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ウェブニュースより
【叡王戦】藤井聡太叡王追いついた かど番しのぎ伊藤七段に2勝2敗 6・20甲府市で最終決戦 ―― 藤井聡太叡王(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・規制=21)に同学年の伊藤匠七段(21)が挑戦する、将棋の第9期叡王戦5番勝負第4局が5月31日、千葉県柏市「柏の葉カンファレンスセンター」で行われた。
午前午前9時から始まった対局は、1勝2敗とかど番の後手藤井が踏ん張って2勝2敗とし、防衛に望みをつないだ。藤井の逆転4連覇か、伊藤の初戴冠か、注目の最終第5局は6月20日、甲府市「常磐ホテル」で行われる。
 
土壇場で藤井が踏ん張った。一般に不利とされる後手番で角換わりに進行する。要所で抜け出すとリードを奪い、押し切った。
先月27日には北海道紋別市で名人初防衛を果たしたばかり。強行軍には慣れている。「対局感覚が詰まった方がいいタイプ」とさえ言う。4年前は新型コロナウイルスの緊急事態宣言が明けた6月に9局、7月にテレビ棋戦の収録を加えて10局もこなしたことを思えば、負担は軽い。名人初防衛から一夜明け、持ち時間がタイトル戦で最長2日制9時間の名人戦から、1日制4時間の頭を叡王戦モードへと切り替えてきた。
北海道が現在タイトル戦6戦負けなしなら、千葉はこれで5戦負けなしだ。しかも、一昨年の叡王戦では同じ柏市で出口若武六段の挑戦を3連勝で退け、初防衛している。昨年は名人獲得の4日前となる5月28日、菅井竜也八段を2回の千日手指し直しの末に下し、3連覇を達成した。
第5局まで間隔が開く。6月6日には5連覇を目指す棋聖戦5番勝負、山崎隆之八段戦が始まる。防衛なら、初の永世称号となる「永世棋聖」獲得となる。かけ持ちでの頂上対決が続くが、第一人者として簡単にタイトルを明け渡す訳にはいかない。    [日刊スポーツ 2024531186]
 
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