瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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自民「裏金」週内に議員聴取 森山総務会長中心に体制 野党4党、2月5日までの報告要求 ――自民党は派閥の政治資金問題の実態解明に向けた関係者からの事情聴取を週内に始める。森山裕総務会長をトップに据える体制を組む。政治資金収支報告書の不記載があった安倍派の国会議員らを対象にする。
自民党内には収支報告書を適切に記入していなかった議員を党として処分すべきだとの意見もある。党執行部は聴取を踏まえて対応を決める。
立憲民主党など野党4党は30日、自民党に「裏金」の有無を調査して報告するよう伝えた。党所属の全国会議員を対象とし、2月5日を期日と定めた。結果を示さなかった場合、2024年度予算案の審議に入るのは困難だと伝達した。
自民党の石井準一参院国会対策委員長は30日、国会内で立民の斎藤嘉隆参院国対委員長と会談した。会談後、記者団に「2月5日から始まる衆院予算委員会に間に合うようにリストをつくりたいと話した」と明らかにした。

 衆院でも自民党の浜田靖一国対委員長と立民の安住淳国対委員長が国会内で会った。会談に同席した自民党の御法川信英国対委員長代理は調査について「党として真摯に受け止めなくてはならない」と記者団に述べた。
立民は自民党に松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長といった「五人衆」と呼ばれる安倍派幹部や二階俊博元幹事長らの政治倫理審査会への出席も求めた。政倫審は疑惑を持たれた議員が自ら弁明する場となる。
与野党は2月2日まで岸田文雄首相の施政方針演説への代表質問に臨む。週明けの5日から24年度予算案の衆院審議を控える。
会談に先立って衆院の立民、日本維新の会、共産、国民民主の野党4党の国対委員長は30日、国会内で面会した。自民党の派閥による政治資金規正法違反事件への対応を協議した。維新の遠藤敬国対委員長は「(調査結果を)出さないと審議に影響する」と話した。    【日本經濟新聞2024130 14:45 (2024130 21:50更新)
 
イスラエル、60日休戦に合意か ハマスの対応焦点―報道 ――【カイロ時事】米NBCテレビは29日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止を目指してパリで開かれた米国とイスラエル、カタール、エジプトの情報機関トップらによる4者協議に関して、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を60日間休止する案で大筋合意に達したと報じた。交渉の内情を知る関係者の話としている。

 この案は仲介役を務めるエジプトとカタールの提案を取り入れた。イスラエルとハマス双方の攻撃停止に加え、イスラエルの軍事作戦が激化しているガザ南部ハンユニスからの軍の移動と再配置を定めている。
また、ハマスが拘束する人質1人を解放するたびに、イスラエルで収監中のパレスチナ人の囚人3人を解放する。さらに、ガザへの人道支援物資の搬入を増やすことや、カタールが支援する野戦病院をガザ内に設置することも盛り込まれている。    【JIJI.COM 202401302147分配信】
 
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【王将戦】菅井竜也八段「普通に指すのが一番よかった」「1日目で苦しく」あっという間のかど番 ―― 藤井聡太王将(21)が挑戦者の菅井竜也八段(31)に連勝した、将棋の第73ALSOK杯王将戦7番勝負第3局が28日、島根県大田市「国民宿舎さんべ荘」で行われた。27日午前9時からの2日制で始まった対局は、21日午後5時前に94手で後手の藤井が勝ち、3連勝した。王将戦3連覇と、故大山康晴十五世名人の持つタイトル戦19連勝の記録更新まであと1勝とした。第4局は2月7、8日、東京都立川市「オーベルジュ ときと」で行われる。

 敗れた菅井があっという間にかど番に追い込まれた。攻防ともに見込みなしと判断して投了を告げる。「封じ手(45手目先手7三歩)の少し前によくない選択をした。先手6六角(31手目)とお互いに角を合わせたあたりで、先手5八金左と普通に指すのがいちばんよかったと思います」。これが結果的に誤算だった。攻めるしかなくなったが、藤井にしっかり対応された。「1日目で苦しくしたのがまずかったと思います」と反省した。
昨年45月の叡王戦5番勝負で決着した第4局の2度の千日手指し直しも含め、王将戦第2局までタイトル戦で8局連続して三間飛車を採用した。今回は、相手の初型の飛車がある8筋に自分の飛車を振る「向かい飛車」を初めて選んだ。「違う手をやろうと思いました」。新戦法に望みを託したが、かなわなかった。「スコア的にかなり厳しいですけど、最後まであきらめずに頑張ります」と前を向いていた。
[日刊スポーツ 20241281756]
 
