瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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  昨日は散髪から帰宅すると、ブログ集を発送した水門会の御仁のうち、携帯持参の方に発送通知のメールをしておいた。夕刻に早速返信メールが届いた。
 宝塚のS氏曰く、「ご連絡に感謝しております。待ちどおしいことですが、日曜日を挟み来週になることだろうと想像しています。/先日、水門会の案内がきました。当方、8月2日夕 散歩帰宅後、胸が重苦しくなったので、血圧を測るととても高くなっておりました。さっそく主治医に診察を受けましたところ、暑さと睡眠不足の影響も考えられるため、毎日の散歩を止め1日3回の血圧記録をつけ、この25日に最終診断を受け降下剤の治療か精密検査かの判断になります。水門会出欠の有無はその後になると思います。/80歳になりました。生きすぎたと存じます。戦争の体験から戦後の青春時代を思い起こしながら、辿り歩いた人生の刻々を振り返ると、何かしら自らがいとおしく思われる気がしてなりません。/現在、想定外の総理大臣達を見せつけられ、その上若さは素晴らしいことですが、今まで経験したことのない言い訳と嘘にまみれた口だけの大臣を見るに付け、これからどうなるのか、落日の日本を見ない内に眠りたいものです。  旁々 体調に留意なされますよう念じております。」
 藤沢氏のY氏曰く、「メールありがとう。ブログ集発送された由承りました。編集、製本に当たってはたいへんご苦労されたようですが、体調には気をつけてください。今日も暑くてたまらんかった。まだしばらくは30度を超える日が続くそうです。ご自愛のほどを。でわブログ集到着を待っています。」
 
 18世紀以来、欧米諸国は東洋における新市場の開拓を目指して、活発な動きを示していた。1792年、ロシアの使節が根室に来訪、1804年には同じロシアの使節が長崎に来航して通商を求めている。1808年にはイギリスの軍艦フェートン号が長崎に現れて乱暴を働き、1818年にはイギリス商船が浦賀に来て通商を求めている。風雲あわただしく、幕府は余儀なく海防の必要に迫られてきた。
 こうした政治情勢を反映して、蘭学の性格も軍事科学的なものへと移行し始めた。軍需工業を興し、軍備を充実させるために、幕府・諸藩は蘭学をこれに応用しようと下のである。そして1855年から、オランダ海軍将兵を招いて、海軍の技術をも学んでいる。このような事態を反映して、軍事,海運、造船などを巡ってかなりのオランダ語が取り入れられた。
 コロネル(kolonel)=陸軍大佐、サーベル(sabel)=西洋風の刀、ゼネラル(generaal)=総督・司令官、タラップ(tarap)=船・航空機などに乗降するための梯子、デッキ(dek)=船の甲板、ドック(dok)=艦船の建造・修理・検査などをするための施設、ハルト(halt)=止まれ、ピストル(pistool)=拳銃、マスト(mast)=帆柱、マドロス(matroos)=船員、ラッパ(roeper)=喇叭、ランドセル(ransel)=背負い鞄
コロネルの呼称については、16世紀のスペインまたはイタリアでの縦隊(colonnna / columena)に由来し、その長はカピタン(Capitán)が務めていた。後に、「中隊長=(陸軍)大尉、カピタン / キャプテン」との混同を避けるため「縦隊」の部分が残ったと推測される。Colonelはラテン語のcolumnella(小さな柱)に起源を持つ。縦隊長(cabo de columena、変化して cabo de colonel、カボ・デ・コロネル)が直接の語源。省略されてColonelとなったという。
 サーベルは、ヨーロッパの片刃の刀である。もともとは騎兵の武器として、それまでの直線状の剣に代わって使われ始めたという。日本では軍人が指揮用に、警官が権威の象徴として用いた。
 ゼネラルは、呼びかけや表記の際の呼称としては、准将から大将、元帥までひっくるめて General が用いられる。この将官をひっくるめた呼称としての General の和訳語としては将軍が用いられる。
fe28aec8.jpeg タラップは飛行機や船の乗降のために取り付けられる階段、スロープ、はしご。「タラップ」はオランダ語の「trap」を語源とする和製語であり、英語では「gangway ladder」という。
