瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
つぎの定理はいずれもタレスが発見し、それに対して証明を与えたものだといわれている。
1.対頂角は相等しい。
2.二等辺三角形の両底角は相等しい。
3.2つの三角形で、その1組の内角と、それらを夾む2辺とがそれぞれ等しければ、2つの三角形は合同である。
4.2つの三角形で、その1組の辺と、その両端における2つの内角とが等しければ、2つの左三角形は合同である。
5.円において、その上の1点を一つの直径の両端に結ぶ2つの弦は互いに直交する。
このとき、⊿AOBと⊿CODとにおいて、∠AOBと∠CODは対頂角であるから、上の定理1によって相等しい。すなわち、 ∠AOB=∠COD また、作図によって、 AO=OC, BO=OD
したがって、⊿AOBと⊿CODは、その1組の内角と、それらを夾む2辺とかそれぞれ等しい。したがって、定理3によって、⊿AOB≡⊿COD である。 ∴ AB=CD
したがって、CDを実測すれば、ABの長さが得られるのである。
また、彼は上の定理4を用いて、岸の一点から沖の船までの距離を測った。
岸の上に直線で結ぶことの出来る2点A、Bを定め、AとBで沖の船Cを観測して、∠BACと∠ABCを測る。
岸の方へ ∠BAC=∠BAD ∠ABC=∠ABD であるような点Dを定める。(図Ⅱ参照)
この時、⊿CABと⊿DABにおいて、辺ABは共通であるから、1組の辺は等しく、その両端における内角はそれぞれ等しくなっている。したがって、上の定理4によって ⊿CAB≡⊿DAB である。
∴ 岸上でADの距離を実測すれば、岸の1点Aから船Cまでの距離を見出すことが出来る。
また、上の定理5を用いれば、直線ℓ上の1点Aで、これに垂線を引くことができる。
この点Aを通る任意の円を描いて、この円が直線ℓと再び交わる点をBとし、Bを通るこの円の直径の端をCとすれば、ACはℓに垂直である。(図Ⅲ参照)
しかし、この定理5は、タレスの発見であるとも、ピタゴラスの発見であるとも言われている。
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目高 拙痴无
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1932/02/04
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