【若乃花の目】横綱相撲で力の差見せ付けたV照ノ富士、まだまだ壁となって立ちはだかってほしい ―― <大相撲初場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館
3場所ぶりの出場の横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が復活優勝を果たした。
本割で霧島を寄り切りで退け、琴ノ若との優勝決定戦に臨んだ。決定戦では寄り切りで破り、昨年夏場所以来となる4場所ぶり9度目の賜杯を抱いた。優勝回数ではモンゴル出身力士でかつて同じ伊勢ケ浜部屋に所属した元横綱日馬富士に並んだ。

   ◇   ◇   ◇
横綱とは、こういう地位なんだぞ-。応援してくださる人に照ノ富士が、そう表現した千秋楽の土俵でした。いい仕事をしました。「強かった」という、そのひとことです。本割は右が入っただけで霧島が浮き上がりました。久しぶりに横綱相撲を見た気がします。優勝決定戦は立ち合いで当たる角度が良く、これは負けた琴ノ若も見習うべきところです。不利なもろ差しを許しても余裕がありました。打開しようと左から小手で振った場面も、思い切った投げではなく、流れの中で前に出ながら琴ノ若の体勢を崩すための仕掛けでした。すぐに右が入った後も、状況を冷静に判断して左を巻き返すタイミングを図っています。狙い通りにもろ差しの体勢が取れたことを含め、一連の流れは圧力をかけているからこそ出来たものです。
よくここまで盛り返しました。前半5日間の相撲からは「引退」の2文字が頭をよぎった人もいたと思います。休場明けの体が徐々に土俵になじみ、上手を取れる相撲が多くなってから復活してきた印象です。そして最後は昇進をかける霧島と琴ノ若に、力の差をまざまざと見せつけました。これが横綱です。後輩たちのレベルアップのためにも、まだまだ壁となって立ちはだかってほしいと思います。    [日刊スポーツ 2024128210]
 
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照ノ富士が琴ノ若を寄り切り2敗で並ぶ「向こうも残り2日勝負じゃないか」相手を気に掛ける余裕 ―― <大相撲初場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館
3場所休場明けで復活優勝を目指す横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が、1敗の関脇琴ノ若を寄り切り単独トップから引きずり降ろした。7日目までに平幕2人に敗れるも、そこから負けなしの6連勝。9度目の優勝に向けて乗ってきた。横綱昇進が懸かる大関霧島は豊昇龍を二枚蹴りで破った。2敗は照ノ富士、霧島、琴ノ若の3人となり、14日目に照ノ富士-豊昇龍、霧島-琴ノ若の対戦が組まれた。
負ければ9度目の優勝が遠のく大一番にも、照ノ富士に焦りはなかった。立ち合いで琴ノ若に右を差されても慌てない。左で抱え込んで相手の攻めを封じながら、狙い通りつかまえて右を差した。得意な形に持ち込むと勝機が見えた。192センチ、176キロの大きな体を密着させながら、土俵際でこらえる琴ノ若を盤石の相撲で寄り切り。1敗で単独トップに付ける相手を引きずり降ろした。

 「落ち着いてさばいていこうと思った。(琴ノ若は)圧力がすごいし、勝負強い」と警戒しながらも、しっかり勝利を収めて2敗を守った。大関昇進がかかる26歳の成長ぶりについては「向こうも残り2日勝負じゃないか」と気に掛ける余裕も見られた。
13日目終了時点で自身を含む3人がトップに並び、優勝戦線が混戦模様になった。場所前は稽古不足で状態が心配されていたが、既に11勝。1人横綱としての務めを果たす活躍を見せている。14日目に同じモンゴル出身の大関豊昇龍との対戦が組まれた。「日に日にできることをやっている。それが良い結果につながれば」。上向きつつある状態。9度目の賜杯を抱く期待が高まってきた。    [日刊スポーツ 202412750]
 
