練馬区に住む塾友のKO氏よりメールが入りました。曰く、
先生のブログ
日高先生
元塾生の O です。
ご無沙汰しております。
先生のブログで芥川龍之介が久保田万太郎のことを書いたものを掲載されていたのを見てお便りしました。
と申しますのも、ちょうど久保田万太郎の「浅草風土記」(中公文庫)を読書中でした。
この本は、母から聞いた昔の浅草の情景を詳しく記したもので大変興味深いものです。
久保田万太郎に興味をもったのは永井龍男の「へっぽこ先生、他」(講談社文芸文庫)を読み、氏の江戸っ子らしい人物像について描かれていたからです。
芥川龍之介が久保田万太郎を「江戸っ児はあきらめに住するものなり」を評していましたが、母の口癖、「諦めが肝心」とか「だめものはだめ」と通じるところがあります。
これは粘り強くない東京人の本質のような気がします。
「浅草」とか「江戸っ子」に拘りを感じるようになったのは、私も60歳を過ぎ母川回帰というのか、生まれ故郷である昔の浅草界隈の事物に惹かれているからでしょう。
最近読んだ本で楽しかったものをいくつか紹介して終わりにしたいと思います。
川口松太郎「人情馬鹿物語」(講談社文庫)
池波正太郎「江戸の味を食べたくなって」(新潮文庫)
沢村貞子「私の浅草」(新潮文庫)
三遊亭金馬「江戸前の釣り」(中公文庫)
比較的暖かい日が続いていますが、ご自愛ください。 奥様にもよろしくお伝えください。
その内またお邪魔したいと思います、お元気で。
ウェブニュースより
貴ノ岩が引退決意 暴行騒動発展で涙のけじめ 7日にも発表 ―― 大相撲の東前頭6枚目・貴ノ岩(28=千賀ノ浦部屋)が付け人に暴行をはたらいた責任を取り、引退する意向を固めたことが6日、関係者の話で分かった。7日にも発表する。4日夜に巡業で訪れた福岡県行橋市の宿舎で弟弟子で三段目・貴大将(23)の顔を殴打した。昨年10月末の元横綱・日馬富士による暴力事件の被害者が、自ら付け人を殴る不祥事を起こし、角界を去ることになった。
暴行問題を引き起こした貴ノ岩が、事態を重く受け止めて自らの意思で現役生活に終止符を打つことを決めた。日本相撲協会は6日までに、貴ノ岩と付け人・貴大将らへの聴取を実施。貴ノ岩はスポニチ本紙の取材に対し、「協会の決定した処分には素直に従います」と結果を待つ意向を示していた。ところが、騒動が大きく発展してさらに責任を感じ、複数の関係者に対し涙ながらに引退することを伝えた。
暴行は4日夜、貴大将が「忘れ物の言い訳をしたから」という理由によるもの。貴ノ岩は「かっとなって殴ってしまった」と、宿泊先ホテルの部屋で、相手の顔面を素手で4、5発殴った。5日朝になり、貴大将は巡業会場の支度部屋に荷物を置いて逃走を図ったが、心配する仲間の連絡で翻意。戻ると騒ぎになっており、春日野巡業部長(元関脇・栃乃和歌)らに聴取を受けて暴行が明るみに出た。
暫定処置として、貴ノ岩は巡業を途中休場し、部屋で謹慎。6日の午後5時半、都内の自宅にいた貴ノ岩は迎えに来た師匠の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)の車に乗り込み、千賀ノ浦部屋に向かった。部屋前には約50人の報道陣が待機。車を降りると無数のフラッシュを浴び、硬い表情のまま無言で部屋の奥へと消えた。一方で、千賀ノ浦親方は報道陣の「反省の色はあったか」という問いかけに、「後悔です、後悔」と弟子の胸中を代弁した。
昨年10月末に起きた元横綱・日馬富士による暴行事件の被害者が貴ノ岩。加害者は責任を取って引退したが、今度は自ら過ちを犯し、同じ道をたどることになった。「自分がやられて悔しかったのに、自らが同じことをしてしまい、言葉がないです。応援してくれたファンや相撲協会を裏切るような形になった」。本紙の取材に猛省する言葉を並べた貴ノ岩。被害者となった事件が発端で協会が10月に「暴力決別宣言」を発表したばかり。その約2カ月後、自ら手を上げた暴力問題だけに、最悪の結末を免れることはできなかった。
◆貴ノ岩 義司(たかのいわ・よしもり=本名アディヤ・バーサンドルジ)1990年2月26日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身の28歳。16歳だった06年に鳥取城北高に相撲留学。08年世界ジュニア選手権中量級優勝などの成績を残し、08年に貴乃花部屋に入門。09年初場所で初土俵を踏んだ。12年名古屋場所で新十両に昇進し、貴乃花親方が育てた初の関取となった。14年初場所で新入幕。17年初場所で自身唯一の金星を白鵬から奪った。今年秋場所後に貴乃花親方の日本相撲協会退職に伴い、千賀ノ浦部屋に転籍。殊勲賞1回、敢闘賞1回。最高位は前頭2枚目。得意は右四つ、寄り、投げ。1メートル82、150キロ。血液型O。 [Sponichi Annex 2018年12月7日 05:33]
貴ノ岩から暴行被害の貴大将 母が胸中代弁「望んでいない引退」 ―― 弟弟子で付け人の三段目・貴大将(23)に暴行をはたらいた貴ノ岩(28=千賀ノ浦部屋)の引退の意向を固めた6日、貴大将の母はスポニチ本紙の取材に応じ「(息子は)貴ノ岩関に辞めてほしいわけではない」と複雑な胸の内を代弁していた。元横綱・日馬富士の暴行事件から始まった“負の連鎖”。誰もが望まない最悪の終幕を迎えることになった。
貴ノ岩の決断が明らかになる前、貴大将の母は息子の複雑な心境に思いを重ねながら、重い口を開いた。
被害届の提出は「全く考えていない」とし、「殴ったのは良くないけど、貴ノ岩関が100%悪いことはない。殴られたのも理由がある。息子にも悪いところがあった」と振り返った。千賀ノ浦親方には迷惑をかけたとの思いから、親として「申し訳ございませんでした」と謝罪した。親方には「彼が悪いわけではないですよ」と言われたという。
殴られた箇所については「周囲に“感覚がない”と言っていたそうです。私には何も言わず、痛みがあるのかも分からない。心配をかけないようにしているんだと…」。親として何もできない歯がゆさを吐露した。
母によると、貴大将は「貴ノ岩が引退することは望んでいない。辞めてほしいわけではない」と話していたという。その息子に向けては「こんなことで負けてほしくない。相撲をしていると、やはりケガは当たり前。殴られてのケガはあまり良くないとは思うけど、それを乗り越える力があればいい」と強く願っていた。
関係者によると、千賀ノ浦親方も貴ノ岩が現役を続行する道を模索していたという。元日馬富士による暴行事件の被害者だった貴ノ岩が加害者になったことでまた生み出された悲劇。周囲の「辞めてほしくない」との願いはもう届かないのだろうか。 [Sponichi Annex 2018年12月7日 06:30 ]
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