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単独トップに躍り出た霧島「よし!」気迫の12勝目 来年定年の師匠“ご当地場所”で有終の美へ ―― <大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター
番付上位の意地見せた。大関霧島(27=陸奥)が、2敗同士の直接対決を制し、4場所ぶり2度目の優勝に王手。結びで西前頭8枚目の熱海富士を寄り切り、今場所初の単独トップに躍り出た。来年4月に定年を迎える師匠の陸奥親方(元大関霧島)と臨む最後の九州場所。師匠のご当所場所で優勝すれば、来年1月の初場所は綱とりもかかる。春場所で初優勝し、夏場所後の大関昇進など実り多き1年。有終の美で飾るべく、千秋楽で大関貴景勝と対戦する。
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霧島に気迫がみなぎった。熱海富士との熱戦を制して懸賞金を大事そうに受け取る姿が、この一番に懸ける思いの強さを物語る。支度部屋に引き揚げると「よし!」という言葉が漏れ、「大関として平幕に負けられない気持ちもあった。いろいろ相手の相撲のことを考えて土俵に上がった。勝ちにいこうと思ったら変な投げとかにいっていた。勝負に徹することができた」と言葉も力強かった。
勝てば優勝が近づく2敗同士の直接対決。大一番でも、冷静さを失わない。仕切り線で見合った時から優位に立った。目を合わせようとしない熱海富士の緊張感を察知し、「自分の相撲を取る」ことだけに集中。立ち合いで素早く右を差し、左のおっつけから左もねじ込んだ。もろ差しのまま攻勢をかけ、土俵際での警戒も怠らない。万全の寄り切りで12勝目を挙げ、「最後まで腰を下ろして出られた」。単独トップに立ち、今年春場所に続く優勝へ大きく前進した。
来年4月に定年を迎える師匠の陸奥親方(元大関霧島)と臨む最後の九州場所。自身にとっては初めて霧島のしこ名で臨む九州場所でもある。新旧霧島がタッグを組む最初で最後の“ご当地場所”とあって、館内の声援の大きさも実感する。11日目からは酒造大手の霧島酒造から贈られた化粧まわしを着けて土俵入りを行い、今やしこ名と同じ鹿児島・霧島市は「地元みたいで、あちこちから声をもらう」と第2の故郷とすら感じるほど愛着が湧いている。
期待に応えるべく積み重ねてきた白星は、年間最多勝を確定させる61勝に到達した。それでも手綱を緩めることはない。「あと一番があるので、その後に喜びたい」。最後まで自分の相撲を貫いた先に、2度目の賜杯が待っている。 【日刊スポーツ 2023年11月26日4時45分】
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熱海富士は2敗霧島と14日目結びの一番で対戦 聖富士が幕下優勝飾るなど仲間たちの活躍も励み ―― <大相撲九州場所>◇13日目◇24日◇福岡国際センター
西前頭8枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜)が、大関経験者の高安を押し出して2敗を死守した。
3敗の琴ノ若と一山本がともに敗れ、熱海富士が同じ2敗の大関霧島と14日目の結びの一番で対戦するため、優勝の行方は2敗の霧島と熱海富士に絞られた。付け人につく聖富士が幕下優勝を飾るなど仲間たちの活躍も励みに、霧島との“直接対決”に挑む。
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初優勝は譲れない。熱海富士の強い思いが、大関経験者を撃破した。高安の右のかち上げにもひるまず前に出た。先にまわしを許し押し込まれる展開にも、稽古で50番以上取ることもある伊勢ケ浜部屋で培った足が生きる。186センチ、181キロ。大型でありながら軽やかな身のこなしで、動き回って相手のスタミナを消耗させる。体を入れ替え、最後は押し出しで仕留めた。11勝目。「勝ってうれしいです」と振り返った。
花道から引き揚げる際に「ヨッシャー」とグータッチを交わし、付け人につく幕下の聖富士と喜びを分かち合った。静岡・飛龍高の2年後輩。翠富士や熱海富士ら母校の先輩たちが活躍する姿に憧れ、同部屋の門をたたいた19歳はこの日、北はり磨との全勝対決を制して幕下優勝を飾った。「良い流れを作れて良かった」と話した弟弟子からバトンを託され、9勝目を挙げた兄弟子の翠富士からも「念を送っておいた」と力をもらった。2人からの期待に、結果で応えた。「みんな良い稽古をしている。伊勢ケ浜部屋良いですよね」と感謝。猛稽古の苦労が報われる瞬間を、自ら引き寄せようとしている。
賜杯を手にすれば、初土俵から所要19場所での初優勝となる。これは貴花田(後の貴乃花)と朝青龍の24場所を大幅に更新し、年6場所制となった1958年(昭33)以降初土俵の力士では最速(付け出しを除く)だ。
優勝の行方は大関霧島と2人に絞られた。14日目にはいよいよ直接対決。12日目の豊昇龍戦に続く大関撃破となれば、今場所初の単独トップに躍り出る。大一番を前にも、21歳は自分を見失わない。「みんな強いんで、自分はあんまり変わらないっす」。トレードマークの笑顔を崩さず、意気揚々と会場を後にした。 [日刊スポーツ 2023年11月24日22時46分]
