瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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一代聖教みな尽きて 南無阿弥陀仏に成り果てぬ
我が亡骸は野に捨て獣に施すべし   (一遍)
 
 
ウェブニュースより
ニューヨーク・タイムズ、バイデン氏に大統領選撤退要求 ―― 【ワシントン=共同】米有力紙ニューヨーク・タイムズ電子版は28日、大統領選に向けた27日の討論会で低調に終わった民主党のバイデン大統領(81)に撤退を求める社説を掲載した。高齢による衰えを認め、共和党のトランプ前大統領(78)に勝つために自分より有能な人物を民主党候補に選ぶ手続きを始めるべきだと主張した。

 見出しで「米国のためにバイデン氏は選挙戦から去るべきだ」と指摘。バイデン氏が討論会で2期目の目標をうまく説明できず、トランプ氏のうそや失敗の責任を追及できなかっただけでなく、自身の話を終わらせることもできない場面があったとし「4年前と同じ状態ではない」と断じた。
バイデン氏はこれまで「称賛すべき大統領だった」と評価しながらも、米国に対してできる最大の貢献は大統領選をこれ以上続けないと表明することだと訴えた。    【日本經濟新聞 2024629 10:26
 
6月24日夕刻、仁美さんと理恵さんが訪ねて下さいました。久しぶりなのでとても楽しかったです。仁美さんが撮影してくださった写真です。
 

ウェブニュースより
菅前首相が“のろし” 岸田降ろしが加速 “本命”探しへ「HKT」らと会食繰り返す ―― 岸田内閣の支持率が歴史的低迷を続ける中、菅義偉前首相が9月に予定されている自民党総裁選に向け“岸田降ろし”を活発化させている。ポスト岸田文雄首相と目される有力議員と頻繁に会食し、情報収集。23日には、総裁選では新たなリーダーが出てくるべきと発言。事実上の“退陣要求”を突き付けた。
「“ポスト岸田”選びの号砲だ」。党内がザワついた。
 
23日に公開されたインターネット番組で、総裁選で新たなリーダーが出てくるべきではないかと問われた菅氏は「そう思う。党の刷新の考え方などを理解してもらえる最高の機会だ」と発言した。派閥の裏金事件に関し「首相自身が責任に触れず今日まで来ている。不信感を持っている国民は多い」と責めた。
首相へは若手からも退陣論、責任論の声が次々と上がっている。そんな中で、非主流派のキーマンとして影響力を持つ菅氏から出た厳しい言葉は、党内を駆け巡った。林芳正官房長官は24日の会見で「国民の政治に対する不信の声を真摯(しんし)に受け止め、先送りできない課題に専念し、結果を出していきたい」と“火消し”に努めた。
当の首相は再選に意欲を見せる。通常国会が閉幕した21日の会見で、5月使用分で終了予定だった電気・ガス料金の補助を8月から3カ月間限定で再開すると発表。さらに低所得者層などへの給付金支給を含む経済対策を秋に行うとも表明。「気力は十分みなぎっている」とまで話した。
首相の再選の意思を打ち砕くような菅氏の発言。202110月に首相を退いてからは“政局”に関わっていなかったが、政権関係者は「最近、会食を繰り返し、よく動いている」と声を潜める。6日には、頭文字を取って「HKT」と呼ばれる萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官、武田良太元総務相に、小泉進次郎元環境相を交えて会食。いずれも菅政権で閣僚だった面々だが、HKTはそれぞれ安倍派、茂木派、二階派の幹部。特に加藤氏は総裁就任に前向き。菅氏周辺はこの会食について「加藤氏もカードとしてあると周囲に見せる意味があった」と推察した。
政治資金規正法改正、派閥解散で首相との対立が表面化した茂木敏充幹事長とも19日に会食。茂木氏は派閥内で加藤氏とライバル関係にあり「夏の間、よく考えたい」と総裁選への出馬をうかがっている。
菅氏は周囲に「これからいろいろ動きが出てくるだろう」と予告。与党関係者は「菅氏は誰を推すのか、まだ決めていない。党内の状態を見極めている段階」と話す。やる気満々の現首相に対し、代わりを探す前首相。“本命”探しへ、菅氏の暗躍は続く。    [Sponichi Annex 2024625 05:30 ]
 
