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ウェブニュースより
 ウクライナ、併合地域の一部奪還か ロシア部隊が撤退 ―― ウクライナ軍が東部ドネツク州で反攻を進めている。同州北部にあるロシア軍の拠点を包囲し、奪還に向けて攻撃を続けている。ロシアは30日にウクライナ東・南部4州の併合を一方的に宣言したが、ウクライナ側は強く反発している。米国などの軍事支援のもとで「併合地域」の切り崩しをめざす。

 ウクライナメディアによると、東部ドネツク州の要衝リマン周辺で30日、ウクライナ軍によるロシア軍の包囲がほぼ完了した。ロシア国防省は1日、リマンのロシア軍部隊が包囲から逃れるため撤退し、部隊を再配置したと通信アプリで表明した。
 リマンは隣接するルガンスク州のリシチャンスクにも近い。米シンクタンクの戦争研究所は30日、「ウクライナ軍は今後72時間以内にリマンを奪還あるいは包囲する可能性が高い」との分析を公表していた。
 一方、南部ザポロジエ州では郊外で30日に市民の乗った車の列がロシア軍の発射とみられるミサイル攻撃を受けた。少なくとも30人が死亡、100人程度が負傷したもようだ。英国防省は1日、「ロシア軍の長距離防空ミサイルが地上攻撃に使われたとみられる」と指摘、ロシア軍でミサイルなどの兵器不足が深刻になっていると分析した。
 国際原子力機関(IAEA)は30日、同州のザポロジエ原子力発電所付近で29日に地雷による爆発が発生し、電線や変圧器の一部に損傷が発生したと発表した。原発の安全性に直接的な影響はないとしている。地雷による爆発が原発近くで続いており、グロッシ事務局長は「深刻な懸念」を表明した。
 原子力企業エネルゴアトムは1日、同原発のムラショフ所長がロシア軍に拘束されたと通信アプリで公表した。ムラショフ氏は30日夕に発電所から市街地に向かう途中で拘束され、消息が不明だという。IAEAは「ロシア当局と連絡をとり、説明を求めている」としている。同原発はロシア軍が占拠している。
 ロシア大統領府は30日、プーチン大統領が秋の徴兵に関する大統領令に署名したと発表した。徴兵は年2階で、今回は111日~12月末にかけて予備役ではない1827歳の12万人を徴兵する。ロシア側は徴兵者は国内で兵役に就き、ウクライナの戦線には動員されないとしている。
 ロシアが21日に発令した部分動員令は特別な軍事技術・経験などを持つ予備役が対象で、約30万人を動員するとした。だが、実際には対象者でない国民も招集されていると伝わり、ロシア国民に動揺が広がっている。
 欧米諸国はウクライナへの支援を継続する方針を打ち出している。米政府は28日、ウクライナ向けに11億ドル(約1600億円)相当の武器を追加供与する方針を決めた。高機動ロケット砲システム「ハイマース」を18基供与するほか、ロシア軍の無人機に対処するためのシステムも増強する。米政府は「長期間にわたってウクライナ支援を続けていく米国の決意を示すものだ」と強調した。    【日本經濟新聞 2022101 20:00 (2022101 23:44更新)

【猪木さん死去】元妻・倍賞美津子、新日本旗揚げ直前に結婚 17年支えた同志としての絆 ―― 元プロレスラーで参議院議員も務めたアントニオ猪木さんが1日午前7時40分、都内の自宅で心不全のため亡くなった。79歳だった。
    ◇    ◇    ◇
 新日本プロレス旗揚げからの17年間、妻として猪木さんを支えたのが女優の倍賞美津子(75)だった。

 千恵子(81)との倍賞姉妹は、今で言えば広瀬アリス・すず姉妹のような存在だったので、猪木さんとの「1億円挙式」は文字通りのトップニュースだった。
 「寅さん」でおなじみの姉が庶民的なイメージなら、今村昌平、黒澤明ら多くの巨匠に重用された美津子は対照的にグラマラスで「情念の女」の印象が強く、夫妻そろってあふれるようなエネルギーを感じさせた。
 倍賞はマスコミに私生活のことはほとんど語っていないが、猪木への愛はその行動が示している。7111月の挙式から2カ月余りの72年1月に新日旗揚げ。宣伝カーのナレーションを吹き込んだり、融資先にも足を運ぶなど、内助の功もエネルギッシュだった。猪木さんもこれに応えるように「彼女は明るくて、人を喜ばせることが上手だった。人がいるとワーッと楽しく振る舞い、周りにいる人の心が明るくなる」と語り、76年6月のムハマド・アリとの「格闘技世界一決定戦」に突き進んでいく。
 この一戦で猪木さんの存在は世界的に知られるようになる。その勢いで行われた半年後のパキスタン遠征にも倍賞は同行した。同国の英雄アクラム・ペールワンとの試合では、死闘の末アームロックでギブアップしないペールワンの腕を脱臼させてしまう。
 暴動寸前のような会場で倍賞は「新間(寿・新日専務=当時)さん、私はいいからアントンを頼むわ」と肝の据わったところをみせた。猪木さんがほれ込んだきっぷの良さだった。
 88年、結婚17年目の離婚もメディアの注目を集めた。原因は猪木さんの不倫騒動だったが、倍賞の方にも後に萩原健一との熱愛が伝えられた。猪木さんも倍賞も非難めいたことはいっさい口にしなかった。夫婦関係にはピリオドを打っても、世界を舞台に戦った同志としての絆は切れなかった。
 倍賞の弟鉄夫さん(17年死去)は長年新日のリングアナを務め、猪木事務所社長にも就いた。夫妻の娘で元女優の寛子さんと当時の夫サイモン・ケリー氏(新日社長=当時)のはからいで、倍賞は035月の「新日30周年記念東京ドーム大会」にサプライズゲストとして登場。猪木さんとともに「123、ダー!」を披露して、その絆を印象づけた。    [日刊スポーツ 202210250]


 

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