瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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  昨夕、ナベちゃんからFAXが届いた後、電話。どうやらマイチの家かららしい。同期のチャキちゃんやクリちゃんも一緒らしい。2月7日通夜、8日葬儀と決まったらしい。遺体はマイチの家に帰ったらという。とても穏やかな顔をしているとのこと。クリちゃん・チャキちゃんとも交互に話したが、電話の向こうの声はいずれも哭いて、途切れる。いずれも慶応義塾大学で、マイチとクリちゃんが経済学部、チャキちゃんが医学部、ナベちゃんが工学部 ―― この間兼愛塾の先輩として臨海学校の指導員を勤めてくれた。以来、現在に至るまでこの老い耄れのために尽くしくれた。マイチを喪ったいま、何もしてやれないのが口惜しい。
 
 この時期は1年中で最も冷え込む時期、寒冷前線が日本列島を覆っているようだ。今朝のウェブニュースより、
0c1cd677.JPG 氷点下列島 46県庁所在地の3日の予報 ―― 北日本を中心に零下42度を下回る寒気が流れ込んでいる影響で、2日も日本海側を中心とした大雪と全国的な冷え込みが続いた。この寒気はいったん緩むが、別の寒気が再び日本を襲う可能性があるという。大雪のピークは過ぎたが、3日も降り続く見込み。気象庁は雪崩などへの注意を呼びかけた。/気象庁によると、2日は北海道から沖縄まで、平年より厳しい寒さを記録した。3日の予想も、沖縄を除く46都道府県庁所在地のすべてで、最低気温が0度を割るところまで冷え込む見込みとなっている。/1月全体でみても、大半の地域で平均気温は平年より低くなった。東京都心の1月の平均気温は、平年値より1.3度低い4.8度。5度台を割り込むのは2001年以来で、4.5度を記録した86年以来の水準となった。/大雪の影響も各地で深刻だ。2日夕の時点で、青森市(酸ケ湯)の積雪はなお420センチ以上ある。山形県や新潟県でも300センチ超が続くところが3地点ある。24時間降雪量は、滋賀県高島市で61センチなど西日本の各地も目立つ。太平洋側の名古屋市でも16センチとなった。冬型の気圧配置の強まりを受けて風も強まり、一部では吹雪となった。/3日午後6時までに予想される24時間降雪量は多いところで、北陸50センチ、東北・関東甲信(群馬県、長野県中心)40センチ、中国30センチ、東海(岐阜県中心)、近畿、九州北部20センチとなっている。四国の山地でも雪が降る見込み。風も続き、北海道南部から中国地方にかけて、ところによって最大風速15メートル前後の吹雪となる恐れがあるという。/気象庁によると、寒気は弱まりながら東に進み、来週初めにかけて収まるとみられる。しかし、その後、北極側からの寒気が今度はシベリア東部を回り込む形で日本に接近する見込みで、北日本や東日本は再び影響を受けそうだという。(朝日新聞デジタル 2012年2月2日18時15分)
 
 本日は節分で、初午でもある。
aa6b21a3.JPG 浅草寺の節分会(せつぶんえ)。テレビのニュースなどで賑やかな節分会の風景は、今も昔も変わりない。当時浅草寺は先進的なお寺だったらしく、大がかりな節分会を行ったのは、関東で最初だったと伝えられている。浅草寺に倣って豆まきの風習がだんだん江戸庶民に広まったのは、江戸の中期以降のことだ。/豆まきの行事は実際は古くから行われており、「追儺(ついな)」とか「鬼やらい」と呼ばれた。平安時代、宮中において大晦日に盛大に行われ、その後、諸国の社寺でも行われるようになった。古く中国に始まり、日本へは文武天皇の頃に伝わったという。節分に除災招福のため、豆を撒(ま)く行事は、追儺の変形したものであるらしい。/つまり、最初は宮中の行事だったものが寺社でも行われ、やがて一般化したものと思われる。大晦日とあるのは、旧暦(太陰太陽暦)の関係で、立春が正月に当たるからである。/節分は字が示すように季節の分かれ目で、立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前日を指す。もともと年に4日あったことになるが、立春の前日だけが残ったのは、厄を払って新年を迎えるという別格の節分だったからだろう。/ではなぜ、まくのは豆なのか。他の物ではいけないのだろうか。基本的には、大豆を炒(い)ったものを使用することになっている。「マメに暮らすため」とかいうのは都合良すぎはしないか。/米や小豆は、ちょっと小さすぎて投げにくい。鬼をやっつけるには迫力に欠ける。小石を投げるという手もあるが、これだと障子が破れたり物が壊れるので具合が悪い。それ以前に、大豆のような貴重な食べ物を投げてしまって良いのかという素朴な疑問も残る。/大豆は、「畑の肉」と言われるほど栄養価の高い食べ物であることは当時も知られていたはずである。食べ物を投げるという行為は、どうしても日本の文化や日本人の精神構造として、そぐわない。まいた後、拾って食べれば良いという合理的な考え方もあるにはあるが…。/『古事記』には、イザナミノミコトが鬼に桃を投げる場面があるそうで、鬼は桃が苦手だったらしい。その時の桃は熟した桃だったのか桃の種だったのかは分からない。中国では古くから、桃には鬼を退治する霊力があると考えられていて、それが伝わったようだ。鬼ヶ島に鬼退治に出かけた昔話、『桃太郎』も桃だった。この桃が時代を経て、現実的に入手しやすい大豆に転化したとの説もある。
9dbcd3f1.JPG 初午(はつうま)は、2月の最初の午の日。稲荷社の縁日で、雑節の一つとされることもある。/江戸市中には「伊勢屋稲荷に犬の糞」といわるほど、多くの稲荷社があったという。思い出されるものでも、王子稲荷や穴森稲荷、烏森稲荷・鉄砲洲稲荷・浅草の袖摺稲荷・豊川稲荷・玉姫稲荷・三囲稲荷・吉原の九郎助稲荷といったものがある。また大名や旗本の屋敷にも稲荷祠があったという。/全国稲荷社の本社である京都の伏見稲荷神社の神が降りた日が和銅4年2月11日(2月9日説もある)であったとされ、この日が初午であったことから、全国で稲荷社を祀る。この日を蚕や牛・馬の祭日とする風習もある。江戸時代には、この日に子供が寺子屋へ入門した。/本来は旧暦二月の最初の午の日であるが、現在では新暦2月の最初の午の日とされている。そのため、元々は春先の行事だったのが、冬の一番寒い時期の行事となってしまった。また今では二月最初の午の日とされるが、古来は、立春以降の最初の午の日に行われていたという。
 
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おはようございます。
この「マイチ」という方は覚えております。正しいお名前は忘れましたが、臨海学校で水泳の指導をなさっていましたね。とても好青年で、ご本人は女性に「もてない」と言っておられましたが、誰からも好かれる人だと思っておりました。
まだお若いのに残念なことです。ご冥福をお祈りします。
浅野英晴 2012/02/03(Fri) 編集
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1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
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