ウェブニュースより
大相撲九州場所 5日目 横綱 照ノ富士 大関 貴景勝ら3人が5連勝 ―― 大相撲九州場所は5日目。横綱 照ノ富士は隆の勝に上手投げで勝って初日から5連勝としました。
中入り後の勝敗です。
▽天空海に阿炎は阿炎が押し倒しで5連勝です。
▽千代丸に松鳳山は千代丸が押し出し。
☆千代丸 張り手は頭にあったので落ち着いてとれた。中に入らせないよう、一気に攻めようと思ってうまくとれました。
▽佐田の海に千代の国は取り直しの一番となり、千代の国が寄り切り。
▽輝に栃ノ心は栃ノ心が寄り切り。
栃ノ心は腰の痛みで初日から休場していましたが、18日から出場して、白星を挙げました。
▽豊山に魁聖は魁聖が寄り切り。
★豊山 押し込めなかったのが敗因。向こうに踏み込み負けていた。起こせなかったのがすべて。反省するところは反省して、明日以降につなげたい。
▽千代大龍に北勝富士は千代大龍が押し出し。
☆千代大龍 苦手な相手で前に出るしかないと思っていた。今場所、一番いい相撲でした。
▽石浦に英乃海は英乃海が送り出し。
▽碧山に照強は照強が下手投げ。
▽琴ノ若に翔猿は翔猿が押し出しで勝ちました。
▽宇良に千代翔馬は宇良がとったり。
☆宇良 (千代翔馬に5戦全勝)そこは何とも言えないです。(序盤4勝1敗も)まだ始まったばかりなんで。終わってみないと分からないです。終わってみると体が動いていないかもしれない。序盤は本当に分からない。終わってから考えます。
▽琴恵光に玉鷲は玉鷲が押し出し。
▽高安に豊昇龍は高安が寄り切り。
☆高安 今日は厳しくいけました。(今場所は長い相撲が続いているが)短い相撲が一番いいですね。厳しく一方的な相撲が一番明日につながると思う。苦しい相撲もあるけど、厳しい相撲を目指して頑張ります。前半戦終わったので、しっかり中盤戦つなげていきたい。
▽志摩ノ海に遠藤は遠藤がはたき込み。
▽阿武咲に宝富士は宝富士が突き落としで勝ちました。
▽逸ノ城に大栄翔は大栄翔が押し出し。
▽霧馬山に明生は明生が押し倒し。
▽御嶽海に若隆景は若隆景が寄り切り。御嶽海は今場所初黒星です。
▽妙義龍に大関 貴景勝は貴景勝が押し出しで5連勝です。
▽大関 正代に隠岐の海は隠岐の海が寄り切りで勝ちました。
★正代 立ち合いで圧力をかけられなかった。上体が起きるのもすごく早かった。(隠岐の海とは)最近分が悪かったので、変に意識してしまったところがあったのかもしれない。
▽横綱 照ノ富士に隆の勝は照ノ富士が上手投げで勝って5連勝です。
☆照ノ富士 良かったと思う。落ち着いていました。(内容伴う5連勝に)普段やっている稽古しか場所で出ないので。
九州場所は序盤の5日目を終えて、横綱 照ノ富士、大関 貴景勝、平幕の阿炎の3人が5連勝です。
照ノ富士に敗れた隆の勝「チャンスあると思ったが腰が高かった」
初日から5連勝の阿炎は「四つには組みたくなかったので、自分の相撲を取ることを考えた。相撲に向き合えていると思う」と話していました。
取り直しの相撲で勝った千代の国は「一番目は負けたと思った。取り直しでは気持ちで負けないようにいこうと思っていた。あすからもしっかり頑張る」と冷静に答えていました。
腰を痛めて初日から休場していた栃ノ心は18日から出場して勝ち星を挙げ「落ち着いて相撲を取れた。とりあえず勝てたのがよかった。腰はよくなったので大丈夫」と明るい表情で答えていました。
「とったり」で4勝目を挙げた宇良は調子のよさを聞かれ、「序盤の星の数は本当に関係ない。最終結果がどうなっているか」と答えたうえで九州場所について「あたたかく、過ごしやすい。扇風機をつけたり、つけなかったりしている。ここから後半、急に寒くなるのが怖いですよね」と話していました。
高安は3日続けて長い相撲でしたが、18日は短く決着をつけて4勝目を挙げ、「きょうは厳しくいけた。短い相撲がいちばんいい。短く厳しく一方的な相撲があすにつながると思う。中盤戦、一番一番つなげていきたい」とこの先を見据えました。
ここまで負け無しだった関脇・御嶽海を破った若隆景は「一生懸命取っているだけ。下からの相撲を意識してやっていきたい」と表情を変えませんでした。
大関・正代に勝った隠岐の海は「はやく勝ててよかった」と短く振り返ったうえで19日の横綱戦に向けて「精いっぱい胸を借りるつもりで頑張ります」と話していました。
敗れた正代は「立ち合いの圧力をかけられなかったし、上体が起きるのも早かった気がする。けんか四つになるので、右を差したいということを意識しすぎた」と力なく振り返りました。
5連勝の大関・貴景勝は「始まったら集中してやるだけ。季節もいいし、コンディションを整えてしっかりやるだけ」と落ち着いて答えていました。
横綱・照ノ富士は隆の勝に勝った一番について「落ち着いていた。ふだんやっている稽古しか場所で出ないわけだから、よかったんじゃないですか」と振り返りました。
一方、敗れた隆の勝は「いい感じに立ち合えて、右も差せたので、チャンスがあると思った。腰が高かったかな」と淡々と振り返りました。
(NHK WEB NEWS 2021年11月19日 1時05分)
日大事件捜査、理事長の所得解明に軸足 自宅に1億円超 ―― 日本大学付属病院を巡る背任事件で、東京地検特捜部は日大の元理事らの追起訴後も大学を巡る資金の流れの解明を続けている。自宅が捜索先となった田中英寿理事長(74)の事件への関与は立証されていないが、元理事らは理事長への資金提供を供述、理事長宅からは1億円を超える現金も確認された。今後の解明作業は現金の出所や申告状況など、理事長の所得に関する捜査に軸足を置いて進むとみられる。
日大本部などへの9月の家宅捜索から2カ月超。特捜部は田中理事長の側近とされる日大元理事の井ノ口忠男被告(64)と医療法人「錦秀会」元理事長の籔本雅巳被告(61)が日大医学部付属板橋病院(東京・板橋)の建て替え工事や医療機器調達を巡り、大学の資金を流出させるなどして日大に総額約4億2千万円の損害を与えたとする背任罪で2度起訴した。
関係者によると、両被告は特捜部の調べに対し、起訴内容の取引に絡んで計6000万円を「日ごろ世話になっている謝礼」として理事長に渡したと供述した。このほかに籔本被告は理事長の再任祝いや誕生日祝いなどを提供したとも説明。特捜部は2度にわたる理事長宅の捜索で現金1億円超を確認した。
一連の捜査で特捜部は両被告と理事長との共謀の可能性も疑ったが、井ノ口被告は理事長側に不正な取引の計画や具体的な内容について報告していなかったと話しており、理事長自身も複数回の任意聴取に、事件への関与や現金の受領を明確に否定した。
自宅にあった1億円超などと大学の流出資金の関連性は立証されず、特捜部は理事長の背任罪での刑事責任追及を見送ったとみられる。ただ、多額の現金の出所は明らかになっておらず、今後の捜査は理事長側が現金を取得した経緯や適正に税務申告していたかどうかが焦点になる。
日大広報は18日、取材に対し「理事長宅に保管されていた現金は1億~2億円で、理事長の役員報酬や、ちゃんこ屋の利益などの個人的な財産」と回答。「税務申告は適切に行っていると聞いている」と説明した。
所得税法は「偽りその他不正の行為」による無申告や過少申告を禁じ、10年以下の懲役などの刑事罰を定める。隠した所得額が1億円以上になれば、検察が脱税事件として起訴する例が多い。
刑事事件に至らずとも「仮装隠蔽」を図ったと判断された場合は、国税当局から多額の重加算税が課される。特捜部は国税当局と連携し、不透明な資金の流れの解明を急ぐとみられる。 【日本經濟新聞 2021年11月18日 19:21 (2021年11月18日 23:50更新)】
ウェブニュースより
大相撲九州場所4日目 横綱 大関そろって白星 照ノ富士は4連勝 ―― 大相撲九州場所は4日目。横綱 照ノ富士は、平幕の阿武咲に勝って初日から4連勝としました。
中入り後の勝敗です。
▽松鳳山に天空海は、天空海が上手投げで勝ちました。
▽佐田の海に十両の大奄美は、佐田の海が上手出し投げで勝って4連勝としました。
▽阿炎に魁聖は、阿炎が押し出し。阿炎は4連勝です。
★魁聖「久しぶりに阿炎とやって、力強いですね。苦手。あまり勝ったことがない。向こうが強くなった」
