瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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【王位戦】藤井聡太王位「幸運もあった」王位5連覇達成“羽生超え”で2つ目の「永世称号」獲得 ―― 藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖=22)に渡辺明九段(40)が挑む将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦7番勝負第5局が2829の両日、有馬温泉(神戸市北区)の老舗旅館「中の坊瑞苑」で行われ、先手の藤井が渡辺を下し、シリーズ対戦成績を41敗とし、王位5連覇を達成した。王位連続5期獲得により、早くも2つ目の「永世称号」を手にした。永世二冠の資格獲得の最年少記録、羽生善治九段の249カ月を大幅に更新する221カ月での獲得となった。
 
終局後、藤井は「どういう方針でやるか難しい将棋だった」と振り返った。
渡辺が選んだ戦型は後手雁木(がんぎ)。経験値が問われる局面が多いスペシャリストの作戦だ。藤井は右銀を足早に繰り出し、急戦策で対抗した。
1日目午前はテンポよく進んだが、午後になり、一手一手が難しく、長考合戦に。2日目の難解な中盤戦では73手目の飛車切りから猛攻を開始。対局の前日会見では「先手番になるのでより積極的な将棋を指せたらと思っている」の言葉通り、果敢な攻めを見せた。終盤は相手の経験値を上回る深い読みで優勢を築き、相手玉を華麗な詰みに討ち取った。
7月に史上最年少の2111カ月で永世棋聖の資格を獲得。自身初となる「永世称号」の資格獲得後、わずか2カ月で、2つ目の「永世称号」を手にした。永世称号は大棋士の代名詞で、棋界の頂点、タイトル戦で活躍した証しといえる。
永世王位について「対局に臨む前は意識はしていなかったが、うれしく思う。王位戦5期を通し、いろいろな経験ができた」と振り返った。
永世王位を獲得したのは大山康晴15世名人、中原誠16世名人、羽生善治九段の3人のみ。22歳1カ月で歴代4人目の永世称号資格保持者となった。
今シリーズについて「全体的に内容で押されていることが多かったので、こういった結果は幸運もあったのかなと思う」と話した。
2310月に史上初の全8冠制覇を果たしたが、今年4~6月に行われた第9期叡王戦で同学年の伊藤匠(たくみ)叡王に敗れ、初めて失冠した。「不調説」もあったが、棋聖戦、王位戦では「横綱相撲」で相手をなぎ倒し、タイトル獲得を通算24期まで伸ばした。若き第一人者がタイトル戦での強さを改めて見せつけた。    [20248281851]
 
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小泉氏、自民総裁選出馬へ 石破氏、24日表明で調整―来月27日投開票、最長の15日間 ―― 自民党の小泉進次郎元環境相(43)は、9月の党総裁選に出馬する意向を固めた。関係者が20日、明らかにした。小泉氏に対しては、知名度と若さから待望論が根強かった。総裁選では、小林鷹之前経済安全保障担当相(49)が既に出馬表明。40歳代の候補が2人となるのは異例だ。石破茂元幹事長(67)は24日に地元鳥取で表明する方向で調整に入った。
 
同党は20日、総裁選の日程を「9月12日告示、27日投開票」と決定。選挙期間は現行ルールが設けられた1995年以降で最長の15日間となる。派閥裏金事件による深刻な政治不信を受け、活発な論戦で「党の刷新」をアピールしたい考えだ。
小泉氏は、純一郎元首相の次男。早くから将来の「宰相候補」と目され、世論調査の「次の首相」で上位の常連だ。無派閥議員らに影響力を持つ菅義偉前首相と近い。総裁選の対応を巡り、18日に「真剣に考え、判断したい」と語っていた。
総裁選には10人超の名前が取り沙汰されている。小林氏は20日、衆院議員会館の党所属議員の事務所を回り、支持を訴えた。河野太郎デジタル相(61)は、岸田文雄首相と首相官邸で面会。26日に表明する方向で調整している。茂木敏充幹事長(68)は菅氏と会食。党内情勢について意見交換したとみられる。    JIJI.COM 202408202213分配信】
 
【王位戦】渡辺明九段敗れ崖っぷち「序盤の早いところでまずくしてしまった」 ―― 藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖=22)が渡辺明九段(40)の挑戦を受ける、将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦7番勝負第4局が20日、佐賀県唐津市「洋々閣」で行われた。
 
