵬は全勝で3場所ぶり42回目の優勝です。
各力士の談話
通算900勝目で千秋楽に勝ち越しを決めた現役の関取最年長、40歳の十両 安美錦は、「冷静にしっかり相撲を取れた。どうやって勝つのかわからない状況で自分の相撲が帰ってきた。今場所が最後になるかもしれない、もうダメかと思う中で、最後まで取りきった」と振り返り、「引退がよぎったか」という報道陣の問いには、「今に始まったことじゃない。大阪でこんなことがあったとかいろんなことが湧いてきて大阪が最後の土俵になる予感がしていたけれど、積み重ねだからね」と答えていました。
10勝目をあげた竜電は、「攻めていたのでよかった。番付が上がるので次に向けて立ち合いの鋭い相撲をしっかりできたら」と充実感を漂わせながらも冷静に話していました。24日勝って3回目の敢闘賞を受賞した碧山は、「『負けない』という気持ちでうまく対応できた。こんなにいい場所を過ごせたのは初めてで、迷いなく落ち着いて相撲を取れた。来場所もしっかり稽古して頑張る」と満足げに力強く語りました。
14勝目をあげ、2回目の殊勲賞を受賞した逸ノ城は横綱 白鵬が勝って、優勝を逃した取組を見届けると、「フーッ」と息を吐いてから目を閉じ、「きょうは結構、緊張したが、しっかり勝って結果を待つという気持ちだった。今場所は、体が思いどおりに動き、前に出る動きがよかった。今場所の気持ちを覚えていて、やっていきたい」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2019年3月24日 19時25分)
ウェブニュースより
大相撲春場所 志摩ノ海が2場所連続の十両優勝 ―― 大相撲春場所の十両は14日目の23日、三重県出身の志摩ノ海が2場所連続となる優勝を果たしました。
春場所の十両は、ただ1人2敗の木瀬部屋の志摩ノ海を星の差2つの4敗で千代丸と隆の勝の2人が追う展開で14日目を迎えました。
志摩ノ海は23日、千代の海と対戦し押し出しで勝って12勝2敗として、千秋楽を待たずに2場所連続となる十両優勝を果たしました。
志摩ノ海は三重県出身の29歳。明徳義塾高校と近畿大学ではアマチュア相撲で活躍し、平成24年の夏場所、前相撲で初土俵を踏み、平成28年の名古屋場所で十両に昇進しました。
一時、番付を幕下に落としましたが、先場所は13勝2敗で初めての十両優勝を決め、東の十両筆頭で迎えた今場所も2日目から10連勝するなど徹底した突き押しで白星を重ねて優勝を果たしました。
志摩ノ海は23日の相撲で左目を腫らしながらも「親方から常に言われていることを守り、押しに徹することができた。けがをしてつらい時期もあったが、周囲の人たちに声をかけてもらい腐らずに頑張ってきてよかった」と笑顔で話しました。
志摩ノ海は来場所の新入幕が確実となり「幕内は別格で、強い人たちの集まりなので自分の相撲が通用するかどうか楽しみです」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2019年3月23日 17時58分)
大相撲春場所14日目 白鵬が全勝 星の差1つで千秋楽へ ―― 大相撲春場所は14日目、横綱 白鵬が大関 高安に浴びせ倒しで勝って全勝としました。全勝の白鵬と1敗を守った平幕 逸ノ城が星の差1つのまま24日の千秋楽を迎えます。一方、大関昇進がかかる関脇 貴景勝は敗れて5敗目を喫しました。
中入り後の勝敗
▼十両の貴源治に石浦は、貴源治が押し出し。石浦は負け越しです。
▼琴恵光に照強は、照強が寄り切り。琴恵光は負け越しが決まりました。
▼大翔鵬に竜電は、竜電が寄り切り。大翔鵬も負け越しです。
▼友風に松鳳山は、友風がはたき込み。松鳳山の負け越しが決まりました。
▼矢後に千代翔馬は、矢後が寄り倒し。
▼勢に豊山は、勢が寄り切りで2勝目を挙げました。
▼輝に朝乃山は、輝が押し出し。
▼琴奨菊に嘉風は、琴奨菊が押し出しで勝って11勝目を挙げました。
▼明生に碧山は、碧山がはたき込みで11勝目。
▼宝富士に豊ノ島は、豊ノ島が肩すかし。
▼正代に佐田の海は、正代が上手出し投げ。