All I know is that I must soon die, but what I know least is this very death which I can not escape.
【訳】もうじき私はきっと死ぬということは、自分自身でもはっきり分かっているのだが、しかし、どんなことをしたって逃れることのできない、この死そのものに関しては、私は何一つ全然知らない。
 
 
ウェブニュースより
東京都知事選ポスター「候補者以外使用できず」 官房長官 ―― 林芳正官房長官は21日の記者会見で、東京都知事選をめぐり選挙運動用のポスター掲示板に同一のものが多数張られている事態について見解を述べた。「候補者自身の選挙運動用ポスターを掲示するために設置されるもので、候補者以外が使用できるものではない」と語った。
立候補していない人物など選挙以外の目的の掲示板利用に否定的な考えを示した。
 
ポスターは公職選挙法により掲示が認められている。林氏は「ポスターについて、記載内容を直接制限する規定はない」と話した。そのうえで「他の候補者の選挙運動や虚偽事項の公表は公選法の処罰対象、他の法令などに触れる場合にはそれぞれの法令の処罰対象となる」と強調した。
 記載内容の制限に関して「選挙運動に関する事柄であることから、各党各会派に議論してもらうべきものである」と述べるにとどめた。    【日本經濟新聞 2024621 14:49 (2024621 20:17更新)
 
ウェブニュースより
藤井聡太、23回目で初の失冠「時間の問題と思っていた」 八冠独占から「叡王」もぎ取ったのは同い年の伊藤匠七段 ―― 将棋の藤井聡太叡王(21)=八冠=に伊藤匠七段(21)が挑んでいた第9期叡王戦5番勝負の最終第5局が20日、甲府市で指され、156手で後手の伊藤七段が勝ち、3勝2敗で初タイトルの叡王を獲得した。昨年10月から八大タイトルを独占していた藤井前叡王は七冠に後退した。
 
藤井七冠はこれまで出場したタイトル戦をすべて制していたが、23回目で初めて敗退した。終局後は「終盤でミスが出てしまう将棋が多く、結果はやむを得ない。(初のタイトル戦敗退は)時間の問題と思っていたので、気にせずまた頑張りたい」と語った。
◆藤井七冠と対戦を重ね「力が明らかに上がった」伊藤叡王
絶対王者から初タイトルをもぎ取った伊藤匠叡王。プロ入り前から研究会で胸を貸してきた三浦弘行九段(50)は「藤井さんと大舞台で戦う中で力を吸収した」とみる。
伊藤叡王は序盤研究の深さに定評がある。「練習対局でこちらが作戦勝ちしたことはほとんどない」と三浦九段。しかし藤井七冠にはその研究が通用しなかった。昨秋の竜王戦で初挑戦したが4連敗。その後、棋王戦でも持将棋(引き分け)の後、3連敗。他棋戦も含め、今シリーズの第1局まで何と11連敗。だが、三浦九段は「藤井さんと盤を挟んで読み合い、勉強するうち中終盤の力が明らかに上がった」と感じていた。
伊藤叡王は第2局で初勝利を挙げると、蓄えてきた力を爆発させた。三浦九段は1996年、当時の全七冠を保持していた羽生善治九段(53)から棋聖を奪取。前年の挑戦は3連敗に終わったが、その年は開幕戦で勝ち、のびのび指せるようになったという。「伊藤さんも初白星で流れが変わった」と分析する。
◆「藤井七冠のモチベーションも上がるだろう」と師匠
敗れた藤井七冠について、村田顕弘六段(37)は「第3局は見落としで逆転負けしており、調子を崩していると感じる。最近、序盤戦術の幅を広げているのが負担になっているのかもしれない」と指摘する。
藤井七冠は後手番では相手の戦法を拒まずに戦ってきたが、3月頃からは定跡を外した力勝負に持ち込むことも。背景には人工知能(AI)を使った研究の激化がある。知識の有無で勝敗が決まることがあり、村田六段は「藤井七冠でも、相手の研究にはまることがある。一部の定跡に先手有利などの結論を出した結果、力戦を選んでいるのかも」と推測する。4月以降、タイトル戦が12局。「過密な日程で、序盤研究が負担になっているのでは」
師匠の杉本昌隆八段(55)は「藤井の失冠というよりタイトルホルダーが1人増えたと考えるべきでは。これを機に将棋界が盛り上がるし、藤井七冠のモチベーションも上がるだろう」と受け止め、「本人には『また八冠に挑戦できるね』と声を掛けたい」と話した。    【東京新聞 2024620 2113分】
 