19日午前9時からの2日制で始まった対局は、後手の藤井が2日目になって攻勢に出た。午後6時24分、100手で押し切り、シリーズ3勝1敗とした。5連覇と永世王位獲得を目指す第5局は2728日、神戸市「中の坊瑞苑」で行われる。
   ◇   ◇   ◇
渡辺は後がなくなった。20日午後6時ごろ、ため息をつき、腕組みしながら盤を見つめる。右手で目を覆ったり、ぼんやりと天井を見つめるなど、劣勢にせわしないしぐさが続く。藤井の正確無比な指し手に投了もやむを得なかった。第3局までは巧みな指し回しで優位に立っていた。「序盤の早いところでまずくしてしまった」。終局後、振り返った。
初日、43手目に157分も考えた末に封じ手とした。「先手8四角(封じ手)後手5一飛(その次の手)の後に方針が決まらず、封じ手にしてその後、決めようと思っていました。攻めていかないといけないのに、撤退する順にした。あまり変わらなかった。(藤井王位の)攻めが厳しくて、基本的に厳しい局面が続いていた」とした。
第5局は来週すぐにある。「できる準備をして臨むしかない」。しぼり出すように言った。    【日刊スポーツ 20248201914分】
 
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長崎原爆の日「核廃絶へ大きく舵を」 米欧大使ら式典欠席 ―― 長崎は9日、79回目の原爆の日を迎えた。爆心地に近い平和公園では同日午前、市主催の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」(平和祈念式典)が開かれた。参列者らは原爆が投下された午前112分に平和の鐘を合図に黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。

 「原爆を作る人々よ!今こそためらうことなく、手の中にある一切を放棄するのだ」。鈴木史朗市長は平和宣言で、23歳で被爆し原爆症と闘い続けた長崎の詩人、福田須磨子さんの詩を引用し、家族や友人を失った悲しみや放射線の影響で生涯にわたって被爆者を苦しめる原爆の悲惨さを訴えた。
「ロシアのウクライナ侵攻や中東での武力紛争」に触れ、「核兵器を使ってはならない」という人道上の規範が揺らいでいるとの危機感を表明。核保有国と「核の傘」の下にいる国の指導者に「核兵器廃絶に向け大きく舵(かじ)を切るべきだ」と求めた。
日本政府に向けては、唯一の戦争被爆国として北東アジアの非核化などへ向けたリーダーシップの発揮や核兵器禁止条約への署名・批准を求めたうえで「被爆者への援護のさらなる充実と、被爆者として認められていない被爆体験者の一刻も早い救済を強く要請する」と力を込めた。
岸田文雄首相はあいさつで「核軍縮を巡る情勢が一層厳しさを増している今だからこそ、長崎を最後の被爆地にと世界へ強く訴え続ける」と強調し、核兵器国・非核兵器国がともに取り組むことができる具体的な措置を見いだす努力を続けると宣言した。核兵器禁止条約には触れなかった。
式典にはパレスチナを含め過去最多の100の国と地域や欧州連合(EU)が参加した。市はロシアとベラルーシは3年連続で招かなかった。パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルについても、抗議活動など「不測の事態」が起きるリスクがあることを理由に式典を平穏かつ厳粛に実施するためとして招待しなかった。
イスラエルを巡っては、日本を除く主要7カ国(G7)の6カ国とEUが不招待への懸念を表明する書簡を市に送付し、いずれも大使が式典を欠席する事態となった。公使や総領事らが式典に出席した。
広島市が6日に開いた平和記念式典にはイスラエルが出席した一方でパレスチナは招かれず、両市で対応が分かれた。
式典では、この1年間に新たに判明した原爆死没者3200人の名簿も奉安された。死没者は計198785人になった。被爆者健康手帳を持つ人は3月末で106825人で、平均年齢は85.58歳となっている。     【日本經濟新聞 202489 5:00 (202489 13:02更新)
 

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 兵庫県知事、首長の懸念表明に「申し訳ない」 辞職は否定 ―― 兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラ疑惑などを内部告発された問題を巡り、県内自治体の首長から斎藤氏に辞職を求めたり、県政混乱を懸念したりする発言が相次いでいる。斎藤氏は24日の記者会見で「ご心配をおかけして申し訳ない」と謝罪したうえで、辞職は改めて否定した。