▼阿炎に大栄翔は、阿炎が引き落としで勝ちました。
▼妙義龍に隠岐の海は、妙義龍が首投げ。
▼阿武咲に魁聖は、魁聖が寄り切り。
▼遠藤に錦木は、遠藤が突き落とし。
▼千代大龍に小結 御嶽海は御嶽海が寄り切りで勝ちました。
▼新小結 北勝富士に栃煌山は、北勝富士が押し出し。
▼逸ノ城に関脇 貴景勝は、逸ノ城がはたき込みで勝って1敗を守りました。貴景勝は5敗目を喫しました。
▼関脇 玉鷲に角番の大関・栃ノ心は、栃ノ心が押し出しで7勝目。24日に勝ち越しをかけて貴景勝と対戦します。
▼大関・高安に横綱 白鵬は、白鵬が浴びせ倒しで14連勝としました。
▼横綱 鶴竜に大関 豪栄道は、豪栄道が寄り切りで11勝目。鶴竜は4敗目を喫しました。
大相撲春場所は14日目を終えて全勝が横綱 白鵬、1敗で平幕 逸ノ城となり、優勝争いは、星の差1つのまま千秋楽に持ち込まれました。
24日は、逸ノ城が大栄翔と対戦し、白鵬は結びの一番で横綱 鶴竜と対戦します。
逸ノ城「あすの一番に集中」
琴奨菊は11勝目に「いい相撲だね。コンディションはきのうのほうがよかったので、何が正解かわからないね」と充実している様子でした。
豊ノ島は4勝目、「体が反応した。タイミングがよかった。ちょっとでも押し込んで、簡単にはいかないと思ったがね」と話していました。
1敗を守った逸ノ城は「しっかり当たれている。あすの一番に集中して」と淡々と話していました。
5敗目を喫した貴景勝は、「悪くはなかったですがあす1日、できることをやるだけです。あす集中していきます」と話していました。
千秋楽に勝ち越しをかける角番の大関・栃ノ心は、「思い切りやろうと思ってやった。あすですね。最後だし緊張すると思うが、集中してやりたい」と意気込みを話しました。
ただ1人全勝の横綱 白鵬は「立ち合いがちょっと合わなかったですね。合わせようと思ったが…。でも最後に合ったので…。あしたまた頑張ります」と淡々と話していました。
敗れた横綱 鶴竜は「もっと当たりたかったがね。しっかり15日間務めるのが大事なことだ。あすいい相撲を取りたい」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2019年3月23日 20時13分)
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大相撲春場所13日目 貴景勝 連敗止め9勝目 ―― 大相撲春場所は13日目、大関昇進がかかる関脇 貴景勝は、大関 高安に押し出しで勝って連敗を止め、9勝4敗としました。一方、優勝争いは、横綱 白鵬がただ1人全勝で、23日に1敗の逸ノ城が敗れ、白鵬が勝てば、千秋楽を待たずに白鵬の42回目の優勝が決まります。
中入り後の勝敗です。
▼石浦に大翔鵬は、大翔鵬がきめ出しで勝ちました。
▼照強に十両の琴勇輝は、照強が押し出し。
▼竜電に千代翔馬は、千代翔馬が寄り切りで7勝目。
▼琴恵光に矢後は、矢後が寄り切り。
▼松鳳山に豊山は、松鳳山が押し出しで勝ちました。
▼佐田の海に豊ノ島は、佐田の海が寄り切り。
▼明生に琴奨菊は、明生が上手出し投げで勝ちました。琴奨菊は3敗目を喫しました。
▼朝乃山に友風は、友風が上手投げ。友風は新入幕で勝ち越しを決めました。
▼輝に宝富士は、宝富士がひっかけで勝って7勝目。
▼碧山に嘉風は、嘉風が送り出しで10勝目。碧山は10勝3敗となりました。
▼勢に阿炎は、阿炎が引き落とし。
▼隠岐の海に正代は、正代が寄り切り。
▼錦木に栃煌山は、錦木がきめ出し。
▼大栄翔に阿武咲は、大栄翔が押し出しで7勝目。敗れた阿武咲は、負け越しが決まりました。
▼魁聖に遠藤は、取り直しの一番を制して遠藤が寄り切り。
▼妙義龍に新小結 北勝富士は、北勝富士が引き落とし。敗れた妙義龍は負け越しです。
▼小結 御嶽海に逸ノ城は、逸ノ城がはたき込みで12勝目1敗を守りました。一方、御嶽海は、13場所続けて三役を務めましたが、負け越しです。
▼千代大龍に関脇 玉鷲は、千代大龍が押し出しで7勝目。玉鷲は負け越しです。
▼大関 高安に関脇 貴景勝は、貴景勝が押し出しで勝って連敗を止め、9勝目をあげました。敗れた高安は3敗目です。