人間は生きることが全部である。死ねば全てなくなる。    坂口安吾


 ウェブニュースより
立民、20日に内閣不信任案提出 裏金事件の改革不十分、否決へ ―― 立憲民主党は19日、臨時の執行役員会を開き、岸田内閣に対する不信任決議案を20日に衆院へ単独提出することを決めた。自民党派閥の裏金事件を受けた政治改革を巡り、岸田政権の再発防止策は不十分で国民の信頼回復は進まないと判断した。日本維新の会や共産、国民民主の各党は賛同する意向を示した。20日の衆院本会議で採決する見通しだが、自民、公明両党の反対多数で否決される公算が大きい。

 通常国会会期末の23日を前に、与野党の攻防は最終局面を迎えた。岸田政権は裏金事件の対応などで支持率低迷が長期化している。立民は不戦敗を含め自民が全敗した4月の衆院3補欠選挙や、5月の静岡県知事選で勝利した勢いを次期衆院選につなげたい考えだ。
役員会後、泉健太代表は「党首討論で、首相に政治資金規正法の改正が不十分だとの認識がないことが明らかになった」と記者団に述べた。
維新の馬場伸幸代表は記者会見で「反対することは厳しい」として賛同する考えを示した。国民民主の玉木雄一郎代表も記者団に「信任に値する内閣とは言えない」と語った。    【東京新聞 6月19日 19時29分 (共同通信)】
 
「皮肉」は、頭で考える前に思ったまま発言してしまうため、他人からは「いつも余計な一言が多い」とされることがあります。TPOTime=時、Place=場所、Occasion=場合)をわきまえず、相手の気持ちなどに配慮が欠けてしまうことで、場の空気を悪くさせてしまうことがしばしばあるでしょう。ふとした一言で、人をひどく傷つけてしまうこともあります。
皮肉を言われては、不快にもなりストレスも溜まります。もし可能であれば、「皮肉屋」と距離を置くことが一番の近道でしょう。
 
ウェブニュースより
小池百合子都知事、3選出馬表明 事実上の与野党対決へ ―― 東京都の小池百合子知事(71)は12日、任期満了に伴う知事選(20日告示、77日投開票)に3選を目指して立候補すると表明した。同日閉会した都議会本会議で「都政の発展へと全力を尽くす」と述べた。2期8年の実績を強調し、都政の継続を訴える。
都知事選を巡っては、立憲民主党と共産党が支援する蓮舫参院議員(56)や広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41)、田母神俊雄元航空幕僚長(75)ら40人以上が立候補の意向を示している。
自民党は独自候補の擁立を見送る。自民、公明両党は小池氏の支援を表明している。立憲民主党や共産党は蓮舫氏を支援し、事実上の与野党対決となる。日本維新の会は12日、独自候補の擁立を断念した。
小池氏は2016年の都知事選で291万票を得て当選した。20年の知事選では歴代2位となる366万票を獲得し、再選を果たした。2期目は新型コロナウイルス対策や東京五輪・パラリンピックの開催に奔走した。子育て支援の充実にも力を入れた。
選挙戦では28年間の小池都政への評価が最大の焦点となる。小池氏は12日の都議会でこれまでの都政を振り返り「全身全霊をかけて取り組み続けてきた」と話した。
都政は多くの課題を抱える。特に少子化は深刻で、東京都の23年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)は全国で最も低い0.99だった。国際的な都市間競争を勝ち抜く経済活性化策や、首都直下地震に備えた防災対策の強化なども求められている。    【日本經濟新聞 2024612 14:28
 
There is no sin except stupidity.  Oscar Wilde
《訳》罪などはない。但し愚鈍を除く。   (オスカー ワイルド)
 