 小野市の蓬萊務市長は23日の記者懇談会で、斎藤氏はリーダーの資質が欠如しているとして「速やかに辞職すべきだ」と指摘。加古川市の岡田康裕市長は2025年度予算案の策定に向けて「新しいことを相談し、つくりあげることができなくなるのではないかと心配している」と述べた。
 川西市の越田謙治郎市長は告発文書を作成・配布後に公益通報し、死亡した前西播磨県民局長について言及。「事実が明らかでないなか懲戒処分にしたことは適切ではなかった。職員が亡くなった重みをどう捉えているのか疑問で、知事の責任は重い」とした。
 24日の記者会見でも前県民局長が公益通報者として保護されるべきではなかったかとの質問が相次いだ。斎藤氏は弁護士にも相談したと説明し「考え方はいろいろあるが、核心的部分が事実と異なり、誹謗(ひぼう)中傷性の高い文書だった。対応は適切だった」と繰り返した。
 ワインなどの贈答品についてはPRやその後の施策に生かすため、慣例で受け取っていたと強調。今後は疑念を抱かれないようにルール作りを始めたことを明らかにした。
 告発文書の中で業務を理由に療養中だと言及されていた職員の男性が4月に死亡したものの、7月23日になって初めて県職員向けのサイトに訃報が掲載されたことも明らかになった。斎藤氏は「遺族の意向で公表していなかった」と述べた。    【日本經濟新聞 2024724 19:25


 

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バイデン大統領、米大統領選から撤退表明 後継に「ハリス氏支持」 ―― [ワシントン/リホーボスビーチ(米デラウェア州) 21日 ロイター] - バイデン米大統領は21日、米大統領選挙から撤退する意向を表明し、ハリス副大統領を民主党の大統領選候補として支持すると述べた。
81歳のバイデン氏は6月下旬に行ったトランプ前大統領とのテレビ討論会で精彩を欠き、民主党内から撤退を求める声が広がっていた。 もっと見る
バイデン氏はXに投稿した声明で「大統領として働けたことは私の人生で最高の栄誉だ。再選を目指すつもりだったが、身を引き、残りの任期を大統領としての職務を全うすることだけに集中することが、(民主)党と国にとって最善の利益であると信じている」と述べた。
この声明ではハリス氏に言及していなかったが、数分後にハリス氏への支持を表明。
「カマラ(・ハリス氏)が今年の党の候補者になるよう全面的に支持したい」と述べ、支持者にハリス陣営への寄付を呼びかけた。
ハリス氏が正式指名されれば、主要政党の大統領候補として米史上初の黒人女性となる。ハリス氏は現在59歳で、カリフォルニア州司法長官や上院議員などを歴任。前回大統領選ではバイデン氏と党の候補指名を争い敗れていた。
 
ハリス氏は声明で「この指名を勝ち取るつもりだ」と表明。「民主党を団結させ、そして国を団結させ、ドナルド・トランプを倒すために全力を尽くすつもりだ」と強調した。
民主党全国委員会のジェイミー・ハリソン委員長は、近く次のステップと指名プロセスについて党が発表することになると述べた。現職大統領が党指名を断念するのは半世紀以上ぶり。
ハリス氏の副大統領候補として名前が挙がっているペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事は、ハリス氏の党候補に支持を表明した。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事やミシガン州のグレッチェン・ホイットマー知事、ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事などは、ハリス氏に言及せずバイデン氏を称賛する声明を発表した。
共和党大統領候補のトランプ氏は21日、バイデン氏の撤退表明を受け、バイデン氏よりもハリス氏の方が負かしやすいとの認識を示した。
<今こそ団結を>
バイデン氏は声明で、米経済の強さを指摘し、社会保障制度や気候変動問題への取り組みなど挙げた。    【Reuters 2024722日午前 8:47 GMT+91時間前更新】
 
トランプ氏「ハリス氏の方が負かしやすい」、バイデン氏撤退受け ―― [ワシントン 21日 ロイター] - 米共和党の大統領候補に指名されたトランプ前大統領は21日、バイデン大統領が大統領選挙から撤退の意向を示したことを受け、バイデン氏よりもハリス副大統領の方が負かしやすいとの認識を示した。CNNに語った。
CNN記者はXで、トランプ氏の発言は、バイデン氏が撤退意向を発表した直後だったと述べた。
トランプ氏と同氏の陣営はその後、ソーシャルメディアでバイデン氏とハリス氏を攻撃し、バイデン氏は大統領を続けるには不適格だと指摘した。
バイデン氏はこの日、選挙戦から撤退する意向を表明し、ハリス氏を民主党の大統領選候補として支持すると述べた。6月下旬に行ったトランプ氏とのテレビ討論会で精彩を欠き、民主党内から撤退を求める声が広がっていた。 もっと見る
トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、バイデン氏は「大統領に立候補する資格も、職務を全うする資格も全くない」と述べた。
ジョンソン下院議長を含む共和党幹部も、バイデン氏が民主党の大統領候補を退くのであれば、大統領としての任期を全うする資格はないと述べた。ジョンソン氏はバイデン氏に辞任を明確に求めた。
 