人質乗せたヘリに歓声 パレスチナ側でも花火 ―― 【テルアビブ=共同】解放された人質を乗せたヘリコプターが24日夜、イスラエル中部テルアビブ郊外の病院に着陸すると市民から歓声が湧いた。イスラム組織ハマスの人質解放と引き換えにイスラエルもパレスチナ人を釈放。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸では花火が上がった。
ヘリが着陸した病院の周辺では、市民がイスラエル国旗を振った。病院側は「子どもたちが快適に過ごせるよう設備を整えている」とコメントした。
テルアビブの広場にも人質家族への「連帯を示す」として数百人が集結。エディ・メイルさん(60)は「少しは気持ちが軽くなったが、まだ多くの人が取り残されている。心は晴れない」と語った。
ヨルダン川西岸にも大勢の人が集まった。現地からの報道によると、釈放された女性の1人は「釈放を知らされた時は驚いた。家族に会えると思い、うれしかった」と話した。別の女性は「ハマスのおかげで釈放された。ハマスを誇りに思う」と訴えた。
ハマスはパレスチナ自治区ガザで人質を赤十字国際委員会(ICRC)に引き渡した様子とする映像を公開。戦闘員に囲まれる中、女性らがICRCの車に次々と乗り込んだ。ガザ南部の検問所を通過してエジプトに入ったとされ、車内から手を振る人もいた。エジプト側の病院では関係者に支えられながら歩く人も。一行はその後、イスラエルに向かった。 【日本經濟新聞 2023年11月25日 9:25】
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熱海富士“銀星”で優勝争いトップ守る「先場所で決定戦をしたので」緊張せず結びの一番で勝利 ―― <大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター
西前頭8枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜)が、初体験の結びの一番で初の“銀星”を挙げ、優勝争いのトップを守った。
大関豊昇龍を突き落とし、幕内3場所目で2場所連続2桁白星の10勝2敗。先場所は千秋楽の優勝決定戦で大関貴景勝に敗れたが、注目の一番にも動じず、落ち着いて取り切った。今場所は初土俵から所要19場所目。同24場所目で初優勝した貴花田(貴乃花)、朝青龍という後の両横綱の史上最速優勝を、大幅に上回る快挙に近づいた。大関霧島(27=陸奥)は、関脇琴ノ若との2敗対決を制し、こちらもトップを守った。
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大歓声が期待の表れだった。初めて結びの一番の土俵に立った熱海富士は、豊昇龍のにらみに動じず、落ち着いた堂々の立ち合い。大関の当たりを正面で受けると前に出た。すぐに押し返されたが、左に回り込みながら相手の右差しを抱えて小手に振った。相手が前のめりに飛ぶのを見て、俵を伝いながら突き落とし。取組前を上回る大歓声を呼んだ。「勝ったのでうれしい。(最後は)体が動いた」。トレードマークの人懐っこい笑顔で言った。
9月秋場所の経験が生きた。返り入幕の幕内2場所目で快進撃。千秋楽を単独トップで迎えた。しかし、本割で朝乃山、決定戦で貴景勝に連敗。初優勝を逃し、支度部屋に戻る通路では「アーッ」と、目を赤くしながら怒気を交えて大声を発した。そんな経験をしたからこそ「結びで緊張したか?」の問いに「先場所で決定戦をしたのであまり」。冷静に大一番を迎えられていた。
前日11日目は幕内前半の中でも、さらに前半で取っていた。取組時間は1時間半近く遅くなったが、「ゆっくりできるのでうれしい」と意に介せず、大物感を漂わせる。巡業のトークショーで「怖いものは?」と聞かれると「おばけとバンジージャンプと親方」と、笑って話す癒やし系。この日も、部屋の兄弟子の横綱照ノ富士から助言を受けたと明かしながら、内容は「秘密」といたずらっぽく言い、笑いを誘った。
初めて大関を破った要因も「いつも通り、と思って取った」と気負いはなかった。そんな熱海富士に、幕内後半の審判長を務めた佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「若くて元気がいいのが出てくると面白い」と、2場所連続の優勝争いを評価。年6場所制となった1958年(昭33)以降初土俵の力士(付け出しを除く)で、ダントツ最速の所要19場所目での優勝へ-。先場所逃した賜杯を、今度こそつかみ取る。 [日刊スポーツ 2023年11月23日21時6分]
ガザ戦闘休止は現地24日朝、人質13人解放 カタール発表 ―― カタール外務省は23日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止が現地時間24日午前7時(日本時間午後2時)から始まると発表した。同日午後4時ごろにはハマスが拘束している人質のうち、まず13人が解放されるという。4日間の戦闘休止期間中、計50人が解放される見通し。