▼角番の大関 栃ノ心に横綱 鶴竜は、鶴竜が寄り切りで勝って3敗を守りました。栃ノ心は7敗目で、大関の地位を守るためには1敗もできなくなりました。
▼横綱 白鵬に大関 豪栄道は、白鵬が寄り切りでただ1人13連勝です。豪栄道は3敗に後退しました。
大相撲春場所は、13日目を終えて、全勝が横綱 白鵬、1敗で平幕 逸ノ城が追う展開です。23日に逸ノ城が敗れて、白鵬が勝てば、千秋楽を待たずに白鵬の42回目の優勝が決まります。
審判部長「貴景勝 あと2日見ないと…」
関脇 貴景勝が大関 高安に勝った一番について、大関昇進の議論を預かる日本相撲協会審判部の阿武松審判部長は「いい相撲だった。こういう緊迫した場面でああいう相撲を取れるのはすばらしい。気持ちを切らしていないというのがわかる」と評価しました。
貴景勝はこれで9勝4敗となり、直近3場所の勝ち星の合計が大関昇進の目安とされる33勝に達しましたが、阿武松審判部長は「やはり、あと2日見なければわからない」と述べるにとどまりました。 (NHK WEB NEWS 2019年3月22日 18時49分)
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イチローが引退発表 「現役生活に終止符を打つ」 ―― 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(45)が21日、現役引退を発表した。同日に東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕シリーズ第2戦後に記者会見し、「きょうのゲームを最後に日本で9年、米国で19年目だった現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました」と語った。
マリナーズのユニホーム姿で会見場に現れたイチローは「最後にこのユニホームを着てこの日を迎えられたことをたいへん幸せに感じている」と感慨に浸った。
2018年5月にマリナーズの会長付特別補佐に就任し、練習を続けながら現役復帰を目指した今季は、マイナー契約の招待選手としてキャンプに臨んだ。だが、深刻な打撃不振に陥り、来日前のオープン戦から24打席連続無安打のままシーズン開幕を迎えていた。
引退を決断したのは、来日前の春のキャンプ終盤だったという。「もともと東京ドームでプレーするところまでが契約上の予定だったが、キャンプ終盤でも結果が出ずにその(球団の)決断を覆すことができなかった」と語った。
21日のアスレチックス戦は20日に続き、9番右翼で先発出場。4打数無安打で8回途中の守備で交代した。「やっぱりヒット1本打ちたかったし、(ファンの期待に)応えたかった。結果を残して最後を迎えたら一番いいなと思っていた」と残念がった。
それでも試合が終わっても東京ドームを埋めた観衆の多くが球場にとどまり、コンサートのアンコールのように「イチロー」と絶叫した。「あの出来事、あんなもの見せられたら後悔などあろうはずがありません」と素直に喜びを表現した。
愛工大名電高から1992年にドラフト4位でオリックス入団。日本プロ野球史上初のシーズン200安打を達成した94年から7年連続の首位打者に輝いた。
マリナーズに移籍した01年には242安打を放って首位打者と盗塁王を獲得し、ア・リーグ最優秀選手と新人王にも輝いた。04年に262安打で大リーグのシーズン最多安打記録を更新するなど、大リーグデビューから10年連続で200安打をマークした。12年7月にトレードでヤンキースへ移籍し、15年からはマーリンズでプレー。18年にマリナーズに復帰した。
16年6月に日米通算で大リーグ記録の4256安打を上回り、歴代22位となる通算3089安打を放った。日米通算ではピート・ローズ氏の大リーグ記録4256安打を上回る4367安打をマークした。
日本代表として06年と09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場。09年決勝の韓国戦で延長十回に決勝適時打を放つなど、日本の大会2連覇に大きく貢献した。
