ウェブニュースより
下町に夏の訪れ「入谷朝顔まつり」4年ぶり開催へ 「出来栄えは合格点」準備大詰め ―― 東京の下町に夏の訪れを告げる「入谷朝顔まつり」が7月6日から、東京都台東区下谷の入谷鬼子母神周辺で4年ぶりに開かれる。入谷朝顔組合組合長の半谷はんや善之さん(66)が営む「江戸川園」=江戸川区鹿骨4=では、栽培の仕上げ作業に追われている。
江戸川園では今シーズン、昨年のほぼ倍に当たる1500鉢のニホンアサガオを栽培。今年2月に土作りを行い、4月に種をまいて約1カ月、苗床で育てた後、4色の苗を組み合わせてあんどん仕立てに仕上げた。
毎日早朝から水やりや花摘み、つる巻きをしており「出来栄えは合格点」と、半谷さんは笑顔を見せる。新型コロナ禍では通信販売で買い求めていた客が、「今年は入谷に行くよ」と言ってくれるという。
まつりは7月6~8日。アサガオ販売は午前6時~午後10時。通常のあんどん仕立てが1鉢2000円。問い合わせは事務局=電03(3841)1800=へ。 【東京新聞 2023年6月27日 09時45分】
プーチン大統領、統治能力低下で大打撃 プリゴジン氏の反乱は失敗に終わったが ロシア南部の驚くべき光景とは… ―― ロシアの民間軍事会社ワグネルを創設したエフゲニー・プリゴジン氏は25日、戦闘員の進軍停止を表明し、武装反乱は失敗に終わった。だが、強大な軍事・治安組織は一時的にせよ「私兵」による進撃を阻止できず、プーチン政権の統治能力低下を露呈させた。20年以上の強権支配で「強いロシア」を築いてきたはずのプーチン大統領にとっては大打撃。ウクライナの反転攻勢で、政権が危機を迎える可能性もある。
「わが国と国民の背中を刺す人々による裏切り行為だ」。プーチン氏は24日の国民向け演説で、プリゴジン氏の反乱を険しい顔つきで非難し、徹底鎮圧することを宣言していた。
それが一転、ベラルーシのルカシェンコ大統領による仲介を受け入れた。プーチン氏は、プリゴジン氏の反乱容疑の捜査を打ち切り出国を許すという屈辱的な「妥協案」をのまされた。
◆屈辱的「妥協案」の裏にはロシア軍の弱体化
背景にはウクライナ戦争に伴うロシア軍の著しい弱体化がある。プーチン氏の妄想による破滅的侵攻で2万を超える将兵を失い戦車約2000両など膨大な装甲車両が破壊されたとされる。
ロシア独立系メディアは24日、政府筋の話として、モスクワ防衛を担うタマン師団など精鋭部隊の多くがウクライナ侵攻に動員され、首都防衛が手薄になっているという情報を伝えていた。プリゴジン氏は内情を熟知していたはずだ。
防空兵器も持つワグネルは、反乱を鎮圧しようとしたロシア軍の武装ヘリコプター3機を含む計8機の軍用機を撃墜、ロシア兵13人を殺害したとみられる。
◆市民から歓迎されるワグネル戦闘員
一方、南部最大の都市ロストフナドヌーでは驚くべき光景が見られた。ワグネル部隊は南部軍管区司令部を一気に制圧。市中心部に展開したワグネル戦闘員らは大勢の市民から支持され、食料品を手渡されるなど歓迎された。ウクライナ戦争の現状に対し、市民の不満が噴き出した格好だ。
ワグネル部隊が進撃を続ければ、モスクワに迫ることも可能だった。さらにワグネル支持の市民の動きはプーチン体制を揺るがしたかもしれない。プリゴジン氏は正規軍の一部の合流を期待していたとの情報もあるが、治安組織の厳しい監視で不発に終わった。
◆盤石だったはずの体制、崩壊の序曲か
ロシアの政治学者、キリル・ロゴフ氏は「プーチンの戦争には大きな痛手だ。(プリゴジン氏は)反戦のリベラル派ではなく、戦争支持の人々の言葉でプーチンを攻撃していたからだ」と指摘する。
ロシアでは1917年に民主的な臨時政府を転覆させた「ボリシェビキ革命」の転機となったコルニロフ将軍の反乱や、ソ連崩壊の序曲となった1991年の左翼強硬派の軍事クーデターなど、軍事反乱が体制崩壊の引き金になってきた。
反転攻勢を続けるウクライナ軍はじりじりと前進し、ロシア国内の混乱を好機ととらえて勢いづく。ロシアが一方的に併合宣言したウクライナ東南部4州の一部でも奪還を許せば、盤石とみられていたプーチン体制崩壊の序曲になる可能性が高まっている。 【東京新聞 2023年6月26日 06時00分】
【王座戦挑決T】藤井聡太竜王、羽生善治九段を破り8冠統一へ前進 鬼門、難敵突破し決定戦へ ―― 将棋の藤井聡太竜王(名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=20)が8大タイトル全制覇に向け、難敵を突破した。
28日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた、第71期王座戦挑戦者決定トーナメント(挑決T)準決勝で羽生善治九段(52)を下した。これで藤井は初の挑戦者決定戦進出。あと1勝すれば永瀬拓矢王座(30)への挑戦権を得る。その上で、例年8月下旬から10月に開催される5番勝負で先に3勝すれば、8冠統一となる。タイトル獲得通算100期を目指した羽生はベスト4で敗退した。
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藤井が「鬼門」の王座戦で、初めて挑戦者決定戦進出を決めた。「先手7一竜と入って、余せそうな形になったと思いました」と勝利を確信する。「8冠阻止」へと立ちはだかる後手の羽生を倒した。
https://www.youtube.com/watch?v=r5pg6VfQIyI
タイトル獲得通算99期のレジェンドとは、今年1~3月の王将戦7番勝負という大舞台では初めて激突となった。4勝2敗で挑戦を退けたが、開幕局から順に一手損角換わり、相掛かり(負け)、雁木(がんぎ)、角換わり腰掛け銀(負け)、横歩取り、角換わりと戦法が全部違った。今回は藤井が得意とする角換わりで挑まれた。「攻めが軽い形で、苦しい変化になってしまいました」と振り返ったが、冷静に対応した。
過去の王座戦は、初めて参戦した2018年(平30)の第66期こそ挑決Tベスト4まで進出したが、19年と21年、22年は同回戦で敗れた。初タイトルとなる棋聖、その直後の王位と連続して獲得した20年は、2次予選決勝で姿を消している。今回も回線で回戦で回戦で村田顕2回線で弘六段(36)に土俵際まで追い込まれながら、大逆転で勝ちを拾った。7冠となり、マークがきつくなるなかで5月年前を上回った。
23日、棋聖戦5番勝負第2局で佐々木大地七段(28)に敗れた。今回羽生に負ければ、8冠全制覇が来年以降に持ち越される。同時に、一昨年11月のJT将棋日本シリーズ決勝の豊島将之JT杯覇者戦、王将戦挑戦者決定リーグ戦の永瀬戦以来の連敗となるところだった。負ければ後がない一発勝負で踏みとどまった。
「王座戦は、しばらく振るわない成績が続いていました。今期ここまで進めたのは良かったです。8冠は意識していません。棋聖戦と王位戦の防衛戦もありますし、しっかり準備して臨むようにしたい」と、気を引き締めていた。 [日刊スポーツ 2023年6月28日21時25分]
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