カタール外務省のアンサリ報道官が記者会見で明らかにした。カタールはエジプト、米国とともにイスラエルとハマスの交渉を仲介している。
アンサリ氏によると、解放される人質のリストがハマスから届き、関係者間で合意したという。イスラエル首相府は23日、解放される人質のリストを受け取ったと明らかにした。詳細を確認し、家族に連絡を取っているという。
人質を解放する経路について、アンサリ氏は「安全上の理由」で明らかにできないとした。イスラエルも収監しているパレスチナ人の囚人を解放するが、人数への言及は避けた。
戦闘はガザ全域で休止し、人道支援のトラックもガザに入るという。ただ「ガザが必要としている量のほんの一部にとどまる」とも述べた。
ハマスも23日、4日間にわたって全ての戦闘行為をやめるとSNSに投稿した。期間中、1日あたり支援のトラック200台と燃料を積んだトラック4台がガザに入るとしている。
ハマスなどが拘束する人質は約240人に上るとみられる。アンサリ氏は4日間の戦闘休止期間中、「さらなる解放を実現させるための追加合意に向けて交渉を進めたい」と述べた。
イスラエルは戦闘休止期間の終了後、ガザでの軍事作戦を再開する考えを示している。 【日本經濟新聞 2023年11月23日 23:24 (2023年11月24日 0:20更新)】
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【九州場所の優勝争い】トップ2敗に霧島、琴ノ若、熱海富士 3敗に豊昇龍ら4人 力士コメント ―― <大相撲九州場所>◇11日目◇22日◇福岡国際センター
1日目を終え、優勝争いのトップは2敗で大関霧島(27=陸奥)、関脇琴ノ若(26=佐渡ケ嶽)、熱海富士(21=伊勢ケ浜)の3人が並んでいる。
1差の3敗で大関豊昇龍(24=立浪)、翠富士(27=伊勢ケ浜)、竜電(33=高田川)、一山本(30=放駒)の4人が追っている。
霧島(若元春を寄り切って7日目から5連勝。優勝争いに向け)「しっかり稽古してきたから。最後なんで自信を持っていくしかない」
琴ノ若(大関貴景勝を送り出しで破り9勝目)「体は動いている。それを信じて最後までやりきる」
熱海富士(美ノ海を一方的な相撲で押し出して9勝目。12日目は初めての結びで豊昇龍と対戦)「お~~。終盤って感じですね。まあ頑張るす」
豊昇龍(朝乃山を破って勝ち越し)「両まわしを取って前に出られたので、よかったと思う。しっかり稽古をしてきたので、あとは自信を持って取り切れるか」
翠富士(平戸海との3敗対決を制す)「早めに勝ち越せたんでうれしいです」
竜電(11日目に勝ち越しを決め)「正直うれしい。前に出るという強い気持ち。まだ4日あるんでいい相撲をとっていきたい」
一山本(大栄翔に敗れ3敗に後退)「低く当たって引かれたところを前に出ようと思っていたが、足がついていかなかった。相手が強かった。番付の違いがこんなにあるんだと感じた」 [日刊スポーツ 2023年11月22日23時9分]
馳浩・石川県知事が口を滑らせた「機密費」のモヤモヤ感 国民に秘密のカネ、2023年度は14億6000万円も計上 ―― 石川県の馳浩知事が東京五輪の招致活動で国際オリンピック委員会(IOC)委員に贈答品を渡すために使ったと明かした内閣官房報償費(機密費)。これまでも不透明な支出が問題となってきたが、時の政権が領収書なしで自由に使えるカネとして実態は依然として闇の中だ。機密費で贈答品を渡していたなら、五輪関係者への贈り物の授受を禁じるIOCの倫理規定に違反する恐れもある。
「個別具体的な使途に関するお尋ねには答えを差し控えている」。松野博一官房長官は20日の記者会見で、IOC委員105人の全員に1冊20万円のアルバムを機密費で作成したとする馳氏の発言の真偽について回答を避けた。
◆馳氏は講演で「メモは取らないで」と切り出した
機密費もある」と言われていたことも紹介。その後、発言を撤回したが、具体的 馳氏は17日の講演で「メモ取らないようにしてください」と念押しした上で、機密費を使ったと明かした。当時の安倍晋三首相から「金はいくらでも出す。機な話の内容からは、その場の思い付きで虚偽の話をしていたとは考えにくい。
官房機密費を巡る馳浩・石川県知事の講演での発言要旨
当時首相だった安倍晋三さんから「国会を代表して、オリンピック招致は必ず勝ち取れ」と。今からしゃべること、メモ取らないようにしてくださいね。「馳、金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」と。
それで、作戦を練って(開催都市決定の投票権がある)IOC委員のアルバムを作ったんですよ。IOC委員が選手のとき、各競技団体の役員のとき、各大会での活躍の場面を撮った写真、105名のIOC委員全員のアルバムを作って、お土産はそれだけ。
だけど、そのお土産の額を今から言いますよ。外で言っちゃダメですよ。官房機密費使っているから。1冊20万円するんですよ。
◆事実関係を調査するか、松野博一官房長官は答えず
松野氏は機密費について「国の機密保持上、使途などを明らかにすることが適当でない性格の経費」と指摘。事実関係を調査するかも問われたが、答えなかった。
