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万葉植物2
 
花は染色にも用いられました。カキツバタ、ツユクサ、ケイトウ、コナギなどの花は、直接にすり付ける「花摺(はなずり)」によって染色しました。このほか、アカネ、ムラサキ、ヤマアイ、クヌギ(つるばみ)、ハンノキも染色に使われています。巻12には「紫(むらさき)は 灰(はひ)さすものそ 海石榴市(つばきち)の 八十(やそ)の衢(ちまた)に 逢()へる児()や誰(たれ)」と歌われており、ムラサキはツバキの灰で媒染されていたことがわかります。
 
 
万葉時代の繊維はアサがおもに使われましたが、フジの繊維も作業着として残されていました。巻3には「須磨(すま)の海人(あま)の 塩焼(しほや)き衣(きぬ)の 藤衣(ふぢころも) 間遠(まとほ)にしあれば いまだ着なれず」と詠まれています。コウゾの樹皮からも繊維がとれ、縄(たく縄)、綱(たく綱)や衣料(白細(しろたえ))にされました。マコモの葉からは畳薦(たたみごも)、薦枕(こもまくら)、食薦(すごも)がつくられました。スゲも菅笠(すげがさ)、菅枕(すがまくら)に使われました。
 
 
材は山林からの利用だけではなく植林によっても得ていました。巻10には「古(いにしへ)の 人の植()ゑけむ 杉(すぎ)が枝()に 霞(かすみ)たなびく 春は来()ぬらし」と詠まれています。タチバナは並木にされていたし(巻2「橘(たちばな)の影(かげ)踏む道の 八衢(やちまた)に 物をそ思ふ 妹(いも)に逢はずして」)、ヤナギも都の大路を飾っていた(巻19「春の日に 萌()れる柳を 取り持ちて 見れば都の 大路(おほち)し思ほゆ」)。
 
 
万葉人は花を手折り、観賞し、飾ったが、室内にいけることはなかったようで、いけ花は一首も歌われていない。室内ではわずかにユリの花縵(はなかずら)が詠まれているにすぎない(巻18「油火(あぶらひ)の 光に見ゆる 我()が縵 さ百合(ゆり)の花の 笑()まはしきかも」)。花縵のほか、挿頭華(かざし)、結()ひ垂()れ、袖(そで)に扱(こき)入れ、袖に受ける、玉に貫()くなどして花を身につけたり、飾ったりした。花縵や挿頭華に使われた植物にはヤマブキ、フジ、サクラ、ハギ、ウメ、ヤナギ、ショウブなどがあり、女性よりも男性が飾ることが多かった。これらのことから、万葉人の花利用には現代とは趣(おもむき)を異にする面もあったといえる。
 
 
なお、万葉植物を植栽する植物園には、国分寺万葉植物園(東京都国分寺市)、春日(かすが)大社神苑萬葉植物園(奈良市)などがある。

ウェブニュースより
 
夏の風物詩 隅田川花火大会 ことしは中止 新型コロナ ―― 毎年7月に開かれてきた「隅田川花火大会」は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、ことしは中止が決まりました。
 
「隅田川花火大会」は、大勢の人が訪れる東京の夏の風物詩になっています。
 
 
ことしの大会は、いつもの年より2週間早い7月11日に開かれることになっていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、10日の実行委員会で中止が決まりました。


これについて、隅田川花火大会実行委員会は「大会を開催すれば多くの人が密接することになります。楽しみにしていた皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、地元の皆様や来場されるお客様の健康と安全確保を第一として中止を決定しました」とコメントしています。   (NHK WEB NEWS 2020410 1720分)

 
藤井七段「盤上に最善を」初タイトル挑戦へあと2勝 ―― 将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が10日、大阪市の関西将棋会館で指された第61期王位戦挑戦者決定リーグ戦白組4回戦で菅井竜也八段(27)を112手で破り、リーグ4連勝を飾った。
 
 
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言を受け、対局室の出入り口などをすべて開放するなど、異例の態勢の中、藤井が初のタイトル挑戦権獲得に向け、あと2勝に迫った。
 
関西将棋会館5階「御上段(おんじょうだん)の間」。持ち時間各4時間。マスクを着用した藤井と菅井が熱戦を繰り広げた。「3密」を避けるため、1部屋で1対局。記録係もマスクをつけた。
 
終局後、藤井は「自信のない展開だった」と振り返った。通常とは異なる対局環境に「対局が行われる限りは、盤上に最善を尽くして戦おうと思っていました」と話した。
 
王位リーグは白組と紅組に分かれ、各組6人総当たり。白組で成績最上位者となれば、紅組成績最上位者との挑戦者決定戦を行う。ここまで藤井と菅井はそれぞれ3勝0敗。全勝対決の大一番だった。4戦全勝で首位に立ち、白組優勝に大きく近づいた。
https://www.youtube.com/watch?v=FpI94UWePXI
 
日本将棋連盟は緊急事態宣言を受け、公式戦のうち長距離移動(100キロ以上)を伴う対局は原則、57日以降に延期。愛知県瀬戸市在住の藤井は、関西将棋会館、東京の将棋会館での対局は長距離移動になるため、4月11日以降の対局はすべて延期となった。
 
藤井が対戦予定だった棋聖戦挑戦者決定トーナメント準決勝も延期になった。藤井が屋敷伸之九段の持つ最年少タイトル挑戦記録(1710カ月)を更新するにはラストチャンスとなる棋聖戦だが、影響を受ける可能性もある。
 
世界、日本、将棋界も含めた難局が続くが「いろいろと大変なことがある。プレーヤーとしては次の対局でいい将棋を指せるように努力したい」と力強く話した。   [日刊スポーツ 2020410214]


 

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