 デッキとは、古いオランダ語の「dekken」という単語が語源になっており、これは「被せる」を意味する。原義は中期オランダ語で「被せる」「くるむ」などを意味して使われていた単語である。英単語として使われると様々な意味に変わり使われた。「船のデッキ」や「鉄道車両のデッキ」は日本でもよく使われている。船渠(せんきよ)ともいい、船を建造,修理,あるいは係留するための施設のこと。慣用的に造船所自体のことをドックという場合もある。ドックの歴史は古く,舟運の発生とほぼ同時期から存在したものと思われ,エジプト第6王朝のころの記録からも,ピラミッド建設用の石材運搬船の建造,修理にドックが使われていたことがわかっている。日本でも古くから木船用の簡易なドックが用いられていたが,江戸時代末期から明治にかけて西洋型の船が導入されるに伴い,石川島造船所,長崎小菅修船所などに近代的ドックが建造された。
 ハルトは、様々な戦争映画でよく聞くことのできる定番フレーズである。例えば、映画「レマゲン鉄橋」では脱走しようとする兵士を制止する時に、主人公の少佐が"Halt!(ハルト)"と言っている。この映画は全編英語であるが、なぜかこの部分はドイツ語である。この言葉は、アメリカ人でも馴染みのあるドイツ語なのかもしれない。
 ピストルは、火縄銃が伝来した直後から日本でも製造されており、短筒、短銃などと呼ばれていた。洋式火器が輸入されるようになった幕末から短銃、ピストル (蘭:pistool)と呼ばれるようになり、英語のハンドガン (handgun) が日本で意訳された言葉である拳銃と並んで一般的な呼称となっているほか、暴力団関係者の間でははじき、チャカといった隠語で呼ばれている。
 マストとは、帆船の甲板に帆を張るために立てられた垂直棒のことである。日本語ではそのままマスト、あるいは帆柱と訳す。19世紀になると、安定した推進力を得ることが出来る蒸気機関、ディーゼル機関などに動力源としての地位を奪われていったが、娯楽用の帆船やヨットでは使用され続けている。
 マドロスは辞典には簡単に「海員。水夫。船乗り。マタロス」とある。最近は耳にすることなくなった。オランダ語「マタロス」(matros)が語源だそうで、初めて太平洋を往復した咸臨丸はオランダ船だったから、そのとき「マドロス」という言葉は伝来したのかもしれない。明治、大正には「マドロス」は文献に見える。だが「マドロス」物という歌謡曲のジャンルができるほど人気だったのは戦後、岡晴夫や美空ひばりの全盛期であろう。
 ラッパはオランダ語の「roeper」から取り入れたといわれる。「杉田玄白が『蘭学事始』のなかで,18世紀中ごろ江戸で流行した珍器の一つとしてあげた「ループル(呼遠筒)」(roeper, メガフォンのこと) 」とある。/中国語の「喇叭」から、サンスクリット語で「叫ぶ」を意味する「rava」からといった説があるが未詳。中国語の「喇叭」はサンスクリット語「rava」に由来するともいわれることから、サンスクリット語の「rava」が中国語で「喇叭」となり、日本に入ったと考えられる。慶応2(1866)年に幕府軍の歩兵が、フランス人教官から信号ラッパの教習を受けているため、フランス語で「記憶力」のほか「呼び戻す」という意味もある「rappelle」を語源とする説もあるが、それ以前から見られる語なのでフランス語説は考え難い。
 ランドセルは、背負いカバンを意味するオランダ語「ransel(ランセル)」が転訛した語。/幕末時代に兵士の「背嚢(はいのう)」として輸入された、布製のリュックサックのようなものであった。/ランドセルが通学用カバンとなった由来は、明治18(1885)年、学習院が馬車や人力車での通学を禁じた際、学用品や弁当などを入れて通学させたことによる。/2年後の明治20(1887)年、内閣総理大臣であった伊藤博文が、皇太子殿下(大正天皇)の学習院初等科入学を祝し、箱型で革製の頑丈なランドセルを特別に作らせ献上したものが、現在のランドセルの原型で、全国の小学校に普及したのは昭和30年代以降である。/この語が一般に定着する以前は「ランドセイル」とも呼ばれ、「革袋」を「ランドセル」と読ませた例も見られる。
 
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