通常国会が召集 政治改革が最大の論点 ―― 第213通常国会が26日、召集された。自民党派閥による政治資金規正法違反事件を受け、同法改正をはじめとした政治改革が最大の論点となる。野党はまず「裏金疑惑」の真相究明を求め、自民党総裁である岸田文雄首相の責任も追及する。
首相は自民党両院議員総会で、通常国会召集に当たり「政治の信頼を回復しつつ、日本の重要課題にしっかり立ち向かわなければならない」と決意を示した。
立憲民主党の泉健太代表は党会合で「今の岸田政権には危機管理能力も危機意識もない。国民生活に目を向けていないのは明白だ」と強調した。「我々が政権を担うんだという意識を強く持ってまい進したい」と述べた。
国民民主党の玉木雄一郎代表は党会合で「政治倫理審査会の開催や証人喚問を求めながら事実の解明をしていく」と訴えた。
与野党の国会対策委員長らは国会内で会談した。立民の安住淳国対委員長は「首相にどれだけの議員が(裏金疑惑に)関わったかをまず報告してもらわないと議論ができない」と伝えた。会談後、記者団に明かした。
自民党の浜田靖一国対委員長は記者団に、能登半島地震に対応する2024年度予算案の審議が最も重要だと語った。同党の政治資金問題も解決しなければならないと指摘し「バランスを取りながら党として説明責任を果たす」と主張した。
日本維新の会の遠藤敬国対委員長は記者団に「今国会で調査研究広報滞在費(旧文通費)の(使途公開に)決着をつけてほしい。公明も前向きであとは自民党だけだ。決断してほしい」と呼びかけた。
通常国会は召集日に首相が施政方針演説をするのが通例だが、今国会は30日に先送りした。29日に首相が出席して衆参両院の予算委員会を開く。政治とカネの問題をテーマにする。会期は6月23日までの150日間。    【日本經濟新聞 2024126 10:28 (2024126 12:50更新)
 
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新入幕の大の里、大関豊昇龍に下手投げで転がされるも「ワクワクした」12日目は横綱照ノ富士戦 ―― <大相撲初場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館
新入幕で西前頭15枚目の大の里(23=二所ノ関)は、初の大関戦で“銀星”獲得とはならなかった。2敗対決となった豊昇龍に敗れて8勝3敗。体当たりの立ち合いから右をのぞかせて前に出た。だが相手に右四つから両まわしを引きつけられ、下手投げで転がされた。「相手が格上だったけど、2日続けて自分の立ち合いを出し切れていない。簡単にまわしを取られてしまった。うまいですね」と、素直に実力差を認めた。

20年秋場所14日目に、翔猿が大関貴景勝に挑んで敗れて以来の、新入幕力士の大関戦だった。前日10日目の関脇琴ノ若戦に続き、館内のファン投票で決まる懸賞の「森永賞」にも選出される注目度の高さだった。だが新入幕で大関に勝った、14年秋場所の逸ノ城の再現とはならなかった。同場所の逸ノ城は、11日目に稀勢の里、12日目に豪栄道と、2大関破っただけではなく、13日目には横綱鶴竜まで破って金星を挙げていた。
大の里は12日目に、横綱照ノ富士戦が組まれた。この日は敗れたが、初金星を挙げれば、110年ぶりの新入幕優勝の可能性をつなぐことになる。「勝つ、負けるではなく、自分の力がどこまで通用するか。出し切りたい。思い切りやるだけ」と、一段と挑戦者の気持ちを前面に押し出すつもりだ。
前日は琴ノ若に完敗した。立ち合いからもろ差しを許し、何もできないまま寄り切られた。それでも初めて幕内後半戦で取組を行い、初めて経験した三役以上との対戦は大きな財産となった。取組後は「足りないものがたくさんある」と反省しつつ「ワクワクした。新入幕でこの経験ができるのを想像していなかった」と、収穫の大きさを口にしていた。
この日の豊昇龍戦に向けては「(上位陣に)どれくらい通用するのか力試しになる。今持っているものを出したい」と、挑戦者として臨む決意を強めていた。豊昇龍に敗れて3敗目を喫し、優勝争いから1歩後退した。それでも初土俵から5場所目。出世の早さに追いつかず、まだまげは結えない。ざんばら髪の力士として史上初の優勝へ、巻き返しを期待するように、敗れても大きな拍手が送られていた。    [日刊スポーツ 20241241910]
 