▽千代丸に輝は、輝が突き出し。
▽千代の国に豊山は、豊山がはたき込み。
▽石浦に琴ノ若は、石浦が寄り切り。
☆石浦「2本差せると思っていなかったが、うまくいったと思います。体(の状態は)いいです。うまく意識してやりたい」
▽照強に北勝富士は、北勝富士が押し出しで勝って4連勝としました。北勝富士はおよそ1分半の相撲を制し「慌てずじっくりと攻められたのがよかった。小さく、押しにくい相手でじっくりと攻めたかった。長くなったが勝ててよかった」と淡々と話していました。
☆北勝富士「慌てずじっくり攻められたのが良かった。押しにくいというか小さいので、じっくり攻めたかった。入られた部分もあったけど慌てずに対応できた」
▽千代大龍に碧山は、千代大龍が引き落とし。
☆千代大龍「体調はすこぶるいいですね。宿舎も居心地いいんで、勝ち越し目指して頑張ります」
▽英乃海に琴恵光は、英乃海が突き落とし。
☆英乃海「最後の一撃で逆転を狙いにいきました。相撲内容はあまりよくないんで、あまり喜べないです」
▽翔猿に宇良は、翔猿が引き落とし。翔猿は、同じ29歳の宇良を破って星を五分に戻し「どんどんがむしゃらにやってよかった。負けたくなかった相手なので」と話していました。
☆翔猿「よかったです。負けたくなかった相手なんで攻めていこうと思いました」
★宇良「(翔猿は)強かった。(教習所を通った同期だが対戦は)気持ちはいつも挑戦するつもり。どこの地位にいても気は抜けない。
▽玉鷲に千代翔馬は、玉鷲が突き出し。
▽志摩ノ海に高安は、高安が上手投げ。およそ3分半の長い相撲を制した高安は「考えたとおりの相撲にはならなかったが、落ち着いて相撲が取れた。長い相撲も我慢して取れているので、あとは厳しい攻めを目指してあしたも取り組んでいきたい」と手応えを口にしていました。
☆高安「じっくり相撲を取りました。いい当たりができたけど、ちょっと詰めが甘かったり横に逃げられてしまった。体も調子いいので、いい稽古になりました」
▽遠藤に豊昇龍は、遠藤が下手投げで勝ちました。
▽宝富士に隠岐の海は、宝富士が寄り切り。
▽霧馬山に隆の勝は、隆の勝が押し出し。
▽逸ノ城に御嶽海は、御嶽海が押し出しで勝って4連勝です。御嶽海は「相手の出方を見ながら、自分の相撲をやろうと思っていた。落ち着いて取れていたと思う。気分がいいので中盤戦につなげていきたい」と意欲的に話していました。
☆御嶽海「相手の出方を見ながら、自分の相撲を取った。(2連敗中の相手)ちょっと意識したけど、差させなければ大丈夫だと思っていた。自分の相撲というか、落ち着いて取れていると思います」
▽明生に妙義龍は、明生が突き落とし。
▽若隆景に大関 正代は、正代が押し出し。正代は初日黒星からの3連勝に「間合いの取り方がつかめているかなと思う。初日に負けて切り替えて、自分の持ち味を出すように集中していた。きょうみたいな相撲が多くなればいい」と話していました。
☆正代「立ち合いから常に圧力をかけられていた。初日負けてしまったので、自分の持ち味を出せるように集中していた。今日みたいな相撲が多くなればいいなと感じています」
▽大関 貴景勝に大栄翔は、貴景勝が突き落としで勝って4連勝。高校の先輩の大栄翔を破った貴景勝は「いい相撲を取ろうと思っていた。勝たないといけない。準備をしっかりするだけだ」と話したうえで、初日からの4連勝については「終わったことは終わり。集中して準備したい」と淡々と話していました。
▽阿武咲に横綱 照ノ富士は、照ノ富士がきめ出しで勝ちました。連日の結びを白星で締めくくっている照ノ富士は「相手を正面に置いて、じっくりいこうと思っていた。対策どうこうより、やることは変わらない。自分としてはやるべきことをやっている。できることはそれしかないので、頑張ってやっているだけだ」と冷静に話していました。
☆照ノ富士「正面においてじっくりいこうと思っていた。(相手の)対策とかどうこうより、やること変わらない」
横綱、大関は3日続けてそろって白星を挙げました。 (NHK WEB NEWS 2021年11月17日 20時46分)
泉、逢坂、西村氏が出馬表明 立民代表選、3氏の争いか―19日告示 ―― 立憲民主党の泉健太政調会長(47)、逢坂誠二元首相補佐官(62)は17日、それぞれ記者会見を開き、19日告示の党代表選に出馬する意向を正式に表明した。西村智奈美元厚生労働副大臣(54)も立候補したいとの意向を明らかにした。代表選は先の衆院選敗北を受け、党の立て直しをいかに図るかが争点。構図は固まりつつあり、3氏を軸とする争いになる見通しだ。
泉氏は旧国民民主党からの合流組。旧国民系の議員でつくり、自身が中心メンバーである「新政権研究会」(約20人)などの支持を得た。会見で「党改革の先頭に立ちたい」と強調。共産党を含む野党間の共闘に関しては、「わが党の自立再生に最優先に取り組みたい」として見直しに含みを残した。
旧立民で政調会長を務めた逢坂氏は、所属する党内最大勢力でリベラル系の「サンクチュアリ」(27人)の支援を受ける。会見で「国民の役に立つ、信頼できる政党となることを大きな目標にしたい」と表明。野党共闘について「選挙区の事情に応じ、1対1の構図をつくることが大事だ」と指摘し、従来の方針を一定程度踏襲する立場を示した。
西村氏も旧立民系。菅直人元首相らの「国のかたち研究会」(16人)に所属し、同グループ有志に推されている。会見で「多様性のある社会」を掲げた。女性候補擁立を訴える声も広がっており、20人の推薦人確保へ詰めの調整に入ると説明した。 (JIJI.COM 2021年11月17日18時25分)
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大相撲九州場所3日目 横綱 大関 そろって白星 照ノ富士は3連勝 ―― 大相撲九州場所は3日目。横綱 照ノ富士は、平幕の若隆景に勝って初日から3連勝としました。
中入り後の勝敗です。
▽魁聖に十両の若元春は若元春が寄り切りで勝ちました。
▽松鳳山に阿炎は阿炎が突き出し。
☆阿炎「次につながるような相撲が取れているのでいいと思います。しっかり自分の相撲が取れている。もっと思い切り、いい相撲を取っていきたいと思います」
▽千代丸に佐田の海は佐田の海が寄り切り。
☆佐田の海「(千代丸には)何連敗しているか分からないぐらい合口が悪かったので勝ててよかった。しっかり体を寄せて中に入れたのがよかった。今年の最初の方は体の動きが悪かったけど戻ってきた。稽古を継続してやってきたことがつながってきた」
▽天空海に千代の国は天空海が寄り切り。
☆天空海「右の前みつがかかって左もとれたんで。(千代の国は)突っ張りが強いんで、胸を合わせていきたかった。(新入幕の)昨年の4連敗から勝ち越したんで、ここからですね」
▽輝に北勝富士は北勝富士が寄り切りで勝ちました。
▽石浦に豊山は石浦が押し出し。
☆石浦「(部屋頭で初白星)ほかの人に言われてああ、そうだなと。自覚はなかったけど、よかったんじゃないですか。(元横綱白鵬の間垣親方と)まだ場所で会ってないんですよね。頭を下げすぎとか、アドバイスはもらっています」
▽千代大龍に照強は照強が押し出し。
▽琴ノ若に英乃海は英乃海が寄り切り。
★琴ノ若「まわし切って攻めていきたかったが、対応が遅れてしまった。最初にいなした後、左が入ってあそこで攻めきりたかった。全文が悪いわけじゃない。明日から切り替えていきたいです」
▽琴恵光に碧山は碧山が突き出しで勝ちました。
▽翔猿に千代翔馬は千代翔馬が寄り切り。
★翔猿「立ち合いとか変化くるんじゃないかと考えました。自分の相撲とっていきます。自分から攻めていく相撲をとりたいです」
▽志摩ノ海に玉鷲は玉鷲が押し出し。
☆玉鷲「気持ちよく自分の相撲を取れて良かったと思います。(この日に37歳の誕生日を迎え)あまり意識はしていないですね。元気よく、若手に負けない相撲を取りたいです。休場しないことは考えずに、毎日毎日、自分の相撲を取って楽しく、それだけを意識して稽古しています」
▽宇良に豊昇龍は宇良が引き落とし。
☆宇良「(3連勝)たまたまです。基本を意識しました。(豊昇龍とは幕下だった19年初場所に対戦して古傷の負傷)まあ…「ここまで来たよ」くらいの(心境だった)。幕内で対戦できたことはうれしかった」