トランプ氏は「われわれはバイデン大統領のせいで大きな苦しみを味わうだろうが、彼が引き起こしたダメージはわれわれがすぐに回復させる」と述べた。
関係筋によると、トランプ陣営はバイデン氏が撤退する可能性に備えて選挙資金をどう再配分するかについてすでに協議を開始している。
トランプ陣営の顧問らは、ハリス氏をバイデン氏の在任中の実績、特に移民問題やインフレ問題と結び付けることができるとして、ハリス氏と対決することに不安はないと公言している。
トランプ陣営はバイデン氏の撤退表明後に出した声明で、ハリス氏がバイデン氏の「最高の支援者」だと指摘。両氏の間に隔たりはないと述べた。
共和党全国委員会の公式ユーチューブチャンネルは21日午後、ハリス氏が移民問題を放置していると非難する2分間の動画を公開した。    【Reuters 2024722日午前 6:51 GMT+93時間前更新】
 
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小池百合子氏が3回目の当選確実 東京都知事選 石丸伸二氏、蓮舫氏ら下す 小池氏「脅迫やヤジ…経験したことない選挙戦だった」 ―― 任期満了に伴う東京都知事選は7日投開票され、無所属で現職の小池百合子氏(71)が、無所属新人で前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)、無所属新人で前参院議員の蓮舫氏(56)らを抑え、3回目の当選が確実となった。自民、公明両党と地域政党「都民ファーストの会」が小池氏を支援、国民民主党都連が支持した。立憲民主、共産、社民の各党が蓮舫氏を支援していた。
小池氏は当選確実となり、支持者を前に「脅迫を受けたり街頭ではヤジの大合唱があったりとこれまで経験したことがないような選挙戦だった」と振り返り、「都民の命と暮らしを守ることに全身全霊で対応していきたい」と述べた。
 
石丸氏は「私のチーム本当に全力を尽くせたと感じる。胸を張ってできることは全部やったと言い切れる」と述べた。
選挙戦は小池都政2期8年の評価や少子化、災害対策が主な争点になった。小池氏は選挙戦では平日は公務を優先し、街頭での選挙活動は限定的だったが、高校授業料の実質無償化や、0~18歳に月5000円を支給する「018サポート」など子育て支援策の実績を強調した。さらに「東京大改革3,0」として、子育て世代の家賃負担の軽減や無痛分娩への助成制度新設を公約に掲げ、支持を集めた。
石丸氏は元銀行アナリストの経験から「経済の理論と実践を知る知事」を目指し、SNSの動画などで無党派層や若い世代から支持を集めた。
蓮舫氏は現役世代の手取りを増やす少子化対策や、都の事業を見直す行財政改革など「7つの約束」を掲げ、街頭演説を中心に展開したが、支持は広がらなかった。明治神宮外苑再開発にも疑問を呈し、「都民投票」も公約としたが、小池氏に敗れたことで再開発は有権者から一定の信任を得たとことになる。
ほかに無所属新人の元航空幕僚長、田母神俊雄氏(75)や作家のひまそらあかね氏(41)、人工知能(AI)エンジニア会社経営で、SF作家の顔も持つ安野貴博氏(33)、タレントの清水国明氏(73)ら過去最多の計56人が立候補した。
ポスター掲示板の枠が8人分足りなくなった一方、掲示板に同一ポスターが張られ、都選挙管理委員会に苦情が殺到するなど、異例の展開をたどった。    【zakzak夕刊フジ 2024.7/7 20:09
 
