瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
昨夜は夜半過ぎに雷鳴をともなった驟雨で目が覚め、朝まで眠れず。大型台風12号が北上中とのこと。
今日から9月。本日は関東大震災が起きて、88年目。ひところ、震災60年周期説なるものがいわれたが、災害というものは気まぐれで、いつ起きるかは予測もできない。台風12号と大震災が重ならないともいえない。いやはや、これは瘋癲爺の杞憂か?
今朝のウェブニュースから
台風12号 非常に激しい雨に ―― 大型で強い台風12号は日本の南の海上を北西へ進んでいます。2日にかけて西日本と東日本の太平洋側では非常に激しい雨が降るおそれがあり、太平洋沿岸の広い範囲で大しけが続く見込みです。/気象庁の観測によりますと、大型で強い台風12号は、1日午前3時には日本の南の海上をゆっくりとした速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径190キロ以内では、風速25メートル以上の暴風が吹いています。台風の周辺を回る湿った空気が流れ込んでいるため、近畿から関東甲信にかけての山沿いを中心に雨雲が発達しています。午前4時までの1時間に神奈川県小田原市で36ミリの激しい雨を観測したほか、午前1時までの1時間には、山梨県山中湖村で65ミリの非常に激しい雨が降りました。これまでの雨で、山梨県と静岡県では土砂災害の危険性が高くなっている地域があります。台風は強い勢力を保ったまま、比較的ゆっくりとした速度で北上し、3日にかけて西日本と東日本に接近する見込みです。台風の北上に伴い、2日にかけて近畿や東海、それに関東甲信を中心に雷を伴って1時間に50ミリから70ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。2日の朝までに降る雨の量は、いずれも多いところで▽東海と近畿で400ミリ、▽関東甲信で250ミリ、▽四国で100ミリと予想され、3日にかけて、さらに雨量が多くなる見込みです。西日本と東日本の太平洋沿岸では、1日は大しけが続き、2日は暴風が吹いて猛烈なしけとなる見込みです。2日にかけての波の高さは▽東日本と西日本の太平洋沿岸で9メートル、▽伊豆諸島で8メートル、▽小笠原諸島で6メートルと予想されています。気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、竜巻などの突風に十分注意するよう呼びかけています。(NHKニュース9月1日 4時1分)
「巷に雨の降るごとく」
ヴェルレーヌ(堀口 大学 訳)
巷に雨の降るごとく
われの心に涙ふる。
かくも心ににじみ入る
この悲しみは何やらん?
やるせなの心のために
おお、雨の歌よ!
やさしき雨の響きは
地上にも屋上にも!
消えも入りなん心の奥に
ゆえなきに雨は涙す。
何事ぞ! 裏切りもなきにあらずや?
この喪そのゆえの知られず。
ゆえしれぬかなしみぞ
げにこよなくも堪えがたし。
恋もなく恨みもなきに
わが心かくもかなし。
Paul Verlaine (ポール・ヴェルレーヌ、1844~1896年) は、19世紀後半のフランスを代表する詩人である。この時代のフランスには、ボードレールという巨大な塔を囲むようにして、多くの詩人が綺羅星のように現れたが、Verlaineはひときわ明るい光を放っている。日本人にもなじみが深い。
Verlaineは詩人としては優れていたが、一人の人間としてはできそこないというべき生涯を送った。それは少年時代から見られた甘ったれた性格と同性愛の性向に起因すると思われる。Arthur Rimbaud(アルチュール・ランボー、1854~1891年)との共同生活はあまりにも有名である。
堀口大学(1892~1981年)は外交官堀口九萬一(ほりぐちくまいち、1865~1945年)の子息。父に従って欧米各地に転住、その間詩作と翻訳に専念。訳詩集<月下の一群>は日本の近代詩に多大な影響を与えた。
今日から9月。本日は関東大震災が起きて、88年目。ひところ、震災60年周期説なるものがいわれたが、災害というものは気まぐれで、いつ起きるかは予測もできない。台風12号と大震災が重ならないともいえない。いやはや、これは瘋癲爺の杞憂か?
今朝のウェブニュースから
台風12号 非常に激しい雨に ―― 大型で強い台風12号は日本の南の海上を北西へ進んでいます。2日にかけて西日本と東日本の太平洋側では非常に激しい雨が降るおそれがあり、太平洋沿岸の広い範囲で大しけが続く見込みです。/気象庁の観測によりますと、大型で強い台風12号は、1日午前3時には日本の南の海上をゆっくりとした速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径190キロ以内では、風速25メートル以上の暴風が吹いています。台風の周辺を回る湿った空気が流れ込んでいるため、近畿から関東甲信にかけての山沿いを中心に雨雲が発達しています。午前4時までの1時間に神奈川県小田原市で36ミリの激しい雨を観測したほか、午前1時までの1時間には、山梨県山中湖村で65ミリの非常に激しい雨が降りました。これまでの雨で、山梨県と静岡県では土砂災害の危険性が高くなっている地域があります。台風は強い勢力を保ったまま、比較的ゆっくりとした速度で北上し、3日にかけて西日本と東日本に接近する見込みです。台風の北上に伴い、2日にかけて近畿や東海、それに関東甲信を中心に雷を伴って1時間に50ミリから70ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。2日の朝までに降る雨の量は、いずれも多いところで▽東海と近畿で400ミリ、▽関東甲信で250ミリ、▽四国で100ミリと予想され、3日にかけて、さらに雨量が多くなる見込みです。西日本と東日本の太平洋沿岸では、1日は大しけが続き、2日は暴風が吹いて猛烈なしけとなる見込みです。2日にかけての波の高さは▽東日本と西日本の太平洋沿岸で9メートル、▽伊豆諸島で8メートル、▽小笠原諸島で6メートルと予想されています。気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、竜巻などの突風に十分注意するよう呼びかけています。(NHKニュース9月1日 4時1分)
「巷に雨の降るごとく」
ヴェルレーヌ(堀口 大学 訳)
巷に雨の降るごとく
われの心に涙ふる。
かくも心ににじみ入る
この悲しみは何やらん?
やるせなの心のために
おお、雨の歌よ!
やさしき雨の響きは
地上にも屋上にも!
消えも入りなん心の奥に
ゆえなきに雨は涙す。
何事ぞ! 裏切りもなきにあらずや?
この喪そのゆえの知られず。
ゆえしれぬかなしみぞ
げにこよなくも堪えがたし。
恋もなく恨みもなきに
わが心かくもかなし。
Paul Verlaine (ポール・ヴェルレーヌ、1844~1896年) は、19世紀後半のフランスを代表する詩人である。この時代のフランスには、ボードレールという巨大な塔を囲むようにして、多くの詩人が綺羅星のように現れたが、Verlaineはひときわ明るい光を放っている。日本人にもなじみが深い。
Verlaineは詩人としては優れていたが、一人の人間としてはできそこないというべき生涯を送った。それは少年時代から見られた甘ったれた性格と同性愛の性向に起因すると思われる。Arthur Rimbaud(アルチュール・ランボー、1854~1891年)との共同生活はあまりにも有名である。
堀口大学(1892~1981年)は外交官堀口九萬一(ほりぐちくまいち、1865~1945年)の子息。父に従って欧米各地に転住、その間詩作と翻訳に専念。訳詩集<月下の一群>は日本の近代詩に多大な影響を与えた。
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プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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