政府が「国の事務、事業を円滑、効果的に遂行するため、機動的に使える経費」と位置付ける機密費。2023年度予算には、内閣情報調査室(内調)が管理する約2億3000万円を含め、約14億6000万円が計上されている。毎年度、同程度が支出されているが、支払先や使途の詳細は分からず、事実上、内容をチェックできない。
取り扱い責任者は官房長官で、領収書が要らない「政策推進費」や、情報提供の対価として支払う「調査情報対策費」、慶弔費などの「活動関係費」に分類される。18年の最高裁判決では、機密費の支払先や具体的使途は開示できないとされ、開示が認められたのは、月ごとの支払額や「政策推進費」への繰入額など一部に限られた。
過去には国会対策や外遊する議員への餞別(せんべつ)などに使われていたとされる。旧民主党政権では、当時の鳩山由紀夫首相が国会で一定期間後に全面公開する意向を表明し、政権内で検討したが実現には至らなかった。
◆五輪関係者への贈答品に使用なら…IOCの倫理規定に抵触
機密費で贈答品を渡していた場合、贈与を禁じているIOCの倫理規定違反になりかねないが、松野氏は「個別事例に関する取り扱いは、IOCの権限と責任において判断される」と述べるにとどめた。
東京五輪を巡っては汚職や疑惑が相次いで発覚。当時の五輪招致委員会理事長の竹田恒和氏がシンガポールのコンサルタント会社に送金し、一部がIOC委員の息子に渡ったとされ、フランス当局の捜査対象になるなど、不透明なカネの行方が問題となった。 【東京新聞 2023年11月21日 06時00分】
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平戸海、単独トップ一山本を引きずり降ろす7連勝「千代の富士さんの相撲が理想」動画で研究重ね ―― <大相撲九州場所>◇10日目◇21日◇福岡国際センター
西前頭11枚目の平戸海(23=境川)が、前頭一山本を単独トップから引きずり降ろす、自己新の7連勝を飾った。
終始攻め抜いて最後は寄り切り。ご当所九州は長崎・平戸市の出身で、初日から3連敗も、声援を力に盛り返して7勝3敗と勝ち越しに王手をかけた。優勝争いトップの一山本、熱海富士、琴ノ若、霧島の2敗勢4人とは1差。目指すのは元横綱千代の富士の取り口で、故人に少しでも近づこうと初優勝を狙う。
立ち合いにかけていた。平戸海は下から一山本の両腕をあてがい、突っ張りを封じた。そこから出足良く前に出続け、最後は右を差して寄り切る完勝。単独トップの相手に、何もさせない好調ぶりで7連勝を飾った。「立ち合いは考えた通り。腕を伸ばしてくるところを、しっかりと踏み込んでついて行こうと思っていた」。大混戦を演出した。
地元九州場所の気負いから、いきなり3連敗を喫した。「迷いがあった。立ち合いで相手が何かしてくるんじゃないかと」。結果、力ない立ち合いで主導権を許してばかりだった。すると師匠の境川親方(元小結両国)に見透かされて「立ち合いだけ集中しろ」と、ゲキを飛ばされた。迷いがなくなり「相手に引かれてもいい」と、持ち前の出足の鋭さがさえ渡ってきた。
連日、多くの声援に支えられるが、特にうれしいのは4人きょうだいの末っ子の声援だ。長男の自身とは15歳違いの小学2年の次男大和(やまと)くん。「8日目に来てくれて『けがしなければ負けても勝ってもいい』なんて言うんです」と、まるで息子のように目じりを下げる。地元九州場所ならではの力の源だ。
若い衆のころから7連勝はなく、各段優勝は1度もない。「優勝は意識していない」というが、付け人を務めた当時大関の兄弟子、豪栄道(現武隈親方)の優勝パレードの景色は脳裏に焼きついている。以来「前まわしを引く、千代の富士さんの相撲が理想」と、動画で研究を重ねている。趣味はつりで、これまで最大は「千葉県でつった3キロのハマチ」。幕内優勝という超大物をつりあげる時が来た。 [日刊スポーツ 2023年11月21日20時40分]
北朝鮮が「軍事偵察衛星」発射 軌道投入は確認されず ―― 日本政府は21日夜、北朝鮮が同日午後10時43分ごろ、北西部の東倉里(トンチャンリ)から弾道ミサイル技術を使った発射を強行したと発表した。北朝鮮が主張する「軍事偵察衛星」とみられる。防衛省によると周回軌道への投入は確認されていない。
北朝鮮の朝鮮中央通信は22日未明、北朝鮮の国家航空宇宙技術総局が21日夜に軍事偵察衛星を打ち上げ、成功したと伝えた。衛星を地球の周回軌道に「正確に進入させた」と主張した。
北朝鮮が22日午前0時から12月1日午前0時の間に「人工衛星」を発射すると通告していた。
政府は21日午後10時46分に全国瞬時警報システム(Jアラート)を発令した。「北朝鮮からミサイルが発射されたとみられる」として沖縄県に避難を呼びかけた。その後に「ミサイルは10時55分ごろ、太平洋へ通過したとみられる」と通知し呼びかけを解除した。
岸田文雄首相は同日深夜、首相官邸で記者団に「少なくとも1発は沖縄上空を太平洋へ通過した。被害は確認していない」と述べた。宮沢博行防衛副大臣は22日未明、防衛省で記者団に「地球の周回軌道への衛星の投入は確認されていない」と明らかにした。