不断の努力を重ね、周囲の評価を覆すだけの結果を残し続けてきた28年に及ぶプロ生活。貫いてきたのは「野球のことを愛したこと」と語った。自身に憧れる野球少年に向けては「夢中になれるものを見つけられればエネルギーを注げる。そういうものが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かっていける。いろんなことにトライして、自分の好きなものを見つけてほしい」と、45歳はメッセージを送った。 〔日本経済新聞 2019/3/21 23:45 (2019/3/22 1:10更新)〕
大相撲 貴景勝4敗目 大関昇進へ痛い黒星 ―― 大相撲春場所は12日目、大関昇進がかかる関脇 貴景勝は大関 豪栄道にはたき込みで敗れ、4敗目を喫しました。今場所初めて連敗の貴景勝は、8勝4敗となりました。
中入り後の勝敗です。
▼豊ノ島に十両の炎鵬は、炎鵬が押し出しで勝ちました。
▼石浦に友風は、友風が押し出し。
▼輝に琴恵光は、輝が寄り切りで勝って勝ち越しを決めました。
▼嘉風に豊山は、嘉風がはたき込みで9勝目。
▼明生に千代翔馬は、明生が寄り倒しで勝ち越し。明生は幕内では3場所続けての勝ち越しです。
▼勢に大翔鵬は、大翔鵬が上手投げ。
▼竜電に碧山は、碧山が引き落としで勝って10勝目、2敗を守りました。
▼宝富士に矢後は、宝富士が寄り切り。敗れた矢後は負け越しです。
▼松鳳山に隠岐の海は、隠岐の海が寄り切り。
▼阿炎に照強は、阿炎がはたき込み。
▼琴奨菊に千代大龍は琴奨菊が突き落としで、2敗を守りました。
▼阿武咲に佐田の海は、阿武咲が押し出し。
▼逸ノ城に朝乃山は、逸ノ城が上手投げで11勝目、1敗を守りました。
▼栃煌山に大栄翔は、大栄翔が突き落とし。
▼正代に魁聖は、魁聖が寄り切りで2勝目を挙げました。
▼妙義龍に小結 御嶽海は妙義龍が寄り切り。
▼新小結 北勝富士に錦木は、北勝富士が押し出し。
▼関脇 玉鷲に遠藤は、玉鷲が押し出し。敗れた遠藤は負け越しです。
▼大関 豪栄道に関脇 貴景勝は豪栄道がはたき込みで2敗を守りました。貴景勝は、先場所敗れた豪栄道に2場所続けて黒星を喫し、8勝4敗となりました。大関との対戦が含まれる残り3日間の取組で、まずは勝ち星が求められます。
▼角番の大関 栃ノ心にに横綱 白鵬は、白鵬が寄り切りでただ1人、12連勝です。敗れた栃ノ心は6敗目です。
▼横綱 鶴竜に大関 高安は高安が上手投げで2敗を守りました。鶴竜は3敗目を喫しました。
大相撲春場所は12日目を終えて全勝が横綱 白鵬、1敗で平幕の逸ノ城、2敗で大関の高安と豪栄道、平幕の碧山と琴奨菊が追う展開です。
貴景勝「しっかり準備し頑張りたい」
9敗となった豊ノ島は「正直、立ち合いが全然できていなかった。相手のパターンがいろいろあり考えすぎた。こんなに立ち合いでいろいろと考えたのは初めてだ。勝っても負けても納得する相撲を取らないといけない」と話していました。
5場所ぶりの勝ち越しを決めた輝は「流れがよかった。しっかり落ち着いて相撲を取れた。勝ち越しが本当に久しぶりなのですごくうれしいです。悪いところを修正できたのがよかった。また、きょうみたいに自分らしい相撲を取れればいいと思う」と淡々と話していました。
勝ち越しを決めた明生は「立ち合いがよかった。相手に変化をされても足が動いていれば大丈夫だと思っていた。毎日、一生懸命やっているのでよかった。気持ちも強くなってきているし、もっともっと努力をして細かいところを見直していけば、番付の上位で相撲を取れると思う」と話していました。
2敗を守った碧山は「相手の動きを見て。毎日変わらず落ち着いて相撲を取っている。負けても相撲は悪くなかったし、まだ3日ある。1日、1日、集中して自分の相撲を取るだけだ」と話していました。
2敗を守った琴奨菊は「圧力がしっかり効いている。準備がきちんとできていて相撲自体は欲なくできている感じがする。好調の要因は、やはり準備なのかな。勝ち星は意識しない。一番、一番、相撲を取るだけだ」とじょう舌でした。
