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ウェブニュースより
 朝乃山が先代高砂親方に恩返し白星「前に出ろ!」師匠の教え守り貴景勝撃破 足震えるも自ら鼓舞 ―― <大相撲九州場所>◇8日目◇19日◇福岡国際センター
 大関経験者で初日から休場していた東前頭筆頭の朝乃山(29=高砂)が、復帰土俵で主役の座を奪った。大関貴景勝を下手投げで破って初白星。今場所最大の話題だった、貴景勝の横綱昇進を極めて厳しいものとする3敗目の土をつけた。朝乃山は広島市での1028日の秋巡業で肉離れ。左ふくらはぎ痛で7日目まで休場していた。勝ち越しに後がない中で途中出場し、2日に亡くなった入門時の師匠、先代高砂親方(元大関朝潮)にささぐ白星を挙げた。

     ◇     ◇     ◇
 足は震えていた。控えの土俵下。10歳で相撲を始めて以来、初めて経験する体の異変が、朝乃山の緊張を物語っていた。謹慎休場を除くと初日からの休場も、そこからの途中出場も初。土俵に上がっても足は震えたままだった。だが「思い切っていこう!」と自らを鼓舞。時間いっぱいの仕切りで、ようやく震えが止まると、ひたすら前に出た。貴景勝の強烈な張り手にグラついた。だが口酸っぱく言われた、先代高砂親方の「前に出ろ!」の教えを忠実に守った。下手投げで2人とも土俵下に落ち、物言いがついたが、行司軍配通りに勝ち名乗りを受けた。
 「足が震えていたし、怖さはあった。でも攻めないとケガにも影響する。勝っても負けても前に出ようと思っていた」。前日は午後10時半に就寝。普段なら午前7時までグッスリと眠るが、この日は同4時に1度目が覚めた。前夜から無意識に体は緊張していた。
 ただ、土俵では無意識に体も動いた。貴景勝には10月の秋巡業で4度も三番稽古に指名された。他の関取衆を差し置き、多い日は1日15番連続して相撲を取った。「(けがで)3週間、相撲は取れなかったけど感覚は残っていた」という。
 大関には朝乃山が約1年遅れで昇進した。型も違えば、会話もほとんどないが互いに意識する存在。貴景勝には稽古で指名され、朝乃山は休場中に貴景勝の言葉を思い出していた。「大関(貴景勝)が名古屋場所を休場していた時に『キラキラして見えた』と振り返っていたのを思い出した。自分も本場所で相撲を取るみんなが輝いて見えた」。貴景勝の横綱昇進を遠ざけたのが朝乃山だったのも、ライバルの2人ゆえの宿命だったのかもしれない。
 「今場所に出ることが、今後の自分のためになると思って出場を決めた」。先代高砂親方への恩返しの思いも、途中出場を後押ししていた。ただ「今日の相撲だと怒られる」と笑って話してもいた。9日目は大関霧島戦。3大関に全敗した先場所の雪辱と1敗もできない勝ち越しへギリギリの戦いは続く。    [日刊スポーツ 202311192259]


JT杯】藤井聡太8冠、看板の終盤力発揮し“9冠”達成「来期も本局のような戦い方を」 ―― 藤井聡太JT杯覇者(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が連覇を達成した。「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)」決勝関東大会で19日、東京ビッグサイト(東京都江東区)での公開対局で行われ、初の決勝に進出した糸谷哲郎八段(35)を149手で下した。
 藤井は10月に王座を奪取。将棋界で8つある全タイトルを制覇。JT杯でも史上8人目の連覇を達成し、今年「9冠」を獲得した。同時に公式棋戦優勝数を10回(JT杯2、銀河戦2、朝日杯4、NHK杯と新人王戦各1)とした。

   ◇   ◇   ◇
 藤井のギアが上がった。寄せ合いになって看板の終盤力を発揮し、投了に追い込んだ。「糸谷八段の右玉に対し、こちらが仕掛けたが切り替えされて苦しいと思いました。受けに回って、すぐ負けてしまわないよう粘り強く戦い、勝ちに結び付けられました」。
 角換わりの序盤は11手含みを持たせる駒組みとなった。構想力と決断力が問われる局面から、駒がぶつかる。糸谷の入玉を阻止して、V2を決めた。「難しい将棋だっただけに、優勝という結果はうれしく思います。来期も本局のような戦い方をしたいです」。約3000人の観戦者を前にこう締めくくった。
https://www.youtube.com/watch?v=pwhyKn_7V8U
 11日には竜王戦3連覇を達成し、故大山康晴15世名人の持つタイトル戦19期連続獲得の記録に肩を並べた。13日は内閣総理大臣顕彰式、17日はJT杯決勝記念のトークイベントに出席と慌ただしい公務をこなしながら、結果を出した。
 昨年度はJT杯を皮切りに銀河戦、朝日杯、NHK杯と、将棋界初の公式棋戦4冠を達成。本年度もまずは第1関門を突破した。
 今年は、タイトル獲得通算99期、将棋界のレジェンド羽生善治九段(53)と初の頂上対決となった王将戦7番勝負から始まった。3月には5冠を保持しながら、棋王戦で11連覇を目指した渡辺明棋王(当時)からタイトルを奪い、史上最年少で6冠となった。6月には渡辺から名人を奪取し、谷川浩司17世名人(61)が83年に達成した21歳2カ月の最年少名人を40年ぶりに塗り替えた。その後、棋聖戦と王位戦で佐々木大地七段(28)の連続挑戦を退け、王座奪取に竜王防衛と、活躍し続けた。
 来年はまず、相前後して始まる王将戦か棋王戦のどちらかを先に防衛できれば、タイトル戦20期連続獲得の「大山超え」となる。若き8冠は昇竜のごとく、上昇する。    [日刊スポーツ 202311192014]


 

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