ウェブニュースより
市川猿之助被告「もう歌舞伎界にいられない」 追い詰められ犯行か 初公判 ―― 両親に向精神薬を飲ませ自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪に問われた歌舞伎俳優市川猿之助(喜熨斗きのし孝彦)被告(47)の初公判が20日、東京地裁(安永健次裁判長)で開かれた。猿之助被告は、自殺を決意した経緯や両親とのやり取りを詳しく語った。
検察側は冒頭陳述で、5月17日に週刊誌の前刷り記事を読み、自身のハラスメント疑惑が報じられることを知った猿之助被告が「客が離れ、歌舞伎界に大きなダメージを与えてしまう。もう歌舞伎界にいられなくなる」「何をやってもだめだ」と追い詰められ、自殺する方法を両親に伝えたと、明らかにした。
猿之助被告は、起訴内容を認めた。
被告人質問で、猿之助被告は、週刊誌の前刷り記事を読んだ心境について、読んだ人に「すべて信じられ、事実として定着してしまう。支えてくれた人たちが離れてしまう」と感じたことを明かした。
週刊誌報道では、一門の一部から不満を抱かれているとの記述があった。猿之助被告は、微力ながら、役がない人たちを食事に誘って食費を肩代わりしたり、給料に少し色を付けたりしてきたつもりだったが「そう感じさせてしまったのなら悪かった」と話した。
自殺を考えたのは、週刊誌報道記事を読んだ後で「悩むうちに、それしか方法がないように負のスパイラルに陥った」という。
両親に週刊誌報道について話すと、驚いていた。さらに自殺についても話すと、「舞台に対する責任は」「途中で投げ出すのか」と言われた。父は「悔いはいのか」、母は「それでええのか」と尋ねた。「悔いはありません」と答えると、「分かった。私たちも一緒にいく」と応じたという。
起訴状などによると、猿之助被告は、5月17日、東京都目黒区の自宅で、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎(本名喜熨斗弘之)さん=当時(76)=と母親=当時(75)=の自殺を手助けするため、向精神薬を2人に飲ませ、17~18日に死亡させたとされる。
3人は18日、自宅で倒れている状態で見つかった。両親はいずれも向精神薬中毒で死亡し、体内から被告が処方されていた睡眠導入剤の成分が検出された。被告は回復後の6月27日に逮捕された。 【東京新聞 2023年10月20日 15時34分】
財津一郎さんが死去 俳優、ドラマや映画で活躍 ―― ドラマや映画で活躍し、「キビシーッ!」などの決めぜりふで知られた俳優の財津一郎(ざいつ・いちろう、本名=永栄=ながひで)さんが10月14日午後5時、慢性心不全のため東京都内の自宅で死去した。89歳だった。葬儀・告別式は10月19日に近親者で行った。喪主は長男、功氏。
1953年に東京・帝劇ミュージカルの研究生として初舞台。吉本新喜劇などを経て、66年にテレビのコメディー番組「てなもんや三度笠」に浪人役で出演した。「ヒッジョーニ、キビシーッ!」「〜チョウダイ!」など、オーバーなしぐさとともに発する決めぜりふが流行語になり、人気を集めた。
伊丹十三監督の「お葬式」などで、コミカルだが味わいのある演技を見せた。財津さんが「ピアノ売ってちょうだ〜い」と歌う、中古ピアノ買い取り業者「タケモトピアノ」のCMでも知られた。〔共同〕 【日本經濟新聞 2023年10月19日 15:30 (2023年10月19日 17:42更新)】
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