1敗を守った逸ノ城は、報道陣の「今場所はどこがいい?」という質問に対して「難しいですね」と話したうえで、大きな声援が送られていることについては「いいんじゃないですか。見てくれているんだな」と落ち着いた様子で話していました。
2敗を守った大関 豪栄道は「立ち合いがよかった。先手を取られると相手のペースになるので、当たり負けしないことだけを意識して、そのあとは流れで体が動いた。注目される中で相撲を取れるのは、うれしいことだしやりがいがある。まだまだ若手には負けていられない。優勝の可能性を考えてもしょうがない。勝つしかないので一番、一番集中してやるだけ」と淡々と話していました。
4敗となった貴景勝は「大事になるのは精神面ですね。しっかり準備して頑張りたいと思います」と時折、遠くを見つめながらことばを絞り出すようにして話していました。
ただ1人全勝の横綱 白鵬は「上手を切ったり、タイミング、うまさで上回った」と相撲内容を自賛し、残り3日間に向けては、「また頑張ります」と気を引き締めていました。
6敗となった大関 栃ノ心は、報道陣の質問に対してしばらく無言が続いたあと、「しょうがない。あすから頑張ります」と涙を流しながら話しました。
2敗を守った大関 高安は「すぐに動けました。自分なりの相撲、前に出る相撲を取りたい。あと3日間、自分の相撲を取りたいと思います」と心境を話しました。
3敗目を喫した横綱 鶴竜は「しっかりと気持ちを切り替えて15日間を取りきることが大事だ」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2019年3月21日 22時02分)
ウェブニュースより
大相撲春場所11日目 貴景勝が白鵬に敗れ3敗目 ―― 大相撲春場所は11日目、大関昇進がかかる関脇貴景勝は、横綱白鵬に上手投げで敗れ3敗目を喫しました。
中入り後の勝敗です。
▼十両の大奄美に琴恵光は、大奄美が上手投げで勝ちました。
▼照強に千代翔馬は、照強が寄り切り。
▼豊ノ島に輝は、輝がはたき込み。敗れた豊ノ島は負け越しが決まりました。
▼大翔鵬に明生は、明生が寄り切り。
▼豊山に矢後は、矢後がはたき込み。この一番では、矢後が豊山のまげをつかんだのではないかとして物言いがつきましたが、軍配どおり矢後が勝ちました。豊山は負け越しです。
▼佐田の海に友風は、友風がはたき込み。佐田の海、負け越しが決まりました。
▼石浦に琴奨菊は、琴奨菊が押し出しで勝って2敗を守りました。
▼朝乃山に竜電は、竜電が寄り切り。竜電はおよそ1分の相撲を制して勝ち越しを決めました。
▼松鳳山に阿炎は、阿炎が突き出し。
▼隠岐の海に勢は、隠岐の海が小手投げ。
▼嘉風に阿武咲は、嘉風がはたき込み。幕内最年長、37歳の嘉風は勝ち越しを決めました。
▼碧山に逸ノ城の1敗どうしの一番は、逸ノ城がはたき込み。敗れた碧山は2敗に後退です。
▼栃煌山に宝富士は、宝富士が寄り切り。
▼正代に妙義龍は、正代が押し出し。
▼魁聖に錦木は、錦木が引き落とし。
▼遠藤に新小結北勝富士は、遠藤が押し出し。北勝富士は負け越しが決まりました。
▼小結御嶽海に大栄翔は、御嶽海が押し出し。
▼高安に栃ノ心の大関どうしの対戦は、高安が突き落としで2敗を守りました。角番の栃ノ心は5敗目です。
▼千代大龍に大関豪栄道は、豪栄道が押し出しで2敗を守りました。
▼関脇玉鷲に横綱鶴竜は、物言いがつきましたが行司軍配どおり、鶴竜が引き落としで勝って2敗を守りました。
▼横綱白鵬に関脇貴景勝は、白鵬が上手投げで勝ってただ1人、11連勝です。貴景勝は3敗目を喫しました。
大相撲春場所は11日目を終え、全勝が横綱白鵬ただ1人、1敗で平幕の逸ノ城が追う展開です。
白鵬「相手の突き押しはしっかり見えていた」
負け越しが決まった豊ノ島は「悔しい。残り4番、全部勝てば幕内残留もある。相撲人生が長いから何度も負け越しをしている。次に生かせるようにここで気持ちを切らさずにいきたい」と残念そうでした。
9勝目を挙げた琴奨菊は「まず、ふたけた白星ですね。ただ相手と白星を意識すると疲れてしまうので、自分の相撲だけ考えたい」と笑顔を見せていました。