宮沢氏によると、衛星とみられる発射物は上空で分離し、一つは朝鮮半島の西350キロほどの東シナ海の予告区域外に落ちた。もう一つは沖ノ鳥島の南西1200キロ程度の太平洋上に位置する日本の排他的経済水域(EEZ)外の予告区域内に落下した。
21日夜に記者会見した松野博一官房長官は「発射について繰り返し中止を求めてきたにもかかわらず、住民の安全確保の観点からも極めて問題のある行為だ」と強調し、北朝鮮に厳重抗議したと説明。発射は国連安全保障理事会の決議違反に当たるとの認識を示した。
首相は21日夜、ミサイルの上空通過を踏まえ関係閣僚に ①落下物による被害がないかの速やかな確認 ②北朝鮮の今後の動向を含めた情報収集・分析の徹底 ③米国や韓国などの関係諸国との連携、適時適切な対応――の3点を指示した。
Jアラートの発令は沖縄県に避難を促した8月24日以来。この時は北朝鮮が「軍事偵察衛星」を発射し失敗した。沖縄本島と宮古島の間の上空を飛行し太平洋へ通過したため避難の呼びかけを解除した。 【日本經濟新聞 2023年11月21日 22:49 (2023年11月22日 3:00更新)】
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一山本が関取自己最速9日目で勝ち越し、単独トップ守る 優勝は「ちょっとチラつくかな」 ―― <大相撲九州場所>◇9日目◇20日◇福岡国際センター
返り入幕の西前頭14枚目、一山本(30=放駒)が、関取としては自己最速9日目で勝ち越しを決め、単独トップを守った。
圧力のある玉鷲を立ち合いから一方的に突き出す完勝。4度目の対戦で初めて勝ち、調子の良さを示した。普段はもろ手突きの立ち合いが多いが「手だけでは押し切れないので、頭からかました」と、立ち合い負けしなかったことを勝因に挙げた。「遠くの目標よりも1日1日の積み重ね。次の目標は2桁。優勝は…。ちょっとはチラつくかな」と笑って話した。 [日刊スポーツ 2023年11月20日22時23分]
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朝乃山が先代高砂親方に恩返し白星「前に出ろ!」師匠の教え守り貴景勝撃破 足震えるも自ら鼓舞 ―― <大相撲九州場所>◇8日目◇19日◇福岡国際センター
大関経験者で初日から休場していた東前頭筆頭の朝乃山(29=高砂)が、復帰土俵で主役の座を奪った。大関貴景勝を下手投げで破って初白星。今場所最大の話題だった、貴景勝の横綱昇進を極めて厳しいものとする3敗目の土をつけた。朝乃山は広島市での10月28日の秋巡業で肉離れ。左ふくらはぎ痛で7日目まで休場していた。勝ち越しに後がない中で途中出場し、2日に亡くなった入門時の師匠、先代高砂親方(元大関朝潮)にささぐ白星を挙げた。
◇ ◇ ◇
足は震えていた。控えの土俵下。10歳で相撲を始めて以来、初めて経験する体の異変が、朝乃山の緊張を物語っていた。謹慎休場を除くと初日からの休場も、そこからの途中出場も初。土俵に上がっても足は震えたままだった。だが「思い切っていこう!」と自らを鼓舞。時間いっぱいの仕切りで、ようやく震えが止まると、ひたすら前に出た。貴景勝の強烈な張り手にグラついた。だが口酸っぱく言われた、先代高砂親方の「前に出ろ!」の教えを忠実に守った。下手投げで2人とも土俵下に落ち、物言いがついたが、行司軍配通りに勝ち名乗りを受けた。
「足が震えていたし、怖さはあった。でも攻めないとケガにも影響する。勝っても負けても前に出ようと思っていた」。前日は午後10時半に就寝。普段なら午前7時までグッスリと眠るが、この日は同4時に1度目が覚めた。前夜から無意識に体は緊張していた。
ただ、土俵では無意識に体も動いた。貴景勝には10月の秋巡業で4度も三番稽古に指名された。他の関取衆を差し置き、多い日は1日15番連続して相撲を取った。「(けがで)3週間、相撲は取れなかったけど感覚は残っていた」という。
大関には朝乃山が約1年遅れで昇進した。型も違えば、会話もほとんどないが互いに意識する存在。貴景勝には稽古で指名され、朝乃山は休場中に貴景勝の言葉を思い出していた。「大関(貴景勝)が名古屋場所を休場していた時に『キラキラして見えた』と振り返っていたのを思い出した。自分も本場所で相撲を取るみんなが輝いて見えた」。貴景勝の横綱昇進を遠ざけたのが朝乃山だったのも、ライバルの2人ゆえの宿命だったのかもしれない。
「今場所に出ることが、今後の自分のためになると思って出場を決めた」。先代高砂親方への恩返しの思いも、途中出場を後押ししていた。ただ「今日の相撲だと怒られる」と笑って話してもいた。9日目は大関霧島戦。3大関に全敗した先場所の雪辱と1敗もできない勝ち越しへギリギリの戦いは続く。 [日刊スポーツ 2023年11月19日22時59分]
【JT杯】藤井聡太8冠、看板の終盤力発揮し“9冠”達成「来期も本局のような戦い方を」 ―― 藤井聡太JT杯覇者(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が連覇を達成した。「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)」決勝関東大会で19日、東京ビッグサイト(東京都江東区)での公開対局で行われ、初の決勝に進出した糸谷哲郎八段(35)を149手で下した。
