瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 現在、桜橋と白鬚橋の間の遊歩道は、防潮堤耐震補強工事のため通行止めとなっています。
 今朝は桜橋~白鬚橋間のテラスを往復して帰宅しました。テラスの橋場辺りに槿(むくげ)が咲いていました。槿は夏から秋にかけて白、紫、赤などの美しい花をつけます。花期は710月で、花の大きさは1018cmほどです。花芽はその年の春から秋にかけて伸長した枝に次々と形成されまる。白居易の詩から一日花との誤解がありますが、朝花が開き、夕方にはしぼんで、また翌朝開くものもありますが、たいていはそのまま翌日も開花し続け、一重のもので23日、八重の長く咲くもので2週間くらい一輪の花を楽しめます。

白氏文集・巻十五・放言五首
  泰山不要欺毫末。顔子無心羨老彭。
  松樹千年終是朽。槿花一日自為栄。
  何須戀世常憂死。亦莫嫌身漫厭生。
  
生去死来都是幻。幻人哀楽繁何情。

〔読み〕 泰山(たいざん)は毫末(ごうまつ)も欺くを要せず、
     顔子(がんし)は老彭(ろうほう)を羨(うらや)む
    心無し。
     松樹(しょうじゅ)千年、終(つい)に是れ朽ち、
     槿花(きんか)一日(いちじつ)、自ら栄を為す。
     
何ぞ須(もちひ)ん世を恋したひ常に死を憂ふるを、
     
亦た身を嫌(いと)ひ漫(みだ)りに生を厭ふこと莫
    れ。
     
生去(せいきょ)死来(しらい)、都(すべ)て是れ
    幻(げん)、
     
幻人(げんじん)哀楽(あいらく)、何情(かじょう)
    に繁(かか)る。

〔訳〕あの雄大な泰山は少しも拘泥するところなく、夭折した顔回
  は彭祖の長寿を羨む心無し。
   
松の木も千年すれば終には朽ち、むくげの花は一日にして自
  ずからその生を全うする。
   
いたずらに世を恋こいしみ死を憂う必要はなく、いたずらに
  身を嫌い生を厭う必要もない。
   
生死の去来はすべて幻、されば幻なる人が哀楽するは果たし
  て何の情なのか。

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目高 拙痴无
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