▽宝富士に遠藤は宝富士が押し出し。
▽高安に妙義龍は妙義龍が寄り倒しで勝ちました。
▽逸ノ城に隆の勝は逸ノ城が突き落とし。
▽隠岐の海に明生は明生が寄り切り。
▽御嶽海に大栄翔は御嶽海がすくい投げ。
☆御嶽海「引いたら持っていかれる相手。一つのミスが命取り。特に大栄翔関は。(相手ののど輪をしのぎ)相手が見えているなと思いながら取っていました。体が動いている証拠だし、相手に力が伝わっていると思う。(3連勝)今は調子いいので、しっかり前半戦気持ちよく臨みたいと思います」
▽霧馬山に大関 貴景勝は貴景勝が突き落とし。
▽大関 正代に阿武咲は正代がはたき込み。
☆正代「立ち合いから相手に圧力をかけられたので、最後もはたきが効いたのかなと思う。だいぶ(初日に比べて)出足も良くなったのかなと」
▽横綱 照ノ富士に若隆景は照ノ富士が押し出しで勝ちました。
☆照ノ富士「落ち着いて下からさばいていこうと思っていました。みんなまわし取らせないようにしてますから、取らなくても圧力をかけていくという感じ」
横綱、大関は15日に続いてそろって白星をあげました。
照ノ富士「きのうはきのう きょうはきょう」
初日から3連勝の阿炎は「次につながるような、自分の相撲がしっかりと取れていると思う。もっと思い切りのいい相撲を求めていきたい」と気を引き締めていました。
横綱 白鵬が現役を引退し、宮城野部屋で最も番付が上位となった石浦は、今場所初白星に「あまり自覚はなかったが、よかった。自分が星を伸ばして、みんなも乗っていけるようにしたい」と時折笑顔を見せて振り返りました。
37歳の誕生日を白星で飾った玉鷲は「気持ちよく自分の相撲を取れてよかった。元気よく若手に負けないように相撲を取りたい」と気分よく話していました。
大栄翔の突き押しをはねのけ3連勝の関脇 御嶽海は「引いたら持っていかれる相手なので、少しのミスが命取りになる。突きに対抗できるように我慢した。調子がいいので、前半戦、気持ちよく臨みたい」と話していました。
新小結の霧馬山を破って3連勝の大関 貴景勝は「稽古場でやっていることしか出ないので、準備をしっかりやるだけ。自分のことに集中して、しっかり勝てれば」と淡々と話していました。
先場所敗れた阿武咲に勝って2勝1敗とした大関 正代は「出足もよくなった。1歩2歩3歩とちゃんと前に出る意識ができていた。最後は落ち着いて反応できた」と冷静に振り返りました。
横綱 照ノ富士は、土俵際に追い詰められた2日目の相撲から一転、危なげない相撲で3連勝とし「落ち着いてやればいいかなと思っていた。きのうはきのう、きょうはきょう。あすから頑張ります」と淡々と話していました。 (NHK WEB NEWS 2021年11月16日 19時39分)
藤井聡太4冠が松尾歩八段を下す「1局1局大事に」 A級昇級に一歩近づく ―― 将棋の史上最年少4冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)が、16日午前10時から始まった第80期順位戦B級1組リーグ戦で、松尾歩八段戦(41)と対戦した。
13日に竜王を初めて獲得し、4冠として臨む最初の一戦は午後10時17分、89手で勝ち、白星で飾った。午前10時の開始から相掛かりで始まった対局は、午後6時の夕食休憩まで52手。お互いの陣形を整備してじっくりと進んだ。その後、戦いが始まり後手松尾の攻めに反発した藤井が寄せきった。
「自玉に近いところで争点になって失敗しました。(自玉が)薄い形でどういう対応がいいか分かりませんでした。先手7一角(83手目)と攻めに出て、調子がいいかなと思っていました」と振り返った。
https://www.youtube.com/watch?v=udFm6XwKeKo
これで藤井は7勝1敗。7戦全勝の佐々木勇気七段(27)をぴたりと追走している。3日前に激戦を終えたばかりだが、「対局の間はしっかり休んで臨めています」と言う。
今期の順位戦で藤井は初戦で三浦弘行九段に勝ったものの、2回戦で稲葉陽八段に土を付けられた。3回戦からは屋敷伸之九段、久保利明九段、木村一基九段、横山泰明七段、郷田真隆九段と下している。
13期連続でB級1組に在籍している「B1の番人」こと、松尾には過去2戦2勝。2017年(平29)12月の朝日杯で初めて対戦し、この後、同棋戦を制して公式戦史上最年少での初優勝を決めた。今年3月の竜王ランキング戦2組準決勝でも勝ち、5期連続の昇級と決勝トーナメント進出を決め、一気に頂点に駆け上がった。
今回は、名人への挑戦権を争うA級に昇級する上位2人の中に入るためにも負けられない一戦だった。勝利を手にして、A級昇級にまた一歩、近づいた。13人総当たり戦のB1で、現在トップの佐々木とは来年3月の最終戦で直接対決する。「まだ先が長いので、1局1局大事にやっていければと思います」と気を引き締めていた。 [日刊スポーツ 2021年11月16日23時6分]
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大相撲九州場所2日目 横綱 照ノ富士は2連勝【中入り後の勝敗】 ――大相撲九州場所は2日目。横綱 照ノ富士は平幕の大栄翔に勝って2連勝としました。
中入り後の勝敗です。
▽松鳳山に十両の剣翔は松鳳山が押し出しで勝ちました。
☆松鳳山「早く攻められたのが良かった。剣翔にはいつも腹に乗せられてつられることが多かったので、そうならないようにと思っていました。(九州場所は)どの場所よりも大きい拍手をもらうので、しっかり頑張りたいと思います」
▽佐田の海に魁聖は佐田の海が寄り切り。
▽天空海に千代丸は千代丸が突き落とし。
☆千代丸「先、先に動けたのでよかった。気合入ります」
▽千代の国に阿炎は阿炎が突き出し。
☆阿炎「先手をとれたので。(通算300勝)率直にうれしいです」
▽輝に豊山は輝が寄り切り。
☆輝「今日はしっかり狙った通りの相撲が取れた。体を寄せて中に攻めていこうと。(場所前に)しっかり稽古を積めて、本場所に仕上げられたと思います」
▽北勝富士に琴ノ若は北勝富士が押し出し。
☆北勝富士「しっかり押しを徹底してできた。こういう相撲を15日間取りたい」
★琴ノ若「しっかり反省してまた明日から頑張りたい。相手どうこうより、自分の問題なので」
▽照強に石浦は照強がつり出しで勝ちました。
▽英乃海に碧山は碧山が送り出し。
☆碧山「(通算501勝)知らなかったんで、教えてもらってよかったです」
▽翔猿に千代大龍は翔猿が小手投げ。
★千代大龍「自分の相撲、見失いましたね。明日から自分の相撲とりたいです」
▽琴恵光に宇良は宇良が押し出し。
☆宇良「(取り口に関し)分からないですね。まだ2日目なんで。始まったばかりなんで」
▽千代翔馬に志摩ノ海は千代翔馬が寄り切り。
★志摩ノ海「自分は押し相撲。脇が空いていたのでそれだけですかね」
▽豊昇龍に玉鷲は玉鷲が寄り倒しで勝ちました。
☆玉鷲「勢いがある若手と相撲を取るのは楽しみなので結果を出せて良かった。明日も自分の相撲を取って自分の技で決めたい」
▽高安に宝富士は高安が下手出し投げ。
▽妙義龍に遠藤は遠藤が突き落とし。
▽霧馬山に隠岐の海は隠岐の海が寄り切り。
☆隠岐の海「思い切っていけて良かった。差し身にこだわらずに前に出られた」
▽隆の勝に御嶽海は御嶽海が押し出し。
☆御嶽海「諦めないで残して前に出ることができた。(相性が悪い九州場所は)本当に嫌なイメージを残してはいけないので、気を引き締めていきたい」
▽明生に若隆景は若隆景がはたき込み。
▽逸ノ城に大関 正代は正代が寄り切り。
☆正代「まわしを取られたくなかったので、おっつけ気味にいくことができた。(初日黒星で)連敗しないように意識していた」
▽大関 貴景勝に阿武咲は貴景勝が突き出しで勝ちました。
▽大栄翔に横綱 照ノ富士は照ノ富士がすくい投げ。
☆照ノ富士「落ち着いて取れたかなと思います。(先場所敗れた相手だったが)自分の相撲を取りきることしか考えてなかった。ずっと一つのことをやってきてますから。それを貫いてやるだけ」
15日は横綱 大関がそろって白星をあげました。
力士の談話