正司歌江さん死去「かしまし娘」妹2人が悼む 照枝「これでおしまい かしまし娘~」 ―― 昭和を代表する大ベテラン音曲漫才トリオ「かしまし娘」の正司歌江さんが19日、亡くなった。94歳。所属のワハハ本舗が伝えた。葬儀、告別式については遺族の意向を受けて親族のみで執り行ったという。

 長女歌江さんの死去をうけ、かしまし娘の妹、正司照枝(90)と花江(87)が所属事務所を通じてコメントを発表した。
照枝は「♪これでおしまい かしまし娘~♪ です 穏やかな最期だったようですが いまはただ悲しい」とトリオおなじみのフレーズを交え、最後の様子を様子を伝えつつ悼んだ。
花江は「面倒見のよい芸達者な姉でした 歌江姉ちゃん ありがとう」と歌江さんの人柄を記し、感謝の思いをつづった。
正司さんは1929年(昭4)、北海道出身。48年に妹の照枝、花江とかしまし娘を結成。56年から本格的に活動を開始。流行歌や浪曲を取り入れた音曲漫才で人気を博した。ギターや三味線を弾きながら「うちら陽気なかしまし娘」のテーマソングと共に、老若男女を問わず全国的に親しまれた。
    [日刊スポーツ 2024124153]
 
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新入幕の大の里が6連勝で勝ち越し 優勝争いのトップ守る 10日目は大関とりの琴ノ若戦 ―― <大相撲初場所>◇9日目◇22日◇東京・両国国技館
新入幕の大の里(23=二所ノ関)が、4日目から6連勝で勝ち越しを決め、優勝争いのトップを守った。右を固めて体当たりの立ち合いから、1度は相手の突っ張りに上体を起こされながらも前に出続けた。右を差し、かいなを返して寄り切り、8勝1敗とした。

 相手は関脇経験者だけに「強い相手だったので、自分の良さ、立ち合いをぶつけていこうと思った。(相手は)立ち合いも重いし、強いので負けないようにと思っていた。自分の立ち合いが伝わってよかった」と、快勝の取組を振り返った。場所前から掲げていた勝ち越しの目標を早くも達成し「ホッとした。うれしい」と、胸をなで下ろした。控えの土俵下では、審判を務めた師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と、隣り合わせで座った。それだけに「師匠に勝ち越す姿を見せられてよかった」と、初々しく話した。
10日目は初の三役戦となる、大関とりの関脇琴ノ若との初顔合わせが組まれた。「ビックリした。まさか、ですね。胸を借りるつもりでいきたい。(場所前に三役との対戦は)想像していなかったし、まさかこんなに早い段階で勝ち越すことも想像していない。(取組のイメージは)何もない。今日だけは(新入幕で勝ち越した)余韻に浸って、また明日頑張りたい」。早くも今後の優勝争いに大きく影響する一番となりそうだ。    [日刊スポーツ 20241221752]
 
【ひふみんEYE】藤井聡太王将の「マムシのと金」に驚き、菅井八段の「ダイヤモンド美濃」攻略 ―― 将棋の藤井聡太王将(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・棋聖=21)が菅井竜也八段(31)の挑戦を受ける第73ALSOK杯王将戦7番勝負第2局が2021の両日、佐賀県上峰町の老舗料亭「大幸園」で行われ、先手の藤井が113手で菅井を破り、シリーズ対戦成績を2勝0敗とした。8冠防衛ロードの24年初防衛がかかるタイトルを開幕2連勝とし、昭和のレジェンド・故大山康晴15世名人の大記録「タイトル戦20連勝」まであと2勝とした。第3局は2728日に島根県大田市「さんべ荘」で行われる。