勝ち越しを決めた竜電は「粘り強くいけた。11日目での勝ち越しはうれしいですね。稽古はしっかりやってきた。積み重ねなので、これからもしっかりやっていきたい」とほっとした様子でした。
1敗を守った逸ノ城は「思いどおり前に前に出て取ることができてよかった。あと4日間、あしたの一番にも集中して、場所が終わるまで集中したい」といつもどおり淡々と話していました。
2敗目を喫した碧山は「最後は相手が重かった。またあした」と切り替えていました。
37歳で勝ち越しを決めた嘉風は「得意な相手ではなかったが、体の反応はいいと思うで、きのうと同じように反応に任せていった。あまり勝ち負けは気にしていない。うまくいかない時があるからうまくいく時がうれしい。原因が分かればいいが、答えは一生出ないんじゃないかな。相撲の奥が深くて37歳になっても相撲のことが分からない。好きだから続けている」と話していました。
2敗を守った大関 高安は「落ち着いて前に出ました。しっかりと落ち着いて相撲を取ることができました。緊張感はありますが、肩の力を抜いて落ち着いてできています」と心境を話しました。
21日の横綱 鶴竜との一番に向けては「きょうと同じように自分の相撲がしっかりできれば勝ちにつながると思います」と話していました。
5敗目を喫した大関 栃ノ心は「結果を出さないとだめでしょう」と悔しそうでした。
2敗を守った大関 豪栄道は「下から攻めることができたのでよかった。立ち合いの踏み込みがよかったので流れもね。残りを集中してやるだけだ」と話し、21日の貴景勝との一番に向けては「しっかり自分の相撲をしたい」と意気込みを話しました。
2敗を守った鶴竜は「きのう立ち合いを失敗したので、立ち合いに集中していった。体は動いていたのでね。変な迷いがないようにしっかりと自分の相撲に集中してやりたい」と話していました。
3敗目を喫した貴景勝は「自分なりには力を出し尽くした。まあ勝たないと何の意味もない。そう簡単にいかないですからね。簡単にいかないことは、じゅうじゅう分かっているし、その中で勝負していきたい。あすに向かって、精神を作り直すことが大事だ」と珍しく悔しさをにじませていました。
ただ1人全勝の横綱 白鵬は「きのうから上位戦で気を引き締めていこうというのがありましたから。相手の突き押しは、間を取りながらしっかり見えていた」と振り返りました。
20日の激しい相撲については「若いころ、あのような相撲はよく稽古で取っていて、ずっとやってましたから。激しいとは思っていない」と話していました。
大関昇進がかかる貴景勝については「まだ場所は終わっていないが、場所前の有言実行、ちょっと邪魔をしてやろうかな」と話していました。
(NHK WEB NEWS 2019年3月20日 18時52分)
ウェブニュースより
大相撲春場所10日目 貴景勝が横綱 鶴竜に勝って勝ち越し ―― 大相撲春場所は10日目、大関昇進がかかる関脇 貴景勝は、横綱 鶴竜に引き落としで勝って勝ち越しを決めました。貴景勝は10日間を終え8勝2敗として終盤戦に入ります。
中入り後の勝敗です。
▼十両の千代丸に大翔鵬は、千代丸が引き落としで勝ちました。
▼千代翔馬に友風は、千代翔馬が押し倒し。
▼輝に照強は、輝が押し出し。敗れた照強は負け越しです。
▼琴恵光に竜電は、竜電が寄り切り。
▼明生に豊山は、明生が押し出し。
▼矢後に豊ノ島は、豊ノ島が寄り切りで勝ちました。
▼勢に嘉風は、嘉風が寄り切り。
▼石浦に朝乃山は、朝乃山がはたき込み。
▼松鳳山に碧山は、碧山が押し倒しで1敗を守りました。
▼阿炎に佐田の海は、阿炎が突き出し。
▼宝富士に千代大龍は千代大龍が突き落とし。
▼阿武咲に琴奨菊は、琴奨菊が寄り切りで勝って勝ち越しを決めました。
▼隠岐の海に栃煌山は、栃煌山が肩すかし。
▼正代に錦木は、正代が寄り切りで今場所、初白星です。
▼妙義龍に魁聖は、妙義龍が寄り切り。
▼遠藤に小結 御嶽海は御嶽海が押し出し。
▼新小結 北勝富士に大栄翔は、大栄翔がはたき込み。