福岡県出身の松鳳山は今場所初白星に「早く攻められて良かった。どの場所よりも大きい拍手をもらうので、しっかりと頑張りたい」と明るく答えていました。
今場所7場所ぶりの幕内復帰となった阿炎は2連勝で「先手を取れたのがよかった。しっかりと調整できている。もっと集中して残りも頑張りたい」と表情を崩さず冷静でした。
高安は宝富士とのおよそ3分の長い相撲を制し、「落ち着いて我慢できたが、こういう相撲はなるべく取らないようにしたい。苦しい時もあるが、白星を拾ったことを生かしていきたい」と話していました。
一方、敗れた宝富士は「できれば早く勝負を決めたかったが、腰が重いのでなかなか出られなかった。あの形にならないように次から頑張る」と悔しそうでした。
大関 正代は2場所連続で負けていた逸ノ城に勝って、「組まれて負ける相撲が多く、それを警戒した相撲になった。立ち合いから先手を取ることができるような相撲を取れたら」と話していました。
2連勝の大関 貴景勝は「稽古場でやっていることしか出ないので、集中してやった。15日終わってみないと分からないので、あしたからも頑張る」と淡々と答えていました。
横綱 照ノ富士は土俵際まで追い込まれながらすくい投げで2連勝とし、「落ち着いて取れたかなと思う。自分の相撲を取りきることしか考えていなかった。ずっと一つのことをやってきているので、それを貫いてやるだけ」と話していました。
横綱を土俵際まで追い詰めながら敗れた大栄翔は「途中まで良かったが、腕を差してしまったのがダメだった。胸を合わせたり、差したりしたら横綱にはかなわない。そこが自分の甘さなので、直していかなければならない。ただ自信になるし、プラスにしてあすから切り替えてやっていく」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2021年11月15日 20時33分)
気候合意は「石炭への弔鐘」 英首相、画期的と評価―COP26 ―― ジョンソン英首相は14日、北部グラスゴーで開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)を終えてロンドンで記者会見し、「グラスゴーは石炭火力発電の弔鐘を鳴らした」と述べ、石炭の時代は終わるとの見方を示した。採択された成果文書「グラスゴー気候合意」について、「世界が必要としていた画期的な合意だ」と評価した。
成果文書の石炭に関する部分は採択直前に中国とインドの要求で「段階的廃止」から「段階的削減」に表現を弱められた。ジョンソン氏はこれに「私のように英語を話す人間には、それほど大きな違いはないように見える」と皮肉った。
ただ、全体としては「失望の色に染められた」とも述べ、合意が期待した水準に届かなかったことを認めた。その上で「主権国家に望まないことを強制することはできない」と理解を求めた。 (JIJI.COM 2021年11月15日07時30分)
ウェブニュースより
大相撲九州場所初日 横綱 照ノ富士は白星スタート ――大相撲九州場所が福岡市の福岡国際センターで始まり、先場所に続く優勝を目指す横綱 照ノ富士は、新小結の霧馬山に勝って白星スタートを切りました。
中入り後の勝敗です。
▽魁聖に松鳳山は魁聖が押し出しで勝ちました。
☆魁聖 稽古場寒くて大変です。勝ち越さないと落ちるんで、必死です。
★松鳳山 初日で硬くなったかなと。魁聖関に真っ正面に置かれて身動きが取れなかった。今はそれだけの実力なのかなと。明日しっかりと切り替えたい。今から(宿舎に)帰ってゲームして気分転換したいですね。
▽天空海に佐田の海は佐田の海が押し倒し。
▽千代丸に阿炎は阿炎が押し出し。
☆阿炎 変わらずに集中してやれました。良かったと思います。しっかりつなげていきたい。もっと深く集中出来るように頑張ります。(獲得した懸賞は)親族に渡したいです。
▽輝に千代の国は千代の国がはたき込み。
▽豊山に栃ノ心は栃ノ心が腰を痛めて14日から休場し、豊山が不戦勝となりました。
☆豊山 それなりに体を作ってきた。自分なりに頑張るだけです。場所前から10番目標に稽古してきた。10番目標にやっていきたいです。
▽石浦に北勝富士は北勝富士が押し出し。
▽琴ノ若に照強は琴ノ若がはたき込み。
▽千代大龍に英乃海は千代大龍が引き落とし。
▽碧山に翔猿は碧山が送り出し。
▽琴恵光に千代翔馬は千代翔馬が上手出し投げで勝ちました。
▽宇良に玉鷲は宇良が足取り。
☆宇良 初日1勝できて良かったです。(足取りは)体が動いたという感じですね。勝ち越し目指して頑張りたいです。
▽志摩ノ海に豊昇龍は豊昇龍が下手投げで勝ちました。
☆豊昇龍 強く当たりたいと思って稽古している。(叔父の元横綱朝青龍が)25日に来ると聞いてますんで。しっかり頑張りたい。
★志摩ノ海 立ち合いが悪かった。明日から脇を締めていい角度で当たれるようにしたい。(2年ぶりの九州場所で)久しぶりで緊張はあったけど、もう慣れました。
▽高安に遠藤は高安が押し出し。
☆高安 (取り直しの一番を制する)一番目の内容は良くなかった。切り替えて、引かない相撲を取れた。(2年ぶりの九州場所)久しぶりの九州ですから、うれしそうなお客さんの顔が見えてやりがいを持っていくことができた。落ち着いていいモチベーションで臨めた。千秋楽まで優勝争いに絡めるように、内容のいい力強い相撲を目指して取っていきたい。
▽宝富士に妙義龍は妙義龍が寄り切り。
▽逸ノ城に隠岐の海は逸ノ城が寄り切り。
☆逸ノ城 ちょっと(取組時間が)長かった。明日からちゃんとまわし取れるようにやっていきたい。(日本国籍に変更後初の白星となったが)いつもと変わらず、何も考えていない。
▽隆の勝に明生は隆の勝が突き落とし。
☆隆の勝 (2年ぶりの九州開催)お客さんが近い感じがするので気合が入る。いっぱいいる気がしますね。(27歳の誕生日で白星)なかなか最近、誕生日に勝てていなかった。初日に誕生日で勝てたので自信を持っていきたい。
▽御嶽海に阿武咲は御嶽海が寄り切り。
☆御嶽海 (内容は)悪くはない。期待に応えられるように自分の相撲を取っていきたい。
▽若隆景に大関 貴景勝は貴景勝が突き落としで勝ちました。
▽大関 正代に大栄翔は大栄翔が押し倒し。正代は初日黒星です。
★正代 立ち合いは悪くなかったけど、その後が(前に)出なかった。もっともっと(出足を)鋭くしないといけない。
▽横綱 照ノ富士に新小結 霧馬山は照ノ富士が小股すくいで勝ちました。
☆照ノ富士 久しぶりに九州に来たので、一生懸命土俵の上でいい相撲を取りたかった。(霧馬山も食らいついてきたが)相撲って思い通りいかないものだから、その中で白星一つでも多く重ねていければいいと思うので良かったと思う。(番付上で初めての一人横綱)特にそういったことは感じていない。一番一番集中してやるだけですから。土俵の上に上がったら一生懸命やるだけ。最後まで頑張っていきたい。
綱 照ノ富士「九州の皆さんを喜ばせたい」力士談話まとめ
隆の勝は27歳の誕生日を白星で飾り、「攻め込めなかったのでそこは反省点だが、白星につながったのでうれしい。初日で誕生日に勝てたので、自信持って頑張っていきたい」と笑顔で話していました。
隆の勝に敗れた関脇 明生は「動きがかたかった。早く九州の土俵に慣れて自分の相撲を一日一番集中してやりたい」と悔しさをかみしめながら振り返りました。
初日白星の関脇 御嶽海は「まだまだしっくりきていない。緊張している。不安が大きいが、楽しみな場所だったので、期待に応えられるようにしていきたい」と話していました。
大関 貴景勝は「いいスタートを切ることができればと思っていた。しっかり準備して集中出来たと思う。地方の皆さんにいい相撲を見せられるようにしっかり頑張っていきたい」と話していました。
貴景勝に敗れた若隆景は「きょうは思うような相撲をとれなかった。切り替えたい」と冷静に振り返りました。
大関 正代を破った大栄翔は「体がよく動いて攻めることができた。思い切りいって、自分の相撲を取ろうとだけ思っていたのでよかった。2年ぶりに来られたので、九州の皆さんにもいい相撲を見てほしい。あすもこういう相撲を取っていきたい」と話していました。
敗れた正代は「立ち合いは悪くなかったが、そのあとが出なかった。もっと鋭くしないと」と振り返りました。