 本紙「ひふみんアイ」でおなじみ、加藤一二三・九段(83)が対局を振り返ります。
   ◇   ◇   ◇
藤井王将の「マムシのと金」が光りました。敵陣の4筋に打ち込んだ歩を見て、あっと驚きました。「間に合わない」と直感していました。実はこれが決め手でした。ジリジリとにじり寄って、菅井八段が金銀をひし形にして組んだ「ダイヤモンド美濃」を攻略しました。アマチュアのお手本となるような手で、完勝しました。
 将棋には「と金の遅早」という格言があります。と金を作って攻めに使うまでは時間がかかりますが、攻めがつながる形になってからは早いという意味です。本当に見事な攻めでした。
 菅井八段は、4筋に跳ねた桂馬を敗着に挙げていました。別の手を考えていたそうですが、「気が変わって悪手を指したという経験は、私はありません」。残念な一戦になりました。
 
https://www.youtube.com/watch?v=HBWtGaiBzZ8
 昨年の叡王戦5番勝負第4局の2回の千日手指し直しも含め、タイトル戦では8回連続で三間飛車を採用しています。こだわりがあるのでしょうが、藤井王将が菅井八段への対策として組んだ「居飛車穴熊」があまりにもうまい。相手との攻めのスピード判断に優れています。
 
大山康晴十五世名人をはじめ、数々の振り飛車の名手と戦ってきた経験から言いますと、四間飛車の方が、居飛車側はこれといった対応策がありません。気分転換の意味も込め、新たな戦術の採用を考えてはいかがでしょうか。
[日刊スポーツ 20241211826]
 
大関とりの琴ノ若が新入幕大の里との1敗対決を制す 優勝争いのトップを守った ―― <大相撲初場所>◇10日目◇23日◇東京・両国国技館
大関とりの関脇琴ノ若(26=佐渡ケ嶽)が、新入幕大の里との1敗対決を制し、優勝争いのトップを守った。相手は初土俵から5場所目の西前頭15枚目。通常であれば対戦しない番付だが、好成績とあって上位との対戦が組まれた。最初の“壁”として審判部から指名された格好だったが、しっかりと番付の違いを示した。9勝1敗で中盤戦を通過し、11日目は西前頭11枚目王鵬との、ともに祖父を横綱、父を関脇に持つ“サラブレッド対決”が組まれた。
大の里とは、本場所はもちろん、稽古場でも肌を合わせたことはなかった。それでもこの日の朝稽古後は「まずは自分のやるべきことをやる。相手どうこうではない。意識していない」ときっぱり。定評のある相手の立ち合いの重さ、ぶつかった時の感覚、土俵際の柔らかさ…。実際に肌を合わせないと感じられない要素があっても、不安は全く感じていなかった。

189センチ、177キロの自身よりも、身長も体重も大きな相手は、大の里の他には、実は幕内では湘南乃海と北青鵬、王鵬、碧山と、数えるほどしかいない。ただ、日体大で2年連続アマチュア横綱に輝き、スピード出世記録で昭和以降3位の所要4場所で新入幕という新鋭の動きは、同じ二所ノ関一門の連合稽古から、目に焼きつけていた。「連合でも見ていたので頭に入っている」と、対戦した際のイメージはできていた。
琴ノ若にとっては横綱、大関に立ち向かうのとは一味違う一番となった。新入幕の挑戦を迎え撃つ立場。大関昇進に向けて、負ければ昇進の機運に水を差されかねない状況だった。近い将来、互いに横綱や大関などの看板力士に成長するかもしれない、逸材同士の初顔合わせで勝ちきった。勢いのある相手を破り、大関昇進への勢いを加速させ、横綱、大関が待ち構える終盤戦へと向かう。
[日刊スポーツ 20241231733]
 
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大関昇進の可能性ある関脇琴ノ若が痛い1敗、朝乃山6連勝 照ノ富士は1敗堅守 ―― <大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館
好成績で大関昇進の可能性がある関脇琴ノ若が痛い1敗を喫した。若元春の立ち合いから意表を突くような突き放しに防戦一方。下からの攻めに上体が起きてしまい、なすすべなく押し出された。
大関経験者の西前頭7枚目・朝乃山は錦木と対戦。得意の右四つから左を巻きかえたところを攻め込まれてひやりも、最後は下手投げで下して連勝を6に伸ばし、単独トップに立った。
大関豊昇龍は阿炎に引き落とされて2連敗。綱とりの大関霧島は厳しい攻めで豪ノ山を寄り切った。
横綱照ノ富士は昨年名古屋場所の前回対戦で敗れている翔猿に苦戦。それでも激しい動きにもしっかり対応し、押し出して1敗を守った。