太宰治は、自著「新ハムレット」のなかで
『人間の悪を許すことは出来ますが、人間の愚かさは、許すことができない。愚鈍は、最大の罪悪だ。』と言っています。
 
ウェブニュースより
安保理、ガザ新停戦案の履行要請 米提出・ロシアは棄権 ―― 国連安全保障理事会は10日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、イスラエルとイスラム組織ハマスに新たな停戦案の履行を求める決議案を採択した。両陣営が決議案を受け入れるかは不透明だ。
ロシアは当初反対するとみられていたが、棄権に回ったことで採択につながった。ガザでの人道危機が深まるなか、国際社会が一定の協調を示した形で、イスラエルの孤立がより際立つ結果となった。
理事国15カ国のうち、日本を含む14カ国は賛成に回った。決議案を提出した米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「安保理はハマスに明確なメッセージを送った。イスラエルはすでにこの取引に合意しており、ハマスが合意すれば、きょうにも停戦に至る可能性がある」と強調した。
 ロシアは停戦手続きが不透明であるとして、採決を棄権した。ロシアのネベンジャ国連大使は「(拒否権を行使しなかったのは)アラブ世界が決議案を支持しているからだ」と述べた。ロシアは当初、反対に回るとみられていた。
米英仏ロとならぶ常任理事国である中国は賛成票を投じた。米国の提案にはロシア同様に反対や棄権で応じるケースが多かったが「これ以上の戦闘を止め、人道的な大惨事を軽減するためだ」(傅聡国連大使)と説明した。
新停戦案は、5月31日にバイデン大統領が明らかにした。パレスチナ自治区ガザでの武力衝突を止めるための3段階の工程表が柱となっている。
第1段階はガザの人口密集地からのイスラエル軍撤退を含む6週間の停戦に入る。米国人を含む一部人質も解放する。第2段階はハマスによるすべての人質解放とイスラエル軍の全面撤退を進める。第3段階でガザの復興計画に移る。
今回安保理が採択した決議は「イスラエルが受け入れた新たな計画を歓迎し、ハマスにも受け入れるよう求め、両当事者に対して遅滞なく無条件で完全に履行するよう促す」としている。
決議案は、交渉に6週間以上かかる場合でも、交渉が続く限り停戦が続くとも強調した。会合後、パレスチナのマンスール国連大使は「停戦を皮切りに決議が履行され、恒久的なものになることを望んでいる。イスラエルに課せられているのは決議を履行し、直ちに停戦を実施することだ」と語った。
もっとも、イスラエルの出方は不透明だ。米国はすでにイスラエルが新停戦案に合意したとしているが、ネタニヤフ首相は「バイデン氏の説明には重要な要素が欠けている」と軌道修正している。極右政党「ユダヤの力」出身の閣僚も、新停戦案を受け入れれば連立政権を崩壊させると圧力をかける。
安保理での決議案の採択後、イスラエルの代表は「ハマスの軍事力と統治能力を解体し、人質を取り戻すまで立ち止まらない」と述べ、戦闘継続の可能性を示唆した。
2310月の戦闘開始以降、安保理はガザでの戦闘停止を巡り計4本の決議案を採択してきた。だが、ラマダン期間中の停戦を求める決議など一部は完全に履行されず、ガザに住む多くの人々がイスラエルによる空爆などに脅かされてきた。
イスラエルはこれまでも、入植地の建設停止を求める非難決議や占領地からの撤退要求決議に従ってこなかった。安保理は国連機関で唯一、法的拘束力のある措置を実行できるが、イスラエルの後ろ盾となってきた米国が強制力を持つ制裁に賛同する可能性は低い。
「本日、安保理は(ガザにおける報復の)悪循環の終結を強く望んでいることを表明した。決議案が採択されたいま、この機会をとらえなければならない」。日本の山崎和之国連大使はこう訴える。    【日本經濟新聞 2024611 5:06 (2024611 10:30更新)
 
ウェブニュースより
【叡王戦】藤井聡太叡王追いついた かど番しのぎ伊藤七段に2勝2敗 6・20甲府市で最終決戦 ―― 藤井聡太叡王(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・規制=21)に同学年の伊藤匠七段(21)が挑戦する、将棋の第9期叡王戦5番勝負第4局が5月31日、千葉県柏市「柏の葉カンファレンスセンター」で行われた。
午前午前9時から始まった対局は、1勝2敗とかど番の後手藤井が踏ん張って2勝2敗とし、防衛に望みをつないだ。藤井の逆転4連覇か、伊藤の初戴冠か、注目の最終第5局は6月20日、甲府市「常磐ホテル」で行われる。
 
