ウェブニュースより、
「111日に死にます」 尊厳死宣言の動画、米で波紋 ―― 余命半年を告げられた末期がんの米国人女性が、自宅で自ら命を絶つと伝えたビデオが、尊厳死の是非を巡り、波紋を呼んでいる。米CNNなどによると、夫の誕生日を祝った後、111日に薬を飲んで死ぬという。/ブリタニー・メイナードさん(29)は結婚式を挙げてまもなく、脳に悪性腫瘍(しゅよう)が見つかった。治療法もなく、激しい頭痛に悩まされ、これ以上苦しむ前に自ら死ぬことを決め、カリフォルニア州から尊厳死を認めているオレゴン州に夫と引っ越した。/ 尊厳死を支持するグループが10月6日、メイナードさんのインタビューをユーチューブに載せたところ、907万回のアクセスがあった。ビデオの中で、メイナードさんは薬の容器を取り出し「2階の寝室で、好きな音楽を流しながら、夫や母たちに見守られて薬を飲む」などと語る。/思い残すことがないようリストを作り、数日前、最後の望みだったグランドキャニオンも訪れた。メイナードさんの選択を支持する人がいる一方、最後まで病気と闘うべきだと反対する医療関係者など、メディア上で大論争を呼び起こしている。/米国では五つの州で尊厳死が認められているが、メイナードさんはブログに「全ての米国の末期患者が、自分の最期を選べるようになるのが夢」と書いた。2013年のギャロップ社の調査では、米国人の70%が、痛みを伴わない方法であれば、末期患者の尊厳死を認めるとしている。 (2014年10月31日07時36分)
“尊厳死”宣言通り死亡 「さよなら世界のみなさん」 ―― 末期がんで余命半年と宣告され、安楽死を予告していた米国人女性のブリタニー・メイナードさん(29)が1日、予告通りに自ら死を選んだ。米オレゴン州の自宅のベッドで家族に囲まれ、医者から処方された薬を飲んで、安らかに息を引き取ったという。/AFP通信などによると、メイナードさんはソーシャルメディアに、「今日は不治の病のため、尊厳死を選んだ日」として、「世界は美しい場所。旅は私の最高の先生で、親友や両親は多くを与えてくれた。これを書いている時もその人たちに囲まれている。さよなら世界のみなさん。よいエネルギーを分かち合って」などと書いた。/支援団体が10月6日、メイナードさんが「111日に死にます」などと話すインタビューをユーチューブに載せたところ、是非を巡り、米国内や欧州などで議論を呼んだ。「最後まで治療を受けるべきだ」「それほどひどい病気にみえないのに、自殺するのか」などと批判的な声もあった。/米CBSは「私が担当医だったら、色々な選択肢があることを伝え、出来るだけ延命できる方法を説明する」と語るシカゴ大の医療倫理専門家の話を紹介。医療専門誌の調査の結果として、67%の医療関係者が、医師による自殺幇助(ほうじょ)に反対していることも伝えた。英国でもBBCなどが宗教団体の反応などを報じた。/これに対し、メイナードさんは「私だって死にたくない。魔法の治療があって助かるなら、子どもも欲しい」「ひどい痛みがあるが、これ以上の苦しみの前に尊厳死したい」などと反論していた。/1997年に施行されたオレゴン州の尊厳死法は、末期の患者が自分の意志で、医師に処方された致死薬を飲んで、自分の命を絶つ安楽死を認めている。米CBSによると、同州では昨年末時点で約750人がこの法律の適用を受けて亡くなったが、平均年齢は71歳で、35歳以下の人は6人だった。13年のギャラップ社の調査では、米国人の51%は、医者が患者の自死を助けることを容認する、としている。/カリフォルニア州で新婚生活を送っていたメイナードさんは今年1月、脳に悪性腫瘍(しゅよう)が見つかった。治療法もなく、激しい頭痛に悩まされ、安楽死を認めているオレゴン州に引っ越した。教師になるのが夢で、ネパールで数カ月、親のない子どもたちに教えたこともあった。 (朝日新聞DIGITAL 2014年11月3日19時33分)
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