新入幕の西前頭15枚目・大の里はベテランの宝富士を一気に押し出す完勝で、51敗と星を伸ばした。    [日刊スポーツ 20241191829]
 
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照ノ富士はバタバタした相撲ながら連敗せず 霧島と豊昇龍は3連勝、貴景勝は大関でただ1人黒星 ―― <大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館
好成績で大関昇進の可能性がある関脇琴ノ若が初日から3連勝を飾った。小兵の翠富士と対戦。差し手争いの流れから、相手得意の肩すかしを決めた。

 綱とりの大関霧島は先場所、優勝を争った熱海富士を寄り切って3連勝。豊昇龍は新小結の宇良を厳しい体勢からすくい投げ。貴景勝は若元春に突き出され、3大関でただ1人黒星を喫した。

 前日2日目に若元春に金星を献上した横綱照ノ富士は阿炎と対戦。バタバタした相撲ながら最後はとったりで連敗はしなかった。

 大関経験者の西前頭7枚目・朝乃山は、湘南乃海を力強い相撲で寄り切り、初日から3連勝とした。
新入幕の東前頭17枚目・島津海は宝富士を寄り切って初日から3連勝。同じく新入幕の西前頭15枚目・大の里は消極的な相撲で阿武咲に押し出されて、初黒星を喫した。    [日刊スポーツ 2024116188]
 
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若元春、横綱照ノ富士を寄り切り初金星「ガムシャラで無我夢中だった」4度目対戦で難敵に初勝利 ―― <大相撲初場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館
東前頭筆頭の若元春(30=荒汐)が、会心の初金星を挙げた。
けんか四つの横綱照ノ富士との差し手争いを制すると、終始主導権を握って寄り切る完勝。昨年は6場所全て三役を務めたが、先場所は負け越し。今場所は7場所ぶりに平幕に番付を下げた中、金星を獲得した。照ノ富士にも、十両での初対戦から4度目の対戦で初白星。3大関、2関脇の残る上位陣が2連勝の中、遅咲きの大関候補が存在感を発揮した。

 力士人生を象徴するように、辛抱を重ねて初金星をつかんだ。若元春は左を下からあてがいながら、立ち合いでぶちかました。右、左と回転の速い突っ張りで、照ノ富士の出足を食い止めると左からおっつけた。「右を差されたら何もない」と、左脇はガッチリと締め、相手得意の右四つに組むことを徹底警戒した。得意の左四つになっても、31キロも重い相手の圧力に土俵際まで寄られた。それでも耐えて、攻勢に出た。何度はね返されても立ち向かい、1分40秒超。ついに横綱を根負けさせた。
「ガムシャラで、無我夢中だった」。取組後は疲れ切っていた。「出し切れた分、疲れてはいる。でも、いい兆候。自分の相撲を取れないと疲れることもないので」。疲れよりも充実感が上回り、終始穏やかな表情。「焦らず、じっくり攻めようと思っていたけど、内心は焦っていた」や「左(下手)を離したら何もない」など心の揺れ動き、意地と、さまざまなものと戦っていたことも明かした。とにかく難敵に、4度目の対戦で初めて勝ったことがうれしかった。だから初金星にも「実感はない」と、人ごとのようだった。
初場所は22年が新入幕、昨年は新三役と節目が続いたが、今年は新たに初金星を加えた。昨年10月に30歳となったが、まだ成長中。昨年名古屋場所で初の大関とりに挑み、以来、ずっと大関候補と呼ばれたが、先場所、8場所ぶりに負け越して平幕に転落。ただ「逆に役力士から落ちて『また一からやり直す』と、思い切って取れている」と、挑戦者の意識が強くなっていた。先に出世し、注目されたのは弟の若隆景。かつては「若隆景の兄」と呼ばれた遅咲きが、実力で波乱を演出した。    [日刊スポーツ 20241152014]
 