初日白星の横綱 照ノ富士は「久しぶりに来たので、一生懸命いい相撲を取って、九州の皆さんを喜ばせたい。白星を1つでも多く重ねていきたい。土俵に上がったら一生懸命やるだけ」と話していました。
日本相撲協会 八角理事長「横綱、大関が土俵を支えて」
日本相撲協会の八角理事長は、大相撲九州場所が2年ぶりに開催されたことについて「力士は街には出られないけど、東京とは雰囲気が違うので、また頑張ってくれると思う。九州のファンの方々も待っていてくれたという感じがする」と述べました。
また横綱 白鵬が現役を引退後、最初の場所となったことについて「横綱、大関が頑張って土俵を支えていくしかない。横綱、大関も自分がやらなければと自覚が出てくるだろうし、そうなってくれないと困る」と一層の奮起を期待しました。
そして、一人横綱となった照ノ富士と新小結の霧馬山との初日の取組について「霧馬山も考えていたけれど、照ノ富士は落ち着いていて、慌てなかった。特に左の前みつを取ったのが大きかった」と話していました。
元横綱・白鵬 間垣親方「すべてが新鮮」
秋場所後に現役を引退した元横綱 白鵬の間垣親方は、九州場所初日の取り組みを終えたあと電話取材に応じました。
間垣親方は14日の取り組みを花道で見守っていたということで「すべてが新鮮で、花道に立った時に不思議と緊張していた。いろいろな方に『親方』と言われた時に『誰のことかな』というのがあったが、初めてこういう経験をして親方になったんだなという気持ちになった」と話していました。
また、一人横綱として初日白星だった照ノ富士について、「多少時間をかけて相撲を取ったと思うが、やっぱり最後は力で勝負をつけた感じだった。一人横綱のプレッシャーというのを感じたんで、それを乗り越えて1つ1つ経験を積んでいけば流れに乗っていくと思う」とエールを送りました。
2年ぶりの九州場所 ファンの声は
2年ぶりに開催される大相撲九州場所について、ファンからは喜びの声が聞かれました。
福岡市の42歳の男性は「11月に福岡で毎年相撲があるというのが、恒例だったので、日常が戻ってきたなと思います。生で見られる迫力を楽しみにしています」と話していました。
福岡県春日市から来た68歳の男性は「照ノ富士 頑張れ」などと手書きした横断幕を作って会場を訪れていました。
この男性は「拍手をして、この横断幕で応援したいと思います」と話していました。
また、横綱 白鵬が引退し、照ノ富士が一人横綱として迎える場所となりましたが「白鵬は一生懸命横綱を務めてきたし、照ノ富士が横綱になったことで安心してやめられたと思う。照ノ富士のきょうの土俵入りを期待しています」と話していました。
北九州市の40代の女性は横綱 白鵬が引退したことについて「本当は白鵬の相撲を楽しみにしていました。応援していたので残念です」と話していました。 NHK WEB NEWS 2021年11月14日 20時29分)
榊(さかき)を詠める歌
ツバキ科の常緑高木です。葉はツヤのある深い緑色をしています。6月~7月にかけて白い花を咲かせます。神社での祈願に使う玉串(たまぐし)として知られていますね。榊に良く似たヒサカキも代用として使われることがあるそうです。
古代では、神に奉げるいろいろな常緑樹を「さかき」と呼んでいたようです。万葉集には1首だけに登場します。
巻3-0379: ひさかたの天の原より生れ来る神の命奥山の賢木の.......(長歌)
標題:大伴坂上郎女祭神歌一首[并短歌]
標訓:大伴坂上郎女の神を祭るの歌一首并せて短歌
原文:久堅之 天原従 生来 神之命 奥山乃 賢木之枝尓 白香付 木綿取付而 齊戸乎 忌穿居 竹玉乎 繁尓貫垂 十六自物 膝折伏 手弱女之 押日取懸 如此谷裳 吾者祈奈牟 君尓不相可聞
万葉集 巻3-0379
作者:坂上郎女(さかのうえのいらつめ)
よみ:ひさかたの天の原より生(あ)れ来(きた)る、神の命、奥山の賢木(さかき)の枝に、しらか付け、木綿(ゆふ)取り付けて、斎瓮(いはひへ)を、斎(いは)ひ掘り据(す)ゑ、竹玉(たかたま)を、繁(しじ)に貫(ぬ)き垂(た)れ、獣(しし)じもの、膝(ひざ)折り伏して、たわや女(め)の、襲(おす)取り懸け、かくだにも、我れは祈(こ)ひなむ、君に逢はじかも
意訳:天の原からおいでになる神さまに、山の榊(さかき)の枝に白香(しらか)や木綿(ゆふ)を取り付けて、瓶を供えて、竹玉(たかたま)を紐に通して、鹿のようにひざを曲げて、かよわい女の衣を着て、せめてこうゆう風にでも私はお祈りいたします。あなたに会えるかも知れないので。
左注:右歌者以天平五年冬十一月供祭大伴氏神之時聊作此歌故曰祭神歌
注訓:右の歌は、天平五年冬十一月を以ちて、大伴の氏の上に供(つか)へ祭りし時、聊かこの歌を作りき。故(かれ)、神を祭る歌といふ。
ウェブニュースより
「諦めるわけにいかない」 拉致解決へ国民集会―被害家族、岸田首相ら出席・東京 ―― 北朝鮮による拉致被害者全員の即時帰国を求める「国民大集会」(家族会など主催)が13日、東京都内で開かれた。被害者家族や支援者のほか、岸田文雄首相をはじめとした国会議員や地方議員、知事らも出席。家族は「絶対に諦めるわけにはいかない」「残された時間はない」などと訴え、救出に向けた協調を呼び掛けた。
家族会代表の飯塚繁雄さん(83)は、新型コロナウイルスの影響で救出活動が妨げられているとした上で、「それでも、絶対に解決を諦めるわけにはいかない。皆さんと一致団結して進めていきたい」とあいさつした。「首相や拉致問題担当相が目まぐるしく代わり、われわれはそのたびにお願いをしてきたが、結果が出ていない」とも述べ、具体的計画を立てて救出に取り組むよう政府に求めた。
岸田首相は「ご家族は高齢化しており、一刻の猶予もない。拉致問題は岸田内閣の最重要課題であり、私の手で必ず解決しなければと強く考えている」と表明。首脳同士で関係を構築していくことが重要とし、「私自身、条件を付けずに金正恩総書記と直接向き合う決意だ」と述べた。
横田めぐみさんの母早紀江さん(85)は、13歳で連れ去られためぐみさんが船倉に閉じ込められ、壁をかきむしって泣き叫んでいたという元工作員の証言を紹介。「なんと残酷なことをするのか。13年間しか育てられなかったことが本当に悔しい」と声を震わせ、奪還に向けた支援を訴えた。
集会には約800人が出席。全被害者の即時一括帰国実現を日本政府と北朝鮮双方に求める決議などが採択された。 (JIJI.COM 2021年11月13日17時24分)
藤井4冠誕生で「1強時代」幕開け、根底に5歳から通った将棋教室の教え ―― 将棋の藤井聡太3冠(王位・叡王・棋聖=19)が豊島将之竜王(31)に挑戦する、第34期竜王戦7番勝負第4局が12、13の両日、山口県宇部市内で行われ、後手の藤井が大逆転勝利を収め、開幕から4連勝で竜王を奪取した。羽生善治九段の22歳9カ月の最年少4冠の記録を28年ぶりに更新し、史上初の「10代4冠」が誕生した。
将棋界にある8つのタイトルのうち、半分の4冠を同時に保持し、全棋士の序列トップに立った。優勝賞金4400万円を獲得し、10代で実質1億円プレーヤーとなり、「藤井1強時代」の幕が開いた。
◇ ◇ ◇
再び将棋史を塗り替えた。かつての「天敵」にストレートの4連勝。圧倒的な強さで新記録を樹立し、将棋界の頂点に立っても、藤井は顔色ひとつ変えなかった。終局後、「まだ実感はありませんが、最高峰タイトルなので光栄に思います。それに見合う実力をつけていければと思います」と謙虚に話した。
大記録のかかった第4局の戦型は角換わり。豊島が練りに練った作戦をぶつけてきた。2日目は豊島が積極的に仕掛け、藤井が受ける展開に。終盤、豊島の読みを外した一手一手に刻々と、時間が削られていく。それでも時間を惜しみなく使い、極限まで読もうとした。一時、持ち時間8時間のうち、藤井の残りは10分。豊島は2時間29分。緊迫の秒読みの中でもミスを見逃さなかった。豊島の109手目「先手3五桂」。ここから厳しい攻めを連発し、大逆転で竜王を奪い取った。
https://www.youtube.com/watch?v=4sVpOvrWAjc