【ひふみんEYE】藤井聡太王位の対応際立った指し直し局 渡辺明九段の猛攻首の皮一枚しのいだ ―― 藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖=21)に渡辺明九段(40)が挑む将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦7番勝負第1局が6、7の両日、名古屋市の「徳川園」で行われ、千日手による指し直しの末、後手の藤井が136手で先勝した。  
王位5連覇と「永世王位」の資格獲得(連続5期または通算10期)へ好スタートを切り、「永世棋聖」に続き、“ダブル永世”を狙う。第2局は17日に北海道函館市「湯元 啄木亭」で行われる。
   ◇   ◇   ◇
千日手指し直し局は相掛かりの最新型で、相当難解な一戦でした。双方1分将棋の指運勝負のなか、攻めも受けも両方考えなければいけませんでしたから。藤井王位の対応が際立っていました。
序盤は渡辺九段の踏み込みに対して、自玉に手を入れて守備陣形を組み直しています。チャンスと判断したら、竜を切る強手を結果的に成立させました。最後は渡辺九段の失着もありましたが、しっかり読んで猛攻をまさに首の皮一枚でしのいだ感じです。
千日手になった局は、仕掛けられず慎重に自重していました。逆に言えば、渡辺九段の指し回しがうまかったということです。藤井王位の仕掛けをうまく封じて受けに徹していました。それだけに、先手番での作戦を改めて練ってくる必要があると思います。
昨年6月の名人戦以来となる2人のタイトル戦ですが、実力は紙一重。第2局以降も注目です。(加藤一二三・九段)    [日刊スポーツ 202477235]
 
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尊富士に大の里 新鋭の相次ぐ躍進の背景(浅香山博之) ―― 3月の大相撲春場所で尊富士が110年ぶりの新入幕優勝を果たし、5月の夏場所では幕内3場所目の大の里が史上最速のデビューから所要7場所で賜杯を抱いた。生きのいい新鋭の出現は明るい話題だが、上位陣を中心とする先輩力士たちは一体、何をやっているんだという歯がゆい思いも正直ある。
 
新鋭が相次いで躍進する要因は、かなり前に端を発していると思う。このコラムでも何度も指摘してきたように、横綱白鵬(現宮城野親方)の全盛期くらいから、若手の稽古量が激減した。
だから若手がなかなか力をつけず、白鵬が引退するまで世代交代が起こらなかった。今の中堅やベテランの幕内力士たちは自分たちで世代交代を成し遂げたのではなく、白鵬が最強のまま土俵を去ったから上位に上がれたにすぎない。
だから、強い新鋭が上がってきた途端に優勝をもっていかれてしまう。2023年名古屋場所の伯桜鵬にしても、最近は常に新入幕力士が終盤まで賜杯争いに絡むようになっている。上位陣のみならず、今の中堅以上の関取衆は全体的に若手時代からの稽古の貯金が少ない。それが今になって露呈してきたということだろう。
 
我々の時代も親方衆から「稽古が足りない」と言われていたものの、今ほどではなかった。同期入門の若乃花と貴乃花(いずれも元横綱)の「若貴兄弟」は入門当初の相撲教習所時代から尋常ではない稽古量だったので、自分たちがどれだけ稽古しても追いつけなかった。一番強い力士が一番稽古しているわけだから、我々もさらに必死になった。今の力士たちからはそういう切磋琢磨(せっさたくま)が感じられない。
30歳をすぎた横綱大関ならまだしも、20代の若手が10番や20番で稽古を切り上げるなんて論外だと思う。最近の若手力士は「調整」という言葉をよく口にするが、私に言わせれば20代に調整の期間などない。毎日、なりふり構わず稽古に没頭すべき年代だと思う。
昨今の稽古場では、昔ではあり得ない光景も目にする。申し合いでは途中で力を抜いてしまうし、何番か取ったら「ちゃし」(お礼の気持ちなどを表す角界独特の挨拶言葉)などと言って、勝手に稽古を切り上げてしまう。以前は師匠が「もういい」と言うまで稽古を続けるのが当たり前だった。最近は「ちょっと違うんじゃないか」と思うことばかりだ。
ハラスメントにより厳しい目が注がれる時代になり、親方衆もなかなか弟子を追い込む指導はできない。だから、力士たち本人がより自覚を持って自分からやらないといけない。親方が厳しくしないことに甘えるのではなく、自分たちから「もう少しやります」と言うくらいの気概がほしい。若手のうちは親方から「それくらいにしておけ」と止められるくらいまでやるべきだ。
 