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【若乃花の目】3場所ぶり土俵の照ノ富士は落ち着いていた 完璧ではないがケガ前より足が前に ―― <大相撲初場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館
3場所ぶりに土俵へ戻ってきた照ノ富士は、精神的に落ち着いていました。何をやってくるか分からない宇良が、差しに来たらやってやろうと決めていたんでしょう。左をきめて小手投げで振りました。強引に見えたかもしれませんが、もともと体の大きい照ノ富士が普通にやっただけのことで、気持ちの焦りとかでは全くありません。さらに肉体的にも問題ないと思ったのは一連の強引な動きが、腰を引いてではなく怖がらずに前に出ながらのものだったことです。もちろん完璧ではありませんが、ケガをする前よりむしろ足が前に出ていました。

 横綱土俵入りの所作や膝の曲げ伸ばしなども、不安を感じさせなかった。むしろ綱を締める若い衆にブランクがあったのか、後ろの綱の丸みが足りないことが気になったぐらいです。そこも横綱の体調同様に、慣れていくしかないですね。問題はやはりスタミナ面でしょう。この先、ガクンと落ちることがあっても持ち直せるか。その状況でケガを悪化させないかも心配です。本場所の土俵に慣れるまで時間はかかりますが、まずは5日目まで悪くても1敗で乗り切ってほしい。初日は上位陣が安泰で落ち着いた場所になりそうなので、その流れに横綱も乗ってほしいと思います。    [日刊スポーツ 2024114210]
 
藤井聡太名人・竜王「次も頑張りたい」 朝日杯将棋オープンで4強 ―― 名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)で14日に開かれた第17回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦で、愛知県瀬戸市出身の藤井聡太名人・竜王(21)=王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=が4強入りを決めた。
https://www.youtube.com/watch?v=YgwyUe9BHQE
 2年連続の優勝を狙う藤井名人・竜王は、1回戦で斎藤慎太郎八段(30)を破ると、昨年と同じ顔合わせとなった増田康宏七段(26)との2回戦へ。両者1分将棋に入り、143手で2時間13分の熱戦を制した。
https://www.youtube.com/watch?v=3X1iehhcIY4
 公開形式で行われた対局と大盤解説会を約370人のファンが見守った。終局後は藤井名人・竜王が大盤解説会場で対局を振り返り、「(2回戦は)一手一手が非常に難しい将棋になった。2局とも集中して、あっという間だった」。増田七段は「優勢になった部分もあったが、そこから勝つまでが大変。ミスが続いてしまった」と悔やんだ。

 藤井名人・竜王は、羽生善治九段(53)と並んで最多となる5度目の優勝をめざす。「苦しい将棋ではあったが準決勝へ進むことができた。次も精いっぱい頑張りたい」。準決勝と決勝は210日、東京都千代田区の有楽町朝日ホールである。    【朝日新聞DIGITAL 2024115 1000分】
 
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【光る君へ】平安時代の政をシビアに描写、子作りは政治戦略 ―― 吉高由里子主演で、日本最古の女流長編小説『源氏物語』の作者・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の人生を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。1月7日放送の第1回『約束の月』では、平安貴族たちの倫理観もなにもない出世競争の一端が描かれると同時に、思わぬ強烈キャラクターの登場にもSNSが湧いた。(以下、ネタバレあり)。
■ 第1回「約束の月」下級貴族・藤原為時(岸谷五朗)の娘・まひろ(落井実結子)が少女時代を過ごしたのは、円融帝(坂東巳之助)の御代。帝に娘を嫁がせ、生まれた王子の外戚として政務をおこなうのが出世の王道だった時代、藤原兼家(段田安則)も娘・詮子(吉田羊)を円融帝に入内させた。さらに兼家は、嫡男・道隆(井浦新)を汚れなき者とし、そのために次男・道兼(玉置玲央)を兄の代わりに泥をかぶる存在にしようと目論んでいた。