19歳3カ月の4タイトル同時保持は史上最年少。全8冠のうち4冠は渡辺明3冠(名人・棋王・王将)を抜き、最多となった。藤井、渡辺、豊島、永瀬拓矢王座の4強といわれていたが、藤井が1つ抜け出した。将棋界は本格的な「藤井1強時代」に入った。
これまで6度、タイトル戦に出場し、全て制してきた。「圧倒的な終盤力が特徴ですが、序盤、中盤も付け入るすきを与えていない。すべてにおいて高水準になり、(戦型の)レパートリーが増えている」。驚異の成長曲線に師匠の杉本昌隆八段も脱帽する。
この日の将棋のように劣勢に立たされても、決してあきらめない。5歳の冬から通った「ふみもと子供将棋教室」の教えがある。
弱い者をなめるな 強い者にひるむな 自分にきびしくしよう
感想戦後、宇部市内のホテルでの会見。「藤井1強時代」という声もあるという質問に「常に危機感を持ちたい」。自分に厳しい姿勢は変わらない。19歳で最多タイトルホルダーになっても、おごらず「まだ課題が多い。今後、改善していきたい」。王将戦挑決リーグでも無傷の4連勝で、あと2勝で挑戦権を獲得する。来年1~3がつの王将戦7番勝負で4勝すれば、年度内の5冠が決まる。もっと強くなりたい-。そう強く思う。成長は無限大だ。
◆藤井聡太(ふじい・そうた)2002年(平14)7月19日、愛知県瀬戸市生まれ。九段。5歳で祖母から将棋を教わり、地元の教室に通う。杉本昌隆八段門下。16年10月、14歳2カ月の史上最年少でプロ(四段)に。史上5人目の中学生棋士。17年6月、デビューから負けなしの29連勝で、将棋界の連勝新記録を達成。18年2月、朝日杯で史上最年少の公式戦初制覇。19年2月、朝日杯連覇。20年7月、17歳11カ月の史上最年少で初タイトルとなる棋聖を獲得。翌月王位も奪取。今年7月棋聖、8月王位と連続初防衛。9月に叡王を奪取して、史上最年少3冠。11月に竜王も奪取して同4冠。本年度成績は40勝7敗(勝率8割5分1厘)、通算253勝47敗(同8割4分3厘)。
○…最強の挑戦者に豊島が4連敗して無冠となった。優勢の場面もあったが、「よくなってたんですか?」と聞き返したほど。「自信がある手順が見つからなかった」と話した。2カ月足らずで叡王、竜王と立て続けに失った。竜王戦まで16回タイトル戦に登場し、挑戦者として5回敗退、5回はタイトル奪取(18年棋聖・王位、19年名人・竜王、20年叡王)。防衛戦での勝利は、昨年羽生善治九段を下して守った竜王の1回だけ。頂上対決の厳しさを思い知らされた。「実力不足を痛感しました」と淡々と語っていた。 [日刊スポーツ 2021年11月13日20時37分]
貴景勝“合口”のいい福岡で「100%の力を発揮できるようにしたい」 ――大相撲九州場所(14日初日、福岡国際センター)で3度目の優勝を目指す大関貴景勝(25=常盤山)が13日、“合口”のいい福岡で「100%の力を発揮できるようにしたい」と気合を込めた。
初日を翌日に控えたこの日、報道陣の電話取材に応じた。貴景勝は初日に西前頭筆頭の若隆景、2日目に東前頭2枚目阿武咲と対戦する。7日に福岡入りし、同部屋の隆の勝らと「基本的に毎日」相撲を取って調整してきたという25歳は「しっかり(準備は)できたと思うので、あとは力を発揮するだけかなと思います」と話した。
初優勝を飾ったのが18年九州場所(当時小結)で、2度目の優勝を果たしたのも昨年11月場所。「季節感的には好きなので(寒さは)あまり気にならない。暑いよりは寒い方がいい」。かど番を脱出した先場所は8勝止まり。相性のいい場所で、1年ぶりの賜杯を目指す。 [日刊スポーツ 2021年11月13日13時16分]
苔(こけ)を詠める歌4
巻13⁻3227:葦原の瑞穂の国に手向けすと.......(長歌)
原文:葦原笶 水穂之國丹 手向為跡 天降座兼 五百万 千万神之 神代従 云續来在 甘南備乃 三諸山者 春去者 春霞立 秋徃者 紅丹穂經 甘甞備乃 三諸乃神之 帶為 明日香之河之 水尾速 生多米難 石枕 蘿生左右二 新夜乃 好去通牟 事計 夢尓令見社 劔刀 齋祭 神二師座者
万葉集 巻13⁻3227
作者:不明
よみ:葦原(あしはら)の、瑞穂(みずほ)の国に、手向(たむ)けすと、天降(あも)りましけむ、五百万(いほよろづ)、千万神(ちよろづかみ)の、神代(かむよ)より、言ひ継(つ)ぎ来(きた)る、神なびの、みもろの山は、春されば、春霞(はるかすみ)立つ、秋行けば、紅(くれなゐ)にほふ、神なびの、みもろの神の、帯(お)ばせる、明日香(あすか)の川の 水脈(みを)早み、生(む)しためかたき、石枕(いしまくら)、苔(こけ)生(む)すまでに、新夜(あらたよ)の、幸(さき)く通(かよ)はむ 事計(ことはか)り、夢(いめ)に見せこそ、剣太刀(つるぎたち)、斎(いは)ひ祭(まつ)れる、神にしませば
意訳:瑞穂の国に捧げものをしようと、天から降りてらした多くの神々の神代から言い伝えられてきた、神なびのみもろの山は、春になると春霞が立ち、秋になると紅葉が美しくなります。
みもろの山のそばを流れている明日香川の水の流れが速くてなかなか苔(こけ)が生えない、その川の石枕に苔(こけ)が生える時まで長くすこやかに通えるようにお計らいください。夢でお見せください。大切にお祭りしてきた神々ですから。
巻13⁻3228:神なびの三諸の山に斎ふ杉思ひ過ぎめや苔生すまでに
◎この歌に詠まれている「神なびの三諸(みもろ)の山」は、この直前の長歌の内容から、明日香の山を言うようですが、どの山かははっきりとはわかっていません。雷山との説があります。
ウェブニュースより
相撲界にも新庄ビッグボスの影響!?…御嶽海が珍言「横綱にはなりたくないんですけど…。大関には早くなりたい」 ―― 大相撲九州場所(14日初日・福岡国際センター)に向け12日、3場所連続で関脇を務める御嶽海(28)=出羽海=が電話取材に応じた。
横綱白鵬が秋場所後に引退し、御嶽海より番付上位は1横綱、2大関の3人だけ。周囲の期待に対し、上を目指す意気込みを御嶽海らしく個性的に表現した。
「横綱にはなりたくないんですけど…。目標となる一番近い大関には早くなりたいし…。もう上に3人しかいないからね。早く大関の枠に入りたいなと思いますね」
報道陣から「(日ハム・新庄監督の)ビッグボス方式か?」と振られると「今は目の前のことですね」と脇目を振らず集中力を高めていく。
三役在位27場所、関脇在位17場所はともに昭和以降で6位タイ。ただ三役での2桁は4場所しかない。
「もう何年も待たせてますけど、それなりにボクも狙ってる。狙ってないわけじゃない。しっかり目指しているので。勝ち越しというよりかは10勝以上で終わりたい」とノルマを掲げるなど、大関とりの足がかりをつかみたいところだ。 (中日スポ 2021年11月12日 16時03分)
伊勢ケ浜審判部長「大関が頑張らないと」九州場所で正代と貴景勝に奮起期待 ―― 日本相撲協会審判部は12日、福岡国際センターで取組編成会議を開き、同所で開催される大相撲九州場所(14日初日)の初日と2日目の取組を決めた。
同会議後に伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)が、報道陣の電話取材に対応。一人横綱として臨む照ノ富士について「一人横綱の責任をしっかり果たしてもらいたい。一人横綱は先場所もやっているので、あまり意識しないでやれるんじゃないですかね」と話した。
9月の秋場所後に横綱白鵬(現間垣親方)が引退してから最初の本場所。一人横綱への期待はありつつも「大関がもうちょっと頑張らないと。次の横綱を目指して頑張ってもらいたい」と正代と貴景勝の2大関の奮起に期待した。
また「やっぱり下から追い上げていかないといけない。関脇、小結は大関を目指して、前頭は三役目指して頑張らないといけない。若い力士もだいぶ出てきている」と番付の新陳代謝にも期待した。
2年ぶりの福岡開催となる九州場所。「力士たちが頑張っている姿を九州の人たちにも見せて欲しいし、お客さんも期待して見に来ると思う。力士たちは頑張ると思います」と話した。 [日刊スポーツ 2021年11月12日15時42分]