土壇場で藤井が踏ん張った。一般に不利とされる後手番で角換わりに進行する。要所で抜け出すとリードを奪い、押し切った。
先月27日には北海道紋別市で名人初防衛を果たしたばかり。強行軍には慣れている。「対局感覚が詰まった方がいいタイプ」とさえ言う。4年前は新型コロナウイルスの緊急事態宣言が明けた6月に9局、7月にテレビ棋戦の収録を加えて10局もこなしたことを思えば、負担は軽い。名人初防衛から一夜明け、持ち時間がタイトル戦で最長2日制9時間の名人戦から、1日制4時間の頭を叡王戦モードへと切り替えてきた。
北海道が現在タイトル戦6戦負けなしなら、千葉はこれで5戦負けなしだ。しかも、一昨年の叡王戦では同じ柏市で出口若武六段の挑戦を3連勝で退け、初防衛している。昨年は名人獲得の4日前となる5月28日、菅井竜也八段を2回の千日手指し直しの末に下し、3連覇を達成した。
第5局まで間隔が開く。6月6日には5連覇を目指す棋聖戦5番勝負、山崎隆之八段戦が始まる。防衛なら、初の永世称号となる「永世棋聖」獲得となる。かけ持ちでの頂上対決が続くが、第一人者として簡単にタイトルを明け渡す訳にはいかない。    [日刊スポーツ 2024531186]
 
ウェブニュースより
【名人戦】藤井聡太名人初防衛 豊島将之九段を4勝1敗で退け8冠堅持 タイトル22期に ―― 藤井聡太名人(21)が初防衛を果たした。27日、北海道紋別市「ホテルオホーツクパレス」で行われた、将棋の第82期名人戦7番勝負第5局で挑戦者の豊島将之九段(34)を下した。
 
26日午前9時からの2日制で始まった対局は、豊島の意表を突く四間飛車に対し、金銀2枚を固めた居飛車穴熊で対抗。激しい攻め合いの末、リードを奪った藤井がジリジリと差を広げて押し切り、シリーズ4勝1敗で初防衛を果たすとともに、8冠(名人・竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖)を堅持した。タイトル保持は22期となった。
  対局場の窓から見下ろせるオホーツク海の先に、名人初防衛が見えた。藤井がギアを上げる。美濃囲いにした豊島玉へと攻め立てる。2016年(平2810月デビュー以来、棋士人生で最北のタイトル戦となる流氷の街で、豊島の挑戦を退けた。 
 北海道でのタイトル戦は過去5戦5勝。24都道府県と海外対局(ベトナム・ダナン)のタイトル戦訪問地のうち、7戦7勝と最多の静岡県には及ばないが、京都府と並んで2位タイと、好相性の北の大地で決めた。
 今シリーズは開幕局の逆転勝ちから始まった。これまで角換わりと相掛かりを主に採用してきた豊島は、研究手筋ではなく前例にない趣向を凝らしてきた。
 この傾向、一昨年1012月の竜王戦(広瀬章人現九段)あたりから見られている。藤井にとって初見と思われる局面をぶつけられるケースが目立つ。その包囲網をかいくぐり、受けて立って結果を出してきた。
 前々年度にB級1組から前年度A級に初めて昇級し、1期で名人に挑戦して獲得したのは谷川浩司九段、羽生善治九段、佐藤天彦九段といる。この3人は全員、次年度に初防衛している。藤井が仲間入りした。
 
31日には同学年の伊藤匠七段(21)に1勝2敗と初めてタイトル戦でかど番に追い込まれた、叡王戦5番勝負第4局が控えている。負ければ初の失冠となる。名人初防衛で弾みをつけてここも踏ん張り、最終第5局(6月20日、甲府市)へと望みをつなげる。    [日刊スポーツ 20245271952]
 
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大の里、初土俵から所要7場所の史上最速優勝 新三役Vは安念山以来67年ぶり2人目の快挙 ―― <大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館
小結大の里(23=二所ノ関)が、初土俵から所要7場所の史上最速優勝、さらには67年ぶりの新三役優勝を飾った。単独トップで臨んだ1差の関脇阿炎との大一番を、立ち合いから一方的に押し出しで制した。負ければ阿炎らとの優勝決定戦に回る可能性があったが、12勝3敗で初優勝を手にした。土俵下の控えではこらえていた涙が、花道を引き揚げ、付け人らに祝福されるとあふれ出した。