 しかし自分が家族からないがしろにされているように感じる道兼は、そのはけ口として弟の三郎(のちの道長/木村皐誠)などの弱者に暴力を振るうようになる。そして先に入内した藤原遵子(中村静香)が子どもを産むことがないよう、兼家はひそかに陰陽師・安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)に「お子ができぬようにいたせ」と依頼するのだった・・・。
■ 摂関政治のえげつなさ、勝ち抜く手段自分の娘が産んだ王子を即位させ、彼が幼い間は「摂政」として、成長したら「関白」として政をおこなう・・・、いわゆる「摂関政治」の時代が舞台となる『光る君へ』。そのため自分の娘が身ごもる前に、ほかの后が男子を産んだら、途端に出世競争が圧倒的に不利になるという、よく考えると相当特殊な時代だった。その出世レースを勝ち抜く手段のえげつなさが、はなから提示される第1回となった。
まずは自分が男子を生むか生まないかが、家族の出世に直結するというプレッシャーにさいなまれるシーン。しかも宮中に入れば入ったで、周囲の人々の噂話の格好の種になってしまうという后たちの針のむしろぶりを、三郎の姉・詮子を通じて描写。とくに無責任な憶測や悪意がネチネチとささやかれる所の連続は、下手な戦闘シーンよりもよっぽどゾッとするし、心身ともにダメージがあってもおかしくないと思える構造だった。
SNSでも「ほんまえげつない。姉妹や娘は家が権力と栄光を手に入れ、維持するための道具」「一族の女性については皇子を産むか否かだけが話題の男性陣に囲まれていたら、にこやか&おだやか弟と仲良くなるのわかるよ姉上」「遵子と詮子を巡るえげつない女房たちのコソコソ噂話、このへんすごく宮中って感じで笑顔になる」「彼女たちも下衆な好奇心のみで喋っていたわけではなく、あれが仕事の一部なんだろうな」と、この時代の「戦い」の姿にワクワクする声が聞かれた。
しかもその出世の手段として、兼家が安倍晴明に「相手に子どもができないように」と、おそらくは呪詛を依頼する場面には「ギャー! 呪いをかけろってことか!」「この時代呪詛は暗殺とほぼ同義」と戦々恐々とする声と同時に、それをしれっと引き受ける晴明にも「晴明、やるんかい」「めっちゃ普通に公務員キャラでたぎる」「褒美は望みのままと言われたら引き受ける晴明、政治がバリバリできる曲者で大好き」と、妙に納得の声が上がっていた。
■ 「平安時代の倫理観怖え」最強キャラしかし今回もっとも「平安時代の倫理観怖えええええ」と視聴者を震撼させたのが、兼家の次男で三郎の兄・藤原道兼の存在だろう。「身分の低き者を殴って、私の心が治ればそれでよろしい」という鬼畜ぶりと、カッとなったら主人公の母さえ迷いなく殺す狂犬ぶり。演じる玉置玲央の鬼気迫る表情もあって、間違いなく第1回の最強インパクトキャラとなった。
SNSでも、「早々に修羅道な道兼おにぃが全部持っていった」「こいつなりにコンプレックス抱えてることに共感できる話が来んのかな~と思ってたら、三段飛ばしでそういうの許されない方向に飛んでいって爆笑してしまった」「初っ端からなんかもう色んな意味で目が離せないのがよもや彼だとは」など、ドン引きと喝采が混じったような声が寄せられた。
この目に余るヒールぶり、三郎をいい人に見せるための過剰なキャラ付けか? と思われそうな道兼だが、このあとも結構いろいろ「おいちょっとお前」な行動が出てくるので、最後までその生き様には(鬼畜上等な方限定だけど)楽しませてもらえそうだ。また演じている玉置は、自身のX(ツイッター)でドラマのリアタイ実況をして「俺が代わりに謝る、ごめん三郎」などの心温まる書き込みをしているので、ドラマと併せてチェックしてみよう。
『光る君へ』はNHK総合では日曜・夜8時から、NHKBSでは夕方6時からスタート、BSP4Kは昼1215分に先行放送。第2回『めぐりあい』では、成人を迎えたまひろが文才をはぐくんでいく姿と、藤原道長の父・兼家が急速に勢力を広げていく様が描かれる。    【ディリ 2024.01.12
 
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