藤井は10月に王座を奪取。将棋界で8つある全タイトルを制覇。JT杯でも史上8人目の連覇を達成し、今年「9冠」を獲得した。同時に公式棋戦優勝数を10回(JT杯2、銀河戦2、朝日杯4、NHK杯と新人王戦各1)とした。
◇ ◇ ◇
藤井のギアが上がった。寄せ合いになって看板の終盤力を発揮し、投了に追い込んだ。「糸谷八段の右玉に対し、こちらが仕掛けたが切り替えされて苦しいと思いました。受けに回って、すぐ負けてしまわないよう粘り強く戦い、勝ちに結び付けられました」。
角換わりの序盤は1手1手含みを持たせる駒組みとなった。構想力と決断力が問われる局面から、駒がぶつかる。糸谷の入玉を阻止して、V2を決めた。「難しい将棋だっただけに、優勝という結果はうれしく思います。来期も本局のような戦い方をしたいです」。約3000人の観戦者を前にこう締めくくった。
https://www.youtube.com/watch?v=pwhyKn_7V8U
11日には竜王戦3連覇を達成し、故大山康晴15世名人の持つタイトル戦19期連続獲得の記録に肩を並べた。13日は内閣総理大臣顕彰式、17日はJT杯決勝記念のトークイベントに出席と慌ただしい公務をこなしながら、結果を出した。
昨年度はJT杯を皮切りに銀河戦、朝日杯、NHK杯と、将棋界初の公式棋戦4冠を達成。本年度もまずは第1関門を突破した。
今年は、タイトル獲得通算99期、将棋界のレジェンド羽生善治九段(53)と初の頂上対決となった王将戦7番勝負から始まった。3月には5冠を保持しながら、棋王戦で11連覇を目指した渡辺明棋王(当時)からタイトルを奪い、史上最年少で6冠となった。6月には渡辺から名人を奪取し、谷川浩司17世名人(61)が83年に達成した21歳2カ月の最年少名人を40年ぶりに塗り替えた。その後、棋聖戦と王位戦で佐々木大地七段(28)の連続挑戦を退け、王座奪取に竜王防衛と、活躍し続けた。
来年はまず、相前後して始まる王将戦か棋王戦のどちらかを先に防衛できれば、タイトル戦20期連続獲得の「大山超え」となる。若き8冠は昇竜のごとく、上昇する。 [日刊スポーツ 2023年11月19日20時14分]
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創価学会の池田大作名誉会長が死去、95歳 公明党を結成 ―― 宗教法人創価学会名誉会長で、同会の戦後の飛躍的な拡大を指導した池田大作(いけだ・だいさく)氏が11月15日夜、老衰のため死去した。95歳だった。創価学会が18日発表した。葬儀は近親者で行った。お別れの会を行うが、日取りなどは未定。
東京都生まれ。1947年8月、創価学会の戸田城聖第2代会長に出会い、19歳で入会した。54年には青年部参謀室長に就任。学会の政治進出の本格化に伴い、選挙運動を組織、指導するようになった。
60年に32歳で第3代会長に就任。池田氏の指導下で学会は64年、公明党を結成した。
70年代以降は海外布教と世界平和を目指す国際交流に力を注ぎ、中国の周恩来首相、旧ソ連のゴルバチョフ大統領(いずれも当時)ら各国の指導者や識者と意見交換するなど国内外で組織を拡大した。
学会ホームページによると、現在の日本国内の会員数は827万世帯。海外では世界192カ国・地域に280万人の会員がいる。
75年に創価学会インタナショナル(SGI)会長、79年に創価学会名誉会長に就任。教育・文化面では67年に創価学園、71年に創価大を開設した。著書に「人間革命」「仏法と宇宙を語る」など。海外要人との対談集も多数。
83年に国連平和賞を受賞したほか、モスクワ大学やボローニャ大学といった海外の大学から名誉博士号などの称号も贈られた。公の場に姿を見せることが少なくなった後も平和運動に力を入れ、近年はロシアに侵攻されたウクライナの平和回復や核拡散防止に関する提言を発表した。
75年2月、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。 【日本經濟新聞 2023年11月18日 14:50 (2023年11月18日 17:05更新)】
貴景勝3度目の綱とりも中日を迎えずに終焉か 2敗目喫し厳しい結果に「原因は必ずある」 ―― <大相撲九州場所>◇7日目◇18日◇福岡国際センター
3度目の綱とりも中日を迎えずに終焉(しゅうえん)か。大関貴景勝(27=常盤山)が豪ノ山に寄り切られて2敗目を喫した。先場所優勝も11勝で今場所の横綱昇進には高いハードルが課せられている。全勝力士が消えて優勝の可能性は残されているが、悲願に向けては厳しい戦いが続く。大関豊昇龍は阿炎を送り出して1敗を死守した。
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悲願の綱とりを狙う大関に厳しい結果が突きつけられた。「負けたので。それだけでした」と貴景勝は淡々と振り返る。埼玉栄高の後輩で、同じ関西出身の豪ノ山に強烈な恩返しを食らった。
