瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 今日は大晦日。来年は巳年(蛇年)。蛇について調べてみた。
 ヘビの語源には、「這虫(ハヒムシ)」の略など這うように動く様子からとする説や、脱皮をすることから「変身(ヘンミ)」の転とする説、小動物を丸呑みするところから「食む(ハム)」の転といった説がある。
 ヘビが体をくねらせて前進する姿は特徴的であるし、脱皮の「ヘンミ」が「ヘミ」「ヘビ」へと変化する過程で、「ビ(尾)」の意味が加わったとも考えられる。また、「ハブ」や「ハミ(マムシ)」は、「食む(ハム)」からと考えられているため、「食む」を語源とする説も十分に考えられる。
 古く、「ヘビ」は「ヘミ」と呼ばれており、「ヘミ」が変化して「ヘビ」になったと考えられているが、ヘビの方言には、「ヘミ」「ヘブ」「ヘベ」「ハビ」「ハベ」「ハム」「ハメ」「バブ」「パプ」「ヒビ」などのほか、これら二音の中間に「ン」を挟んだ「ヘンビ」「ヘンミ」など数多くの呼称があり、どの語が元で多くの方言が生じたか定かではないため、語源もどの説が正しいとは言い切れない。
 漢字「蛇」の「它」は、頭の大きいヘビを描いた象形文字で、元々は「它」のみで「ヘビ」を表したが、「かれ」「それ」などの 第三人称に「它」が転用されたため、「虫」を加えて「蛇」と表すようになったという。
 「巳」(み、し)という字は、胎児の形を表した象形文字で、蛇が冬眠から覚めて地上にはい出す姿を表しているとも言われ、「起こる、始まる、定まる」などの意味がある。
 「巳 」を動物にあてはめると「蛇」になるが、古来より、蛇は信仰の対象となっており、谷神(やとのかみ、谷や低湿地を司る)、豊穣神、天候神などとして崇められてきた。祭祀や祀りごとの「祀」に「巳」が用いられているのは、「祀」とは自然神を祀ることをいい、自然神の代表的な神格が巳(蛇)だったからであるという。
17879a5a.jpeg また、蛇は脱皮をすることから「復活と再生」を連想させ、餌を食べなくても長く生きることから「神の使い」として崇められ、全国各地に蛇神を祀っている神社がある。たとえば、七福神のひとつである「弁財天」は蓄財と芸能の女神であるが、蛇の形をした神として祀られていることも多い。日本神道古来の神である宇賀神とも習合して一体化し、弁天の頭上に宇賀神が載っている像や蛇身の弁天像もある。宇賀神は日本固有の神で、老人の頭を持ち身体は白蛇(人頭蛇身)の姿をしていて、農業・食物・財福の神とされる。また、蛇の抜け殻を財布に入れて蓄財を願うなど、お守りにする風習が今でもみられる。
 巳の特徴は探究心と情熱。蛇は執念深いとされているが、恩を忘れず、助けてくれた人には恩返しをすると言われている。
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