藤井聡太3冠、74手目封じ2日目へ 豊島将之竜王やや優位との見方も ―― 将棋の藤井聡太3冠(王位・叡王・棋聖=19)が史上最年少4冠獲得を目指して豊島将之竜王(31)に挑戦する、第34期竜王戦7番勝負第4局が12日、山口県宇部市・ANAクラウンプラザホテル宇部で始まり、午後6時、後手の藤井が74手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各8時間のうち消費時間は藤井が3時間29分、豊島が3時間48分。形勢はほぼ互角。豊島がやや優位との見方もある。
開幕から3連勝の藤井が勢いに乗ってストレートで竜王奪取するか、かど番の豊島が巻き返すか。注目の大一番の戦型は角換わり。序盤は、お互いが研究手を繰り出し、異例のハイペースで午前中に63手まで進んだ。午後は長考合戦となった。2日目は13日午前9時に再開するが、イッキに終盤となり、激しい攻め合いになることも考えられる。 藤井が竜王を奪取すれば、自身最多の4タイトルを同時に保持。羽生善治九段(51)の22歳9カ月の史上最年少4冠の記録を大幅に更新する19歳3カ月で4冠となり、史上初の「10代4冠」が誕生する。 [日刊スポーツ 2021年11月12日19時4分]
苔(こけ)を詠める歌3
巻11-2516:敷栲の枕は人に言とへやその枕には苔生しにたり
巻11-2630:結へる紐解かむ日遠み敷栲の我が木枕は苔生しにけり
巻11-2750:我妹子に逢はず久しもうましもの安倍橘の苔生すまでに
◎阿部橘
万葉歌に詠まれている阿倍橘(あべたちばな)は 現在の橙(だいだい)のことです。平安時代の漢和辞典「和名抄」・ 本草書「本草和妙」に、「橙、阿倍多知波奈(だいだい、あべたちばな)」と出ていることから、現在の橙とされているそうです。
橙は落果しにくく、新旧代々の果実が同一樹上になること。また果実が黄金色をしていることから、家が代々続き繁栄することを願い、正月に鏡餅の上に飾ったり、しめ飾り などに使われます。
橙は、インドのアッサムを中心とする地域が原産地といわれます。世界的に広く栽培されますが、陸路を西進したものがサワーオレンジといわれます。
東進したものが橙の品種群に分化したそうで、日本には中国から伝来。最も古くに導入された かんきつは、橙であるといわれます。
ウェブニュースより
瀬戸内寂聴さん死去 99歳、文化勲章受章 ―― 女性の業を描いた小説や文学者・宗教者の評伝、「源氏物語」の現代語訳など幅広い作品で知られる作家で、文化勲章受章者の瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)さんが11月9日午前6時3分、心不全のため京都市内の病院で死去した。99歳だった。お別れの会を予定しているが日取りなどは未定。
徳島市生まれ。北京時代の結婚生活を基とした「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞を受賞した。妻子ある不遇な作家との恋愛を題材とした自伝的小説「夏の終り」で女流文学賞を受賞。自我に目覚める戦後の新しい女性の先駆者として幅広い人気を集めた。
流行作家の多忙さと恋愛関係のもつれから1973年に得度、法名寂聴を名乗る。京都に「寂庵(じゃくあん)」を構え、法話などに取り組み、岩手県の天台寺住職も務めた。2014年にがんを患うなどして療養生活を送ったが、晩年まで精力的に活動を続けた。
日本経済新聞に71~72年に小説「京まんだら」、97~98年に小説「いよよ華やぐ」、92年5月に「私の履歴書」、07~11年に評伝エッセー「奇縁まんだら」を連載した。 【日本經濟新聞 2021年11月11日 13:07 (2021年11月11日 17:06更新)】
COP26・米中共同宣言は「手打ち」の意味も ―― 「米中が気候変動問題への協力で共同宣言を出すらしい」。現地時間の10日午後6時前、第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)のメディアセンター近くの記者会見場周辺が、にわかに騒がしくなった。この時間は中国が会見を開く予定だったが、会見者や内容は不明だった。中国側の担当者が持っていたスマートフォンをのぞくと、中国の解振華担当特使が出席すると書いてある。場内はみるみる記者で埋まった。
共同宣言を発表するために解氏が出て来るのなら、米国のケリー大統領特使(気候変動問題担当)も出席するのではないか。そんな期待が高まった。ところが、同じ部屋を使いながらも、両国の会見は時間をずらして開かれた。普通なら、こんなときには2人が壇上に並び、ポーズをとるものだが、そうした機会は一切なし。見解の相違が露呈するのを避けたかったのか、不自然な会見だった。
解氏、20年目標「前倒し達成」の真意
最初に会見した解氏は「これから重大なメッセージを発表する」と仰々しく共同宣言の中身を説明した。そして、記者の質問に答える形で強調したのは「我々は気候変動対策に関する2020年の目標を、すべて前倒しで達成した」ということだ。「その結果として、30年までに温暖化ガス排出のピークを迎え、60年までに実質排出ゼロという目標を設定できた」と胸を張った。
これは、中国が条約事務局に提出している「30年にピーク」という現行目標も、結果として前倒しできる可能性が高いと示唆したかったのではないか。米国がしっかり協力してくれて、ピークの前倒しが視野に入ってくれば、もっと思い切った削減計画も示せるようになる。そんな意図がありそうだ。逆に言えば、「将来は頑張るが、今の目標は変えない」と受け取れる。
ケリー氏のジョークにみる中国への諦め
一方、ケリー特使の会見では、会場内で笑いが起きた場面があった。中国が30年ピークの目標を前倒ししないことに関して聞かれ、「30年ピークの話は中国と散々してきたが、ピークアウトした」と答えたときだ。もう、中国にこの目標の見直しを迫るのは諦めた、と言っているようにも聞こえた。
さらに、ケリー氏の言葉で注目されたのは、「両国はいくつもの分野で相違点があるが、気候対策は一緒に取り組む」と語った部分だ。米政府はかねて中国政府に対し、政治・経済的な対立と気候問題は切り分けるべきだと指摘してきた。しかし中国はこれを拒む姿勢を見せていた。
今回、中国が譲歩して切り分けの受け入れを明確にし、米国は中国に削減目標を今すぐ改めるよう求めるのを断念した。そうした一種の手打ちが成立し、このタイミングで共同宣言を出すことになったのではないか。両国がいつまでもにらみ合ったままでは、COP26の交渉全体が滞る。一つの障害が取り除かれたのは交渉を進めるうえでプラスだが、課題を先送りしただけでもある。 【日本經濟新聞 2021年11月11日 16:58】
EU難民問題で制裁強化へ ベラルーシ、ガス停止警告 ―― 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は10日、ベラルーシが意図的に中東などからの難民や移民をEU側に送り込んでいるとして来週初めに制裁を強化すると発表した。米政府に関しても12月初めに新たな対ベラルーシ制裁を発動する見通しだと述べた。バイデン米大統領とホワイトハウスで会談後、記者団に語った。
これに対し、ベラルーシのルカシェンコ大統領は11日、EUが制裁を強化した場合、ロシア産天然ガスを自国経由で欧州に送っているパイプラインを止める可能性があると警告した。インタファクス通信が伝えた。
難民らの流入はルカシェンコ政権がEUの制裁に報復したとの見方が強い。同政権を支える隣国ロシアは10日、ベラルーシ上空に戦略爆撃機を飛ばし国境付近の共同パトロールを実施したと発表しており、米欧が新たな制裁に踏み切れば、緊張がさらに高まりそうだ。
ベラルーシとポーランドの国境では、EU入りを狙う難民ら数千人が立ち往生。夜は氷点下の寒さとなり、死者も複数に上ると報じられ、対応が急務になっている。国連のドゥジャリク事務総長報道官は10日、人道上の原則や国際法に基づく解決を呼び掛け、「政治利用すべきでない」と懸念を示した。
フォンデアライエン氏は記者団に「独裁主義政権が近隣の民主国家を不安定化させようとする試みだ」とベラルーシを非難した。EUの新たな制裁対象については、難民らの輸送を支援する航空会社を検討していると説明した。ロイター通信はEU高官の話として、ベラルーシの外相や航空会社など約30の個人・団体が新たな制裁対象となると伝えた。
