瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
朝から雨、4時半から目が冴えて枕元から取り出した文庫本は陶淵明、ぱらはらと捲(めく)れば、「連雨飲酒」に行き当たる。元興3(404)年、淵明40歳頃の作という。連日の陰雨で、独り酒を飲み酔後に自己の心境を語ったものと言う。「連雨、人絶えて独り飲む」と題す。
生あるものは必ず死滅する。
これは昔からそのように言われてきたことだ。
この世には赤松子や王子喬のような仙人がいたというが、
今日いったいどこにいるのだろう。
長老が酒を贈ってくれた。
なんと、これを飲めば仙人になれるという。
ためしに飲んでみると、
なるほど、わずらわしさの数々が遠く去ったような気がし、
さらに杯を重ねると、たちまち陶然として忘我の境地になった。
いや、仙人の住む天界も、この境地からさほど隔たったものではあるまい。
まさに天真そのもの、天とぴったり一体となり、
ふしぎな翼をもった雲間の鶴が
一瞬間に宇宙をかけめぐったような気持である。
わたしはこのような個性を抱きつづけて、
つとめ励むこと四十年、
肉体はもう衰えてしまったけれど、
天と一体の心はまだ失ってはいない。
それで十分であって、これ以上何を言うことがあろう。
生あるものは必ず死滅する。
これは昔からそのように言われてきたことだ。
この世には赤松子や王子喬のような仙人がいたというが、
今日いったいどこにいるのだろう。
長老が酒を贈ってくれた。
なんと、これを飲めば仙人になれるという。
ためしに飲んでみると、
なるほど、わずらわしさの数々が遠く去ったような気がし、
さらに杯を重ねると、たちまち陶然として忘我の境地になった。
いや、仙人の住む天界も、この境地からさほど隔たったものではあるまい。
まさに天真そのもの、天とぴったり一体となり、
ふしぎな翼をもった雲間の鶴が
一瞬間に宇宙をかけめぐったような気持である。
わたしはこのような個性を抱きつづけて、
つとめ励むこと四十年、
肉体はもう衰えてしまったけれど、
天と一体の心はまだ失ってはいない。
それで十分であって、これ以上何を言うことがあろう。
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プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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