こうやって甘やかされた世代がいずれ引退して親方になることも危惧している。自分を限界まで追い込んだ経験がないまま指導者になれば、弟子にどこまでならやらせても大丈夫というさじ加減も分からないのではないか。
大学を出たばかりの尊富士(日大出身)や大の里(日体大出身)に負けた先輩力士たちが、あまり悔しがっているようには見えないのももどかしい。私は15歳で入門し、三段目だった1718歳くらいの時には日大などの学生が出稽古に来ると、「負けられない」という気概を持って稽古した。私たちが入門わずか2〜3年の駆け出しのころから持ち合わせていた「プロ意識」が、今の力士たちにはないのかなと思ってしまう。
学生相撲出身同士でも、先輩が後輩にあっさり負けて悔しくないのだろうか。角界でのキャリアは自分の方が長いんだという意地をもう少し見せてほしい。
今の上位陣への注文がもう一つ。右四つの横綱照ノ富士と突き押しの大関貴景勝を除く力士には、この形になれば絶対に勝てるという「型」がない。琴桜と豊昇龍の2大関と関脇に転落した霧島の3人には何でもできる器用さがある一方、これという特徴がないことも成績が安定しない要因だろう。
 
私は現役時代、左四つ右上手の形になればどんな相手でもなんとかなるという「よりどころ」があったことは大きかった。本来はそういう型ができないと関取にはなれないものだが、それがないまま大関まで昇進してしまったという印象を受ける。先場所の大の里も右を差せば盤石だったように、型がある力士はやはり強い。
琴桜、豊昇龍、霧島は20代だ。稽古量を落とすのはまだ早い。がんがん稽古して、自分の型をつくり、新鋭の壁になってほしい。 (元大関魁皇)
【日本經濟新聞 202476 5:00
 
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英総選挙、野党労働党の圧勝確実 14年ぶり政権交代、保守党大敗 ―― 【ロンドン共同】英下院(定数650)総選挙は4日に投開票された。BBC放送の獲得議席予測によると、スターマー党首率いる最大野党の労働党の圧勝が確実となった。過半数を大きく超える400議席以上を獲得し、2010年以来、14年ぶりの政権交代を実現する見通し。5日にスターマー氏が首相に就任する。与党保守党は不祥事や首相交代が相次ぎ、過去100年以上で最大となる歴史的大敗の公算が大きい。
 
スターマー氏は「選挙運動をしてくれた方、投票してくれた方、ありがとう」とX(旧ツイッター)に投稿し、支持者らに謝意を伝えた。
BBCが出口調査などに基づき4日夜に伝えた議席予測では、労働党は410に上る一方、保守党は改選前より200議席以上減らして131。自由民主党は61。右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が13。同党が下院選で議席を獲得するのは初めて。
英メディアによると、保守党は1830年代の結党以来の最少議席となる可能性がある。
選挙戦では、経済立て直しや不法移民問題が争点となり、労働党が終始リードした。    【東京新聞 202475 0958分 (共同通信)】
 
大の里が師匠の胸借り猛稽古 砂まみれも「まだまだ足りない」と前向き ―― 14日に初日を迎える大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)に向け、新関脇・大の里(二所ノ関)が4日、愛知・安城市で稽古を行った。兄弟子の十両・白熊らとの14番の申し合い後には師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が胸を出し、ぶつかり稽古。思い切り巨体をぶつけたが、元横綱に受け止められた。押し切れず、首を押さえられながらすり足。転がされて砂まみれになり、仰向けで立ち上がれない場面もあった。
 
同親方にぶつかるのは昨年九州場所前以来だという。大の里は「キツく胸を出してもらった。まだまだ足りない。頑張らないといけない」と気を引き締めた。同親方も「まだまだ」とピシャリ。名古屋場所の成績と内容次第では大関昇進が期待されるが、「焦って上がっても落ちたら何の意味もない。スピード記録で上がって注目されるより力をつけることが大事」と注文をつけた。    【スポーツ報知 202474 1328分スポーツ報知】
 
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新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判 ―― 1日、14日初日の名古屋場所の新番付が発表され、大の里(24)が関脇に昇進した。