バイデン氏は会談でEUへの難民らの流入に「深い懸念」を表明。難民らの母国に対してベラルーシに利用されないように働き掛けることなどでフォンデアライエン氏と一致した。 【日本經濟新聞 2021年11月11日 17:15 (2021年11月11日 20:22更新)】
苔(こけ)を詠める歌2
巻7-1120:み吉野の青根が岳の蘿むしろ誰れか織りけむ経緯なしに
◎「青根(あお)が岳(たけ)」は吉野(よしの)の奥にある山とのことです。
巻7-1214:安太へ行く小為手の山の真木の葉も久しく見ねば蘿生しにけり
◎「安太(あだ)」も「小為手(をすて)の山」も具体的な場所は不明です。共に紀伊の地であるが所在は不明です。紀伊国在田郡の郷名「英多」と見る説もあります。
巻7-1334:奥山の岩に苔生し畏けど思ふ心をいかにかもせむ
ウェブニュースより
無免許都議の議員継続に反発 委員会空転、混乱続く ――東京都議会は9日、木下富美子都議が無免許運転による人身事故や議会の長期欠席で2度の辞職勧告決議を受けながら議員活動継続の意向を示したことに他会派が反発を強め、午後1時から予定の木下氏所属の委員会は開会の見通しが立たず空転した。
委員会に先立つ理事会では、木下氏の着席を確認した複数会派のメンバーが「参加を認めれば議員として認めることになる」として退席。木下氏は自らの議員控室で待機したまま膠着状態が続き、午後11時すぎ、委員長らが木下氏に、現状では開会できないと通告した。
ある都議は、木下氏の辞職と審議正常化のどちらが先になるかの「我慢比べ」と説明した。 (共同通信社 2021/11/10 00:12 (JST)11/10 00:13 (JST)updated)
石炭を段階的に廃止 COP議長国の英国、合意文書草案 ――第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の議長国の英国は10日、会議の合意文書の草案を公表した。「石炭の段階的な廃止を締約国に求める」と盛り込んだ。必要に応じて2022年末までに30年までの各国の排出削減目標を引き上げることも求めた。約200の国と地域で合意できるかは不透明だ。
閉幕を予定する12日までのとりまとめを目指す。石炭の段階的な廃止をめざす文言は前回のCOP25の合意文書にはなかった。温暖化ガスの排出量の多い石炭火力発電所の全廃を訴えてきた議長国の英国の強い意向がうかがえる。化石燃料への補助金の廃止も要請。これら2つの廃止を盛りこむのは初めてという。
4日には石炭火力の廃止などを盛り込んだ声明を発表し46カ国が賛同していた。中国やインドなどでは安価で安定した電源として石炭火力に頼っており、期限を示さない形であっても合意できるかは見通せない。日本も古くて効率の悪い石炭火力の縮小を進めているが、30年度も電源の2割を頼る計画にしている。
リ協定では産業革命前からの地球の気温上昇を2度未満に抑え、1.5度以内にするよう努力する目標を掲げている。草案では「この重要な10年間ですべての締約国の行動が必要だと認識し、1.5度に抑えるための努力を追求する」とした。
2度よりも1.5度以内に抑える目標の方が厳しい排出削減が必要になるため、途上国には1.5度目標に慎重な意見も出ている。草案では「1.5度以内に抑えるために30年までに世界の二酸化炭素(CO2)排出量を10年比で45%削減し、今世紀半ば頃にゼロにする」と明記し、1.5度目標を引き続き目指す姿勢を強調した。
ただ、各国が掲げた30年時点の温暖化ガスの削減目標では排出量が10年比で13.7%増えてしまう。目標の引き上げに向けて見直すよう求めた。
先進国が途上国に約束した気候変動対策の資金支援についても言及した。20年までに官民で1000億ドルをめざしてきたが未達になっており「遺憾」との認識を表明。「遅くとも23年までの目標達成をめざす」として先進国に対応を求めた。
9日から本格化した閣僚らによる協議では化石燃料の活用の大幅な縮小を打ち出さないようサウジアラビアが主張するなど、意見の隔たりが鮮明になっている。 【日本經濟新聞 2021年11月10日 20:02 (2021年11月11日 2:25更新)】
苔(こけ)を詠める歌1
コケ類のことですね。一般的には湿気を好み、渓流のそばなどに生えますが、乾いたところに生える種類もあります。
苔(こけ)を詠んだ歌は多くはありません。万葉歌では長い時の流れを表現するのに「苔(こけ)生(む)す」という言葉が使われています。
巻2-0228:妹が名は千代に流れむ姫島の小松がうれに蘿生すまでに
※河辺宮人(かわべのみやひと、生没年未詳)
伝不詳。和銅四年(711)、姫島の松原で娘子の屍を見て作ったという歌が万葉集に六首載っています。「河辺宮人」は人名でなく、飛鳥の河辺宮の宮人の意とする説があります(萬葉集全注釋)。また物語上の作者で、架空の人物の匂いが強いとも言われます(萬葉集釋注)。
巻3-0259:いつの間も神さびけるか香具山の桙杉の本に苔生すまでに
※鴨足人(かもの-たるひと、生没年不詳)
奈良時代の歌人です。長歌1首と短歌2首が「万葉集」巻3におさめられています。名は「たりひと」ともよみます。
巻6-0962:奥山の岩に苔生し畏くも問ひたまふかも思ひあへなくに
※葛井広成(ふじいの-ひろなり、生没年不詳)
奈良時代の官吏です。はじめは白猪史(しらいのふひと)を名のりました。養老3年(719)遣新羅使(けんしらぎし)となります。4年葛井連(むらじ)の氏姓をあたえられました。備後守(びんごのかみ)などをつとめ、中務少輔(なかつかさのしょう)となります。「万葉集」に歌を、「懐風藻」に漢詩をのこしています。
ウェブニュースより
藤井聡太3冠4連勝首位堅守も「挑戦意識せず」 苦杯羽生九段「次も全力」 ―― 将棋の藤井聡太3冠(王位・叡王・棋聖=19)が新たなタイトル戦挑戦に大きく前進した。9日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第71期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグで、午後7時34分、106手で羽生善治九段(51)を下した。これで、渡辺明王将(名人・棋王=37)への挑戦権を争うリーグ成績を4連勝とし、トップを堅持。19日の近藤誠也七段(25)戦、24日の永瀬拓矢王座(29)戦と連勝すれば、すんなり初挑戦となる。一方の羽生は3勝2敗となった。
先手の羽生が誘導した矢倉に堂々と渡り合う。相手玉の寄せと自陣の詰みの両方が問われる複雑なねじり合いから、藤井が抜け出した。「こちらが動いていくのが難しい形。少し苦しいかと思っていました。後手5六角(92手目)で形ができたかと感じていました」と振り返る。
https://www.youtube.com/watch?v=-EwgbbH-gVw
前期の同リーグ初戦、初タイトルとなった棋聖、続いて獲得した王位の2冠を引っ提げて臨んだ勢いを羽生に止められた。この後、豊島将之竜王(31)、永瀬に敗れて前半3連敗。後半3連勝して盛り返したが、初のリーグ陥落を味わった。
今期はこれで土つかずの4連勝。糸谷哲郎八段、広瀬章人八段、豊島、羽生と新旧竜王獲得経験者をなぎ倒した。「挑戦は意識せず、次の対局をこなせればと思っています」。
12、13日には第34期竜王戦7番勝負第4局(山口県宇部市)で、豊島将之竜王(31)と対戦する。現在3連勝で、竜王初奪取と史上最年少4冠へあと1勝。勢いに乗って大一番に臨む。
●…羽生が挑戦者争いから1歩後退した。矢倉から41手目の先手1八角、中盤の先手1六歩~先手1五歩と端攻めに工夫を見せたが、「端角を思い切って打ったが、あんまり働かなかった。(端攻めも)せかされた形になってしまった」と残念がる。前期リーグで初めて勝った若き3冠に、苦杯を喫しての3勝2敗。「次も全力を尽くしたいと思います」と話していた。 [日刊スポーツ 2021年11月10日5時0分]
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