瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 昨日は「処暑」、24節気の説明によると、「暑さも漸くおさまり、朝夕は初秋の気配が漂う」とあるが、昨日は朝から暑かった。今朝は、幾分説明のように初秋の気配を感じた。川風が気持ちよい。天気は曇天。南の方には雨雲が漂っている。
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cca905ae.jpg 桜橋西詰でテラスに降りて、今戸・橋場のテラスを通った。テラスの欄干で蟷螂が斧を揚げていたのでカメラに収めたが、途端に斧を下げてしまった。「蟷螂車轍に当たる」という諺を思い出し、カマキリの顔が何処かの国の総理大臣の顔に見えてきた。
 明治通りを突っ切り、隅田川沿いに北上。水神大橋の上にご来光。今にも雨雲に隠されようとしている。その水神大橋を渡り、東白鬚公園を抜けると墨堤通りを南下して、帰宅した。
 朝食後、「蟷螂車轍に当たる」の出典「荘子外篇・天地篇第十二」の諺に当たる部分を繙(ひもと)く。
2518cf83.JPG 訳:将閭菟(しょうりょべん・人名)が季徹(きてつ・人名)に面会してこう話した。「魯公がこの私に教えを受けたいと申され、辞退をしましたが許されないので、私なりの考えを話してきました。当たっているかどうか分かりませんが、聞いてください。私は『良い知性とは、まず振る舞いを慎み、公正で誠実な人を抜擢して、えこひいきをしなければ、民は誰もみななごやかになるでしょう』といったのです」。/季徹はげらげらと笑い出しこう答えた「あなたの言われたようなことは、蟷螂が腕を振り上げて車の輪に立ち向かうようなもので、とても力におえますまい。そのような単純なことで公の信認を得たら、我とわが身を危険にさらすことになります。あなたにあやかって教えを請おうと民衆が家に押しかけてきますぞ」/閭菟は目をひん剥いて驚いて言った「あなたの言葉は良く分かりません。おおよそでよいから意味を教えてください」。季徹が答えた「大聖人が天下を治める場合は、民心を自由に開放して彼らが自分で自分を教化し、風俗を改善させるようにするのです。彼らが悪心を一掃し、道を得ようとの志を推し進めるのは、生まれつきの本性がそうさせているのであって、民衆自体は何故そうなったか分からないのです。どうして堯や舜の政治に習ってそれと同じようしようとするのですか。民衆は本来の徳に同化して心安らかになりたいと思っているのです」
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1932/02/04
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 sechin@nethome.ne.jp です。


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