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  昨日の3次オイラー方陣に続いて、4次・5次の場合のオイラー方陣も考えられる。
b08c83a1.jpeg 4次の場合は、トランプの16枚、♥(ハート)、♦(ダイヤ)、♣(クラブ)、♠(スペード)のA(エース)、K(キング)、Q(クィーン)、J(ジャック)を使った1例をあげておく(左図)。



dea10c93.jpeg 同様に n=5 の場合には、元禄・宝永の頃に行われた「うんすんカルタ」では、紋標がハートに対応するコップ(聖杯)、ダイヤに対応するオル(貨幣)、クラブに対応するパウ(棍棒)、スペードに対応するイス(剣)の他になおクル(巴紋)の5種類のカードが15枚ずつの計75枚。種類ごとに1~9の数札とスン(唐人)やウン(七福神)など6枚の絵札がある。この5種類のカードのそれぞれから1~5の数札を取り出して、左図のような5次オイラー方陣を作ることができる。
 
 1900年頃6次オイラー方陣の不可能なことが、場合列挙の方法で確かめられたという。この意味でEulerの「士官36人の問題」は否定的に解決されたとされている。しかし、列挙する以外にもっと説得力を持つ証明は知られていない。しかし、一般の(4m+2)次の場合は1959年になって、R.C.Bose(ボース、1901~1987年)、S.S.Shrikhande(シュリカンデ、1917年~、現96歳)、E.T.Parker(パーカー)の3人の数学者によって見事に覆させられた。結果はEulerの立てた予想とは正反対で、2次、6次だけが例外で、他の10,14,18、…次はすべてオイラー方陣が作られることであった。177年にわたる難問の解法は、世界をあっと言わせたもので、New York Times のトップ記事として報道されたという。純粋に数学的な結果に関する取り扱いとしては、まったく空前で、あるいは絶後であるかもしれないという。
 
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1932/02/04
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