▼豪栄道に栃ノ心の大関どうしの対戦は、豪栄道が上手ひねりで勝ち越しを決めました。
▼逸ノ城に大関 高安は逸ノ城が突き落としで1敗を守りました。高安は2敗目です。
▼関脇 玉鷲に横綱 白鵬は、白鵬が突き落とし。白鵬は、相手にうしろに回られましたが素早い身のこなしから逆転の突き落としでただ1人、10連勝です。
▼横綱 鶴竜に関脇 貴景勝は、貴景勝が引き落とし。貴景勝は、横綱から白星を挙げて勝ち越しを決めました。鶴竜は2敗目を喫しました。
貴景勝「集中してできたのでは」
負け越しが決まった新入幕の照強は、立ち合いが不成立となり、3回目にしてようやくの相撲に「今場所、最も気合いが入っていました。勝負事だからしかたないです。小兵力士は立ち合いの駆け引きにかけています。あすから気持ちを切り替えて、一番、一番、残り全部勝つつもりで頑張ります」と話していました。
37歳の誕生日を白星で飾った嘉風は「誕生日はまったく意識していない。土俵に上がるからには、いい相撲を取る。それは変わらない」と淡々と話していました。
碧山は1敗を守り、「一日一日、集中していい相撲、自分の相撲を取るだけだ。優勝はあまり考えない、考えていない」と話していました。
琴奨菊は勝ち越しに「久しぶりで本当にうれしい」とうれしそうに心境を話したあと、「昔はがむしゃらでよかったが、今は無理だから挑戦しようという意味の伸びしろや、課題を探してやっていきたい」と話していました。
10日目に初日が出た正代は「すごい理想的な相撲だった。まだ残り5日あるので、全部勝って番付を落とさないようにしたい。そのうち勝てるだろうと思っていたが、まさか10日目までかかるとは」とほっとしている様子でした。
1敗を守った逸ノ城は「右四つになってくれたのでよかった。ただ、自分の相撲ではない。とりあえずふたけた勝利を目指したい」と表情を変えずに話していました。
2敗目を喫した大関 高安は支度部屋で「また、あす頑張ります」とひと言だけ話しました。
勝ち越しを決めた大関 豪栄道は「立ち合いはもう少し低いほうがよかった。多くの声援が聞こえたので、勝ててよかった。1日一番、悔いのないように思いきりやるだけだ」と話していました。
角番の大関 栃ノ心は4敗目に「うーん。ふー」とため息をついたあと、「あしたは気合いを入れていきます」と話していました。
横綱 白鵬は「右か左、どちらかのまわしが取れればね。体は動いていると思いますね」と振り返りました。20日の貴景勝との一番に向けては「この10日間の相撲が取れればと思います」と話していました。
一方、敗れた玉鷲は「いいところまでいったがね。横綱のスピードはすごい。勝てたらおもしろくなっていたのにね」と悔しさをにじませていました。
横綱 鶴竜を破って勝ち越しを決めた貴景勝は「取組が始まったら夢中だったので、集中してできたんじゃないかな。自分が緊張する必要ないと思っていた。大関がかかる場所での横綱からの白星だが、あまり自分ではそこにフォーカスしていない。一番、一番集中してやることがつながる」と振り返りました。
鶴竜から初めての白星については「勝ったことがなかったので、初対戦のつもりで、胸を借りるつもりで、自分の相撲だけを考えた。精神的に負けないように」と話しました。20日の白鵬との対戦に向けては「しっかりと自分の相撲だけをやりたい」と意気込みを話していました。
2敗目を喫した鶴竜は「立ち合いがだめ。相手は押しに磨きがかかっていたね。後手にまわって自分で足を滑らせた」と落ち込んでいる様子でした。 (NHK WEB NEWS 2019年3月19日 19時00分)
ウェブニュースより
大相撲春場所9日目 貴景勝が7勝目 ―― 大相撲春場所は9日目、大関昇進がかかる関脇貴景勝は、平幕の千代大龍に突き落としで勝って7勝目を挙げました。
中入り後の勝敗です。
▼十両の志摩ノ海に豊山は、志摩ノ海が押し出しで勝ちました。
▼大翔鵬に豊ノ島は、大翔鵬が押し倒し。
▼千代翔馬に嘉風は、嘉風が引き落とし。
▼琴恵光に明生は、明生が寄り切り。
▼竜電に石浦は、石浦が引き落としで勝ちました。
▼照強に矢後は、矢後がはたき込み。
▼松鳳山に輝は、松鳳山が突き落とし。
