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ウェブニュースより
 「死ぬのは怖くないけど、お父さんと離れて死にたくない」 クリスマスでも戦闘が続くガザの子どもたちは ―― クリスマスを迎えても、パレスチナ自治区ガザでの戦闘は収まる気配がない。10月7日にイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まってから2カ月余で、ガザでの死者は2万人を超えた。日本では25日、中東で活動してきたNGOや研究者、医療従事者や宗教関係者が東京都内で記者会見し、現地の声を伝えながら年内停戦を訴えた。
◆死者2万人、7割は子どもや高齢者
 「このままでは、支援物資をひつぎに置き換えなければならない」

 会見の冒頭、国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」の金子由佳氏は現地支援者の声をこう代弁した。同団体によると、ガザでの死者の7割を子どもや女性、高齢者が占め、総人口の8割が避難を余儀なくされた。現地では飢餓や感染症の広がりが加速しているという。
 イスラエル側の検問が支援物資の不足に拍車をかけているとの指摘も出た。NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」の中村哲也海外事業チーフは「検問所には順番待ちの長い列が連なっている。イスラエル政府や国際社会は改善措置を取るべきだ」と呼びかけた。
 戦闘が長期化し、死者数が膨らむ一因に、国連の停戦決議などを巡る国際社会の足並みの乱れがある。
◆救急車さえ攻撃対象、手術中にも停電
 「ガザでの即時停戦にとどまらず、和解と共存に向けた長期の信頼醸成を国際社会に訴えたい」と強調したのは、慶応大の山本薫専任講師(アラブ文化)。山本氏ら中東研究者有志は10月中旬、即時停戦と人道支援を訴える緊急アピールを発表。現在までに4868筆の賛同署名が集まり、この日、「国際的圧力・協働の強化」「紛争当事国への兵器供与の禁止」など6項目をアピールに追加した。
 ガザでは医療危機も深刻化している。現地情報によれば、すでに300人超の医療関係者が死亡し、機能が停止した病院も数多いという。国境なき医師団(MSF)日本の金杉詩子マネジャーは「国際人道法で保護されるべき救急車さえ攻撃対象になっている。医薬品は数・種類ともに不足しており、手術中にも停電が起きている」と現状を説明した。

 さらに、ガザ南部のナセル病院に1112月に派遣された中嶋優子医師の体験談を読み上げた。「搬送時に死亡していた患者は150人に達した。7割は子どもや女性。病院は安全な場所と思って駆け込んだ人々で廊下やロビーが雑踏のように混雑していた。病床が不足しており、患者を床に寝かせるしかなく、運べた負傷者も限られていた」

 現地の声を伝えた登壇者は他にも。国際NGO「ピースウィンズ・ジャパン」の内海旬子マネジャーは「スタッフとの電話がつながらない日もある」と通信状況の悪化に言及した。封鎖されたガザ地区で家族が離れ離れになった事例を紹介し、「子どもが『死ぬのは怖くないけど、お父さんと離れて死にたくない』と言っていた。私たちの友人がありとあらゆるものを奪われている」と涙ぐんだ。    【東京新聞 20231226 1200分】


 

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目高 拙痴无
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