同じ突き押し相撲の相手に様子を見にいったような立ち合いだった。押し込むが攻めきれず、体勢を入れ替えられて寄り切られた。「負けた理由は必ずあるんで。まあ負けたんで、原因は必ずあると思う」。先場所の初対戦では完勝している。油断ではないが、隙を完全に突かれた。
全勝力士が早々と消え、2場所連続優勝の可能性は消えていない。しかし、先場所の優勝も11勝で、優勝決定戦で熱海富士相手の立ち合い変化で議論を生んだこともあり、綱とりには高いハードルが課される。2敗はまさにデッドライン。「初日からやってきたものがある。明日また、集中してやるだけです」と言ったが追い詰められた現実は揺るがない。
貴景勝にとって、横綱はまさに力士になってからの夢だ。「力士として頂点を目指さない人はいない。入門して番付を少しずつ上げて。でも、この世界では無理かなと怖さがほとんどだった」。身長175センチ。見上げるような相手ばかりの世界で命をかけて戦う。
可能性が失われたわけではない。場所前も「先場所と今場所は違う。すべて消し去ること。新しい自分に向き合いたい」と決意表明した。今場所も同じ。痛い2つの黒星は自分の中から消して、残り8日間の土俵に全集中する。 [日刊スポーツ 2023年11月18日19時29分]
ウェブニュースより
109年ぶり偉業へ一山本が無傷6連勝「押し切れなかった」反省も十両、幕内2場所連続Vへ前進 ―― <大相撲九州場所>◇6日目◇17日◇福岡国際センター
西前頭14枚目で3場所ぶり返り入幕の一山本(30=放駒)が、109年ぶりの快挙に前進した。
錦富士をはたき込みで破り、関脇琴ノ若とともに、平幕では唯一の無敗。幕内での連勝としては、昨年5月の夏場所初日からなどの5連勝を抜き、自己最長の6連勝で優勝争いの先頭を守った。先場所は十両優勝。十両、幕内と2場所連続優勝となれば、1914年(大3)の両国以来となる、大記録も期待される展開となった。 序盤戦5日間の布石が生きた。一山本は立ち合いからグイグイと押し込んだ。左四つの錦富士の差し手を警戒し、右はおっつけながら押し込み、さらに突っ張った。それでも耐えた相手に盛り返されたが、ここで今場所初の引き技。勢いに乗じて前に出てきた相手をはたき込み、前のめりに土俵をはわせた。前日までの5日間、苦しくても押し続け、前に出る相撲に徹していた。だからこそ、相手が迷いなく前に出てきたところで、引き技が決まった。
取組後は反省しきりだった。「前に出ようと思ったけど押し切れなかった。立ち合いはよかったけど押し切れていない」。もともとは引き技も駆使して勝つタイプ。だが7月の名古屋場所で、取組中に左膝を痛めた。同場所を途中休場(その後再出場)。相撲界で言われる「引く相撲はけがをする」の言葉通りだった。
同場所後に一念発起。夏巡業を休場した8月は、都内の部屋で朝稽古に加え、1日おきに午後7時から1時間余り、四股、すり足、てっぽうを1人で黙々とこなした。シャイな性格で陰の努力は話してこなかったが、観念したようにこの日の朝稽古後に打ち明け「先場所から前に出られるようになった」と、効果を口にした。しかも昨年から部屋を出て独り暮らしを始め、1度帰宅後、若い衆に迷惑をかけない時間にこっそりと基礎運動を続けていた。
先月で30代に突入し、独り暮らしの食生活は、筑前煮が得意料理になり、疲労回復にも効果があるとされるブロッコリーを頻繁に食べるようになった。「意外とトイレ掃除も好き」と笑う。安定した北海道・福島町役場の公務員から、脱サラして角界入りした異色のキャリアの持ち主。109年ぶり十両&幕内2場所連続優勝の可能性を「ない、ない(笑い)」と謙遜し、日に日に増える歓声も「出身地が真逆(北海道)だから気のせい」と、冗談交じりに照れ隠しする。無欲の中堅は、快挙へ1歩ずつ前進していく。 [日刊スポーツ 2023年11月17日20時49分]
市川猿之助被告に有罪判決 両親の自殺ほう助「短絡的」 ―― 両親に向精神薬を服用させたとして自殺ほう助の罪に問われた歌舞伎俳優、市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦)被告(47)の判決公判が17日、東京地裁であった。安永健次裁判官は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。
安永裁判官は判決理由で「自殺をほう助する選択は短絡的」と指摘。向精神薬を水に溶かして服用させた手段は「苦痛のない方法として選んだとしても、生命侵害への寄与の程度は高く、刑事責任は軽視することができない」と強調した。
判決によると、猿之助被告は自身のハラスメント疑惑などに関する週刊誌の掲載予定記事を読んだことをきっかけに自殺を考え、両親との話し合いの末、一緒に自殺することを決意した。地裁は「自身の立場などを踏まえ思考が狭くなっていたことを前提としても、経緯や動機に酌むべき事情は多くない」と指摘した。
その上で猿之助被告が両親に自殺の意思を伝えたことを含めて後悔していると述べたことなどを挙げ、執行猶予を付けるのが相当と判断した。
判決などによると、猿之助被告は東京都目黒区の自宅で5月17日、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん(当時76)と母親(同75)にハンマーを用いてすり潰した多量の向精神薬を水に溶かし、味を付けるなどして服用させ、自殺を手助けした。