5月の夏場所で、初土俵から7場所目での史上最速優勝を果たし、今場所の結果次第では〝飛び級〟での大関昇進が確実視される。大関昇進の目安は「三役で3場所33勝以上」とされ、協会の高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は「足がかりになる」とあくまで、優勝した先場所の12勝が起点になるとの意見を示しているものの、「この名古屋場所で連続優勝、あるいは、それに準じる成績を残せば、間違いなく大関昇進が検討されることになるはずです」(某親方)との声が大半だ。
「大の里は新入幕の初場所から11勝、11勝ときて先場所は12勝で初V。日ごろは厳しい元横綱大乃国の芝田山親方が、『将来はものすごい横綱になる。とんでもない素質がある』とべた褒めするなど、その実力は折り紙つきです。ただ…」と、前出の親方がこう続ける。
「今場所も優勝候補の筆頭に挙げられますが、不安があるとすれば稽古量でしょう。最速優勝を果たした先場所後、本人が『こんなに忙しいとは思わなかった』と話したように、イベントや取材などでスケジュールが瞬く間にびっしり埋まった。タニマチ筋からのお座敷の声もひっきりなしだったでしょう。もともと稽古熱心ではないという評判があるうえに、次代の横綱候補として土俵外で大忙し。満足な稽古ができたかどうか」
実際、5月26日の先場所千秋楽後、6月2日には地元・石川県で行われた優勝祝賀会に出席すると、16日には名古屋で相撲とバスケットボールのBリーグ名古屋との合同イベントに参加。名古屋場所初日の1週間前となる今月7日には、これも地元の石川県・津幡町で優勝祝賀パレードが行われる。6月4日に再開した稽古前には、先場所後に二所ノ関部屋から独立した部屋付きの中村親方(元関脇嘉風)と力士8人の引っ越しもあり、バタバタすると同時に部屋の指導体制、稽古相手など環境も変わった。
この日、愛知県安城市の二所ノ関部屋で会見した新関脇大の里は、「大事な場所になる。上に目指すものがある。しっかり結果を残して、喜んでもらえるように頑張りたい」と話したが、大関へのハードルは低くはない。
  ◇  ◇  ◇
本文中でも触れている大の里の稽古態度について、「師匠の二所ノ関親方が見ている前で、堂々と稽古をサボることもあるくらい。師匠は苦い顔をするものの、部屋の出世頭だからか強くは言わない」とは角界関係者だ。     
【日刊ゲンダイ 公開日:2024/07/02 06:00 更新日:2024/07/02 06:03
 
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【棋聖戦】53年ぶりの快挙! 藤井聡太棋聖「もう5年も…」 史上最年少「永世」称号獲得 ―― 藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将=21)が山崎隆之八段(43)の挑戦を受ける、将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦5番勝負第3局が1日、名古屋市「亀岳林 万松寺」で行われ、後手の藤井が山崎を下した。
開幕3連勝で棋聖5連覇を達成し、史上最年少で自身初の永世称号「永世棋聖」の資格を獲得した。
6月20日の叡王戦第5局で同学年の伊藤匠(たくみ)七段に敗れ、8冠陥落後、初の対局。藤井はいつもと変わらず、真っ向勝負の戦いを挑んだ。
 
戦型は山崎の得意とする相掛かり。藤井は相掛かりを受けて立ち、長考を入れ、慎重に駒組みを進めた。お互いが水面下で激しく読み合う力戦となり、形勢互角のまま終盤へ。強烈な勝負手を連発し、押し切った。
終局後、藤井は「序盤に2二銀と上がったが、激しい戦いになると、よくない形なので、そのあたりの判断が難しかった」と振り返った。
棋聖5連覇&自身初の「永世」称号の獲得に「棋聖戦は初めてタイトルをとることができた棋戦でもあり、思い出も多い。うれしく思います」と話し、最年少記録更新について「あまり意識していることではなかったが、永世称号の最初のチャンスだったので、つかむことができてよかった」と謙虚に話した。
大盤解説に登場した藤井は再度、永世称号について質問されると、20年に1711カ月で棋聖を獲得してから「もう5年もたったのかという気持ちが一番強い」と明かした。
過去の永世称号獲得最年少記録は、中原誠16世名人が、1971年に永世棋聖の資格を得た2311カ月。藤井は2111カ月で永世称号を獲得し、史上最年少記録を53年ぶりに更新した。中原が獲得した当時は棋聖戦が1年2期行われていたことを考えると、藤井の最年少記録は驚異的だ。
藤井は7冠に後退したものの、気持ちの切り替えが早く、負けたことをきっちり整理して、次の一局に臨む姿勢は変わらない。
7月6日からは渡辺明九段が挑戦者となる第65期王位戦7番勝負が開幕する。永世王位(連続5期または通算10期)がかかるシリーズとなる。「ダブル永世」獲得の夏が始まる。    [日刊スポーツ 2024711959]
 
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