ウェブニュースより、2題
神奈川県知事がなぜ? 都知事選 松沢氏が出馬表明 ―― 一日の記者会見で「首都圏、東京のリーダーシップによる日本再生」を訴えた。都民からは「クリーンな印象がある」との声も聞かれたが、神奈川から東京へのくら替えには疑問や批判的な声が多かった。/墨田区のパン店経営北条宗利さん(75)は「何で神奈川県知事が都知事を目指すのか理解できない。知事ってそういうものじゃないはずだ。東京をよく知っている人にやってほしいね」と不思議そうに話した。/「都内の市議会や区議会などで都の政治を経験した人になってほしい」と訴えるのは調布市の主婦岡部奈穂子さん(31)。「石原さんはやり方が強引な所はあったが、一本筋が通っていたし、もう一期やってもよかった。ワタミの渡辺さんは都知事を経営と考えている点に違和感を感じる」との見方を示した。/豊島区の美容師石川みどりさん(21)は「政治にあまり関心はないけど、残された神奈川の人たちはどうなっちゃうんでしょうか。劇的に政治が良くなるように、三十代や四十代ぐらいのもっと若い人が選挙に出ればいいのに」と話した。/知名度にはやや不安な面も。板橋区の主婦林美由樹さん(32)は「初めて聞いた名前。なぜその人がいきなり出ることになったのか。東国原さんが出るなら投票したい。宮崎を活性化させた実績があるし、これまでと違う方向に東京をもっていってくれそう」と出馬を明言していない著名人に期待を寄せた。/就職活動中に池袋駅前にいた板橋区の大学三年浦沢健介さん(21)は「松沢知事の顔と名前は知っているが、どんなことをしてきたかは知らない。なぜわざわざ神奈川から来るのか。行政経験が政治の実力に比例する訳ではないのでは」と首をかしげた。/中央区の消費者団体役員成沢敏枝さん(77)は「神奈川県知事が何のために出馬するのか。神奈川で成功したことが東京で成功するとは限らない。いろいろ名前が挙がっているが、皆軽さを感じる。現時点で投票したい人はいない」と不満を示した。/文京区内で歴史的建物を保存する活動をしているNPO法人理事多児貞子さん(65)=豊島区=は「人柄も実績もよく知らないが、クリーンな印象はある。ただ、途中で県政を投げ出してくるのは神奈川県民に対して失礼。都知事には都民のニーズをつかめて、しっかりしたビジョンと実行力のある人になってほしい」と話した。/ くら替えに好意的な意見もあった。八王子市の自営業男性(56)は「びっくりはしたが、神奈川県知事を二期務め、三期というのは個人的に長いと思うし、地方自治に明るい人が舞台を変えて出るのは『あり』かなと思う。宮崎県の東国原前知事は事情が違う。一期やっただけなので、都知事は時期尚早と思う」と話した。
(東京新聞、2011年3月2日)
京都大が不審なトイレ利用調査 全試験官に報告求める ―― 入試問題がインターネットの質問サイトに投稿された問題で、京都大がすべての試験官に対し、試験中に頻繁にトイレに立った受験生がいなかったかどうか報告を求めていることが1日、分かった。/受験生が、第三者からサイトに寄せられた回答をトイレで確認していた可能性があるためで、京大は不審なケースが見つかれば、京都府警と連携し、特定を進める。/投稿は2月25日午後の「文系数学」全6問と、同26日午前の英語の英作文2問で、試験開始の7分後からインターネット検索大手「ヤフー」のサイト「ヤフー知恵袋」にあった。これに対し、数学5問と英作文1問について、複数の第三者が試験中に回答していた。/試験問題の投稿は、小型カメラなどを使い、教室から外部へ送信したとの見方もある。だが回答は数回に分けて書き込まれており、そのたびに教室で確認すると怪しまれるため、トイレを利用したことも考えられる。京大は、頻繁にトイレに行ったり、長時間こもるなど、不審な受験生がいなかったか調べる。/京大によると、文系数学の受験者は約2500人、英語は約8000人。試験官は各教室に2~10人が配置されていた。 (47NEWS、2011/03/01 06:31 【共同通信】)
1046(慶暦6)年、欧陽脩が、滁州太守に在任中の作で五言古詩。酔翁亭は滁州の西南の山中、醸(じょう)泉(せん)という泉に臨む亭で、此処にすむ智(ち)僊(せん)という僧が建て、作者が命名したことは、『酔翁亭之記』で述べている。
滁州の酔翁亭にしるす 欧陽脩
四十ではまだ老人といえぬが
酔翁と ふと詩にかきつけた
酔中では全てを忘れ去るもの
自分の年など 覚えていられるはずがない
ただ愛するのは この亭のわきの川
乱れ立つ峰々の間から流れてきて
音は空から落ちるよう
屋根の両端にそそぎかかる
そして岩壁の下の谷川に落ち
奥深い泉の細い流れに加わってゆく
その響きは人の声をかき乱すほどでなく
その清らかさは管弦の調べとことなる
琴や笛の音が美しくないわけではないが
琴や笛の音は手が加わりすぎている
だから度々酒を下げては
遠くまで歩いてせせらぎのそばへ行くのだが
野鳥がわが酔態をのぞきこみ
谷間の雲は私を引きとめ 眠らせてくれる
山中の花はただ笑うばかり
私と話をすることは出来ぬ
でも岩間に起こる風のみが
私の顔を吹き 酔いを醒ましてくれる
sechin@nethome.ne.jp です。
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