瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
風もなく隅田川の川面は何時に無く穏やかである。桜橋の西詰めでみるスカイツリーは隅田川も狭くその姿全体を川面に写しきれないほどである。
そのまま隅田川に沿って北上。明治通りを横切って荒川区の遊歩道に入ると土手にはシロツメグサが所狭しと咲き誇っている。水神大橋までくると防災団地の北の端から、まっかな朝日が顔を覗かせている。橋を渡り、東白鬚公園から墨堤通りを抜けて帰宅した。
今朝の毎日新聞にから。
風知草:「小沢問題」とは何か ―― 「小沢問題」とは何か。そこがはっきりしないまま、政治攻防が白熱している。/小沢一郎民主党幹事長の側から見れば、それは政治資金の虚偽記載である。本人が不起訴だった以上は事実無根、検察は暴走でマスコミはウソ八百――ということになる。/だが、世評は違う。虚偽記載は疑惑の断片に過ぎない。背景にいろいろな問題が見え隠れしているが、小沢は「違法ではない」という以上の説明をしない。それで批判される。/小沢はマスコミを軽蔑(けいべつ)しながら、風向き次第でマスコミに乗る。万事、参院選にらみの宣伝戦と割り切っているような幹事長ぶりも含めて「小沢問題」だと筆者は思う。/折しも増税と財政再建論議が活発化しているが、この問題に対する小沢の主張はいつも逆向きだ。高速道路をつくれ、公共事業のインサイダー情報を流せという調子。大政党の運営は一筋縄ではいくまいが、進んでテレビに出て国民に苦心を語ったためしがない。/まだある。税金のムダ遣いを洗い出す「事業仕分け」は政権の看板政策だが、小沢には政党交付金(税金)にまつわる不明朗な逸話がある。/90年代以降の政党の離合集散の過程で、小沢が深くかかわった新生党や自由党の政党交付金数十億円の行方が分からないままになっている。
法の不備で責任は問えないのだが、それをよいことに、小沢はこれも説明しない。事業仕分けの精神と相いれない。同じ税金だ。こういうセンスの人物が改革政党の幹事長でいいのかという疑問がある。これも「小沢問題」である。◇ 検察審査会が小沢起訴を求める議決をしたのが4月27日。連休明けの5月10日、小沢は女子柔道の五輪金メダリスト・谷亮子の参院選(比例代表)出馬を発表している。/谷の出馬会見に同席した小沢は、谷のすごさは「たゆまぬ努力と不撓(ふとう)不屈の精神」であると3度繰り返した。/「ただ漫然と偉業を達成したわけではない。自ら鍛え、工夫し、理想、目標に全力で立ち向かっていく生き方は、今日の日本社会では希薄になりかけたものであり、共感を覚えておるところでございます」/小沢の賛辞には自らを鼓舞する響きがあった。/先週末の15日、小沢は検察審の議決に伴う検察の事情聴取に応じた。衆院政治倫理審査会にも出席するという。
参院選が迫り、内閣支持率が続落する中、首相、幹事長の辞任がささやかれていた。小沢の聴取応諾も、政倫審出席も、それによって地位を保ち、首相ともども正面突破するための布石とみられている。◇ 幹事長辞任を促す世論調査に反発した小沢が、「小沢はけしからん人物だという報道が続いた後の調査」だから当たり前だろう、と記者会見で言い放ったことがあった。/検察が小沢の不起訴処分を発表して間もない2月8日。小沢は「潔白だったという報道を続けていただき、その後で調査していただければ」とつけ加えた。小沢らしい。/世論は微妙だ。小沢が言うように、気まぐれな面がある。世論は「小沢問題」をどうとらえるのか。単に政治資金規正法違反問題と見るのか、改革政党の幹事長の資質を問うのか。大事な局面だ。(敬称略)(毎週月曜日掲載)―山田孝男
そのまま隅田川に沿って北上。明治通りを横切って荒川区の遊歩道に入ると土手にはシロツメグサが所狭しと咲き誇っている。水神大橋までくると防災団地の北の端から、まっかな朝日が顔を覗かせている。橋を渡り、東白鬚公園から墨堤通りを抜けて帰宅した。
今朝の毎日新聞にから。
風知草:「小沢問題」とは何か ―― 「小沢問題」とは何か。そこがはっきりしないまま、政治攻防が白熱している。/小沢一郎民主党幹事長の側から見れば、それは政治資金の虚偽記載である。本人が不起訴だった以上は事実無根、検察は暴走でマスコミはウソ八百――ということになる。/だが、世評は違う。虚偽記載は疑惑の断片に過ぎない。背景にいろいろな問題が見え隠れしているが、小沢は「違法ではない」という以上の説明をしない。それで批判される。/小沢はマスコミを軽蔑(けいべつ)しながら、風向き次第でマスコミに乗る。万事、参院選にらみの宣伝戦と割り切っているような幹事長ぶりも含めて「小沢問題」だと筆者は思う。/折しも増税と財政再建論議が活発化しているが、この問題に対する小沢の主張はいつも逆向きだ。高速道路をつくれ、公共事業のインサイダー情報を流せという調子。大政党の運営は一筋縄ではいくまいが、進んでテレビに出て国民に苦心を語ったためしがない。/まだある。税金のムダ遣いを洗い出す「事業仕分け」は政権の看板政策だが、小沢には政党交付金(税金)にまつわる不明朗な逸話がある。/90年代以降の政党の離合集散の過程で、小沢が深くかかわった新生党や自由党の政党交付金数十億円の行方が分からないままになっている。
法の不備で責任は問えないのだが、それをよいことに、小沢はこれも説明しない。事業仕分けの精神と相いれない。同じ税金だ。こういうセンスの人物が改革政党の幹事長でいいのかという疑問がある。これも「小沢問題」である。◇ 検察審査会が小沢起訴を求める議決をしたのが4月27日。連休明けの5月10日、小沢は女子柔道の五輪金メダリスト・谷亮子の参院選(比例代表)出馬を発表している。/谷の出馬会見に同席した小沢は、谷のすごさは「たゆまぬ努力と不撓(ふとう)不屈の精神」であると3度繰り返した。/「ただ漫然と偉業を達成したわけではない。自ら鍛え、工夫し、理想、目標に全力で立ち向かっていく生き方は、今日の日本社会では希薄になりかけたものであり、共感を覚えておるところでございます」/小沢の賛辞には自らを鼓舞する響きがあった。/先週末の15日、小沢は検察審の議決に伴う検察の事情聴取に応じた。衆院政治倫理審査会にも出席するという。
参院選が迫り、内閣支持率が続落する中、首相、幹事長の辞任がささやかれていた。小沢の聴取応諾も、政倫審出席も、それによって地位を保ち、首相ともども正面突破するための布石とみられている。◇ 幹事長辞任を促す世論調査に反発した小沢が、「小沢はけしからん人物だという報道が続いた後の調査」だから当たり前だろう、と記者会見で言い放ったことがあった。/検察が小沢の不起訴処分を発表して間もない2月8日。小沢は「潔白だったという報道を続けていただき、その後で調査していただければ」とつけ加えた。小沢らしい。/世論は微妙だ。小沢が言うように、気まぐれな面がある。世論は「小沢問題」をどうとらえるのか。単に政治資金規正法違反問題と見るのか、改革政党の幹事長の資質を問うのか。大事な局面だ。(敬称略)(毎週月曜日掲載)―山田孝男
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目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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