▼友風に宝富士は、友風がはたき込み。
▼碧山に勢は、碧山が肩すかしで勝って勝ち越しを決めました。一方、敗れた勢は負け越しです。
▼琴奨菊に阿炎は、琴奨菊が押し出し。
▼隠岐の海に佐田の海は、隠岐の海が小手投げ。
▼朝乃山に阿武咲は、朝乃山がはたき込み。
▼大栄翔に錦木は、錦木が突き出しで勝ちました。
▼妙義龍に前頭筆頭の遠藤は、遠藤が押し出し。
▼魁聖に新小結北勝富士は、北勝富士が肩すかし。
▼大関昇進がかかる関脇 貴景勝に千代大龍は、貴景勝が突き落としで7勝目。19日は横綱鶴竜に挑戦します。
▼逸ノ城に大関豪栄道は、逸ノ城が小手投げで勝ち越しを決めました。敗れた豪栄道は、2敗目を喫しました。
▼大関 高安に関脇 玉鷲は、高安が押し出しで勝ち越し。
▼角番の大関 栃ノ心に正代は、栃ノ心が上手投げ。
▼栃煌山に横綱 鶴竜は、鶴竜が押し出しで勝ち越しを決めました。
▼ただ1人、中日に勝ち越した横綱 白鵬に小結 御嶽海は白鵬が寄り切りで9連勝です。
貴景勝が7勝目「体が反応した」
幕内で相撲を取った十両筆頭の志摩ノ海は勝ち越しを決め、「とりあえずよかった。新入幕を考えず集中してやるのが重要。緊張していないしいい流れだ。今場所、思い残すことがないようにやるだけです」と話していました。
勝ち越しを決めた碧山は、「落ち着いていたが立ち合いは見すぎてしまった。ただ相手の動きを見ながら相撲を取れたのはよかった。いい稽古ができていて、朝の稽古と同じ相撲が取れている。勝ち越しはうれしいが、場所はまだ終わっていない。これから1日1日を大事にしていきたい」と話していました。
敗れた勢は負け越しが決まり「今場所は、40度の熱が出て朝、晩に点滴を打っている。相撲を取れることに感謝したい」と話していました。
7勝目を挙げた貴景勝は、「体が反応した。相手がどうこうよりも自分がどうしようかと考えていった。相手は重かった。馬力があるので気持ちが消極的になると吹っ飛ばされるのでね。集中して、あすへやれるだけ準備して後悔しないようにしたい」といつもどおり淡々と話していました。
敗れた千代大龍は、「相手が強いよ、強い。全然、ダメだった。これが僕の実力ですよ。ただ勝ちにこだわっていきたい」と話していました。
1敗を守った逸ノ城は、「立ち合いで上手が取れていたので、どっしり構えてやれば大丈夫だと思った。思い切って投げたが最後は決まってよかった。先場所より集中できているが、今場所で1つでも多く勝てるように。それだけだ」と話していました。
一方、敗れた大関 豪栄道は、「最後の相手の投げに対応できないとだめ。うーん、もったいないですね」と悔しそうでした。
勝ち越しを決めた大関 高安は、「少し押し込まれる形になったが引かなかったのがよかった。残せる自信はあった。あすにつながると思う。いい緊張感で相撲を取れている。場所前に稽古した分、自信を持ってやりたい」と話していました。
角番の大関 栃ノ心は、「気持ちが落ち着いてきた。最近は、緊張することが多かったが、ここにきて土俵に上がってから気持ちをおさえることができている。まあまあこれから、あすからでしょうね。横綱大関とまだやってないからこれから勝っていかないとね」と話していました。
横綱 鶴竜は、休場明けの場所での勝ち越しに、「1つよかったなという思い」と心境を話したあと「立ち合いがよく、立ち合いからの流れもよかった。自分の相撲に集中するだけだ。最後まで、自分の相撲を取れるように」と時折、笑顔を見せていました。
横綱白鵬は、先場所敗れた御嶽海に勝って「左右どちらでもよいからとにかくまわしを取ろうと思ってね。また気を引き締めていきます」と話していました。
一方、敗れた御嶽海は、「あしたからですね。力は出しきれたんですけどね。あしたからいきますよ」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2019年3月18日 18時50分)
sechin@nethome.ne.jp です。
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