猿之助被告は10月の初公判で「間違いはありません」と述べ、起訴内容を認めていた。検察側は両親にもともと自殺の意思はなく、被告が両親の自殺に寄与した度合いは極めて大きいとして懲役3年を求刑。弁護側は両親も自殺の意思を明確に示していたと主張し、執行猶予付き判決を求めていた。
事件は5月18日午前10時ごろ、自宅を訪れたマネジャーが猿之助被告と両親を発見し発覚した。両親は2階リビングで布団をかけられて倒れていた。被告も自室のクローゼット内で意識がもうろうとした状態で、自室からは被告が書いたとみられる遺書のような書き置きが見つかった。
「言い表せない罪感じる」 猿之助被告がコメント
市川猿之助被告は17日の判決をうけ「常に自分を見守ってくれた父と母を巻き込んだこと、歌舞伎界など多くの人に治癒しがたい傷を負わせてしまったことに言い表せない罪を感じている」とのコメントを松竹のホームページを通じて発表した。「生かされた自分にこれから何が出来るかを考えていく」とも記した。
猿之助被告はこの日、ネクタイをして黒っぽいスーツ姿で入廷。執行猶予付きの有罪判決を身じろぎせずに聞き、一礼して退廷した。
コメントでは、週刊誌報道をきっかけに「猿之助という名前だけでなく、歌舞伎界という大きな伝統と文化に対し深い傷を与えてしまうことなどの現実の大きさから、生きることを諦める気持ちになった」と説明。両親から「あなただけ行かせるわけにはいかない」と声をかけられたことも「自然に受け止めてしまった」と振り返った。
松竹も17日にコメントを発表。被告の今後について「現時点ではまったく白紙の状態。本人と時間をかけて話し合い、社会全体に与えた影響や責任からも目をそらさず、進むべき道を共に模索していきたい」とした。 【日本經濟新聞 2023年11月17日 15:06 (2023年11月17日 19:24更新)】
ウェブニュースより
貴景勝は連敗阻止、全勝は豊昇龍、琴ノ若、熱海富士、一山本の4人 ―― <大相撲九州場所>◇5日目◇16日◇福岡国際センター
成績次第で横綱昇進の可能性がある大関貴景勝(27=常盤山)が、大関経験者の高安(33=田子ノ浦)に勝ち連敗を阻止した。前日4日目は明生(28=立浪)を引いて墓穴を掘り寄りきりで敗れていたが、この日は立ち合いで右に動き、いなして高安の体を泳がせ、そのまま体ごとぶつけるように押し出した。6日目は翔猿(31=追手風)と対戦する。
他の大関陣は、初日から4連勝の豊昇龍(24=立浪)は、豪ノ山(25=武隈)を押し出して5連勝。前日、今場所初黒星を喫した霧島(27=陸奥)は、明生をはたき込みで破り4勝1敗。2日ぶりに大関安泰の一日となった。
初日から4連勝で年間最多勝争いでトップを走る関脇大栄翔(30=追手風)は、同じ関脇琴ノ若(25=佐渡ケ嶽)との全勝対決に臨み、肩透かしで敗れた。勝った琴ノ若は自身、幕内では初の初日から5連勝となった。もう1人の関脇の若元春(29=荒汐)は、宇良(31=木瀬)を寄り倒し、3勝2敗と白星を先行させた。
残る三役の2人は小結同士の対戦となり、北勝富士(31=八角)が阿炎(29=錣山)を押し出した。
先場所、貴景勝に優勝決定戦で敗れた西前頭8枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜)は、ここまで4連勝。この日は琴恵光(31=佐渡ケ嶽)を右四つ、左上手十分の体勢から寄り切って無傷の5連勝とした。4人の新入幕の中で、美ノ海(30=木瀬)が宝富士(36=伊勢ケ浜)に勝って、序盤を終え4勝1敗と健闘している。
5日目を終え全勝は豊昇龍、琴ノ若、熱海富士、一山本(30=放駒)の4人となった。 [日刊スポーツ 2023年11月16日18時24分]
ウクライナ、黒海の主導権をロシアから奪還=ゼレンスキー氏 ―― [キーウ 16日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ウクライナは水上無人機(ドローン)を活用したことで黒海の主導権をロシアから奪還し、ロシアの海軍艦隊と軍艦を撤退させたと述べた。同時に、トルコなどの黒海沿岸国の支援に謝意を表明した。
ゼレンスキー大統領は「世界で初めて水上ドローンの編隊が投入された。投入されたのは黒海で、投入したのはウクライナだ」とし、その結果「ウクライナは黒海の主導権をロシアから奪還することができた」と対話アプリ「テレグラム」に投稿した。
その上で、ロシアは2022年2月のウクライナ全面侵攻開始当初から黒海沿いの港湾を封鎖し、ウクライナからの穀物輸出を阻害してきたが、ウクライナは力の均衡を変えることができたとし、黒海に面するトルコ、ブルガリア、ルーマニア、モルドバの支援に謝意を表明。「黒海沿岸の国々の協力とパートナーの支援で、世界の食料市場の安定を取り戻せることが示された」とした。 【ロイター編集 2023年11月17日午前 12:06 GMT+910時間前更新】
sechin@nethome.ne.jp です。
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