 初土俵から所要7場所での優勝は、従来の最速優勝だった、先場所の尊富士の同10場所を上回った。幕下付け出しデビューとしても、同じ石川県出身の元横綱輪島の同15場所を大幅に更新。新三役での優勝は、57年5月場所を同じく新小結で制した、安念山(後の元関脇羽黒山)以来、67年ぶり2人目となった。
支度部屋では目を真っ赤にして「優勝したんだなという実感が沸きました。攻めるイメージで、落ち着いて対応できてよかった」と、かみしめながら話した。石川・津幡町出身で、元日の能登半島地震で被災した故郷に向けては「本当にたくさんの方が見てくれたと思う。最高の形で終わることができてよかった」と話した。

 前日14日目に快勝した前頭湘南乃海戦後から、言葉にこそ出さなかったが緊張感を漂わせていた。前日はトップに並んでいた、大関琴桜が結びの一番で敗れて単独トップに浮上。その取組を見る前に支度部屋を後にしていたが、トップは確定している状態。それでも「(優勝は)ないものと思っている」と、不自然なほど無欲を強調していた。
同じく優勝争いしていた先場所12日目に3敗目を喫し、トップの尊富士に2差をつけられた際も、同じコメントを発していた。ただ、その時はどこか吹っ切れた様子で、朝稽古後などは報道陣と談笑もしていた。それが今場所は特に終盤戦に入り、同じコメントを繰り返す受け答えが目立った。前日の取組後も、報道陣の質問にかみ合っていなくても「気にしていない」や「15日間戦い抜くだけ」などの回答に終始。この日の朝稽古後も「何も気にしていない」や「取り切るだけ」と繰り返すばかりだった。
ただ、土俵に上がれば、相手を圧倒する取組が目立った。特に11日目に大関豊昇龍に1回転させられる下手投げで敗れてからは、目が覚めたように快勝続きだった。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は、自身の経験を踏まえ「初優勝というのは、ついてくる感じ」と話した。師匠は初土俵から89場所という4番目のスロー初優勝で、大の里史上最速優勝とは対照的。ただ初優勝への“生みの苦しみ”は師匠も知っている。だからこそ「今は経験することが大事」と、あえて細かな助言はしなかった。自分で考え、苦しみを乗り越えた先に優勝を手にし、さらなる成長を期待する。
故郷の石川県が元日の能登半島地震で甚大な被害に遭い、心を痛めた。新入幕の初場所千秋楽からほどなくの2月6日、当時前頭の遠藤、十両輝とともに、被災地を慰問した。内灘町の避難所に身を寄せていた、祖父の坪内勇さんには直接、支援物資を手渡した。そして「石川に明るい話題を届けたい」と、力強く誓った。
それから3カ月余り。心身ともに成長した大の里が、石川県出身力士としては99年名古屋場所を制した出島以来、25年ぶりの優勝を果たした。JR金沢駅には関取衆のパネル写真が飾られるなど、相撲どころの石川県を盛り上げるのに、この上ない快挙となった。
千秋楽の取組後、終盤戦の優勝への意識を問われると「本当に、ずっとしていました」と、素直に打ち明けた。前日に二所ノ関親方から「これが目標じゃないぞ」と言われていた。大の里は「親方の、その一言で気持ちが楽になった。この一番に集中できた」と感謝した。その上で「親方の言うことを聞いて、稽古に精進して、上へ、上へと頑張りたい」と、力を込めた。
来場所も優勝、またはそれに準ずる成績となれば、大関昇進のムードが高まるのは必至といえる。「三役で3場所33勝」という、従来の大関昇進目安すらも超越した規格外の活躍だ。新入幕から全て優勝争いの末の3場所目の初優勝。今場所からまげを結ったばかりで、まだ大銀杏(おおいちょう)を結うことはできない。先場所の尊富士に続く“ちょんまげ優勝”は、世代交代を強烈に印象づけた。    [日刊スポーツ 20245261721]
 
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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